七句会 第4 回 自由連句
第4 回 自由連句は、下記のように満尾しました。
連衆のみなさま、たいへんありがとうございました。
今後のことも踏まえ、12月13日をめどに、今回の連句についての感想、コメ
ント、等をお寄せいただけたら幸いです。
初折表
01 発句 晩夏 鎮魂の読経に和すや蝉時雨 (小野寺)
02 脇 月 旅人送る十六夜(いざよい)の月 (吉良)
03 第三 秋 茶をそそぎ車窓のすすき消え去りて (深瀬)
04 四句目 雑 稲刈り終えたさびしき案山子 (志方)
05 月の座 夏 月の夜お化け屋敷はにぎやかに (豊)
06 折端 夏 もののけ棲むや青葉づく鳴く (小野寺)
初折裏
07 折立 雑 六本木学術会議智慧問われ (深瀬)
08 二句目 恋 揺れて恋道秋空高く (新井)
09 三句目 恋 老いらくの想いはあれど海深く (志方)
10 四句目 雑 母見る赤子もみじ手伸ばす (吉良)
11 五句目 雑 時翔 (かけ) る孫の明日に夢を置き (小野寺)
12 六句目 雑 出口の見えぬトンネルの中 (豊)
13 月の座 冬月 冬の月明るい未来の道しるべ (新井)
14 八句目 冬 熱燗並べDX (ディエクス) 議論 (深瀬)
15 九句目 雑 横文字と略語が並ぶ危うさよ (豊)
16 十句目 雑 お好み焼きかアベノミックスは (志方)
17 花の座 花 太閤の花見茶会に貴も賤も (深瀬)
18 折端 春 浪花 (なにわ) の春は夢のまた夢 (小野寺)
名残表
19 折立 春 送別会幾年先の桜酒 (新井)
20 二句目 雑 男一人の秘湯巡りよ (吉良)
21 三句目 雑 幾山河越え来し峰に風光り (小野寺)
22 四句目 雑 セピア調なるモードで撮れば (豊)
23 五句目 夏 烏賊 (イカ) 釣火星空ぬぐい釣果待つ (吉良)
24 六句目 夏 白装束の滝行の女 (ひと) (深瀬)
25 七句目 雑 艶やかな衣装の清く凛と立つ (新井)
26 八句目 恋 シラノの想い木漏れびに秘め (志方)
27 九句目 恋 十代は武蔵お通に胸おどり (深瀬)
28 十句目 雑 散りゆく生命 (いのち) 煌めくや今 (小野寺)
29 月の座 月 李陵往く月の砂漠に影哀し (志方)
30 折端 秋 銀河を見上げ歌口ずさむ (吉良)
名残裏
31 折立 秋 秋高く鳶の眼 (まなこ) は尾根を追い (小野寺)
32 二句目 雑 猟師の銃は獲物を狙う (豊)
33 三句目 雑 徒競走待てる号砲胸躍る (吉良)
34 四句目 雑 大人の散歩気になる歩数 (新井)
35 花の座 花 西行の旅の終わりは花の下 (豊)
36 挙句 春 蓮華畑に大地の目覚め (志方)
深瀬 (事務方)
補足
・第4 回の実施要領は、下記URL を参照してください。
http://nanaku-haiku.blogspot.com/2020/10/4.html
・七句会 第四回自由連句 作成プロセスは、下記URL を参照してください。
http://nanaku-haiku.blogspot.com/2020/10/blog-post.html