2026年2月2日月曜日

七句会 第五十四回目のネット句会 選句のご依頼です。

  七句会の皆様


  まさに大寒真っ只中という感じですが、みなさまお元気にお過ごしの

ことと思います。

  七句会としての第五十四回目のネット句会となりますが、今回、下記

119 句の投句がありました。

  つきましては、次の要領で、選句をしていただきたく、よろしくお願

いいたします。


- 下記は、今回、投句していただいた全ての句を、作者を伏せ、兼題別

に、ランダムに列挙したものです。表記は、投句されたそのものです。

詞書きがあり、複数の句があるものは、まとめて並べてあります。兼題

句、自由題句、無季語句、川柳的な句、作者の特定が可能な句、等々、

なんでもありとしています。分類については、作者の意図と異なるかも

しれませんが、ご了承のほどお願いいたします。 (今回も分類を省略さ

せていただきました。) 

- このなかから、共感する俳句を、最大7 句選び、02月14日 (土) まで

に、下記へメールで返信してください。番号表記でも構いません。その

際、選んだ理由を一言、付け加えていただくとなお結構です。全体への

コメントでも結構です。

    hfukase@k03.itscom.net  (事務方  深瀬) 

- 蛇足ですが、選句にあたり、自作を選ぶのはご遠慮ください。

- 2 月中旬には、選句の結果をまとめ、皆さまにご報告する予定です。


  今回の投句者は、新井桜子さん、小野寺さん、河村さん、吉良さん、

桑子さん、治部さん、中津川さん、橋本さん、服部さん、古川さん、

豊さん、深瀬 (以上12名) です。


 これまでの選句結果は、下記のURL から参照可能です。

 http://nanaku-haiku.blogspot.jp/


 以上、よろしくお願いいたします。


  送付不要な場合、ご面倒ですがご一報下さい。以後、送付しないよう

にします。


 尚、作品について、下記のコメントがありました。

・前回の句会における「(088) 江戸前のボラ悠々と野田の川」について

作者橋本さんから下記のコメントが寄せられました。

  東京湾から江戸川を約30km遡ると、私の住む野田市に江戸川に注ぐ

支流があります。普段は川底が一部で出てしまうほどで、幅10-20mく

らいの川ですが、増水して深さが50cm以上になると、東京湾から江戸

川を遡って来た江戸前のボラが支流にも群れで入って来ることがありま

す。大きいものは50cm以上で悠々と泳ぐ姿を見せてくれますし、また

時折見せる大きなジャンプは見応えがあります。

 よろしくお願いいたします。


        七句会 2026.02.02

          代表  橋口侯之介

     顧問  豊  宣光

          事務  深瀬久敬

   

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   1. 全て (兼題句、雑詠句、無季語句など混在ランダム) 


(001) 幼子や飽くこと知らず走り凧

(002) 極寒にミニスカ女子の意気高し

(003) AIのフェイク画像や雪だるま

(004) 星冴えて露天に浸かる独り旅

(005) 街中にそこのけそこのけ熊通る

(006) 廃屋のミカン鈴なり頂いて

(007) 貧しさや餅の入らぬ雑煮椀

(008) 朋亡くし日暮に椿こぼれ落ち

(009) 新年に残り指折る老ひの先

(010) 風を得て凧舞い上がる孫二十

(011) 江の島や富士に初日の当たりおり

(012) 遅き日に大輪の薔薇ひらきをり

(013) 凧揚げや揚がるまでが楽しけり

(014) 冬日差し満る益子の登り窯

(015) 冬の月いずれは独り旅立たん

(016) 初夢に忘れてた顔現れる

(017) 身の縮む寒き日の風呂腕のばす

(018) 三才のおてて伸ばしてたこあげや

(019) 大寒に性懲りもなくゴルフかな

(020) 夜廻りの拍子木につれ雪が哭く

(021) 人はなぜ生きるかと問ひ続け死ぬ

(022) アメリカで糸の切れにしタコ(TACO)が舞う

(023) ふんわりと乳房のごとき屋根の雪

(024) 凧揚げを父に教わる子の笑顔

(025) 初夢や去年の続き宝くじ

(026) 月光に鋭く向かふ冬木立

(027) 初夢を見る暇もなくトイレかな

(028) とつ国の飢え思いつつ雑煮食う

(029) 雪掻いて選挙板立てる選挙かな

(030) 尿近し初夢すぐに霧消せり

(031) チェ・ゲバラ判らぬままに枯れ野道

(032) 寒き朝風邪ひく妻にそっと白湯

(033) 凧揚げのひもは西へと浄土道

(034) そば屋飲みそばまで行かず年の暮れ

(035) 山茶花や白散り紅咲きメジロ来る

(036) 赤ん坊風光る日の天使かな

(037) 絵筆捨て霙の音を聴きにゆく

(038) お雑煮のおもちすくえばふうふうの

(039) 男女とも枯れ木揃ひの新年会

(040) 初日の出孫の眼に決意見え

(041) 小松菜や母こだわりし江戸雑煮

(042) 初夢は見る暇もなし頻尿で

(043) 父と酌む熱燗香る帰省の夜

(044) 政界を揺らし漂ふ媚び脂粉

(045) 風そよぎ凧の上がらぬ空見上げ

(046) ディールなりジャイアン揚げる暴れ凧

(047) 「元気ですか」手書きで添える賀状かな

(048) 空つ風薪足しつつ雑煮祝

(049) AIの入試問題ついに打破

(050) 熊撃つも母親亡くす子は哀し

(051) 歳重ねそれなりとなる大掃除

(052) 幾松はんもうおらんのドス京の春

(053) 初夢の叶う日待ちて年の瀬に

(054) マスクして聞き返される毎日の

(055) 寒き朝着膨れびとの粛々と

(056) 父と食う出船の汽笛夜鳴きそば

(057) 初打ちやまずは仲間と玉探し

(058) 孫成長おせち料理を食べつくし

(059) 山茶花の散りいそぐ庭月の影

(060) いつからか妻の雑煮に馴染みしは

(061) 夜間尿初夢見ずして朝迎え

(062) 青春や切れ凧ごとく宙に舞う

(063) 風烈し沖の波濤を鳥帰る

(064) 産まれた子花曇りの空晴れやかに

(065) 初夢を配って回る郵便夫

(066) 米欧の亀裂に呆気大和びと

(067) 小雪舞ふ喜寿の初打ちコウノトリ

(068) 床に臥し雑煮口せず母は逝く

(069) 大義なし厳寒選挙の偽連合

(070) 奴つこ凧秩父の山をまたぎおり

(071) 蝋梅はうつむきながら香りけり

(072) 凧和らぐ赤城颪 (おろし) の晴れ間かな

(073) 受験日の不安と寒さよぎる朝

(074) うたた寝で初夢成就の夢を見る

(075) 奥多摩の飛沫も凍る滝の行

(076) 死は深き眠りに変はる霙の夜

(077) 初夢や暁の富士プルシヤン・ブルー

(078) 雪下ろし秋田の従兄弟泣き便り

(079) 初夢もトイレが近く途切れがち

(080) 屋根きしむ臀部ごとくに雪の座し

(081) 木枯らしを連れて夜寒が忍びより

(082) 甍にも黄金の銀杏不動堂

(083) 一月も早くもにほふきな臭ささ

(084) 初春や余生の意味を問う年か

(085) 山茶花の散る華やぎに暮れ迫る

(086) ご時世か凧なき空やあら寂し

   七年ぶりに三陸を訪ねて二句

(087) 一本松堤防見上げ海見えず

(088) 気嵐や祈りあらたに三陸路

(089) 寒の水五臓六腑が息を吹き

(090) 翡翠 (かわせみ) や狩を何度も寒小川

(091) 三が日客なき部屋のかさね重

(092) 年賀してはずむ歌声おめでとう

(093) 雑煮食う汁は薄めに具は野菜

(094) 節分や地球に福はまだ遠し

(095) ありがたや白寿の母の蜆汁

(096) 黒焦げの餅の香も美味し初雑煮

(097) 大和びとドンロー時代舵いかに

(098) 初夢や光抱きて第一歩

(099) 餅いくつバーバの問いに孫四つと

(100) 父祖の地の鐘の音重く大晦日

(101) 賀状はラインテレビ画像の初日の出

(102) 冬銀河父祖の気迫を恃みとす

(103) 鷹匠も鷹の気まぐれ困り果て

(104) 初夢や目覚めて失せし老いの朝

(105) ひとり雑煮早々終えり今年さて?

(106) 手に伝ふ米粒大の凧の息

(107) 元旦や雑煮やっぱり田舎風

(108) 一人づつベンチ占領日向ぼこ

(109) 合格を祈るお守り梅の宮

(110) 澄む水に心の澱( おり) を見透かされ

(111) 木枯らしに目覚め悶々五病室

(112) 1 等の10億円が初夢に

(113) 年取りて雑煮に餅は無かりけり

(114) 世知辛き浮世の隅で焚火の輪

(115) 極寒と猛暑ピストン身を千切る

(116) 凧揚げし少年の日は遠くなり

(117) 女の子生まれたばかりの花盛り

(118) 大谷は唯一無二か異次元か

(119) 禿げ頭寒さ鹿十 (しかと) し露出症


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2025年11月15日土曜日

七句会 第五十三回目のネット句会 選句の結果のご報告です。 ---- 訂正版です。豊さんの選句を追加しました。

 

 七句会のみなさま

 

 第五十三回目の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございます。

 今回の選句結果をご報告いたします。

 

5 点句

(076) 手踊りの乙女きりりと秋祭         桑子  

 

3 点句

(003) 盆栽の景色に小さき秋の見え        治部  

(022) 振り返る道の長さや曼殊沙華        治部  

(025) 山車ひく子少子化の波しみじみと      深瀬  

(026) 米櫃を満たせぬ世相秋寒し         秋元   

(033) Ennui(気怠さ) を纏いセーヌは秋暮色    河村  

(085) 喜寿二人昼飲み終えて鰯雲         中津川 

(091) 旅先の無人駅舎に虫の声          深瀬  

(098) 車窓ごし追いかけて来る能登の月      河村  

(109) 母と子の秋刀魚ほおばるほお丸く      桜子   

 

2 点句

(007) 天網を超えて遥かに流れ星         小野寺 

(011) 水澄むもわが身に沈む重き澱        深瀬  

(016) 柚匂ふ母の描きし黄金色          小野寺 

(021) 彼岸花朱華の空と競い合い         志方  

(031) 月揺れて露天に浸かる独り旅        小野寺 

(037) 七輪で秋刀魚焼きたし空焦がし       服部  

(046) 紅葉酔う永観堂の逢瀬かな         小野寺 

(047) 寒椿枯野の裾に色を添え          秋元   

(062) 夕紅葉鞍馬の山に鬼となり         小野寺 

(079) 喜寿すぎて何故か目につく彼岸花      志方  

(084) 濡れ芝に光の宝石朝の庭          橋本  

(101) 澄む水に心の澱 (おり) を見透かされ    小野寺 

(105) 青空や透き通る秋野に山に         豊    

 

  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前

とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。

 

 事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。

 

(1) 選句参加者

 今回の選句には、下記の14名が参加しました。

  秋元さん、桜子さん、小野寺さん、吉良さん、河村さん、桑子さん、

治部さん、中津川さん、橋本さん、服部さん、平島さん、宮澤さん、豊さん、

深瀬。

 

(2) 次回について

  これまで3 カ月毎に開催してきましたが、隔月開催にしてはどうかという意

見があります。年齢のせいかやや間延び感もあるように思います。そのため次

回は試行として1214日に投句依頼をしたいと思います。きびしいといったご

意見があれば元にもどしたいと思います。よろしくお願いします。

 

(3) 懇親会の開催について

  対面したことのないメンバーもおられますので、来月前半くらいに懇親会を

行うことを検討しています。今現在の案としては、125 () 午後2 時か

2 時間。場所は恵比寿駅のアトレ恵比寿6Fの銀座ライオンを検討しています。

はっきりしましたら、別途、ご連絡いたしますので、よろしくお願いします。

 

(4) 自句自解について

  今後は、選句と一緒に自身の句の自句自解をお送りしていただければ、作品

集に掲載します。選句結果等を踏まえた感想は適宜、ご報告するようにします。

 

  誤記、記入漏れなどありましたら、ご連絡ください。修正します。

 選句結果は、七句会の下記のweb に掲載します。よろしくお願いします。

 http://nanaku-haiku.blogspot.jp/

 

  2025.11.15

 

      代表   橋口侯之介

      顧問  豊  宣光

      事務方 深瀬久敬

 

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1.選句結果

 

(001) 初時雨牡丹は紅く花芽吹き         小野寺 

(002) 雲の峰見る間に崩れ空は凪         橋本  

(003) 盆栽の景色に小さき秋の見え        治部  

      1 秋元

      2 中津川 

   3 豊   俳句らしくよくまとまっています。

(004) 時ながれ老ひの背中に秋の風        深瀬  

      1 宮澤    これまで背負っていた荷は下したが、今は、老いた

          自分を背負っているという感じがします。

(005) 秋祭りビルを呑み込む囃子声        吉良  

      1 服部

(006) 墓参り今年も咲いた彼岸花         志方  

(007) 天網を超えて遥かに流れ星         小野寺 

      1 桜子    美しくロマンティックな光景が目に浮かびます。気

          持ちが洗われるようです。

      2 豊   スケールの大きな句ですね。

(008) 流れ星光飲み込む都市の渦         吉良  

(009) 新米や高値続いてパスタ買い        中津川 

      1 桑子    本当に、麺類の頻度が多くなりました。

(010) ご褒美はお頭付きのさんまかな       桜子  

(011) 水澄むもわが身に沈む重き澱        深瀬  

      1 桑子    何が?気になります。

      2 宮澤    年老いて、今までのしがらみは消えすっきりしてい

          るようだ。くれぐれも沈んだ過去の澱はかき混ぜない

          こと。

(012) ママ残業カレー煮て待つお月さま      河村  

      1 深瀬    メルヘンの高い薫りが伝わってきます。

(013) スポーツの秋に野球はオフとなり      治部  

(014) 投げ売りの育ち過ぎたる梨甘し       中津川 

(015) 秋の夜やしみじみと聴くノクターン     豊    

(016) 柚匂ふ母の描きし黄金色          小野寺 

      1 治部    お母様が柚子の絵を描かれたのですかね。色遣いが

          素晴らしかったのでしょう、句から柚子のいい香りが

          漂うようです。

      2 中津川 

(017) 漂泊の宿の出迎へ鳳仙花          深瀬  

      1 河村    日陰に咲くこの花が似合う。

(018) 喜多方で至福のラーメン煮干だし      橋本  

(019) 秋雨に足取り重く4 (フォー) パット    桑子  

(020) 燈二つ切れし日友の急逝す         橋本  

(021) 彼岸花朱華の空と競い合い         志方  

      1 中津川 

      2 深瀬    スケールの大きさと色彩感覚が印象的です。

(022) 振り返る道の長さや曼殊沙華        治部  

      1 河村    過ぎし道に咲いた赤き花は誰ぞ?

      2 吉良    長い人生の苦労の中に、美しい思い出の詠嘆を感じ

          ます。

      3 平島    もうこんな年になってしまった。色んなことがあっ

          たなあ!毒もある。別名彼岸花、死人花。綺麗だけど

           なあ!

(023) まだかまだ擂り棒せかすとろろ汁      吉良  

      1 治部    擂粉木と言わずにすり棒としたのは、目線が汁から

          擂粉木に重く、とろろ汁を待っている感が強く感じら

          れます。流石です。

(024) 昏ながら山裾照らす夕紅葉         小野寺 

      1 秋元

(025) 山車ひく子少子化の波しみじみと      深瀬  

      1 桑子    小生の町会も役員・保護者が多く、子供はちらほら

              です。

      2 治部    秋祭りは子供のころから楽しみでした。最近、子供

          神輿を見なくなったような気がします。山車を引く子

          供の数も年々少なく、国が危ないと実感しますよね。

      3 橋本    以前と較べて山車を引く子の少なさが気になる、少

          子化、寂しい。

(026) 米櫃を満たせぬ世相秋寒し         秋元   

      1 中津川 

      2 橋本    米農政の貧弱さの末路でしょうか、米櫃がなんか良

          いです。

      3 豊   時事的な話題をうまく切り取りました。

(027) デッサンの筆圧強し秋灯下         小野寺 

      1 吉良    好きなデッサンにのめり込んだ様子が{筆圧強し」

          に感じられます。

(028) 三日月にお供えかなと彼岸花        志方  

(029) 煙り立つ七輪瞼に秋刀魚買う        吉良  

      1 服部

(030) ガザの民悲しみ深き夜寒かな        豊    

(031) 月揺れて露天に浸かる独り旅        小野寺 

      1 秋元

      2 橋本    湯面に映り、揺れる月をお供に露天風呂に独りゆっ

          たりと、、、熊は心配ない?

     (大陸四景)

(032) 枯葉舞うハーレムノクタン二番街      河村  

      1 桜子    クラシックの名曲のようですね。ブラームスの作曲

          に出てきそうです。

(033) Ennui(気怠さ) を纏いセーヌは秋暮色    河村  

      1 桑子

      2 宮澤    パリの秋は暗く、フランス語のけだるい響きがよく

          似合います。

      3 豊   大陸四景の中ではこれがよかったです。

(034) 秋夕陽トブカブ宮を赤黒に         河村  

(035) 紅楊 (タマリスク) の影延びて敦煌は秋   河村  

(036) 澄む水はゆるやかに消ゆ大都会       吉良  

(037) 七輪で秋刀魚焼きたし空焦がし       服部  

      1 小野寺  秋刀魚は庶民の食卓。空焦がすほどの景色が良いで

          すね。

      2 河村    あの匂い、サンマは戸外、七輪だよな!

(038) 廃屋の庭の鶏頭賑わしく          深瀬  

(039) 金色に染まる畑の稲穂波          豊    

(040) 女蟷螂雄組み敷きて生命 (いのち) 継ぐ   小野寺 

      1 深瀬    この年齢になるとそんなものだろうと感じます。

(041) 連立や定数削減うそ寒し          中津川 

(042) 足早に紅黄駆け降る甲斐信濃        治部  

(043) 秋祭り都会の隅にほそぼそと        深瀬  

      1 桜子    大都会では見逃しがちな風景ですが、切り取って読

          んでおられるところに優しさが感じられます。

(044) 期待して寿司ネタ見るも秋刀魚なく     橋本  

(045) 信濃路の祭り囃子や秋の声         河村  

(046) 紅葉酔う永観堂の逢瀬かな         小野寺 

      1 中津川 

      2 豊   永観堂は紅葉の名所ですね。

(047) 寒椿枯野の裾に色を添え          秋元   

      1 治部    選者は、実はこの景色を見たことがありません。椿

          は大概人家の庭か生垣で見たものです。で、想像です

          が、枯野の椿はほんとに赤が目立つのでしょうね。是

          非見たいと思いました。

      2 平島    もの寂れ茶色に枯れた野に色鮮やかな椿が目に映え

          ます。

(048) 故郷や秋刀魚煙れる路地の裏        吉良  

      1 服部

(049) 病室の窓に久しき鰯雲           深瀬  

(050) 生きてれば父百歳の墓参り         服部  

      1 桜子    お父様を思うお心の愛情の深さが感じられます。

(051) 畑中の風に抱かれる彼岸花         志方  

(052) 羽音たて澄む川翔ぶや鬼ヤンマ       小野寺 

(053) 風そよぎじゃれ親しみぬ鶏頭花       吉良  

(054) 秋暑し孫に叱られ親子酒          桑子  

      1 治部    いい景色ですね。帰省又は大家族での事ですかね。

          真顔でる孫に、何とも叱られた感のない父と子。「

          そのうち分かる」と言っているようです。お見事。

(055) ロンドンは満員御礼のSUMO         橋本  

(056) 群がりて空中遊泳赤とんぼ         豊    

(057) 釣り人の背中照らして水澄めり       吉良  

(058) 落ち鮎を父と喰らひし簗の暮れ       小野寺 

(059) 飛鳥路をたどれば愛し彼岸花        志方  

      1 橋本    飛鳥路には、やはり紅いあの彼岸花が似合うのでし

          ょう。

(060) 秋刀魚焼く少しを猫におすそ分け      豊    

      1 橋本    愛猫には少しでもやらない分けにはいきませんが、

          どの部位をあげたのか。

(061) 草の花わが身省み応援歌          深瀬  

(062) 夕紅葉鞍馬の山に鬼となり         小野寺 

      1 吉良    「鬼となり」の表現が面白く感じました。

      2 深瀬    「夕紅葉」と「鬼となり」が効果的です。

(063) 待ちわびし甘き香寄せる稲の波       吉良  

(064) 面接でさんまが好きとさすが兄       深瀬  

(065) 秋刀魚焼く一人一匹皿の上         桑子  

(066) 無月なり弱法師 (よろぼし) のごと立ち竦む 河村  

(067) 木犀の香り残して別れけり         小野寺 

(068) 焼きさんま骨だけ残しこども卒       深瀬  

(069) 夕餉何秋刀魚ですよと妻答う        服部  

(070) 重陽の節句と陽気は離れおり        治部  

(071) 秋日入る教会めぐる癒し旅         吉良  

(072) 祇王寺に亡き人偲ぶ曼珠沙華        小野寺 

(073) 懐かしや夕食に並ぶああ秋刀魚       秋元   

      1 治部    選者は数年の間秋刀魚を食べられませんでした。今

          年は豊漁で価格も下がり、型もよく旨い。しかし、何

          だか束の間だったような気もします。「懐かしや」「

          ああ秋刀魚」がいいですね。共感を呼びます。

(074) 月光に浸たりて過去を流しけり       小野寺 

(075) 阿波踊りパリに沸き立つジャポニズム    深瀬  

      1 小野寺  阿波踊りがパリジャンの前で踊る時代になったんで

          すね。相撲もイギリスで大盛況でした。

(076) 手踊りの乙女きりりと秋祭         桑子  

      1 秋元

      2 中津川 

      3 服部

      4 平島    句がきりりと締まっています。いなせな江戸っ子の

          カッコいい姿。

      5 深瀬    「手踊り」と「きりり」で引き締まっています。

(077) 稲光り家揺れるごとゲリラ雨        中津川 

(078) やっとこさ秋の気配だ待ってたよ      服部  

      1 桜子    嬉しさの余韻が残ります。全く共感です。

(079) 喜寿すぎて何故か目につく彼岸花      志方  

      1 服部

      2 宮澤    確かに、昔は気に留めなかった彼岸花がやけに目に

          付くようになりました。

(080) 妻遺すメモを片手に秋刀魚焼く       河村  

      1 桑子    奥様の愛情がうかがえます。

(081) へばりつく赤ひ太陽原爆忌         深瀬  

(082) 女の子秋刀魚祭りではしゃぐ夕       桜子  

(083) 友と来て鍋を囲んできりたんぽ       秋元   

      1 平島    kite kakonnde kiri  読み返すとカ行の音が心地よ

          い。

(084) 濡れ芝に光の宝石朝の庭          橋本  

      1 桜子    日々目にする風景をこのような目でご覧になられる

          と、ずいぶん日々豊かにお過ごしだろうとお察ししま

          す。

      2 宮澤    真珠をちりばめたように輝く水滴が目に浮かびます。

(085) 喜寿二人昼飲み終えて鰯雲         中津川 

      1 治部    先日、やったところです。昼から蕎麦屋で日本酒。

          店を出てもまだ明るく、見上げれば鰯雲。流石ですね。

      2 平島    もういい年だし沢山は飲めないが、いい酒だったな

          あ!人生ももう秋か。鰯雲がいつもと違って見える。

      3 宮澤    ほろ酔いで店を出ると、陽はまだ高い。何か得した

          感あり、これ年寄の特権。

(086) 白雲と水面に映る彼岸花          志方  

(087) 落人の心となりて枯野描く         小野寺 

      1 河村    落人と枯れ野の取り合わせが妙。

(088) 江戸前のボラ悠々と野田の川        橋本  

(089) 炭坑節耳に焼きつく秋祭り         深瀬  

      1 小野寺  我々の時代秋祭りにはあのノスタルジックな歌詞と

          メロディーが主役でしたね。月が出た出た月が出た、

          懐かしいリフレインです。

(090) 閑居して新酒行脚の独り飯         吉良  

      1 中津川 

(091) 旅先の無人駅舎に虫の声          深瀬  

      1 秋元

      2 小野寺  虫の鳴き声に送られるのは自分なのだと気づきます

          ね。

      3 豊   旅情の風景が目に浮かびます。

(092) 初紅葉頬の涙にことば呑み         小野寺 

(093) 秋祭り夜見世ソースの切なさも       河村  

(094) 諸手あげ脚軽やかに阿波踊り        深瀬  

      1 吉良    阿波踊りの様子が目の前に浮かびます。

(095) 手あふるる梨の重さよ老いの皺       吉良  

(096) 主人 (あるじ) 亡き庭の陽だまり草の花   小野寺 

      1 吉良    主のない土地もしっかり生きている草の花の強さを

          感じます。

(097) お墓には曼殊沙華が良く馴染み       服部  

(098) 車窓ごし追いかけて来る能登の月      河村  

      1 秋元

      2 小野寺  作者は能登の災害の手伝いに行ったのでしょうか。

          消え消えに車窓ごしにあの能登の月がいつまでも追い

          かけてくる。しみじみといた情感を感じます。

      3 橋本    災害から復興途上の能登、月はどんな思いで追いか

          けて来るのでしょう。

(099) 晴天に飛び出し戻り秋衣          治部  

(100) 水澄みて沈む木立に日の光         深瀬  

(101) 澄む水に心の澱 (おり) を見透かされ    小野寺 

      1 秋元

      2 吉良    面白い発想です。

(102) 秋進む庭の木の実の色づいて        服部  

(103) 秋祭江戸っ子には似合わねえ        桑子  

      1 河村    祭りは夏だ!秋は侘びしいぜ!

(104) ベランダにはにかみ舞える秋の蝶      吉良  

      1 宮澤    ちょっと遅れてきてすいませんという感じがいとお

          しいです。

(105) 青空や透き通る秋野に山に         豊    

      1 桑子    「透き通る秋」という表現がステキです。

      2 深瀬    秋らしい景色が目に浮かびます。

(106) 過疎の村孤老見守る流れ星         深瀬  

      1 小野寺  ひと気の無い過疎の村  夜空を眺める独りの老人を

          まるで見守る様に星が流れてゆく。我々も皆この老人

          の如く逝く時はただ独りなのです。

(107) 人知れずベランダ萌ゆる草の花       吉良  

(108) 泣く我に風にまかれて秋の蝶        小野寺 

      1 河村    感傷でなくしみじみとした句に仕上げている。

(109) 母と子の秋刀魚ほおばるほお丸く      桜子   

      1 吉良    秋刀魚祭りでしょうか。親子の楽し気な様子が感じ

          られます。

      2 桑子    ほほえましい光景です。

      3 橋本    久しぶりの秋刀魚だったのか、二人で食べる幸せ感

          がよく出ています。

(110) 秋深し女性宰相船出かな          中津川 

      1 平島    日本最初の女総理。季節は冬に向かう時節の船出。

          前途は厳しそうだが上手く乗り切って!

(111) 風止みて祖父の墓標に木の実落ち      小野寺 

(112) 愛息の帰省を待つや落花生         治部  

(113) 赤煉瓦海風載せて秋刀魚焼き        河村  

(114) 自然美の圧倒的な鱗雲           橋本  

      1 深瀬    スケールの大きさに同感します。

(115) 都市田舎こんなに違ふ夏夜空        深瀬  

(116) 秋の灯を消せば満天星廻り         小野寺 

      1 桜子    日常のちょっとした行いながら、句の最後にダイナ

          ミックに広がっていく、そんなように感じます。

(117) 店先や今年はうまし秋刀魚の目       中津川 

(118) 車窓より寄せ来る波に野分かな       志方  

(119) 渓流に立ち舞う紅葉秋の風         秋元   

      1 小野寺  季重なりですが渓流の風に舞う紅葉の色は逆光を浴

          びてヒラヒラと輝きを増す。やがて闇の中に包まれる

          滅びの舞は世の無常を誘います。

(120) 星ひとつ削りし命流れ逝き         小野寺 

      1 河村    星は季語?何故か「昴」の曲を連想する。

(121) 山車を引く子らの法被や秋祭        豊    

(122) 天めざし虚空掴める蔦の蔓         吉良  

      1 平島    タ行の音が繰り返され読んで響きリズムが胸に落ち

          ます。

(123) 八月もなかばを過ぎて肩で息        深瀬  

 

 

2.作品集

 

(01) 秋元さん

・友と来て鍋を囲んできりたんぽ

・米櫃を満たせぬ世相秋寒し

・渓流に立ち舞う紅葉秋の風

・懐かしや夕食に並ぶああ秋刀魚

・寒椿枯野の裾に色を添え

 

(02) 桜子さん

・母と子の秋刀魚ほおばるほお丸く

・女の子秋刀魚祭りではしゃぐ夕

・ご褒美はお頭付きのさんまかな

 

(03) 小野寺さん

・羽音たて澄む川翔ぶや鬼ヤンマ

・主人 (あるじ) 亡き庭の陽だまり草の花

・月揺れて露天に浸かる独り旅

・落ち鮎を父と喰らひし簗の暮れ

・月光に浸たりて過去を流しけり

・星ひとつ削りし命流れ逝き

・初時雨牡丹は紅く花芽吹き

・木犀の香り残して別れけり

・澄む水に心の澱 (おり) を見透かされ

・祇王寺に亡き人偲ぶ曼珠沙華

・泣く我に風にまかれて秋の蝶

・女蟷螂雄組み敷きて生命 (いのち) 継ぐ

・デッサンの筆圧強し秋灯下

・夕紅葉鞍馬の山に鬼となり

・秋の灯を消せば満天星廻り

・風止みて祖父の墓標に木の実落ち

・柚匂ふ母の描きし黄金色

・紅葉酔う永観堂の逢瀬かな

・天網を超えて遥かに流れ星

・落人の心となりて枯野描く

・初紅葉頬の涙にことば呑み

・昏ながら山裾照らす夕紅葉

 

(04) 河村さん

・赤煉瓦海風載せて秋刀魚焼き

・妻遺すメモを片手に秋刀魚焼く

・信濃路の祭り囃子や秋の声

  秋の祭りがまとう哀愁。

・秋祭り夜見世ソースの切なさも

・ママ残業カレー煮て待つお月さま

・車窓ごし追いかけて来る能登の月

  老いた身の不安と怖れ

・無月なり弱法師 (よろぼし) のごと立ち竦む

 (大陸四景)

  イーストエンドのハーレムで聴いたサックスの名曲

・枯葉舞うハーレムノクタン二番街

  キザな句です。

Ennui(気怠さ) を纏いセーヌは秋暮色

  沈む太陽が染め上げた壮大な明暗

・秋夕陽トブカブ宮を赤黒に

  オアシスにも小さな秋がー

・紅楊 (タマリスク) の影延びて敦煌は秋

 

(05) 吉良さん

・流れ星光飲み込む都市の渦

・風そよぎじゃれ親しみぬ鶏頭花

・天めざし虚空掴める蔦の蔓

・閑居して新酒行脚の独り飯

・まだかまだ擂り棒せかすとろろ汁

・釣り人の背中照らして水澄めり

・澄む水はゆるやかに消ゆ大都会

・秋日入る教会めぐる癒し旅

・手あふるる梨の重さよ老いの皺

・人知れずベランダ萌ゆる草の花

・故郷や秋刀魚煙れる路地の裏

・秋祭りビルを呑み込む囃子声

・ベランダにはにかみ舞える秋の蝶

・待ちわびし甘き香寄せる稲の波

・煙り立つ七輪瞼に秋刀魚買う

 

(06) 桑子さん

・秋暑し孫に叱られ親子酒

・手踊りの乙女きりりと秋祭

・秋祭江戸っ子には似合わねえ

・秋刀魚焼く一人一匹皿の上

・秋雨に足取り重く4 (フォー) パット

 

(07) 志方さん

・畑中の風に抱かれる彼岸花

・彼岸花朱華の空と競い合い

・白雲と水面に映る彼岸花

・飛鳥路をたどれば愛し彼岸花

・喜寿すぎて何故か目につく彼岸花

・三日月にお供えかなと彼岸花

・墓参り今年も咲いた彼岸花

・車窓より寄せ来る波に野分かな

 

(08) 治部さん

・振り返る道の長さや曼殊沙華

・重陽の節句と陽気は離れおり

・愛息の帰省を待つや落花生

・盆栽の景色に小さき秋の見え

・晴天に飛び出し戻り秋衣

・スポーツの秋に野球はオフとなり

・足早に紅黄駆け降る甲斐信濃

 

(09) 中津川さん

・秋深し女性宰相船出かな

・稲光り家揺れるごとゲリラ雨

・投げ売りの育ち過ぎたる梨甘し

・店先や今年はうまし秋刀魚の目

・喜寿二人昼飲み終えて鰯雲

・連立や定数削減うそ寒し

・新米や高値続いてパスタ買い

 

(10) 橋本さん

・期待して寿司ネタ見るも秋刀魚なく

・雲の峰見る間に崩れ空は凪

・濡れ芝に光の宝石朝の庭

・燈二つ切れし日友の急逝す

・江戸前のボラ悠々と野田の川

・自然美の圧倒的な鱗雲

・喜多方で至福のラーメン煮干だし

・ロンドンは満員御礼のSUMO

 

(11) 服部さん

・秋進む庭の木の実の色づいて

・やっとこさ秋の気配だ待ってたよ

・生きてれば父百歳の墓参り

・お墓には曼殊沙華が良く馴染み

・七輪で秋刀魚焼きたし空焦がし

・夕餉何秋刀魚ですよと妻答う

 

(12) 豊さん

・山車を引く子らの法被や秋祭

・秋刀魚焼く少しを猫におすそ分け

・秋の夜やしみじみと聴くノクターン

・金色に染まる畑の稲穂波

・ガザの民悲しみ深き夜寒かな

・青空や透き通る秋野に山に

・群がりて空中遊泳赤とんぼ

 

(13) 深瀬

・病室の窓に久しき鰯雲

・漂泊の宿の出迎へ鳳仙花

・諸手あげ脚軽やかに阿波踊り

・阿波踊りパリに沸き立つジャポニズム

・過疎の村孤老見守る流れ星

・廃屋の庭の鶏頭賑わしく

・都市田舎こんなに違ふ夏夜空

・へばりつく赤ひ太陽原爆忌

・八月もなかばを過ぎて肩で息

・草の花わが身省み応援歌

・水澄むもわが身に沈む重き澱

・旅先の無人駅舎に虫の声

・時ながれ老ひの背中に秋の風

・水澄みて沈む木立に日の光

・焼きさんま骨だけ残しこども卒

・面接でさんまが好きとさすが兄

・秋祭り都会の隅にほそぼそと

・炭坑節耳に焼きつく秋祭り

・山車ひく子少子化の波しみじみと

 

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2025年10月28日火曜日

七句会 第五十三回目のネット句会 選句のご依頼です。

 七句会の皆様

 

  急速に秋の気配が強まっていますが、みなさまお元気にお過ごしのこ

とと思います。

  七句会としての第五十三回目のネット句会となりますが、今回、下記

123 句の投句がありました。

  つきましては、次の要領で、選句をしていただきたく、よろしくお願

いいたします。

 

- 下記は、今回、投句していただいた全ての句を、作者を伏せ、兼題別

に、ランダムに列挙したものです。表記は、投句されたそのものです。

詞書きがあり、複数の句があるものは、まとめて並べてあります。兼題

句、自由題句、無季語句、川柳的な句、作者の特定が可能な句、等々、

なんでもありとしています。分類については、作者の意図と異なるかも

しれませんが、ご了承のほどお願いいたします。 (今回も分類を省略さ

せていただきました。)

- このなかから、共感する俳句を、最大7 句選び、1114 () まで

に、下記へメールで返信してください。番号表記でも構いません。その

際、選んだ理由を一言、付け加えていただくとなお結構です。全体への

コメントでも結構です。

    hfukase@k03.itscom.net  (事務方  深瀬)

- 蛇足ですが、選句にあたり、自作を選ぶのはご遠慮ください。

- 3 月中旬には、選句の結果をまとめ、皆さまにご報告する予定です。

 

  今回の投句者は、秋元さん、新井さん、小野寺さん、河村さん、

吉良さん、桑子さん、志方さん、治部さん、中津川さん、橋本さん、

服部さん、豊さん、深瀬 (以上13) です。

 

 これまでの選句結果は、下記のURL から参照可能です。

 http://nanaku-haiku.blogspot.jp/

 

 以上、よろしくお願いいたします。

 

  送付不要な場合、ご面倒ですがご一報下さい。以後、送付しないよう

にします。

 

        七句会 2025.10.28

          代表  橋口侯之介

     顧問    宣光

          事務  深瀬久敬

   

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   1. 全て (兼題、季語の有無など無関係)

 

(001) 初時雨牡丹は紅く花芽吹き

(002) 雲の峰見る間に崩れ空は凪

(003) 盆栽の景色に小さき秋の見え

(004) 時ながれ老ひの背中に秋の風

(005) 秋祭りビルを呑み込む囃子声

(006) 墓参り今年も咲いた彼岸花

(007) 天網を超えて遥かに流れ星

(008) 流れ星光飲み込む都市の渦

(009) 新米や高値続いてパスタ買い

(010) ご褒美はお頭付きのさんまかな

(011) 水澄むもわが身に沈む重き澱

(012) ママ残業カレー煮て待つお月さま

(013) スポーツの秋に野球はオフとなり

(014) 投げ売りの育ち過ぎたる梨甘し

(015) 秋の夜やしみじみと聴くノクターン

(016) 柚匂ふ母の描きし黄金色

(017) 漂泊の宿の出迎へ鳳仙花

(018) 喜多方で至福のラーメン煮干だし

(019) 秋雨に足取り重く4 (フォー) パット

(020) 燈二つ切れし日友の急逝す

(021) 彼岸花朱華の空と競い合い

(022) 振り返る道の長さや曼殊沙華

(023) まだかまだ擂り棒せかすとろろ汁

(024) 昏ながら山裾照らす夕紅葉

(025) 山車ひく子少子化の波しみじみと

(026) 米櫃を満たせぬ世相秋寒し

(027) デッサンの筆圧強し秋灯下

(028) 三日月にお供えかなと彼岸花

(029) 煙り立つ七輪瞼に秋刀魚買う

(030) ガザの民悲しみ深き夜寒かな

(031) 月揺れて露天に浸かる独り旅

     (大陸四景)

(032) 枯葉舞うハーレムノクタン二番街

(033) Ennui(気怠さ) を纏いセーヌは秋暮色

(034) 秋夕陽トブカブ宮を赤黒に

(035) 紅楊 (タマリスク) の影延びて敦煌は秋

(036) 澄む水はゆるやかに消ゆ大都会

(037) 七輪で秋刀魚焼きたし空焦がし

(038) 廃屋の庭の鶏頭賑わしく

(039) 金色に染まる畑の稲穂波

(040) 女蟷螂雄組み敷きて生命 (いのち) 継ぐ

(041) 連立や定数削減うそ寒し

(042) 足早に紅黄駆け降る甲斐信濃

(043) 秋祭り都会の隅にほそぼそと

(044) 期待して寿司ネタ見るも秋刀魚なく

(045) 信濃路の祭り囃子や秋の声

(046) 紅葉酔う永観堂の逢瀬かな

(047) 寒椿枯野の裾に色を添え

(048) 故郷や秋刀魚煙れる路地の裏

(049) 病室の窓に久しき鰯雲

(050) 生きてれば父百歳の墓参り

(051) 畑中の風に抱かれる彼岸花

(052) 羽音たて澄む川翔ぶや鬼ヤンマ

(053) 風そよぎじゃれ親しみぬ鶏頭花

(054) 秋暑し孫に叱られ親子酒

(055) ロンドンは満員御礼のSUMO

(056) 群がりて空中遊泳赤とんぼ

(057) 釣り人の背中照らして水澄めり

(058) 落ち鮎を父と喰らひし簗の暮れ

(059) 飛鳥路をたどれば愛し彼岸花

(060) 秋刀魚焼く少しを猫におすそ分け

(061) 草の花わが身省み応援歌

(062) 夕紅葉鞍馬の山に鬼となり

(063) 待ちわびし甘き香寄せる稲の波

(064) 面接でさんまが好きとさすが兄

(065) 秋刀魚焼く一人一匹皿の上

(066) 無月なり弱法師 (よろぼし) のごと立ち竦む

(067) 木犀の香り残して別れけり

(068) 焼きさんま骨だけ残しこども卒

(069) 夕餉何秋刀魚ですよと妻答う

(070) 重陽の節句と陽気は離れおり

(071) 秋日入る教会めぐる癒し旅

(072) 祇王寺に亡き人偲ぶ曼珠沙華

(073) 懐かしや夕食に並ぶああ秋刀魚

(074) 月光に浸たりて過去を流しけり

(075) 阿波踊りパリに沸き立つジャポニズム

(076) 手踊りの乙女きりりと秋祭

(077) 稲光り家揺れるごとゲリラ雨

(078) やっとこさ秋の気配だ待ってたよ

(079) 喜寿すぎて何故か目につく彼岸花

(080) 妻遺すメモを片手に秋刀魚焼く

(081) へばりつく赤ひ太陽原爆忌

(082) 女の子秋刀魚祭りではしゃぐ夕

(083) 友と来て鍋を囲んできりたんぽ

(084) 濡れ芝に光の宝石朝の庭

(085) 喜寿二人昼飲み終えて鰯雲

(086) 白雲と水面に映る彼岸花

(087) 落人の心となりて枯野描く

(088) 江戸前のボラ悠々と野田の川

(089) 炭坑節耳に焼きつく秋祭り

(090) 閑居して新酒行脚の独り飯

(091) 旅先の無人駅舎に虫の声

(092) 初紅葉頬の涙にことば呑み

(093) 秋祭り夜見世ソースの切なさも

(094) 諸手あげ脚軽やかに阿波踊り

(095) 手あふるる梨の重さよ老いの皺

(096) 主人 (あるじ) 亡き庭の陽だまり草の花

(097) お墓には曼殊沙華が良く馴染み

(098) 車窓ごし追いかけて来る能登の月

(099) 晴天に飛び出し戻り秋衣

(100) 水澄みて沈む木立に日の光

(101) 澄む水に心の澱 (おり) を見透かされ

(102) 秋進む庭の木の実の色づいて

(103) 秋祭江戸っ子には似合わねえ

(104) ベランダにはにかみ舞える秋の蝶

(105) 青空や透き通る秋野に山に

(106) 過疎の村孤老見守る流れ星

(107) 人知れずベランダ萌ゆる草の花

(108) 泣く我に風にまかれて秋の蝶

(109) 母と子の秋刀魚ほおばるほお丸く

(110) 秋深し女性宰相船出かな

(111) 風止みて祖父の墓標に木の実落ち

(112) 愛息の帰省を待つや落花生

(113) 赤煉瓦海風載せて秋刀魚焼き

(114) 自然美の圧倒的な鱗雲

(115) 都市田舎こんなに違ふ夏夜空

(116) 秋の灯を消せば満天星廻り

(117) 店先や今年はうまし秋刀魚の目

(118) 車窓より寄せ来る波に野分かな

(119) 渓流に立ち舞う紅葉秋の風

(120) 星ひとつ削りし命流れ逝き

(121) 山車を引く子らの法被や秋祭

(122) 天めざし虚空掴める蔦の蔓

(123) 八月もなかばを過ぎて肩で息

 

 

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  選句表作成者注。

 

・注1.「弱法師」の読み方は「よろぼし」または「よろぼうし」です。よろぼし

: 一般的な読み方で、能の演目名として使われることが多いです。よろぼうし:

「よろよろ歩く法師」という意味合いで、こちらも使われます。能の演目名とし

ても使われることがあります。

 

・注2.秋暮 しゅうぼ

 

・注3.トプカプ宮殿(土: Topkapı Sarayı、「大砲の門宮殿」の意)は、15世紀

中頃から19世紀中頃までオスマン帝国の君主が居住した宮殿。トルコ共和国イス

タンブール旧市街のある半島の先端部分、三方をボスポラス海峡とマルマラ海、

金角湾に囲まれた丘に位置する。

 

・注4.タマリスク

ギョリュウ(御柳、学名:Tamarix chinensis )はギョリュウ科の落葉小高木。

モンゴルから中国北部にかけての乾燥地域が原産地で、日本には江戸時代中期に

伝わった。

名称  ギョリュウ属の学名はタマリクス(Tamarix )であるが、日本では英語名

のタマリスク(Tamarisk)でも呼ばれる。和名では別名としてサツキギョリュウ

が挙げられる。中国名(漢名)は檉柳(ていりゅう)で、一年に数度花が咲くこ

とから三春柳の名もある。ほかに、紅柳などの別名もある。

特徴  ギョリュウ属は、地中海周辺からアジアにかけての乾燥地帯に分布する。

ギョリュウ属の種はたがいに似ているために分類は困難とされるが、75種ほどに

分かれている。水湿地でよく育つ種であるが、乾燥地でも育ち、塩分や寒さにも

強い。

葉は小さい鱗片状で針葉樹のように見える。春と秋に枝先に桃色の1mm ほどの小

さい花をたくさん咲かせる。果実は長さ数mmの蒴果で、種子は細かく房状の毛が

生え風で飛ぶ。砂漠など乾燥地でも根を長く伸ばして水分を強く吸収する。

 

・注5.「蔦(つた)」と「蔓(つる)」は似ていますが、意味が異なります。「

蔦」はブドウ科ツタ属の特定の植物の名称(ナツヅタなど)を指し、「蔓」は茎

が長く伸びて巻きつく植物全般の総称です。両者はどちらも「つる植物」という

点で共通しており、言葉の使い分けは文脈によります。

蔦(ツタ)

意味: ブドウ科ツタ属の総称で、特定のつる植物を指します。

特徴: 付着根(ふちゃくこん)を壁や岩に貼りつけて「伝って」伸びるのが特徴

です。

: ナツヅタ、冬蔦(フユヅタ、キヅタ)など。

蔓(ツル)

意味: 茎が細長く伸び、地面をはったり、他の物に巻きついたりして伸びる植物

の総称です。

特徴: 巻きつくための「蔓(つる)」という、植物の茎の形態を指します。

: 葛(くず)、つる草など。

 

6.「擂粉木」の読み方は「すりこぎ」です。

 

7.「朱華」の読み方は「はねず」です。一般的には薄い赤色を指す伝統色とし

て使われ、『万葉集』にも登場します。また、人名の場合は「しゅか」「あやか

」と読むこともあります。

 

8.「紅黄(こうこう)」は、赤と黄色を合わせた色を指し、赤みがかった黄色

(紅鬱金)や、赤と黄色が混じり合った色(黄紅蓮)など、文脈によってさまざ

まな色やものを指します。また、「紅黄」は植物の「紅黄草」や、遊戯王カード

の「ゼクトライク-紅黄」、そして**日本画用絵の具の「黄紅」**という固有名

詞としても使われます。

 

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