2026年5月16日土曜日

七句会 第55回 句会 選句結果、作品集

  七句会のみなさま


 第五十五回目の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございます。

 今回の選句結果をご報告いたします。


  5 点句

(118) いのちあり移りし病室 (へや) のシクラメン    河村 


  4 点句

(030) ひまわりの種抱き逝きしドンバスの地       河村 


  3 点句

(008) 春深し湖深く澄み櫂の音             小野寺

(022) さざれ石踏みつ慰問の花吹雪           治部  

(028) 知り合うが遅すぎたなと春の雨          治部  

(033) 早替わり咲いて吹雪いて花筏           宮澤  

(043) 花筏写す心の浮き沈み              宮澤  

(085) 花筏行きつく先になにが待つ           深瀬  


  2 点句

(001) 雪解けの流れに速し落ち椿            小野寺

(005) トランプで戦争遊び春の闇            吉良 

(014) 山茶花や雨は葉止まり春隣            橋本  

(016) 花筏みんなで浮かぶ心地よさ           深瀬  

(021) 蛍烏賊酢味噌にまみれまた一杯          志方  

(023) 薔薇一輪推敲の文破りけり            小野寺

(046) 春なのに恙無いのにメメント・モリ        河村 

(054) 閉店のデパートの前に散り桜           深瀬  

(055) 鎮魂の読経のしじま花吹雪            小野寺

(057) 春深し今年の無事に一息す            深瀬  

(067) 春深し囀る声の親離れ              秋元  

(074) 底見せて雨よふれふれダムの春          治部  

(088) 花月夜凪の湖漕ぐ櫂の音             小野寺

(091) 花筏美女の寝乱れゆらゆらと           宮澤  

(092) 紅き薔薇我に人刺す矜持あり           小野寺

(096) あひびきの袂離さず薔薇の棘           小野寺

(101) 弘前の城美しや花筏               豊    

(112) 春雨に囲碁打つ音のやわらかき          深瀬  

(116) 舟先で流れを分ける花筏             秋元  

(117) 山路来て緑に抱かれ春深し            宮澤  


  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前

とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。


 事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。


(1) 選句参加者

 今回の選句には、下記の15名が参加しました。

  秋元さん、桜子さん、小野寺さん、吉良さん、河村さん、桑子さん、

志方さん、治部さん、中津川さん、橋本さん、服部さん、平島さん、宮澤さん、

豊さん、深瀬。


(2) 次回について

  6 月ころに「夏」をメインに開催する予定です。

  

(3) 自句自解等について

  今回の選句結果等を踏まえ、言い添えておきたいことがありましたら、次回

の句会の投句時にご連絡ください。選句表に添えて配布するようにします。


  誤記、記入漏れなどありましたら、ご連絡ください。修正します。

 選句結果、作品集は七句会の下記のweb に掲載します。

 http://nanaku-haiku.blogspot.jp/


  よろしくお願いいたします。


  2026.05.16

      代表   橋口侯之介

      顧問  豊  宣光

      事務方 深瀬久敬


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1.選句結果


(001) 雪解けの流れに速し落ち椿            小野寺07

      1 秋元    

      2 宮澤    

(002) 蜂蜜がトロリとろとろ春の朝           服部  01

(003) 校門の卒業袴や花畑               中津川03

(004) 春深し浮ひた居心地老ひの身や          深瀬  08

(005) トランプで戦争遊び春の闇            吉良 05

      1 桜子    最後の「闇」に今のご時世が表れています。

      2 豊      トランプと戦争遊びをひっかけた技術の妙。

(006) 道行や桜蕊降る六義園              治部  03

(007) 菜の花に渡る薫風水ぬるむ            志方  05

(008) 春深し湖深く澄み櫂の音             小野寺19

      1 秋元    

      2 橋本    新緑に包まれた、早朝の静かな湖の光景が浮かびます。

      3 宮澤    

(009) 新緑やまぶしくもあり老ひの身に         深瀬  06

      1 志方

(010) 花筏風はもう散らさない             橋本  06

(011) バーボンを飲み干し消えた友の春         河村 09

      1 深瀬    なにかアメリカでも日本人が肩で風を切っていたころ

           の裏側を垣間見る感じがします。

(012) 春深し風に波立つ竹林 (たけばやし)        内野 01

      チヤンドラーのタフと優しさのセリフを大統領に

(013) 優しさが無ければですぞ華府サクラ        河村 02

(014) 山茶花や雨は葉止まり春隣            橋本  02

      1 秋元    

      2 平島    はどまりはるどなり 音合わせが絶妙です。

(015) 撮り鉄も花の筏へレンズ向け           中津川05

      1 橋本    撮り鉄にも、美しい花筏が目に入れば放っては置けな

           い人がいる。

(016) 花筏みんなで浮かぶ心地よさ           深瀬  12

      1 吉良    散った桜の花びらが、一枚一枚が個性をもっているか

           の表現が面白く感じました。

      2 桜子    ふんわりとした雰囲気に春が感じられます。

(017) トランプは来ぬ春待ってカード切る        宮澤  07

(018) 贈りたし燃ゆる真紅の薔薇一輪          小野寺17

      1 治部    「贈りたし」なので実際に贈ってはいないのでしょう

           が、情熱的なシーンですね。この気持ち、選者はとうに

           失くしたように思います。あらためて妻を見るようにし

           たいと思います。

(019) ペダル漕ぐ新緑の風背に受けて          豊    04

      新聞記事を参考に

(020) 桜こそ区切りの花ぞのどけかな          服部  05

(021) 蛍烏賊酢味噌にまみれまた一杯          志方  03

      1 桑子    この時期の酒のつまみにはもってこいです。

      2 治部    蛍烏賊の酢味噌和え、うまいですよね~。選者も一杯

           やりたくなりました。

(022) さざれ石踏みつ慰問の花吹雪           治部  05

      1 吉良    さざれ石と花吹雪の対比が美しいと思います。

      2 中津川  皇室の被災地への慰問は現地の方はいつも励まされま

           す。

      3 平島    鼻歌の「君が代」も聞こえて来そうな慰問です。

(023) 薔薇一輪推敲の文破りけり            小野寺22

      1 吉良    若き日の苦い思い出を、老いて懐かしむ様がみえます。

      2 桜子    作家さんのような感性が感じられます。

(024) 春深し色彩かほり湧きいでる           深瀬  14

(025) 舟縁の川面に浮かぶ花筏             秋元  02

(026) 春深しトランプ爆走どこまでも          服部  03

      1 志方

(027) 薔薇一輪言葉呑み込み恋敗る           小野寺13

(028) 知り合うが遅すぎたなと春の雨          治部  02

      1 小野寺  遅すぎた出会い、過ぎた時間は帰ってきません。春の

              雨はわかってくれます。

      2 河村    老いらくの実感。

      3 中津川  歳をとってくるとこの様な思いがたびたび浮かびます。

(029) 花筏生まれ飛鳥(山)か石神井(川)か      桑子 03

      ウクライナではひまわりの種を身につけ戦地に赴

      く風習ありとか

(030) ひまわりの種抱き逝きしドンバスの地       河村 06

      1 吉良    早い戦争の終結が望まれます。

      2 中津川  ひまわりの種は晩夏の季語ですがウクライナの兵士は

           どのような思いで戦地へ赴いたのでしょうか。

      3 服部    

      4 深瀬    兵隊はいくら死んでも全く意に介さないロシア軍かい

           まの世界に存在していることに愕然とします。

(031) 君去りて姿とどめぬ花筏             柳町  01

      1 吉良    遠い昔の思い出でしょうか。

(032) あをあをと五月の雨のねぎ畑           小野寺03

      1 豊      新緑の五月の雰囲気が感じられます。

(033) 早替わり咲いて吹雪いて花筏           宮澤  03

      1 志方

      2 治部    そうですよね~。今か今かと開花を待って、晴天を待

           って見に行けば、あっという間に散ってしまう、桜の花

           の足の速さよ。せめて花筏で楽しんでと。時の流れの速

           さを否応なく感じてしまいますね。お見事です。

      3 平島    いて いて いかだ と韻が上手いなあ。

(034) じこちゅうの世相にやさし春の雨         深瀬  01

(035) トランプのルール変更誰がために         宮澤  08

(036) 春探す女 (ひと) の見上げるこぶしかな      橋本  05

      1 宮澤    

(037) MLB 老いの居眠り春深し             中津川06

      倒木が目立つ染井吉野の樹命は約100 年とか

(038) この吉野同じ歳かや米寿なり              河村 01

(039) 鐘撞けば雨の山寺春深し             小野寺18

      1 服部    

(040) 春深し畦のまにまに緑映え            秋元  05

(041) 春深し俳句もそぞろまどろみぬ          吉良 04

(042) トランプは悪のジョーカー犯罪人         豊    03

(043) 花筏写す心の浮き沈み              宮澤  01

      1 秋元    

      2 小野寺  水面に浮かぶ花筏は浮き沈みする己の心のままに形を

           変えながら流れてゆきます。

      3 志方

(044) 山火事を抑えてくれよAI雨           志方  04

(045) 初鳴きのホケキョの声に刻は逝き         小野寺01

      1 秋元    

      今さら死を意識してもー

(046) 春なのに恙無いのにメメント・モリ        河村 10

      1 桑子    ボーと生きてんじゃねーよといううことですかね。

      2 橋本    メメント・ モリは知りませんでした、必ずやってくる

            死が浮かんできてしまうのですね。

(047) トランプはブラフで勝負春の夜          桑子 04

(048) トランプとペルシャイランの深き溝        深瀬  18

(049) トランプの力が全てに春来るか          橋本  07

(050) 春深し野山の緑濃くなりぬ            豊    02

(051) 浜木綿の風に潮の香五月来る           小野寺04

(052) 老いた妻なぜか張り切る孫来たる         志方  07

(053) トランプは自分がババと気が付かず        宮澤  06

      1 志方

(054) 閉店のデパートの前に散り桜           深瀬  05

      1 河村    落日の地方百貨店を象徴している。

      2 中津川  デパートやスーパーの閉店が増えています。働く方も

           地元のお客も寂しい思いです。

(055) 鎮魂の読経のしじま花吹雪            小野寺12

      1 服部    

      2 豊      誰の鎮魂でしょうか。花吹雪も死者を悼んでいるので

           す。

(056) 春風にナイスショットもロストかな        桑子 02

      1 桜子    ゴルフを楽しむ爽快感がいいですね。

(057) 春深し今年の無事に一息す            深瀬  11

      1 小野寺  春愁に浸る若さはなく行く春に今年も生命を存えたと

            安堵する自分がおります。

      2 吉良    老いた身には毎朝のように感じることですね。

(058) 桜よりモミジが似合う鎌倉路           志方  02

      1 治部    そもそもこの句の季語は桜ですか、もみじですか?「

           モミジの方が」と言っているので秋ですかね。でも、作

           者は桜を見ているのだと思います。単なる好き嫌いです

           かね、鎌倉も場所によって見え方が違うと思うのですが。

           この句は意見の分かれるところでしょう。選者は桜の鎌

           倉の方が好きです。鎌倉山の桜は圧巻です。

      京都の夕暮れが醸し出すメランコリー

(059) 春愁の揺蕩う京や暮れ泥む            河村 03

      1 秋元    

(060) 菜の花や遥かな岬青き海             小野寺08

      1 平島    黄色と青の遠近が絵画的です。

(061) 肌色のあちらこちらに春深し           深瀬  10

(062) 春深し緑の奥のさえずりや            宮澤  04

(063) ただよう香 (こう) 寺の花壇やヒヤシンス     中津川01

(064) 白木蓮 (ハクレン) や空のキャンバス泳ぎたる   吉良 01

(064) 1 中津川  日本の鯉のぼりではなく魚のハクレンと木蓮の花の白

           も掛けているのでしょうか。思わず空を見上げました。

(065) 囀りの消えて鎮守の森は暮れ           小野寺10

      1 宮澤    

      梶井基次郎の桜の樹の下に埋まる屍体、の切れあ

      る表現には及びも付かないが

(066) 夜桜に喜怒哀楽が埋まつてる                      河村 04

      1 深瀬    満開の夜桜には人の心の奥深くを揺さぶる不気味さを

           感じます。

(067) 春深し囀る声の親離れ              秋元  04

      1 小野寺  春も過ぎゆき青葉のこの頃小鳥の囀りを聴きながら巣

           立ちを迎える雛鳥を見守ります。

      2 宮澤    

(068) 棹ささば流れを速む花筏             小野寺05

(069) 更衣化粧の色も薄くなり             豊    06

(070) メーデーや途中トンズラ卓囲む          桑子 05

      1 深瀬    日本経済が順風満帆のころの雰囲気が伝わってきます。

(071) りくりゅうの刻む七年金の舞           橋本  01

      1 桜子   りくりゅうペアの7年間を物語るようです。

(072) トランプの被害者ポーズ春に浮く         深瀬  19

(073) 柿若葉今年はいくつ実るやら           服部  07

      1 豊      柿の新しい若葉は秋の実りを期待させますね。

(074) 底見せて雨よふれふれダムの春          治部  01

      1 桑子    

      2 桜子   全く共感します。豪雨は困りますが。

(075) 春惜しむ六分の侠気四分の熱           小野寺14

      1 河村    いよ!森繁節!春は「人恋しく」なりますね。

(076) 薪爆ぜシテ参じそろ花吹雪            河村 05

(077) AIや春雨の音いかに聞く            深瀬  03

(078) 花筏ゆびきりげんまん見つめ合い         桜子  02

(079) 風と散る枝を残して花筏             秋元  01

      1 志方

(080) 卒業式今は袴の小学生              服部  02

(081) トランプとプーチンタッグ春の闇         深瀬  20

      1 橋本    何処までやるつもりなのか迷惑至極、二人ともそろそ

           ろお引き取り願いたい。

(082) 春愁や半世紀前の恋の影             橋本  04

(083) 散り桜白雲流れ蒼いそら             志方  06

      1 平島    ピンク 白 蒼 の取り合わせが綺麗。

(084) 春深し友との昼のみ老い深し           服部  04

      1 桑子    昼の居酒屋は年寄りが多いです。

(085) 花筏行きつく先になにが待つ           深瀬  13

      1 河村    終わりゆく美の無常を。

      2 服部    

      3 宮澤    

(086) 道端にいのち振りまくスミレあり         河村 08

(087) 雨しずか街路に映ゆるつつじかな         深瀬  16

      1 桜子    日常の一コマながら、美しい絵画のような句に仕上が

            っていますね。

(088) 花月夜凪の湖漕ぐ櫂の音             小野寺21

      1 治部    今時は櫂こぎ舟が少なくなりました。静かな湖に舟を

            浮かべて夜桜見物とは粋ですね。キイキイという音が聞

            こえてくるようです。

      2 平島    月の照らす湖上は鏡の如く、滑りゆく船 はあるもの

            の 聴こえるは櫂の音のみ。 

(089) 葉桜やにぎわい消えた隅田川           豊    05

(090) 風そよぎ櫂を漕ぎだす花筏            吉良 02

      1 深瀬    花筏が滑り出す風情が伝わってきます。

(091) 花筏美女の寝乱れゆらゆらと           宮澤  02

      1 河村    エロチツクな美の構図だ。

      2 治部    花筏と美女との取り合わせはいいと思いますが、何故

           寝乱れという発想になるのですか?ゆらゆらとしている

           花筏を見て、かなりの邪念に襲われたように見えますが。

           正解でしょうか?

(092) 紅き薔薇我に人刺す矜持あり           小野寺15

      1 河村    赤い薔薇には怖い魅惑がー

      2 豊      薔薇の棘と血の赤と人を刺す矜持、みごとな組み合わ

           せです。

(093) くしゃみ連発山は花粉の黄            中津川04

(094) トランプのあまりに軽きディールかな       深瀬  17

      1 桑子    

(095) 初鰹本日入荷広告に               豊    07

(096) あひびきの袂離さず薔薇の棘           小野寺09

      1 治部    これは、恥ずかしくも微笑ましいですね。顔が赤らん

           でいる様子が見えます。流石です。

      2 橋本    一寸オーバーかなとは思いますが、バラも応援してい

           るのか。

      仏教の日の光景

(097) 花祭り稚児行列の誇らしげ            服部  06

(098) 春の日に恩師のお墓詣でけり           深瀬  07

(099) 早緑の風が吹き抜け葉桜に            志方  01

(100) 球は出ぬアリソンバンカー春深し         桑子 01

      1 服部    

(101) 弘前の城美しや花筏               豊    01

      1 志方

      2 平島    昨年訪れたばかりで景色が目に浮かびます。

(102) 東風の夕点しゆく灯や父祖の街          小野寺02

(103) 花冷えに気を引き締める傘寿翁          深瀬  04

      1 小野寺  春の麗らかが花冷えに変わり、いま一度気を引き締め

           ている傘寿の己が居ります

(104) 花筏果てなき海原めざし行く           吉良 03

(105) 女坂明るき雨に薔薇は濡れ            小野寺11

(106) すべり台尻もちつけば花筏            桜子  01

(107) 酒残る夕べの語らいシジミ汁           中津川07

(108) 春深し美しき人化粧せず             小野寺16

(109) AIやポストモダンの幕を開け          深瀬  09

(110) 手術の手しびれ我慢のヨモギ餅          中津川02

      1 治部    この句は、手術が終わった手のしびれを我慢してヨモ

           ギ餅を食べたのか、手がしびれているので我慢してヨモ

           ギ餅を食べなかったのか。選者の場合、我慢できません。

           食べます。

(111) 春惜しむ谿の瀬音は腹に沁み           小野寺23

(112) 春雨に囲碁打つ音のやわらかき          深瀬  02

      1 中津川  囲碁を打つ鋭い音を春雨が和らげる。いい分かりやす

           い表現ですね。

      2 橋本    春雨の中の対局、打ち方も聞こえる音も柔らかくなる

           のでしょう。

(113) カイロスよラムダ (λ) は5度目だ春の海     橋本  03

      1 桑子    技術進歩に失敗はつきもの、頑張れ

(114) 墨すれば文は匂ひて春深し            小野寺20

      1 服部    

(115) 春深む長 (たけし) 我が子にとまどいて      治部  04

      1 深瀬    たぶんこちらの身長が縮まっているのではと思います。

(116) 舟先で流れを分ける花筏             秋元  03

      1 小野寺  急流を下る舟の舳先で流れを分けるのは花筏の形の動

           きの速さでしょう。

      2 河村    花の列が崩れる瞬間の映像を描写している。

(117) 山路来て緑に抱かれ春深し            宮澤  05

      1 秋元    

      2 橋本    すっかり緑に包まれた山々の中に身を置けば、もう春

           も逝く。

(118) いのちあり移りし病室 (へや) のシクラメン    河村 07

      1 小野寺  ICU 集中治療室から一般病棟に移り目にしたシクラメ

           ンは生命の喜びでした。

      2 吉良    手術後でしょうか。目覚めると鮮やかなシクラメンの

           花が目に飛び込み、生きていることが実感できたのでし

           ょう。

      3 桑子    手術後?の安堵感が伝わってきます。

      4 中津川  病が快方に向かって花のある病室へ変わったのでしょ

           う。明るい感じが伝わります。

      5 深瀬    ICUのような特別病棟から一般病棟に移ったときの

           気持ちですね。わたしも経験があります。

(119) 堰越えて形乱るる花筏              小野寺06

      1 豊      きれいに流れていた花筏が形を崩す。目の付け所がい

           いです。

(120) 節電に一息ついて春深し             深瀬  15



2.選句と一緒にお寄せいただいたコメントです。


・新井桜子さん

 今回は、季節の変わり目を詠った神秘的な句と、今の世界情勢を危ぶ

むような句が多かったようです。また、今の新緑の季節を物語るような

句も多くて、外の風景をいっそう楽しむことができました。気分転換に

なります!

・治部さん

 選句、以上です。いつも勝手ばかりですみません。

・志方さん

 選句してみると、トランプと花筏に偏ったかなとおもいます。どちら

も一定の法則からは表現しずらく、行方定めぬものですが。。。。。

・中津川公一さん

 今回は取り組みやすい兼題なので花筏もトランプも多くの句があって

楽しませていただきました。

・橋本直行さん

 いつものことですが、難解な句とか想像が及ばない句は選べませんの

でご了承ください。



3.七句会 第55会句会 作品集


◎ 秋元さん

・風と散る枝を残して花筏

・舟縁の川面に浮かぶ花筏

・舟先で流れを分ける花筏

・春深し囀る声の親離れ

・春深し畦のまにまに緑映え


◎ 新井桜子さん

・すべり台尻もちつけば花筏

・花筏ゆびきりげんまん見つめ合い


◎ 内野さん

・春深し風に波立つ竹林 (たけばやし) 


◎ 小野寺さん

・初鳴きのホケキョの声に刻は逝き

・東風の夕点しゆく灯や父祖の街

・あをあをと五月の雨のねぎ畑

・浜木綿の風に潮の香五月来る

・棹ささば流れを速む花筏

・堰越えて形乱るる花筏

・雪解けの流れに速し落ち椿

・菜の花や遥かな岬青き海

・あひびきの袂離さず薔薇の棘

・囀りの消えて鎮守の森は暮れ

・女坂明るき雨に薔薇は濡れ

・鎮魂の読経のしじま花吹雪

・薔薇一輪言葉呑み込み恋敗る

・春惜しむ六分の侠気四分の熱

・紅き薔薇我に人刺す矜持あり

・春深し美しき人化粧せず

・贈りたし燃ゆる真紅の薔薇一輪

・鐘撞けば雨の山寺春深し

・春深し湖深く澄み櫂の音

・墨すれば文は匂ひて春深し

・花月夜凪の湖漕ぐ櫂の音

・薔薇一輪推敲の文破りけり

・春惜しむ谿の瀬音は腹に沁み


◎ 河村さん

 倒木が目立つ染井吉野の樹命は約100 年とか

・この吉野同じ歳かや米寿なり

 チヤンドラーのタフと優しさのセリフを大統領に

・優しさが無ければですぞ華府サクラ

  京都の夕暮れが醸し出すメランコリー

・春愁の揺蕩う京や暮れ泥む

  梶井基次郎の桜の樹の下に埋まる屍体、の切れあ

  る表現には及びも付かないが

・夜桜に喜怒哀楽が埋まつてる

・薪爆ぜシテ参じそろ花吹雪

  ウクライナではひまわりの種を身につけ戦地に赴

 く風習ありとか

・ひまわりの種抱き逝きしドンバスの地

・いのちあり移りし病室 (へや) のシクラメン

・道端にいのち振りまくスミレあり

・バーボンを飲み干し消えた友の春

  今さら死を意識してもー

・春なのに恙無いのにメメント・モリ


◎ 吉良さん

・白木蓮 (ハクレン) や空のキャンバス泳ぎたる

・風そよぎ櫂を漕ぎだす花筏

・花筏果てなき海原めざし行く

・春深し俳句もそぞろまどろみぬ

・トランプで戦争遊び春の闇


◎ 桑子さん

・球は出ぬアリソンバンカー春深し

・春風にナイスショットもロストかな

・花筏生まれ飛鳥(山)か石神井(川)か

・トランプはブラフで勝負春の夜

・メーデーや途中トンズラ卓囲む


◎ 志方さん

・早緑の風が吹き抜け葉桜に

・桜よりモミジが似合う鎌倉路

・蛍烏賊酢味噌にまみれまた一杯

・山火事を抑えてくれよAI雨

・菜の花に渡る薫風水ぬるむ

・散り桜白雲流れ蒼いそら

・老いた妻なぜか張り切る孫来たる


◎ 治部さん

・底見せて雨よふれふれダムの春

・知り合うが遅すぎたなと春の雨

・道行や桜蕊降る六義園

・春深む長 (たけし) 我が子にとまどいて

・さざれ石踏みつ慰問の花吹雪


◎ 中津川さん

・ただよう香 (こう) 寺の花壇やヒヤシンス

・手術の手しびれ我慢のヨモギ餅

・校門の卒業袴や花畑

・くしゃみ連発山は花粉の黄

・撮り鉄も花の筏へレンズ向け

・MLB 老いの居眠り春深し

・酒残る夕べの語らいシジミ汁


◎ 橋本さん

・りくりゅうの刻む七年金の舞

・山茶花や雨は葉止まり春隣

・カイロスよラムダ (λ) は5度目だ春の海

・春愁や半世紀前の恋の影

・春探す女 (ひと) の見上げるこぶしかな

・花筏風はもう散らさない

・トランプの力が全てに春来るか


◎ 服部さん

・蜂蜜がトロリとろとろ春の朝

・卒業式今は袴の小学生

・春深しトランプ爆走どこまでも

・春深し友との昼のみ老い深し

 新聞記事を参考に

・桜こそ区切りの花ぞのどけかな

 仏教の日の光景

・花祭り稚児行列の誇らしげ

・柿若葉今年はいくつ実るやら


◎ 宮澤さん

・花筏写す心の浮き沈み

・花筏美女の寝乱れゆらゆらと

・早替わり咲いて吹雪いて花筏

・春深し緑の奥のさえずりや

・山路来て緑に抱かれ春深し

・トランプは自分がババと気が付かず

・トランプは来ぬ春待ってカード切る

・トランプのルール変更誰がために


◎ 柳町さん

・君去りて姿とどめぬ花筏


◎ 豊さん

・弘前の城美しや花筏

・春深し野山の緑濃くなりぬ

・トランプは悪のジョーカー犯罪人

・ペダル漕ぐ新緑の風背に受けて

・葉桜やにぎわい消えた隅田川

・更衣化粧の色も薄くなり

・初鰹本日入荷広告に


◎ 深瀬

・じこちゅうの世相にやさし春の雨

・春雨に囲碁打つ音のやわらかき

・AIや春雨の音いかに聞く

・花冷えに気を引き締める傘寿翁

・閉店のデパートの前に散り桜

・新緑やまぶしくもあり老ひの身に

・春の日に恩師のお墓詣でけり

・春深し浮ひた居心地老ひの身や

・AIやポストモダンの幕を開け

・肌色のあちらこちらに春深し

・春深し今年の無事に一息す

・花筏みんなで浮かぶ心地よさ

・花筏行きつく先になにが待つ

・春深し色彩かほり湧きいでる

・節電に一息ついて春深し

・雨しずか街路に映ゆるつつじかな

・トランプのあまりに軽きディールかな

・トランプとペルシャイランの深き溝

・トランプの被害者ポーズ春に浮く

・トランプとプーチンタッグ春の闇

 


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2026年5月1日金曜日

七句会 第五十五回目のネット句会 選句のご依頼です。

 

 七句会の皆様

 

  不順な天候のなかでも、春は確実に深まっているという感じですが、

みなさまお元気にお過ごしのことと思います。

  七句会としての第五十五回目のネット句会となりますが、今回、下記

120 句の投句がありました。

  つきましては、次の要領で、選句をしていただきたく、よろしくお願

いいたします。

 

- 下記は、今回、投句していただいた全ての句を、作者を伏せ、兼題別

に、ランダムに列挙したものです。表記は、投句されたそのものです。

詞書きがあり、複数の句があるものは、まとめて並べてあります。兼題

句、自由題句、無季語句、川柳的な句、作者の特定が可能な句、等々、

なんでもありとしています。分類については、作者の意図と異なるかも

しれませんが、ご了承のほどお願いいたします。 (今回も分類を省略さ

せていただきました。)

- このなかから、共感する俳句を、最大7 句選び、0515 () まで

に、下記へメールで返信してください。番号表記でも構いません。その

際、選んだ理由を一言、付け加えていただくとなお結構です。全体への

コメントでも結構です。

    hfukase@k03.itscom.net  (事務方  深瀬)

- 蛇足ですが、選句にあたり、自作を選ぶのはご遠慮ください。

- 5 月中旬には、選句の結果をまとめ、皆さまにご報告する予定です。

 

  今回の投句者は、秋元さん、新井桜子さん、内野さん、小野寺さん、

河村さん、吉良さん、桑子さん、志方さん、治部さん、中津川さん、

橋本さん、服部さん、宮澤さん、柳町さん、豊さん、深瀬 (以上16)

です。

 

 これまでの選句結果は、下記のURL から参照可能です。

 http://nanaku-haiku.blogspot.jp/

 

 以上、よろしくお願いいたします。

 

  送付不要な場合、ご面倒ですがご一報下さい。以後、送付しないよう

にします。

 

 よろしくお願いいたします。

 

        七句会 2026.05.01

          代表  橋口侯之介

     顧問    宣光

          事務  深瀬久敬

   

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   1. 全て (兼題句、雑詠句、無季語句など混在。)

 

(001) 雪解けの流れに速し落ち椿

(002) 蜂蜜がトロリとろとろ春の朝

(003) 校門の卒業袴や花畑

(004) 春深し浮ひた居心地老ひの身や

(005) トランプで戦争遊び春の闇

(006) 道行や桜蕊降る六義園

(007) 菜の花に渡る薫風水ぬるむ

(008) 春深し湖深く澄み櫂の音

(009) 新緑やまぶしくもあり老ひの身に

(010) 花筏風はもう散らさない

(011) バーボンを飲み干し消えた友の春

(012) 春深し風に波立つ竹林 (たけばやし)

   チヤンドラーのタフと優しさのセリフを大統領に

(013) 優しさが無ければですぞ華府サクラ

(014) 山茶花や雨は葉止まり春隣

(015) 撮り鉄も花の筏へレンズ向け

(016) 花筏みんなで浮かぶ心地よさ

(017) トランプは来ぬ春待ってカード切る

(018) 贈りたし燃ゆる真紅の薔薇一輪

(019) ペダル漕ぐ新緑の風背に受けて

   新聞記事を参考に

(020) 桜こそ区切りの花ぞのどけかな

(021) 蛍烏賊酢味噌にまみれまた一杯

(022) さざれ石踏みつ慰問の花吹雪

(023) 薔薇一輪推敲の文破りけり

(024) 春深し色彩かほり湧きいでる

(025) 舟縁の川面に浮かぶ花筏

(026) 春深しトランプ爆走どこまでも

(027) 薔薇一輪言葉呑み込み恋敗る

(028) 知り合うが遅すぎたなと春の雨

(029) 花筏生まれ飛鳥(山)か石神井(川)か

      ウクライナではひまわりの種を身につけ戦地に赴

      く風習ありとか

(030) ひまわりの種抱き逝きしドンバスの地

(031) 君去りて姿とどめぬ花筏

(032) あをあをと五月の雨のねぎ畑

(033) 早替わり咲いて吹雪いて花筏

(034) じこちゅうの世相にやさし春の雨

(035) トランプのルール変更誰がために

(036) 春探す女 (ひと) の見上げるこぶしかな

(037) MLB老いの居眠り春深し

   倒木が目立つ染井吉野の樹命は約100 年とか

(038) この吉野同じ歳かや米寿なり

(039) 鐘撞けば雨の山寺春深し

(040) 春深し畦のまにまに緑映え

(041) 春深し俳句もそぞろまどろみぬ

(042) トランプは悪のジョーカー犯罪人

(043) 花筏写す心の浮き沈み

(044) 山火事を抑えてくれよAI雨

(045) 初鳴きのホケキョの声に刻は逝き

   今さら死を意識してもー

(046) 春なのに恙無いのにメメント・モリ

(047) トランプはブラフで勝負春の夜

(048) トランプとペルシャイランの深き溝

(049) トランプの力が全てに春来るか

(050) 春深し野山の緑濃くなりぬ

(051) 浜木綿の風に潮の香五月来る

(052) 老いた妻なぜか張り切る孫来たる

(053) トランプは自分がババと気が付かず

(054) 閉店のデパートの前に散り桜

(055) 鎮魂の読経のしじま花吹雪

(056) 春風にナイスショットもロストかな

(057) 春深し今年の無事に一息す

(058) 桜よりモミジが似合う鎌倉路

   京都の夕暮れが醸し出すメランコリー

(059) 春愁の揺蕩う京や暮れ泥む

(060) 菜の花や遥かな岬青き海

(061) 肌色のあちらこちらに春深し

(062) 春深し緑の奥のさえずりや

(063) ただよう香 (こう) 寺の花壇やヒヤシンス

(064) 白木蓮 (ハクレン) や空のキャンバス泳ぎたる

(065) 囀りの消えて鎮守の森は暮れ

   梶井基次郎の桜の樹の下に埋まる屍体、の切れあ

   る表現には及びも付かないが

(066) 夜桜に喜怒哀楽が埋まつてる

(067) 春深し囀る声の親離れ

(068) 棹ささば流れを速む花筏

(069) 更衣化粧の色も薄くなり

(070) メーデーや途中トンズラ卓囲む

(071) りくりゅうの刻む七年金の舞

(072) トランプの被害者ポーズ春に浮く

(073) 柿若葉今年はいくつ実るやら

(074) 底見せて雨よふれふれダムの春

(075) 春惜しむ六分の侠気四分の熱

(076) 薪爆ぜシテ参じそろ花吹雪

(077) AIや春雨の音いかに聞く

(078) 花筏ゆびきりげんまん見つめ合い

(079) 風と散る枝を残して花筏

(080) 卒業式今は袴の小学生

(081) トランプとプーチンタッグ春の闇

(082) 春愁や半世紀前の恋の影

(083) 散り桜白雲流れ蒼いそら

(084) 春深し友との昼のみ老い深し

(085) 花筏行きつく先になにが待つ

(086) 道端にいのち振りまくスミレあり

(087) 雨しずか街路に映ゆるつつじかな

(088) 花月夜凪の湖漕ぐ櫂の音

(089) 葉桜やにぎわい消えた隅田川

(090) 風そよぎ櫂を漕ぎだす花筏

(091) 花筏美女の寝乱れゆらゆらと

(092) 紅き薔薇我に人刺す矜持あり

(093) くしゃみ連発山は花粉の黄

(094) トランプのあまりに軽きディールかな

(095) 初鰹本日入荷広告に

(096) あひびきの袂離さず薔薇の棘

   仏教の日の光景

(097) 花祭り稚児行列の誇らしげ

(098) 春の日に恩師のお墓詣でけり

(099) 早緑の風が吹き抜け葉桜に

(100) 球は出ぬアリソンバンカー春深し

(101) 弘前の城美しや花筏

(102) 東風の夕点しゆく灯や父祖の街

(103) 花冷えに気を引き締める傘寿翁

(104) 花筏果てなき海原めざし行く

(105) 女坂明るき雨に薔薇は濡れ

(106) すべり台尻もちつけば花筏

(107) 酒残る夕べの語らいシジミ汁

(108) 春深し美しき人化粧せず

(109) AIやポストモダンの幕を開け

(110) 手術の手しびれ我慢のヨモギ餅

(111) 春惜しむ谿の瀬音は腹に沁み

(112) 春雨に囲碁打つ音のやわらかき

(113) カイロスよラムダ (λ) は5度目だ春の海

(114) 墨すれば文は匂ひて春深し

(115) 春深む長 (たけし) 我が子にとまどいて

(116) 舟先で流れを分ける花筏

(117) 山路来て緑に抱かれ春深し

(118) いのちあり移りし病室 (へや) のシクラメン

(119) 堰越えて形乱るる花筏

(120) 節電に一息ついて春深し

 

 

 補注

 

(006) 「蕊」は「しべ」と読み、音読みでは「ズイ」と読みます。花の中心にあ

る雄しべ・雌しべを指す漢字で、15画で準1 級の漢字です。主な用法には「雄蕊

(ゆうずい・おしべ)」「雌蕊(めしずい・めしべ)」「花蕊(かずい)」など

があります。俗字として「蘂」「蕋」が使われることもあります。

 

(013)"タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない"

 レイモンド・チャンドラー

 

(013) 華府(読み)カフ。《「華盛頓」と書いたところから》米国の首都、ワシ

ントン。

 

(051) 浜木綿(ハマユウ)は、夏の海岸の砂地に自生するヒガンバナ科の常緑多

年草で、6 9 月にかけて細長い白色の花を咲かせます。夜に甘い芳香を放ち、

花びらが「木綿(ゆう)」のように白く垂れ下がる姿が特徴的で、海岸の厳しい

環境下でも波に種を運ばせて繁殖する力強い植物です。

 

(059) 揺蕩う(たゆたう)は、ゆらゆらと揺れ動いて1 カ所に定まらない様子や

、気持ちが迷いためらうことを意味します。波間や空中に漂う物体、または心の

中で葛藤する状況に使われます。類語は漂う、揺らぐ、揺めくなど。

 

(066) 『櫻の樹の下には』(さくらのきのしたには)は、梶井基次郎の短編小説

(掌編小説)。散文詩と見なされることもある。満開の桜やかげろうの生の美の

うちに屍体という醜や死を透視し惨劇を想像するというデカダンスの心理が、話

者の「俺」が聞き手の「お前」に語りかけるという物語的手法で描かれている。

近代文学に新たな桜観をもたらした作品でもあり、「桜の樹の下には屍体が埋ま

つてゐる!」という衝撃的な冒頭文は有名である。

 

(076) 「爆ぜる(はぜる)」は、果実や種子が熟して裂ける、または熱で内部か

ら弾け飛ぶことを指す言葉です。炎で薪が「爆ぜる」音や、ポップコーンのよう

に「弾ける」様子、勢いよく「飛び散る」比喩表現としても使われます。類義語

には「弾ける」「裂ける」「飛ぶ」などがあります。

 

(100) アリソンバンカーとは、1930年代に来日した英国人設計家チャールズ・ヒ

ュー・アリソンが設計した、アゴ(淵)が高く非常に深い、脱出困難なバンカー

の通称です。日本では特に川奈ホテルGC富士コースや廣野GCなどの難関コースで

知られ、戦略性の高さから畏敬の念を込めてその名が付けられました。

 

(105) 女坂(おんなざか)とは、神社や仏閣に通じる坂道のうち、傾斜が緩やか

な方の坂を指します。一般的に、男坂(おとめざか)と対になる形で存在し、女

坂は女性でも歩きやすいように設計されています。代表的な場所には、京都の東

山七条や高尾山があり、これらの場所では女坂が親しまれています

 

(113) カイロス(KAIROS)は日本の衛星打ち上げ用ロケットである。民間企業ス

ペースワンの開発した自社事業用のロケットで、小型衛星の打ち上げを目的とす

る。

「大型の衛星を少数打上げるのではなく小型の衛星を大量に打上げるという発想

」をもとに、「契約から打上げまでの「世界最短」と打上げの「世界最高頻度」

をめざす」小型軽量のロケットである。動力に固体燃料を使うことで発射までの

準備期間を短縮し、衛星の受け取りから4 日で発射することを可能にした。また

効率化のため、GO/NOGO 判断などの管制手順を自動化したほか、異常発生時の指

令破壊も機体に自動で判断させることで、打ち上げの省人化を実現している。

20243 13日に初号機[1][2]、同年1218日に2 号機[3] 20263 5 日に

3 号機の打ち上げが試みられたが、いずれも失敗した[4]

 

(113) ラムダ (λ) ロケットとは東京大学生産技術研究所と後継機関の東京大学

航空宇宙研究所(後の宇宙科学研究所)が、プリンス自動車工業と後継企業の日

産自動車宇宙航空事業部と共に開発した全段固体燃料の観測ロケットシリーズで

ある。

  1960年に高度1,000km の内側ヴァン・アレン帯に届く観測ロケットシリーズと

して立案され、カッパロケットに続くものとして "L-計画" と名付けられた。L-

3 で当初の目的は達成されているが、1964年に糸川英夫によって人工衛星打ち上

げロケットとしての利用の可能性が示唆された後、人工衛星打ち上げロケットと

しての性能を満たす様に改良が重ねられた。1970 L-4S 5 号機において日本初

の人工衛星であるおおすみの打ち上げを成功させている。また、それらと並行し

てミューロケットの技術試験機としても用いられた。

 

  --------

 

 

2026年2月15日日曜日

七句会 第五十四回目のネット句会 選句結果のご報告です。

 

 七句会のみなさま

 

 第五十四回目の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございます。

 今回の選句結果をご報告いたします。

 

6 点句

(070) 奴つこ凧秩父の山をまたぎおり         河村

 

4 点句

(001) 幼子や飽くこと知らず走り凧          吉良

 

3 点句

(002) 極寒にミニスカ女子の意気高し         深瀬

(022) アメリカで糸の切れにしタコ(TACO)が舞う    宮澤

(023) ふんわりと乳房のごとき屋根の雪        深瀬

(047) 「元気ですか」手書きで添える賀状かな     桑子

(059) 山茶花の散りいそぐ庭月の影          小野寺

(078) 雪下ろし秋田の従兄弟泣き便り         深瀬

(106) 手に伝ふ米粒大の凧の息            深瀬

(114) 世知辛き浮世の隅で焚火の輪          小野寺

 

2 点句

(015) 冬の月いずれは独り旅立たん           小野寺

(027) 初夢を見る暇もなくトイレかな         桑子

(032) 寒き朝風邪ひく妻にそっと白湯         治部

(037) 絵筆捨て霙の音を聴きにゆく          小野寺

(040) 初日の出孫の眼に決意見え           治部

(043) 父と酌む熱燗香る帰省の夜           小野寺

(056) 父と食う出船の汽笛夜鳴きそば         小野寺

(057) 初打ちやまずは仲間と玉探し          桑子

(062) 青春や切れ凧ごとく宙に舞う          吉良

(081) 木枯らしを連れて夜寒が忍びより        小野寺

(084) 初春や余生の意味を問う年か          中津川

(088) 気嵐や祈りあらたに三陸路           中津川

(090) 翡翠 (かわせみ) や狩を何度も寒小川      橋本

(099) 餅いくつバーバの問いに孫四つと        服部

(100) 父祖の地の鐘の音重く大晦日          小野寺

(104) 初夢や目覚めて失せし老いの朝         吉良

(110) 澄む水に心の澱( おり) を見透かされ      小野寺

(113) 年取りて雑煮に餅は無かりけり         治部

 

  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前

とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。

 

 事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。

 

(1) 選句参加者

 今回の選句には、下記の15名が参加しました。

  桜子さん、小野寺さん、吉良さん、河村さん、桑子さん、治部さん、

中津川さん、橋本さん、服部さん、平島さん、古川さん、宮澤さん、

柳町さん、豊さん、深瀬。

 

(2) 次回について

  4 月ころに「春」をメインに開催する予定です。

 

(3) 懇親会の開催について

  はじめての懇親会を昨年125 () 、恵比寿駅6Fの銀座ライオンで行い

ました。3 月中頃にまた開催を検討したいと思っています。はっきりしました

ら、別途、ご連絡する予定です。よろしくお願いいたします。

 

(4) 自句自解等について

  今回の選句結果等を踏まえ、言い添えておきたいことがありましたら、次回

の句会の投句時にご連絡ください。選句表に添えて配布するようにします。

 

  誤記、記入漏れなどありましたら、ご連絡ください。修正します。

 選句結果は、七句会の下記のweb に掲載します。よろしくお願いします。

 http://nanaku-haiku.blogspot.jp/

 

  2026.02.15

 

      代表   橋口侯之介

      顧問  豊  宣光

      事務方 深瀬久敬

 

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1.選句結果

 

(001) 幼子や飽くこと知らず走り凧          吉良 01

   1 桑子    走り回る姿が目に浮かびます。微笑ましい光景で

       す。

   2 橋本    かわいい凧揚げです、引きずってでも続けます。

   3 服部

   4 宮澤    有り余るエネルギーがあり、それを使いきれるこ

       と、うらやましい限りです。

(002) 極寒にミニスカ女子の意気高し         深瀬 11

   1 桜子   はじける若さ!と言いたくなります。うらや

       ましいですね。

   2 桑子    よく見かけます。今時のファッションですかね?

   3 服部

(003) AIのフェイク画像や雪だるま          豊   07

(004) 星冴えて露天に浸かる独り旅          小野寺13

(005) 街中にそこのけそこのけ熊通る         橋本 06

   1 桜子   「街中に~」  おっしゃるとおりですね。

(006) 廃屋のミカン鈴なり頂いて           服部 03

(007) 貧しさや餅の入らぬ雑煮椀           豊   02

(008) 朋亡くし日暮に椿こぼれ落ち          小野寺19

   1 河村    ボトリと音を聞いたのかな?

(009) 新年に残り指折る老ひの先           深瀬 01

   1       新年を迎えてまたひとつ年を取った。いつまで生

       きられるだろう。「老ひの先」の表現がみごと。

(010) 風を得て凧舞い上がる孫二十          宮澤 04

   1 中津川 

(011) 江の島や富士に初日の当たりおり        治部 02

   1 桑子    江の島と富士の取り合わせ、まさに正月の風景で

       す。

(012) 遅き日に大輪の薔薇ひらきをり         小野寺15

(013) 凧揚げや揚がるまでが楽しけり         橋本 02

(014) 冬日差し満る益子の登り窯           深瀬 09

(015) 冬の月いずれは独り旅立たん           小野寺22

   1 吉良 

   2 橋本    寒い夜空に冴える月を見ると、そんな感傷に誘わ

       れます。

(016) 初夢に忘れてた顔現れる            河村 04

   1 深瀬    最近、よく夢をみます。意外な人が現れ驚くこと

       もあります。

(017) 身の縮む寒き日の風呂腕のばす         深瀬 05

   1 小野寺  寒い日に風呂に浸かる気持ちがよくわかります。

(018) 三才のおてて伸ばしてたこあげや        桜子 06

(019) 大寒に性懲りもなくゴルフかな         桑子 06

   1 桜子    ゴルフがどうしようもなくお好きなご様子が表れ

       ています。

(020) 夜廻りの拍子木につれ雪が哭く         小野寺04

(021) 人はなぜ生きるかと問ひ続け死ぬ        深瀬 16

(022) アメリカで糸の切れにしタコ(TACO)が舞う    宮澤 02

   1 小野寺  アメリカの狂人は世界を混乱に落とす厄介者です。

   2 河村    理念なきディール凧、結果はTACOとなる。

   3 桑子    アメリカで糸の切れにしタコ(TACO)が舞う。

(023) ふんわりと乳房のごとき屋根の雪        深瀬 13

   1 桑子    「乳房のごとき」の比喩がとてもステキです。

   2 治部    これ、俳句にしちゃいましたか。屋根の雪見て乳

       房とは・・ 「ふんわり」に色気が見えて流石だな

       と思いますが、この発想は普段見慣れている人でな

       いとね~~。作者は多分・・。

   3 服部

(024) 凧揚げを父に教わる子の笑顔          豊   04

(025) 初夢や去年の続き宝くじ            治部 05

(026) 月光に鋭く向かふ冬木立            小野寺21

(027) 初夢を見る暇もなくトイレかな         桑子 02

   1 中津川  ご同輩の初夢と夜間頻尿を詠んだ5句を代表して

       選びました。

   2 橋本    私も頻尿の同類ですが、一番ストレートな句だと

       思います。

(028) とつ国の飢え思いつつ雑煮食う         豊   01

   1 小野寺  飽食の日本の中で食べる雑煮は飢えに苦しむ世界

       の人々の貧困を考える心を持つべきなのです。

(029) 雪掻いて選挙板立てる選挙かな         服部 06

(030) 尿近し初夢すぐに霧消せり           橋本 03

   1 柳町 

(031) チェ・ゲバラ判らぬままに枯れ野道       河村 07

(032) 寒き朝風邪ひく妻にそっと白湯         治部 08

   1 中津川 

   2 深瀬    「そっと」に気持ちの深さを感じます。

(033) 凧揚げのひもは西へと浄土道          深瀬 02

   1 吉良 

(034) そば屋飲みそばまで行かず年の暮れ       中津川04

   1 平島    おたがい年とったなあ!年を取るとはこう言うこ

       とか?

(035) 山茶花や白散り紅咲きメジロ来る        橋本 08

   1 平島    植物と動物 色彩の妙 一幅の絵画

(036) 赤ん坊風光る日の天使かな           桜子 02

(037) 絵筆捨て霙の音を聴きにゆく          小野寺08

   1 河村    絵をかく事の静かなパトスを感じる。中六音が気

       になるがー

   2 治部    急に降ってきたのでしょうか。絵筆を「置く」で

       はなく「捨てる」としたところにただならぬものを

       感じます。霙の激しさや音の大きさが伝わりますね。

       これは流石です。

(038) お雑煮のおもちすくえばふうふうの       桜子 07

(039) 男女とも枯れ木揃ひの新年会          深瀬 08

   1 桜子    寂しい雰囲気ではありますが、どこか再会の嬉し

       さも伝わってきます。

(040) 初日の出孫の眼に決意見え           治部 01

   1 小野寺  次のを担う孫の決意は大切にすべきです。

   2 深瀬    子供の純真さが伝わってきます。

(041) 小松菜や母こだわりし江戸雑煮         河村 01

   1 吉良 

(042) 初夢は見る暇もなし頻尿で           服部 02

   1 柳町 

(043) 父と酌む熱燗香る帰省の夜           小野寺03

   1 服部

   2 柳町 

(044) 政界を揺らし漂ふ媚び脂粉           深瀬 20

(045) 風そよぎ凧の上がらぬ空見上げ         宮澤 03

(046) ディールなりジャイアン揚げる暴れ凧      河村 05

(047) 「元気ですか」手書きで添える賀状かな     桑子 03

   1 小野寺  しばらく会わない友にかけることばはやはり手書

           きで添えるべきです。

   2 河村    このひと筆に想いを込めてー

   3 橋本    今年は会いたいですねもそうですが、一言の手書

       きがあるとほっとします。

(048) 空つ風薪足しつつ雑煮祝            古川 01

(049) AIの入試問題ついに打破           深瀬 17

(050) 熊撃つも母親亡くす子は哀し          小野寺02

(051) 歳重ねそれなりとなる大掃除          橋本 07

   1 治部    よく分かりますよ。選者も同じです。これも俳句

       にしますかね~恐れ入ります。

(052) 幾松はんもうおらんのドス京の春        河村 08

(053) 初夢の叶う日待ちて年の瀬に          宮澤 06

(054) マスクして聞き返される毎日の         桜子 05

   1 中津川 

(055) 寒き朝着膨れびとの粛々と           深瀬 10

   1 宮澤    暑かった夏、そして今度は寒い冬。黙々と耐えて

       いる感じが出ています。

(056) 父と食う出船の汽笛夜鳴きそば         小野寺12

   1 桜子    独特の情緒が表れています。プロですね。

   2 平島    無口な2人にそば啜ると汽笛。それでも分かるん

       だお互いに。

(057) 初打ちやまずは仲間と玉探し          桑子 01

   1 服部

   2 深瀬    新年の清々しい雰囲気とのギャップが面白いです。

(058) 孫成長おせち料理を食べつくし         服部 05

(059) 山茶花の散りいそぐ庭月の影          小野寺18

   1 平島    残り少なくなった人生。そんなに急いで散りたく

       ないなあ。清らかな月の光が身に沁むよ。

   2 古川

   3 柳町 

(060) いつからか妻の雑煮に馴染みしは        宮澤 01

   1 河村    亡くすと懐かしの味となり

(061) 夜間尿初夢見ずして朝迎え           中津川03

(062) 青春や切れ凧ごとく宙に舞う          吉良 02

   1 治部    切ない句ですね。作者の青春は過去のものではな

       く宙をさまよっていて、いつか戻ってほしいと思っ

       ているのですね。でも、切れ凧ですから・・ 分か

       っているんだが、あぁ・・

      2 古川

(063) 風烈し沖の波濤を鳥帰る            小野寺17

   1 古川

(064) 産まれた子花曇りの空晴れやかに        桜子 03

(065) 初夢を配って回る郵便夫            豊   05

(066) 米欧の亀裂に呆気大和びと           深瀬 19

(067) 小雪舞ふ喜寿の初打ちコウノトリ        橋本 09

(068) 床に臥し雑煮口せず母は逝く          吉良 04

   1 深瀬    母への深い気持ちが伝わってきます。

(069) 大義なし厳寒選挙の偽連合           中津川06

(070) 奴つこ凧秩父の山をまたぎおり         河村 09

   1 中津川 

   2 橋本    空高く舞う奴凧、大きな凧揚げの句です。

   3 平島    雄大な景色 タコに乗って下界を見下ろして見た

       いなあ。

   4 古川

   5       凧揚げの雄大な世界の広がりがうまく出ています

       ね。

   6 深瀬    雄大ななかに小さな凧がみえ、北斎の富獄三十六

       景が思い浮かびました。

(071) 蝋梅はうつむきながら香りけり         小野寺06

   1 桜子    ろうばいのお花の様子を繊細に描いておられます

(072) 凧和らぐ赤城颪 (おろし) の晴れ間かな     古川 02

(073) 受験日の不安と寒さよぎる朝          深瀬 04

(074) うたた寝で初夢成就の夢を見る         宮澤 07

   1 小野寺  うたた寝で初夢成就の夢とはもうあとがない、切

           実ですね

(075) 奥多摩の飛沫も凍る滝の行           治部 07

(076) 死は深き眠りに変はる霙の夜          小野寺10

   1       哲学的な深みのあるいい句です。

(077) 初夢や暁の富士プルシヤン・ブルー       河村 03

(078) 雪下ろし秋田の従兄弟泣き便り         深瀬 07

   1 治部    従兄弟の方もご高齢なのでしょうね。社会問題と

       して何とかしなければなりません。「泣き便り」に、

       やんなっちゃった感が良く出ています。

   2 橋本    泣き便りに雪下ろしの大変さが凝縮されています。

   3 柳町 

(079) 初夢もトイレが近く途切れがち         宮澤 05

   1 桑子    初夢と頻尿。トイレの句が多い中で、続き物がみ

       られる夢?とは凄いです。

(080) 屋根きしむ臀部ごとくに雪の座し        深瀬 14

(081) 木枯らしを連れて夜寒が忍びより        小野寺20

   1 古川

   2 宮澤    寒さの重ね着という感じがします。

(082) 甍にも黄金の銀杏不動堂            橋本 05

(083) 一月も早くもにほふきな臭ささ         深瀬 12

(084) 初春や余生の意味を問う年か          中津川07

   1 吉良 

   2 深瀬    みんな気持ちは同じだなと同感しました。

(085) 山茶花の散る華やぎに暮れ迫る         小野寺14

(086) ご時世か凧なき空やあら寂し          治部 04

   七年ぶりに三陸を訪ねて二句          中津川00

(087) 一本松堤防見上げ海見えず           中津川01

(088) 気嵐や祈りあらたに三陸路           中津川02

   1 吉良 

   2 古川

(089) 寒の水五臓六腑が息を吹き           小野寺05

   1 中津川 

(090) 翡翠 (かわせみ) や狩を何度も寒小川      橋本 10

   1 宮澤    美しさだけでは食べていけない厳しさ、切なさを

       感じます。

   2 柳町 

(091) 三が日客なき部屋のかさね重          河村 06

   1       年賀の客を待っているのに誰も来ない寂しさでし

       ょうか。

(092) 年賀してはずむ歌声おめでとう         桜子 01

(093) 雑煮食う汁は薄めに具は野菜          桑子 04

(094) 節分や地球に福はまだ遠し           豊   08

(095) ありがたや白寿の母の蜆汁           小野寺16

   1 吉良 

(096) 黒焦げの餅の香も美味し初雑煮         吉良 03

   1 平島    悪い環境の中でおれも無駄な努力もして来たなあ。

       でもそうやってこそ獲物は取れるんだ。

(097) 大和びとドンロー時代舵いかに         深瀬 18

(098) 初夢や光抱きて第一歩             古川 03

   1       第一歩を踏み出すのは作者でしょうか、別の誰か

       でしょうか。難解な句ですが、初夢の感じが出てい

       ると思います。

(099) 餅いくつバーバの問いに孫四つと        服部 04

   1 河村    自分は何歳まで四つ食いを続けたっけ?

   2 桑子    四つという具体的数値の表現がいいです。お孫さ

       んは小学生の高学年位ですか?

(100) 父祖の地の鐘の音重く大晦日          小野寺01

   1 河村    ふるさとは懐かしくも重くもあり

   2 古川

(101) 賀状はラインテレビ画像の初日の出       中津川05

(102) 冬銀河父祖の気迫を恃みとす          小野寺07

(103) 鷹匠も鷹の気まぐれ困り果て          服部 01

(104) 初夢や目覚めて失せし老いの朝         吉良 05

   1 治部    あるあるです。初夢に限りませんが、きっと良い

       夢だったと考えましょう。

   2 柳町 

(105) ひとり雑煮早々終えり今年さて?        河村 02

(106) 手に伝ふ米粒大の凧の息            深瀬 03

   1 中津川 

   2 平島    大空に舞う凧。糸は最大限に伸び遠くにあるが生

       きている様な手応えが感じられて嬉しい!

   3 宮澤    何十年前に凧あげした時の指先の風の感触を思い

       出します。

(107) 元旦や雑煮やっぱり田舎風           橋本 01

(108) 一人づつベンチ占領日向ぼこ          桑子 05

(109) 合格を祈るお守り梅の宮            治部 03

(110) 澄む水に心の澱( おり) を見透かされ      小野寺11

   1 吉良 

   2 宮澤    澄む池の水面に映る我が身。水底を除いたのに見

       えたのは我が身。

(111) 木枯らしに目覚め悶々五病室          河村 10

(112) 1 等の10億円が初夢に             豊   06

(113) 年取りて雑煮に餅は無かりけり         治部 06

   1 小野寺  誤嚥性肺炎がこわい家族の配慮です。

   2 宮澤    危ないもの、危ないことがどんどん遠のきます。

       それが面白かったのに。

(114) 世知辛き浮世の隅で焚火の輪          小野寺09

   1 治部    年始の夜に、ドラム缶焚火にあたりながら、昔の

       落ち葉焚きを懐かしんでいる様子が伝わります。芋

       も焼けませんよね。

   2 橋本    格差社会が広がっているなかにも、未だ心寄せ合

       う場あるのは救い。

   3       世の中嫌なことが多いですが、せめて気心の知れ

       た仲間たちだけでも小さな焚き火を囲みましょう。

(115) 極寒と猛暑ピストン身を千切る         深瀬 06

   1 桜子    ピストンと表されたのがおもしろいです。

(116) 凧揚げし少年の日は遠くなり          豊   03

   1 服部

(117) 女の子生まれたばかりの花盛り         桜子 04

(118) 大谷は唯一無二か異次元か           橋本 04

(119) 禿げ頭寒さ鹿十 (しかと) し露出症       深瀬 15

 

 

2.お寄せいただいた感想等

 

・感想  新井桜子さん

 寒いですね!けど、雨が降って少し乾燥がましになるとよいです

ね。。。  選句させていただきました!楽しい機会をありがとう

ございます。皆様の日常の一コマを切り取った大切な思いを読ませ

ていただきました。皆様の感性に触れて自分の心も活性化します。

オリンピックも始まりましたし寒い中にも楽しみを入れて過ごした

いですね。

 

・感想  吉良さん

*人生晩年を迎え、共感できる句が結果的に多くなりました。

*皆、夜間頻尿に悩まされていることが分かり変に安心感を覚えま

した。

 

・感想  治部さん

 ところで感想ですが、

 自分を含めて全体的に、老化、病気、世相等 マイナーな句が増

えていると思います。みんなが古希を過ぎて仕方がないのかも知れ

ませんが・・ 

「年新さらに闊達七句会」 で・・

 

・感想  服部さん

 「初夢と夜間頻尿の関係句」が多かったのが面白かったです。

 

・近況 平島さん

 You Tubeで日本のニュースを覗き高市自民党の圧勝に何か良き

変化が起きる事を期待しています。

 ここアルガルベは年間300 日が快晴なのに例年に無く雨続きで気

が滅入っています。深瀬さんの大学の後輩の孫娘が遊びに来てスペ

インへ行って来ました。やはり雨で寒く楽しめませんでした。

 

 

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