2024年11月18日月曜日

七句会 第49回 選句の結果です。

 

七句会のみなさま

 

 第四十九回目の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。

 今回の選句結果をご報告いたします。

 

7 点句

(013) 黒塀に三味の音あり金木犀           小野寺16

 

4 点句

(042) 初鍋に白き柔肌きぬ豆腐            志方 04

(074) 紅引けば永観堂に紅葉燃ゆ           小野寺04

(088) 古都の秋仏訪ねてひとり旅           豊  03

 

3 点句

(008) 新そばを塩で味わう旅の福           中津川07

(020) 秋散歩茶髪の女子にすぐ抜かれ         深瀬 06

(028) 湯に浸る浄土誘う(いざなう)秋夕焼      桑子 05

(038) 三猿や秋の時雨に外国語            中津川06

(050) 落ち鮎や炭火に光る苔の香よ          吉良 04

(055) 香水はオンブレローズ氷雨の夜         小野寺08

(081) 寂光に阿修羅のごとし曼珠沙華         小野寺07

(091) じりじりと夏日延び来て秋縮む         橋本 05

 

2 点句

(004) 菊香るゲートボールの日和かな         豊   01

(009) 秋気澄む翅おさめたり黒揚羽          小野寺17

(015) 埴輪展千歳の秋をたどりけり          吉良 02

(022) 画架の前秋の薄絹そっと脱ぎ          小野寺20

(026) 秋句会以上五駄句を投げにけり         治部 06

(032) 刷毛うろこ技を繰り出す秋の雲         深瀬 15

(041) 世田谷の古民家縁の月見かな          深瀬 10

(070) 名月ややっと顔出すビルの上          桑子 02

(075) 赤提灯止り木越しに割烹着           志方 07

(077) ビルの燈もなにか孤独な秋の暮れ        深瀬 14

(089) 君の名を見つけし秋の訃報欄          桑子 03

 

  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前

とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。

  次回については、来年1 月~ 2月ころにご連絡したいと思っていますので、

よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありましたら、ご

連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。

 

 事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。

 

(1) 選句参加者

 今回の選句には、下記の14名が参加しました。

  桜子さん、小野寺さん、吉良さん、桑子さん、志方さん、治部さん、

中津川さん、橋本さん、服部さん、平島さん、宮澤さん、柳町さん、豊さん、

深瀬。

 

(2) 今回の句会の結果を踏まえた自句自解、感想、等の募集について

  今回の句会の選句結果を踏まえて、各自、表明しておきたいこともあるので

はないかと思いますので、自句自解、感想、等、なんでも結構ですので、募り

たいと思います。一応、期限としては  128 日とし、事務方にメールでいた

だき、それを七句会の下記のweb に掲載することにしたいと思います。

 http://nanaku-haiku.blogspot.jp/

 

  2024.11.18

 

      代表   橋口侯之介

      顧問  豊  宣光

      事務方 深瀬久敬

 

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(001) 星流る音ひとつなき星月夜           小野寺05

      1 豊   「音ひとつなき」の表現が巧みです。

(002) 秋夜更けジャズに聞き入り手にワイン      深瀬 04

(003) ユーチューブひとりカラオケ秋の夜       橋本 06

(004) 菊香るゲートボールの日和かな         豊   01

      1 桑子    小生はグランドゴルフですが、丁度いい季節です

           ね。

      2 桜子    秋の心地よい一日に楽しく過ごされた様子が伺え

           ます。

(005) 高原の木造りの小屋山笑う           治部 03

(006) ゴメ騒ぎ秋の漁場に旗乱れ           小野寺12

(007) 秋出水水面に茜の雲の峰            橋本 01

(008) 新そばを塩で味わう旅の福           中津川07

      1 豊   塩で味わうそばはきっとおいしいのでしょうね。

      2 治部  うまそうですね。旅に出たくなりました。

      3 桜子    〝福〟で終わるので幸福の余韻が残ります。

(009) 秋気澄む翅おさめたり黒揚羽          小野寺17

      1 吉良    夏を終え、自然の摂理として死を迎える蝶の様子

           が「翅をおさめたり」でうまく表現されていると感

           じました。

      2 平島     <おさめたり> で引き締まりました。

(010) (おのこ) にも座ってせよと秋の声      桑子 04

   1 小野寺  なかなか面白い。秋の声は強烈な山の神でしょう

              ね。

(011) 朝散歩ぽかぽかの陽の秋めぐみ         深瀬 02

(012) 見晴るかす峰の向こうの山なみが        志方 03

      1 桜子    雄大な山並みが目に浮かびます。すがすがしい一

           句ですね。

(013) 黒塀に三味の音あり金木犀           小野寺16

      1 柳町

      2 服部

      3 治部  粋ですね。三味に黒塀、なんだか月夜が合いそう

           です。八王子にも黒塀通りがあります。今でも芸妓

           さんたちが文化を繋いでいます。若い方もいて時々

           お稽古を見ることができますよ。

      4 中津川  今でもこのような粋な料亭が残っているのですね。

      5 志方    音色。色彩、香りが見事に表現されている。

      6 橋本    一度はこんな所に迷い込んでみたいものです。

      7 深瀬    黒塀、三味線の音、金木犀と並ぶとなにか江戸時

           代の粋な風情が感じられます。

(014) 能登の地の神にささげる癒し酒         新井 08

      1 吉良    能登の早い復興を祈るばかりです。

(015) 埴輪展千歳の秋をたどりけり          吉良 02

      1 豊   千年の歴史の流れが伝わってきます。

      2 宮澤    千年を超える年月を経過して不変の埴輪の問いか

           けをきいてみたいものです。

(016) 今年酒独り味わう至福かな           豊  05

      1 平島    年老いた呑ん兵衛のみが至る境地。

(017) 霜の朝微塵となりて朋は発ち          小野寺15

(018) 木犀の朝の薫りに意識覚め           深瀬 09

(019) モンブラン頬張る娘や色気減り         中津川05

      1 深瀬    父親の娘をみる眼の客観性にすごみを感じました。

(020) 秋散歩茶髪の女子にすぐ抜かれ         深瀬 06

      1 中津川  チョット油断すると抜かれることが多くなりまし

           た。

      2 桑子    同感です。簡単に抜かされついて行こうとすると

           すぐ息切れが。年ですね。

   3 小野寺  今時の茶女子はもたもた歩きの爺さん達に目もく

              れません。

(021) 甍越え百舌の声聞く懐かしく          橋本 03

      1 志方    甍越え百舌の声聞く懐かしく。

(022) 画架の前秋の薄絹そっと脱ぎ          小野寺20

      1 服部

      2 中津川  デッサンのモデルさんの様子でしょうか?

(023) 下剋上秋月見ながら夢と散る          新井 02

(024) 秋墓参父の愛した酒注ぎ            小野寺11

(025) 温め酒今宵はこの盃で             服部 04

      1 橋本    酒の銘柄、その時の気分等で盃を選ぶ、いいです

           ね。

(026) 秋句会以上五駄句を投げにけり         治部 06

      1 吉良    年4回の句作ですが、毎回こんな気持ちになりま

           す。

      2 橋本    駄句と思っても兎に角出さなければ始まりません、

           えいやの心境ですね。

(027) 秋の陽を浴びて散歩す老いひとり        深瀬 01

      1 志方    老いの孤独を楽しんでいるのでしょう。

(028) 湯に浸る浄土誘う(いざなう)秋夕焼      桑子 05

      1 治部  かなり高い場所にある露天風呂なのでしょうか。

           夕焼けに染まる山々と下界を見下ろすと極楽浄土に

           思えます。「いざなう」がいいですね。選者もいざ

           なわれたい。

      2 橋本    西方浄土へ行っているような極楽気分。

      3 深瀬    温泉につかりながら西方の夕焼けに浄土を思う気

           持ちとは?

(029) 灯籠の点りて祖母を偲びけり          小野寺01

      1 平島    夜店で買って貰った親に内緒の思い出。

(030) 名月や銀杏並木に浮き沈み           吉良 05

(031) 涼風に金木犀の散華かな            志方 05

(032) 刷毛うろこ技を繰り出す秋の雲         深瀬 15

      1 中津川  澄んだ秋空の様子が目に浮かびます。

      2 橋本    澄み切った秋の空に現れる雲達、「技を繰り出す」

            が良いです。

(033) 遠山は火事のごとくに秋夕焼          豊  02

(034) 百舌猛る秋の日差しはやはらかに        小野寺23

(035) 懐かしき秋晴れの日の運動会          新井 05

      1 志方    幼き頃のおにぎりがおもいだされる。

(036) 焼きたてと謳うチラシに稲光          治部 02

(037) 近すぎるお墓参りの遠きかな          深瀬 13

(038) 三猿や秋の時雨に外国語            中津川06

      1 服部

      2 桑子    どこの観光地でも外国人だらけです。

      3 平島    この言語はやはりヨーロッパ系かな。

(039) あわてるな揺れの収まる二十秒         新井 09

(040) ゴルフ辞めグリーンの旗や秋茜         中津川01

      1 治部  選者もまさにゴルフを辞めようかなと思っていま

           す。車の運転、立ちしゃがみ、全て億劫になりまし

          たよ御同輩。秋茜の中にしょんぼり垂れ下がるグリ

           ーンの旗。なんだか黄昏ちゃったなあ。

(041) 世田谷の古民家縁の月見かな          深瀬 10

      1 平島    その昔腕利きの大工が建てた豪壮なおうちの縁先

           の月見は心も洗われるなあ!

      2 小野寺  名月を愛でるのに何も遠くにいく必要はありませ

              ん。世田谷にある古民家の縁側でゆっくりと月を眺

              められます。

(042) 初鍋に白き柔肌きぬ豆腐            志方 04

      1 吉良    鍋の季節に豆腐は欠かせませんね。木綿豆腐も捨

           てがたいです。

      2 豊   食と性の人間の欲望が象徴されていますね。

      3 治部  鍋の季節になりましたね。思うだけかもしれませ

           んが、豆腐見て柔肌想うのは控えましょう。でも俳

           句だもんね。ワカル。

      4 宮澤    誘惑に負け、口に入れ、やけどするのも楽しみで

           す。

(043) 流灯は月の光を登りゆき            小野寺02

(044) 秋出水能登半島に声も出ず           服部 02

      1 橋本    正月の地震に続きまさに声が出ない災害です、何

           とか立ち直って欲しい。

(045) 秋散歩巨木は切られ駐車場           深瀬 03

      1 宮澤    近所のイチョウの大木が倒木の可能性ありと切ら

             れました。秋に落ち葉を踏みながら歩く街の風情は

           消えました。便利になることは寂しいことです。

(046) 星月夜木犀の香は華やぎて           小野寺10

(047) 凪ぐ海に帆をたためけり秋夕焼け        治部 05

(048) 新酒の香口にする前夢心地           中津川04

(049) 真夏日にハロウィーンの衣装まとう女子     新井 01

(050) 落ち鮎や炭火に光る苔の香よ          吉良 04

      1 深瀬    よく肥えた鮎の焼きたてのおいしさが伝わってき

           ます。

      2 平島    ちょっと欲張りすぎの感ありですが言いたい事は

           よくわかりました。

      3 小野寺  落ち鮎を炭火で焼きながら食う塩焼きの味は苔の

              香りがして何と贅沢な味わいでしょう。

(051) 火祭や闇轟かせ鞍馬の夜            小野寺06

      1 服部

(052) 秋の空遠い昔にいざなわれ           深瀬 16

(053) 神無月にしてやうやく秋の声          橋本 04

      1 柳町

(054) 路地裏に青きほおずき竜胆と          志方 06

(055) 香水はオンブレローズ氷雨の夜         小野寺08

      1 吉良    香水オンブルローズ(バラ色の影)と氷雨の夜の

           色の取り合わせが面白いと思います。

      2 桑子    どうしても「氷雨」の歌詞を思い浮かべます。そ

           れと香水が結びつかない?のですが、何かいいです。

      3 桜子    ダンディーな感じが表れる素敵な一句です。

(056) 不安なり石破心に秋の空            桑子 01

(057) お正月宴で明けるキリコ節           新井 04

(058) 秋澄みてモディリアニの眼愁ひ帯び       小野寺03

(059) 歩く毎稲子の羽音畔を越え           中津川02

      1 柳町

(060) 裸婦描く芸術の秋盛んなり           豊  04

      1 小野寺  裸婦を描くのは何も芸術の秋だからではないので

              すが、夕陽の秋の風景画を描くより、裸婦を描いた

              方が日曜画家には理由が着くのでしょうね。

(061) 身の回りとんぼこおろぎ気配消え        深瀬 12

      1 治部  なんだか寂しくなったなあ。蜩も聞かなくなりま

           した。地球の変化は虫も感じています。「道の駅滝

           山」裏の水路で絶滅危惧種のオハグロトンボを見ま

           した。

(062) 糖尿の数値恨めし曼珠沙華           服部 03

(063) 秋の蚊を跳ねて食ひけり錦鯉          小野寺22

(064) 災害に立ち向かう日々負け越せど        新井 07

(065) 徒競走孫の遅さにわれ重ね           深瀬 05

(065) 1 宮澤    幼き頃の苦い劣等感を思い出し、メンデルを逆恨

            みします。

(066) 受章者の袴姿や文化の日            豊  07

      1 桜子    11月は色々は表彰式が行われます。授賞式の引き

           締まった雰囲気、受賞者の控えめな喜びがよく表れ

           ておられます。

(067) 柿落ち葉妻は集めて何にする          服部 01

      1 宮澤    昔は柿の落ち葉で焚火をして芋を焼いた。今も相

           変わらず柿の葉は落ちるが燃えるゴミ。俺もそうか

           な?

(068) 保育所に子づれ夫婦の秋の朝          深瀬 07

      1 桑子    ほのぼのとした光景が目に浮かびます。

(069) 押し寄せる白き波頭に浜千鳥          志方 02

(070) 名月ややっと顔出すビルの上          桑子 02

      1 志方    都会の空が狭くなったこと実感させられます。

      2 橋本    高層ビルの林立する大都会の月見の一光景。

(071) 懐かしき高原列車や秋桜や           治部 04

      1 柳町

(072) 秋澄みて白き流木海洗い            小野寺19

(073) べたら市インバウンドの舞い弾む        吉良 01

(074) 紅引けば永観堂に紅葉燃ゆ           小野寺04

      1 柳町

      2 服部

      3 中津川  今までで永観堂の紅葉が一番印象に残っています。

           本当に見事です。

      4 志方    秋の永観堂の情景が浮かびます。

(075) 赤提灯止り木越しに割烹着           志方 07

      1 中津川  最近はこの様な居酒屋が減りました。こんなお店

           で飲んでみたい。

      2 小野寺  赤提灯で一杯やると止まり木越しに割烹着の店の

              ママの色香が気になりますよね。

(076) 避難所へその勇気こそ身を守る         新井 10

(077) ビルの燈もなにか孤独な秋の暮れ        深瀬 14

      1 吉良    同じ景色なのに秋はなにか物寂しく感じますね。

           景気や、社会状況の影響もあるのでしょうか。

      2 豊   秋のさびしげな情景が伝わってきます。

(078) 肩抱けば朝霧の香が胸に沁み          小野寺13

(079) ダリア群れ東照宮を染めあげし         吉良 03

      1 桜子    ダリアの満開の季節に日光へ旅行されたのでしょ

           うか。美しい風景です。

(080) 快ショット招く遙かな太平洋          橋本 07

(081) 寂光に阿修羅のごとし曼珠沙華         小野寺07

      1 柳町

      2 深瀬    指摘されてみるとなるほどと同感しました。

      3 平島    仏教用語の羅列ながら見事に捉えられたキツネ灯。

(082) 老いゆえか四季感薄る秋の街          深瀬 11

(083) 杉街道いざ日光へ秋海棠            中津川03

(084) 秋茄子を一人で食いし夕餉かな         吉良 06

(085) 枝豆や酒に追われて口の中           治部 01

      1 桑子    酒・ビールに枝豆はつきもの。「追われて」とい

           う表現が言い得てステキです。

(086) 祖父の声心にひびく星の夜           小野寺09

(087) 食い倒れ博多ラーメン夏の夜の         新井 06

(088) 古都の秋仏訪ねてひとり旅           豊  03

      1 治部  これは奈良ですね。一人旅したくなる古都です。

           素直に伝わりました。選者も一人歩きたいものです。

      2 志方    だけどこの人の群れ。。。。。

      3 深瀬    昔読んだ小説の世界のような雰囲気を想起しまし

           た。今ではそれどころではないのだと思います。

      4 小野寺  若い頃ならいざしらずこの歳になると古都は仏を

              訪ねてひとり静かにあるくのがいいんですよね。永

       観堂の見事な燃える紅葉をふと過ぎてきた映画のワ

       ンシーンの様に映像は脳裏をかすめますが、、、

(089) 君の名を見つけし秋の訃報欄          桑子 03

      1 服部

      2 宮澤    高校の同窓会誌に記載の、昔のままの憧れの彼女

           の訃報に感じる人生の秋。

(090) 秋の風睫毛に残る涙あと            小野寺18

(091) じりじりと夏日延び来て秋縮む         橋本 05

      1 中津川  本当に温暖化が顕著です。

      2 桑子    「秋縮む」という表現がステキです。

      3 桜子    全く同感です。通勤時に感じますし、10月に入っ

           ても向日葵の花が咲いていますので。

(092) 悔恨を超えて果てなき鰯雲           小野寺21

      1 深瀬    空一杯に広がる鰯雲を眼にするとき、その人なり

           の万感が湧いてくるのでしょう。

(093) 寝る前の読書楽しむ夜長かな          豊  06

(094) 有難し今年5尾目の秋刀魚焼く         橋本 02

      1 吉良    年々不漁となる秋刀魚。この秋は5匹も食べて、

           長生きできた喜びを感じられます。

(095) 下剋上浜の夜空に一番星            新井 03

(096) 山寺の精進料理秋深む             深瀬 17

      1 豊   結句の「秋深む」が効いています。

(097) かなかなと母の手紙は語りかけ         小野寺14

(098) 朱華 (はねず) 雲濃き紅の彼岸花        志方 01

      1 柳町

(099) 地と空を区切る地平の秋景色          深瀬 08

 

 

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 ご参考  僣越ですが、選句の際に添付されたコメントを掲載しておきます。

 

○新井桜子さん

 秋晴れの一日ですが、今夜から寒くなるそうですね。

 寒暖差に気をつけましょう。

 ところで、以下の通りに選句させていただきました。

  いいな、と思う句をメモしていったら17句もあり、そこからまた選ばせて

いただくのが大変でした。

  親御さんやお孫様を思うお気持ちや、旅の風景が多かったように思います。

  全体的に温かさが感じられ、お人柄が表れるのかと思いました。

  この後夕方は「日曜チョイス」を見ます。

  阿川佐和子が中心の番組ですが、俳句を詠んでいます。やはり、阿川佐和子

の文才は光っています。

 

○橋本さん

 いつものことですが、恥ずかしながら難解な句や想像出来ない句

は選べません、あしからず。

  注。同感するところが強いので次回から、事務方が気になることばを調べて

選句表の最後に掲載することを検討したいと思います。

 

○服部さん

 今月も8 回のゴルフラウンド、毎回スコアは悪くばかりで焦ってます。

 

○平島さん

 昨日セヴィリアまでオペラ トーランドットを鑑賞に行って来ました。舞台

装置が壮観ででした。お姫様が横綱見たいなのには少々興醒めでした。ポルト

ガルにて

 

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2024年9月10日火曜日

七句会 第四十八回 ネット句会 作品集、感想、自句自解

  七句会のみなさま

 

 第四十八回の選句結果を踏まえて、感想や自句自解、等をお寄せいただき、

たいへんありがとうございました。

 およせいただいたものを、作品集とともに、名前順に、ほぼそのまままとめ

てお届けします。誤記、等ありましたら、ご連絡ください。

 今後のやり方に、ご意見、等ありましたら、よろしくお願いします。

 七句会のweb  http://nanaku-haiku.blogspot.jp/ にも掲載してあります。

  今後とも、よろしくお願いいたします。

  深瀬 (事務方)

 

 

1.48  ネット句会  作品集

 

(01)  秋元さん

 

・七夕に疑惑まみれの選挙戦

・飛鳥山路面電車と八仙花

・紫陽花の行き交う姿艶やかに

・線路脇後ろ姿に藍映える

・楚々として余韻に浸る四葩(よひら)かな

・七夕に魑魅魍魎の猿芝居

 

(02)  桜子さん

 

・夏帽子ブローチ光る貴婦人の

・夏帽子赤と白とのかけっこの

・青田揺れ車窓のぞけばそよ風の

・雨の日に蛙飛び跳ね青田かな

・鰻の日この日のために頑張った

 

(03)  小野寺さん

 

・郭公の木霊返すや燧ヶ岳 (ひうちだけ)

・菖蒲湯の香の染みし髪風が梳き

・洗い髪行燈揺れて京の宿

・夜の闇白き牡丹は沈みゆき

・大粒の雨瓦打ち朋は逝き

・鮎掛かる瀬音駆け来る父の声

・梔子 (くちなし) が闇に匂ひて別れけり

・黒髪を束ねし宵の合歓の花

・月光に紫陽花の青ひかり帯び

・遠野の夜座敷わらしが蚊帳に来て

・万緑や廃屋の卒塔婆蝶が棲み

・月見草夜気忍び寄る風の村

・夕鐘の空に響きて夏が逝き

・風生まれ梔子 (くちなし) の香をはこびけり

・雨けぶり海鳴りの丘夏あざみ

・墨擦れば一瞬の涼蝉時雨

・涼み船影絵の如く街流れ

・大杉を陽の移りゆき青葉木菟

・山寺の急峻の坂草いきれ

・病癒え妻の包丁音たてて

・夏蝶は旅に疲れて眼 (まなこ) 閉じ

・郭公に落葉松の風続きけり

 

(04)  吉良さん

 

 知多半島ゴルフ旅行:日間鹿島にて 6

・夏の蝶憩うベランダ夢野原

・夕日さすトマトもぐ手の皺深し

・乾し蛸や家族総出の夏の浜

・渡し船航跡に落ちる夏の雲

・ラフ深し草の香むせる夏ゴルフ

・夏草や息染まり行く午後3

・UFOの如く動くや揚羽蝶

・風渡る海霧に浮かぶ三原山

・梅雨空や球の行方も儘ならず

・紫陽花に横顔ポーズ飛鳥山

・河童忌や玄関の蜘蛛そっと出し

・生き返るゴルフ帰りの暑気払

 

(05)  志方さん

 

 路地裏の象徴すだれで 2

・朝顔の滴るしずくすだれ越し

・風鈴のチリンチリンがよしず越し

 鈴鹿瀬を想起 2

・浴衣越し団扇が贈る風やさし

・百日紅炎暑にホット風の途

・夕立の夏の風情は今どこに

・素麵ののど越し流る生姜かな

・抜かれたか孫と並びて背比べ

・くちなしに過ぎし思いの朽ち果てて

 

(06)  治部さん

 

・酒蔵の粕の香りやかき氷

・登り来て神の恵みか石清水

・酷暑でも掃除当番地獄かな

・素麵がうまいと思う家の卓

・ふっくらとつけ焼く香り土用かな

・梅雨明けを宣する意味やとうに失せ

・国道に千貫神輿の行き戻り

 

(07)  中津川さん

 

・予約決め湯上りビール只の宿

・真夏日や新券祝う飛鳥山

・インバウンド軽装弾丸山開き

・二度三度後遺症ケア夏コロナ

・喜寿集い枯れ四葩ごと友縮み

・土用うなぎ店前往き来高値かな

・梅雨明けて冷感グッズ買い揃う

 

(08)  橋本さん

 

・だんご蜂受粉待たせて庭野菜

・紫陽花の都電も懐かし飛鳥山

・紫陽花に美人借景飛鳥山

・向日葵(ヒマワリ)の望む平和の陽よ昇れ

・十三年目山百合一輪寂しけり

・重き朝一瞬の涼風息をつく

・百日紅薄暮の寺に浮び来る

・水無月雨集めて溢る最上川

 

(09)  服部さん

 

・紫陽花のお墓参りは雨の中

・トランプが銃に撃たれる梅雨の朝

・妻コロナ朝昼晩と汗をかき

・蓮散華朝の楽しみ又来年

・馬鈴薯がバケツに三杯ゴロころと

 

(10)  宮澤さん

 

・ティーショット狙いは遠く雲の峰

・老若の声入り混じるビヤホール

・我が脚に若き血求め蚊も迷い

・蛮勇をふるい踏み出す炎天下

・赤信号日傘の影をおすそ分け

 

(11)  柳町さん

 

 いよいよ寿命が見えてきた歳となり、何か世の中に自

身の存在を残したいと思うこの頃の気持ちを詠みました。

特に「秋」を「とき」と読ませたいです。駒東時代の漢

文の授業でその意味を習いましたね!!

・八十路何かせねばと焦燥の秋(とき)

 お祭りの屋台の金魚すくいで孫のために頑張ってとっ

た一匹を渡して喜ぶ孫の顔の情景を詠んでみました。

・百円で掬う金魚は孫の手に

 

(12)  豊さん

 

・故郷の思い出浮かぶ夏祭

・夕涼み縁台将棋の昭和かな

・激流の天の川にて溺れけり

・恋人と別れた記憶かき氷

・青々と空の広さや原爆忌

・猛暑日や今日も一日引きこもり

・朝顔の開く夜明けの白さかな

 

(13)  深瀬

 

・過激化す暑さの質の不気味さや

・年ごとに灼熱地獄酷さ増し

・灼熱に逃げ場狭まる隠居の身

・猛暑日の哲学対話老いひとり

・繰り返すむかし話しの猛暑かな

・クーラーに逃げ込む人や自己矛盾

・猛暑日の国会図書館シェルターに

・熱中症後ろめたさや人為説

・ビル街を日陰求めて人行き来

・昼食に家内とすする冷素麺

・風情満つうちわや金魚ついむかし

・ひきりなしインバウンド機夏日受け

・夏ルック肩胸おへそ女子パワー

・冷や奴しょう油に生姜古典の美

・地方都市閑散の夏風情なく

・ちらほらと猛暑に耐えるマスク人

・いつまでか若いつもりの喜寿の夏

・老いの顔鏡気になる夏の街

・大メディアオオタニ都知事の暴風雨

・枯れ木みて生煮えの老い立ちすくむ

・青田よこ半導体の無塵棟

・特攻機青田旋回手振り去る

・風そよぎひかりゆらめく青田かな

・夏帽子シャッター通りをひとり行く

・夏帽子ひげにステッキ夕陽受け

・無意識にやってたことに手止まり

・人類の存在意義に首ひねり

・AIにすることを問う未来かな

・死にたいとよく母言うを分かりだし

 

 

2.48  ネット句会  感想、自句自解

 

◎ 小野寺さん 自句自解

 

1  3点句(052) 郭公の木霊返すや燧ヶ岳( ひうちだけ)

 尾瀬を抜けて燧ヶ岳に向かう途中木霊が返って来る様に郭公

が鳴き雄大な自然の中に頬をわたる風が夏山の朝の爽やかさを

全身で感じてをりました。

 

2. 3点句(104) 鮎掛かる瀬音駆け来る父の声

 平島さんの解説の通りです。久しぶりで親子で清流に鮎釣り

に出かけ親父の嬉しそうな声が瀬音を凌駕して聞こえて来た、

故郷釜石の少年時代、心弾む思い出でした。

 

3. 2点句(010) 墨擦れば一瞬の涼蝉時雨

 

 手紙を認める為に墨をすると墨の匂いが

 心を落ち着かせ外の蝉時雨が一瞬静寂となり

 暑さを感じなくなるのです。

 

4. 2点句(020) 風生まれ梔子 (くちなし) の香をはこびけり

 初夏の朝どこからともなく漂ってきた梔子の甘い香りは、初

夏の爽やかな風が生まれたのだと感じたのです。

 

5.二点句(071) 菖蒲湯の香の染みし髪風が梳き

 風香る初夏のひととき菖蒲湯の香りの洗い髪が鼻腔を心地良

くくすぐりました。

 

6.一点句(042) 郭公に落葉松の風続きけり

 落葉松の林を過ぎて郭公が鳴きだし、おりしも落葉松を一陣

の風が吹き落葉松の浅黄色に郭公が不思議なハーモニーを奏で

ておりました。

 

7.一点句(067) 梔子 (くちなし) が闇に匂ひて別れけり

 突然の別れの夜ただ唯声を呑みこめば深い闇の中梔子の匂い

は狂おしい絶望の香りでした。

 

8.一点句(077) 夏蝶は旅に疲れて眼( まなこ) 閉じ

  夏に見られるアサギマダラは春から夏にかけて南から北へ移

動し、秋になると南へ移動します。静かに羽を休める姿は遥か

な飛翔を夢みているのでしょうか。

 

9.  一点句(081) 涼み船影絵の如く街流れ

 納涼船に乗り川の流れの風に身をゆだねると対岸の街の灯は、

まるで陰絵の光の様にゆっくりと流れてゆきました。

 

10. 一点句(108) 黒髪を束ねし宵の合歓の花

 黒髪を束ねた宵宮の夜, 合歓の花の赤が見事でした。

 

11. 一点句(119) 病癒え妻の包丁音たてて

 病で伏せていた妻の体調が回復して朝食をつくる包丁の音が

元気 な音をたてて明るい朝が帰ってきました。

 

 

◎ 宮澤さん 自句自解

 

 今回の選句で感じたこと下記します。

 今回、

(023) 赤信号日傘の影をおすそ分け が5 点句

(083) 蛮勇をふるい踏み出す炎天下 が3 点句

と選句いただき、望外の喜びです。

 

 (023) の句は、信号待ちで、真上からの日差しを避けちょっ

と手前の街路樹で待機している時に目にした光景です。日傘を

さしたご婦人が、隣で待つ方にさりげなく、傘を傾けた様子が、

日影のおすそ分けという表現になり、後ろ姿ですが、美人に見

えました。

 (083)の句は、日ごろは気楽に「ちょっと、そこまで散歩」

と出かけますが、この猛暑下の夏の散歩は「帽子よし!、水分

よし!、体調よし!」と事前準備、現状把握をしたうえでない

と出かけられません。

 ということで、評価いただいた句は、思い付きに近い感覚で

スッと書きました。

 

 一方、選ばれなかった中で、

(003) 我が脚に若き血求め蚊も迷い

の下の句は(蚊も)ではなく(蚊の)がよろしいようです。

 この句は、半ズボンで、アプローチの練習を雑草だらけの小

さな庭でしている時、数匹の蚊が、脚の周りを飛び回り、ちょ

っと脚に止まっては、また飛び立つ様子を見て、我が血は、年

老りで濁っておいしくなさそうだけど、他に人もいないから我

慢するか、それとも吸血は止めようかなと、迷っている蚊の様

子です。

 このお状況を句としてどう書くか、ちょっと考えましたが、

表現しきれなかったようです。

 

 思い付きに近い句が選句され、ちょっぴり考えた句は選ばれ

ないということでつくづく技量の未熟さを感じております。

 とは言え、もう成熟しないことも感じております。

 今後とも、よろしくお願いいたします。

 

 

◎ 豊さん 自句自解

 

・青々と空の広さや原爆忌 

 皆さんの鑑賞の通り、広島の原爆忌中継を見て詠んだもので

す。あの悲劇を忘れてはいけません。

 

・朝顔の開く夜明けの白さかな

 夏の朝の爽やかさを詠んでみました。多くの方に共感してい

ただいてうれしいです。

 

・故郷の思い出浮かぶ夏祭 

 都会に出て働いている人が、街の夏祭りを見て田舎でも夏祭

りをしていたなあと懐かしんでいるのです。

 

・猛暑日や今日も一日引きこもり

 この夏は連日猛暑日でした。熱中症をさけるため高齢者は外

出するな、と市の広報がありました。 

 

・恋人と別れた記憶かき氷

 ある夏の日、恋人とかき氷を食べていたとき突然別れを告げ

られたのです。それを思い出しながら、今日もかき氷を食べて

いる青春の風景です。

 

・夕涼み縁台将棋の昭和かな

 いまや縁台将棋の風景は見られませんね。昭和には隣近所の

親しい付き合いがありました。

 

・激流の天の川にて溺れけり

 天の川と大雨の川の氾濫をかけたのですが、無理があったよ

うです。

 

 

  深瀬 自句自解

 

(005) 夏ルック肩胸おへそ女子パワー

 女性のたのしみ方の感性とのギャップをいつも感じています。

 

(007) 地方都市閑散の夏風情なく

 地方都市の駅前はかつては商店街で賑わい、お盆では伝統行

で賑わっていました。

 

(016) 風そよぎひかりゆらめく青田かな

 青田には生命力があふれ、声援を送りたくなります。

 

(018) 青田よこ半導体の無塵棟           1 点句

 クリーンルームをもつ窓なしの建物と青田の対比です。

 これで地方活性化になるのか。日本の半導体復興戦略の内容

がいまひとつピンとこないでいます。

 

(021) 猛暑日の哲学対話老いひとり         1 点句

 最近、哲学対話がかなり流行っています。若い人たちがかな

熱心なのでやや驚きます。テーマはいろいろですが、高齢者の

みというのもいいかもしれません。

 

(026) 大メディアオオタニ都知事の暴風雨

 ジャニーズ事件、木原事件、石丸都知事候補、大谷選手のプ

ライバシーなど、大手メディアとYouTube のギャップは興味深

く感じます。

 

(035) 無意識にやってたことに手止まり

  パソコンを使っていて、これはどうするんだっけと手が止ま

ることがあります。老化現象なのかとがっくりきます。

 

(038) 熱中症後ろめたさや人為説          1 点句

  海水温度の上昇が災害級の暑さや地球沸騰を招いているよう

です。CO2 の大量排出のためでしょうか。

  

(045) 灼熱に逃げ場狭まる隠居の身         2 点句

  (038) と同じ。

 

(051) 年ごとに灼熱地獄酷さ増し

  海水温は一度上がるとなかなか下がらないようです。

 

(055) ひきりなしインバウンド機夏日受け

  昼過ぎになると、新宿方面から羽田に着陸する飛行機が頻繁

に飛びます。外国人観光客があふれるのを実感します。

 

(058) 老いの顔鏡気になる夏の街          1 点句

  突然、見たような人が写り、あれっ誰かなと思うと自分だっ

たりして、やや寒気を覚えます。

 

(060) 夏帽子ひげにステッキ夕陽受け        1 点句

  歳をとっても夏に負けまいと粋がる気持ちも大切でしょう。

 

(062) いつまでか若いつもりの喜寿の夏       2 点句

  たくさんで集まるときは、みんなはつらつとしている感じで

す。我が身を思い、虚勢をはっているのかと思案しています。

 

(068) 人類の存在意義に首ひねり

  経営分野で、パーパス論が盛んですが、人間にもあてはめて

はと思います。神話や宗教は切り捨ててしまったので困難?

 

(072) クーラーに逃げ込む人や自己矛盾

  (038) と同じ。

 

(078) 昼食に家内とすする冷素麺

  冷えた素麺に大根おろし、海苔、醤油くらいをかけて食べる

のが好きです。老化のせいか。

 

(082) 冷や奴しょう油に生姜古典の美        1 点句

  浴衣でも着て畳の上で食べれば、もっといいかもしれません。

 

(087) 枯れ木みて生煮えの老い立ちすくむ      1 点句

  食べ物や医療の進化で寿命も延び、枯れた感じの老人を見か

けなくなった感じがします。問題は中身かも。

 

(089) AIにすることを問う未来かな

  ChatGPT との自然な日本語での会話は、なにか錯覚しそうに

なります。

 

(097) 繰り返すむかし話しの猛暑かな

  最近、暑さのためなのか、同じ話しをなんかいもする人がや

や目立ってきた感じがします。

 

(099) 過激化す暑さの質の不気味さや        1 点句

  (038) と同じ。

 

(101) 夏帽子シャッター通りをひとり行く      2 点句

  夏の昼下がりのシャッター通りを一人で歩くのは、なにか不

気味さを感じそうです。

 

(103) ちらほらと猛暑に耐えるマスク人

  蒸し暑さのなか、コロナ防止のマスク。日本人の几帳面さな

のでしょうか。

 

(107) 猛暑日の国会図書館シェルターに

  レストランもあり、広々としていて大いに助かります。

 

(111) 風情満つうちわや金魚ついむかし       1 点句

  クーラーが必需品となってしまい、うちわや風鈴など縁遠く

なってしまいました。

 

(115) ビル街を日陰求めて人行き来

  道路のどっち側を歩けば日陰なのか、意識するのは必然です。

 

(120) 死にたいとよく母言うを分かりだし

  「じゃあ死んだら」とか乱暴に言っていた我が身が情けない。

 

(123) 特攻機青田旋回手振り去る

  青田の季節に特攻命令とは、残酷なことだと身に沁みます。

 

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