七句会の皆様
酷暑のなかにあって、地震災害など、きびしい環境におかれています
が、みなさまお元気にお過ごしのことと思います。
七句会としての第五十六回目のネット句会となりますが、今回、下記
115 句の投句がありました。
つきましては、次の要領で、選句をしていただきたく、よろしくお願
いいたします。
- 下記は、今回、投句していただいた全ての句を、作者を伏せ、兼題別
に、ランダムに列挙したものです。表記は、投句されたそのものです。
詞書きがあり、複数の句があるものは、まとめて並べてあります。兼題
句、自由題句、無季語句、川柳的な句、作者の特定が可能な句、等々、
なんでもありとしています。分類については、作者の意図と異なるかも
しれませんが、ご了承のほどお願いいたします。 (今回も分類を省略さ
せていただきました。)
- このなかから、共感する俳句を、最大7 句選び、08月15日 (土) まで
に、下記へメールで返信してください。番号表記でも構いません。その
際、選んだ理由を一言、付け加えていただくとなお結構です。全体への
コメントでも結構です。
hfukase@k03.itscom.net (事務方 深瀬)
- 蛇足ですが、選句にあたり、自作を選ぶのはご遠慮ください。
- 8 月中旬には、選句の結果をまとめ、皆さまにご報告する予定です。
今回の投句者は、秋元さん、桜子さん、小野寺さん、河村さん、
吉良さん、桑子さん、治部さん、中津川さん、橋本さん、服部さん、
宮澤さん、豊さん、深瀬 (以上13名)
です。
これまでの選句結果は、下記のURL から参照可能です。
http://nanaku-haiku.blogspot.jp/
以上、よろしくお願いいたします。
送付不要な場合、ご面倒ですがご一報下さい。以後、送付しないよう
にします。
よろしくお願いいたします。
七句会 2026.08.01
代表 橋口侯之介
顧問 豊 宣光
事務 深瀬久敬
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1. 全て (兼題句、雑詠句、無季語句など混在。)
(001) 制服を脱ぎJKの夏休
(002) 情けなや上位陣の名古屋場所
(003) 浴衣着る紺の匂ひに夜は更けて
(004) 押し入れの浴衣反物幾年か
(005) 朝霧や瀞の深みに鮎走り
(006) 真っ赤化ゲリラ雷雨や雲レーダー
(007) 浴衣着の襟元光り西日落つ
5月中旬に、八戸から気仙沼まで2泊3日で、三陸沿
岸地方を旅行し、以下4句。
海猫の繁殖地として有名な蕪島で、ボランティアの監
視員と蕪島神社境内で会話中、海猫が突然私の帽子 (頭)
に乗ってきてビックリ、ごそごそ動かれ短い間でしたに
妙な心持ちに、幸い糞は免れました。
(008) 海猫のまさか止まるか我が帽子 (頭)
久慈の居酒屋で
(009) 女将推す三陸の幸に田酒とす
気仙沼湾を望むホテルから
(010) やませ来て墨絵の如き湾眺む
延々と築かれた防潮堤
(011) 三陸の旅は道連れ防潮堤
(012) 温暖化今年も蟬はまだ鳴かず
(013) 緑陰の香包まれ時忘れ
(014) 水底の緋目高ひかり妊れり
(015) 姥桜プールサイドは花盛り
(016) 金魚の尾ゆったり揺れて昼下がり
(017) 夏座敷扇風機の風すべりゆく
(018) 浴衣着て浴衣の人を待つ今宵
(019) 尻振りて競える金魚はフラダンス
(020) 浴衣着て身動きならずマゾ気分
(021) 秋立つと言えども気温三〇度
(022) 今日明日か蕾ふくらむ大賀蓮
(023) ストリップかぶりつきには浴衣連れ
(024) 雨上がり血潮の如き百日紅
(025) 夕暮れにそぞろ歩きの浴衣かな
(026) 夏雲の仙石原の水に映え
(027) 汗撒きてオイサ山笠駆け抜ける
春の季語をあえてつかいました
(028) 駅改札フリーで通過の燕たち
(029) エアコンは冷房付きと欧州熱波
(030) 旅客機の尾翼きらめく夏の空
(031) 何もかも絡んできたかや温暖化
(032) 宅配の輝く汗に頭垂る
(033) 終戦日君が代聴いて今いずこ
(034) 人と逢う浴衣着流し蛍の夜
(035) 夏座敷ひさしの影の闇深く
(036) 藍浴衣きりりと締めて男前
(037) 蚊帳を吊り縁側浴衣今いずこ
(038) 熱中症夜中の頭痛悔い遅し
敗戦による価値感の変更を知らされた
(039) 墨塗つた教科書開き夏終える
(040) 猛暑日も気分ウキウキゴルフ馬鹿
(041) 金魚鉢パクパク響く昼下がり
(042) 温暖化豪雨の下で銀ブラや
(043) 夏の海女体ラインの行き来かな
(044) 腰くねり艶を押し出す阿波の連
(045) 辻回し曳手浴衣の藍が冴え
(046) 種子島浴衣姿で空見上げ
(047) 目で追いし浴衣の君の遠き日よ
(048) 髪解きて浴衣の宵に月登る
(049) 戦争と自国第一主義に自然病む
(050) 浴衣着て太鼓腹だす父いずこ
(051) 冷やそうめんするりと喉を通りけり
(052) 夏雲の力強きに老ひひるむ
(053) 酷暑日や暑熱順化が追いつかず
(054) W杯見ずはいごこち非国民
(055) 恋人に赤き金魚を贈りけり
(056) 浮かび来し金魚は孫とにらめっこ
(057) 蛍ひとつ迷い込んだかひとり家に
(058) 行水や夕焼け滴こぼれ落ち
(059) ふと見れば古き火鉢に金魚かな
(060) 湯上がりの匂へる肌に浴衣着て
(061) 貧困化モノトーン目立つ夏日本
(062) ワールドカップ逆転負けの6月尽
八月十五日夕、15機が出撃した
(063) 玉音のその日特攻沖縄へ
(064) プレイ中蕗見るほどの余裕かな
(065) 温暖化雨雲レーダーじっと見る
すずらんの花言葉は再びの幸せ
(066) ディオリッシュモあの香懐かし紺浴衣
(067) 胡瓜もむ糠床香る妻の声
クリニックの待合室で3句
(068) 猛暑日も忘れず取り出すマスクかな
(069) 検査待つ部屋の真ん中金魚愛で
(070) 正常値今晩冷酒で良い睡眠
(071) 金魚屋のリヤカー押して坂昇る
(072) 風鈴を飾れど鳴らずビルの街
(073) フィットネス老若男女初夏の汗
(074) 炎昼やこれからハーフ地獄行
(075) 爽やかな汗を着ながす藍浴衣
(076) 緑陰で深呼吸するすがすがし
(077) 野仏は百合の匂ひを独り占め
(078) 金魚鉢額をつけて見る童
(079) 手花火や過ぎし幼時の思い出に
(080) 大川や下手な俳句と芭蕉像
(081) 遠き日の金魚すくいのやぶれ紙
(082) 水中に赤き牡丹の金魚舞ひ
(083) 何気なく見ている先に小鹿かな
(084) すれ違ふ浴衣の人の京言葉
(085) 温暖化マンモス目覚めし凍土かな
(086) 八畳間親子三代昼寝かな
(087) 病院の会計待ちに扇子打ち
(088) 金魚鉢置いて華やぐワンルーム
(089) 女子大生浴衣姿で超ハッピー
(090) 睡蓮に昼の木洩れ日集まりて
(091) 囲碁仲間笑ひと闘志暑気払ひ
(092) 北斎の藍セザンヌの青夏よ
(093) 土用干し恥と五駄句をならべけり
(094) ゆるやかに着ても浴衣に折り目あり
(095) 浴衣の娘 (こ) 微笑み返すすれ違い
(096) 湯上がりの浴衣を着つつ風に問ひ
(097) モザイクに消さる想ひ出老ひの夏
(098) 新緑の喩えようなき甘き香よ
(099) "蓼科に籠もってます" とゆとり人
(100) 米価とは無縁のごとき青田かな
(101) くぬぎの巣のそりと出し兜虫
(102) おとがいが胡弓に舞いて風の盆
(103) 初めての浴衣にはしゃぐ十二歳
(104) 欲かけば金魚すくいの紙破れ
(105) 紺浴衣足もと浮かぶ下駄の跡
(106) 空襲に耐え生き残る和金あり
(107) 炎天下畑仕事も遠のいて
(108) 採りたてのゴーヤおひたし冷酒かな
(109) 金魚鉢ゆらり巡って万華鏡
(110) 花合歓や谷の明かりは雨に濡れ
(111) 熱風が我抱きしめて頬ずりし
(112) 梅雨晴らすワールドカップの勝利かな
(113) 日々酷暑何の因果か温暖化
(114) 鬼百合は真昼の白き日にひかり
(115) 老ひの夏見当識のテスト受け
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注1。ディオリッシモ
ディオリッシモ(Diorissimo)とは、フランスのファッションブランド「クリ
スチャン・ディオール」が1956年に発表した、スズランの香りを中心とする代表
的な女性用香水です。創始者ディオールが愛した「幸運をもたらす花」であるス
ズランを再現しています。
注2。オトガイ
オトガイとは、医学用語であご先(下顎の先端部分)のことです。漢字では「
頤」と書きます。顔全体のバランスや横顔の美しさ(E ライン)に大きく関わる
重要な部位です。
風の盆の踊りでは、顔全体ではなく、編笠の陰からのぞく顎の線、わずかな首
の傾き、胡弓に合わせた身体の動き、が美しさを生みます。「顎」という一点を
切り取ることで、読者の想像を促しています。(ChatGPTのコメント)
注3。投句者からのコメント
戦後は遠くなりました。国民学校一年生の夏、終戦、いや敗戦を迎えました。
幼年学校一士官学校へ行くつもりの軍国少年でした。ある日国語の教科書に墨を
塗り愛国の記述を消させられました。子供心に価値感の変更を感じました。あの
戦争に触れた世代は少なくなりました。やはりこだわっていきたい、と思ってま
す。
注4。大賀蓮
大賀蓮(おおがはす)は、2000年以上前の縄文時代の地層から発見された種子
を発芽させ開花に成功した、世界最古といわれる古代ハスです。1951年に植物学
者の大賀一郎博士が千葉市で発見しました。
発見と特徴 1951年(昭和26年)に千葉市の東京大学検見川厚生農場で発見さ
れました。炭素年代測定により約2000年前(またはそれ以前)の縄文時代のもの
と確認されています。鮮やかなピンク色の大きな花を咲かせます。
注5。田酒
田酒(でんしゅ)は、青森県青森市の西田酒造店が造る、米と米麹だけで作ら
れた人気の純米酒です。代表的な銘柄には特別純米酒、純米吟醸、純米大吟醸が
あります。
特徴と味わい米の旨み:人工的なアルコールや糖類を一切使わず、お米本来の
深い味わいが楽しめます。
食事に合う味:香りが強すぎず、お刺身や和食などの料理と一緒に味わうと、
より美味しくなります。
歴史:昔の純米酒ブームの先駆けとして、1974年に発売されてから広く愛され
ています。
注6。蕪島
令和4 年3 月8 日で、蕪島は、国の天然記念物「蕪島ウミネコ繁殖地」の指定
100 周年を迎えました。種差海岸(たねさしかいがん)の最北に位置し、ウミネ
コの繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島(かぶしま)は、ウミネ
コの繁殖の様子を間近で観察することができる国内唯一の場所。毎年3 月上旬頃
に蕪島に飛来するウミネコは、4 月頃に産卵をはじめ、6 月頃にはヒナがかえり
ます。そして、8 月頃には蕪島を旅立っていきます。
もともとは完全な離島でしたが、昭和17年には旧日本軍により埋め立て工事が
行われ、現在のような陸続きとなりました。
5 月中旬には島に菜の花が咲き乱れ、菜の花の黄色、蕪嶋神社の鳥居の赤、白
いウミネコと青空のコントラストが美しい光景を見ることができます。
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