2022年7月24日日曜日

七句会 第四十回目のネット句会 選句結果のご報告です。

  七句会のみなさま

 

 第四十回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。

今回の選句結果をご報告いたします。

 

 

  7 点句

(050) ペダル漕ぐたわわな胸に汗光る        宮澤  04

 

  4 点句

(004) 真っすぐで真っすぐでない田植え苗      服部  02

 

  3 点句

(002) 太鼓橋父とうなぎの在りし日や        深瀬  04

(060) 燃え立つる赤きカンナの池に映へ       深瀬  12

(080) 羨まし百足虫百歩で一万歩          宮澤  03

 

  2 点句

(009) 夏山の城址の空に雲ひとつ          深瀬  02

(011) 島陰を白き帆滑り潮の音           小野寺08

(013) 浮世絵の美人が涼む隅田川          豊    05

(017) 夏銀河天廻りゆき櫂の音           小野寺21

(028) 夏蝶は無縁の墓に羽やすめ          小野寺11

(032) 水羊羹するりと喉を通りけり         豊    02

(033) 菖蒲湯のほのかに匂ふ洗い髪         小野寺13

(043) 土用波ほのかな思ひ押し流し         深瀬  10

(045) 虫咥え薄暮一閃夏ツバメ           小野寺12

(047) 木洩れ日に香り浮かべる蓮の花        吉良  01

(064) 夏の海夕日の中の帰り船           豊    07

(065) 我が夢は百年経ちて蓮と咲く         杜瑯  01

(075) 朝靄に溶け行く鷺のなお白し         吉良  02

(081) 新緑のエージシュートは想定外        服部  03

(082) 郭公の木霊かえすや燧岳           小野寺06

(087) 紫陽花の青の孤独や雨強し          豊    03

(093) 夏の陽に覚悟あらたむ死出の旅        深瀬  08

 

 

  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前

とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。

  次回については、今年9 月~10月ころにご連絡したいと思っていますので、

よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありましたら、ご

連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。

 

 事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。

 

(1) 選句参加者

 今回の選句には、下記の13名が参加しました。

  新井さん、小野寺さん、吉良さん、桑子さん、志方さん、中津川さん、橋本

さん、服部さん、平島さん、宮澤さん、柳町さん、豊さん、深瀬。

 

(2) 今回の句会の結果を踏まえた自句自解、感想、等の募集について

  今回の句会の選句結果を踏まえて、各自、表明しておきたいこともあるので

はないかと思いますので、自句自解、感想、等、なんでも結構ですので、募り

たいと思います。一応、期限としては  8 13日とし、事務方にメールでいた

だき、それを七句会の下記のweb に掲載することにしたいと思います。

 http://nanaku-haiku.blogspot.jp/

 

(3) 宮澤さんのご紹介

  今回7 点句になった(050) の作者、宮澤さんについて簡単にご紹介します。

  白金小学校、高松中学、九段高校、東工大を経て、IHI に勤務されました。

霞光会 (会長長谷川さん、副会長橋本さん) メンバー、白金台一丁目町会長、

白金散歩の会会長など、ご多忙の毎日をお過ごしです。先日、 "俳句脳" の鍛

え方、夢枕貘・夏井いつき、文芸春秋20228 月、のご紹介がありました。

 

  2022.07.24

 

      代表   橋口侯之介

      顧問  豊  宣光

      事務方 深瀬久敬

 

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(001) 夏の宵森の匂ひの髪を梳き          小野寺15

   1 中津川

(002) 太鼓橋父とうなぎの在りし日や        深瀬  04

   1 吉良    太鼓橋で父親とウナギを食べた思い出でしょうか。

       「在りし日や」の表現が印象的です。

   2 橋本    父と渡り、ウナギも捕った (食べた?) 川の思い

       出の太鼓橋。

   3 小野寺  太鼓橋にくると父上と一緒に食べた鰻が思いださ

       れるのでしょう。切ない思い出です。

(003) 炎天や笠をかぶらぬ石地蔵          豊    01

(004) 真っすぐで真っすぐでない田植え苗      服部  02

   1 桑子    最近は機械で植えていると思うのですが機械でも

       ずれるのでしょう。のどかな田園風景が目に浮かび

       ます。

   2 中津川

   3 橋本    大きく見ると真っ直ぐに揃い、近くで見ると不揃

       いですよね。

   4 平島    少しくらい歪んでもいいじゃないか。捻くれ者の

       僻みかも。世の中こんなものよ。

(005) 燕の子みんなの秘密巣立つまで        宮澤  07

      1 小野寺  燕の雛が巣立つまでそっと見守ろうという優しさ

          が伝わってきます。

(006) 夏山に六根清浄声の行く           深瀬  01

(007) 好天日木陰に集うテントかな         桑子  01

(008) 三年 (みとせ) ぶりビアガーデンの一気飲み  中津川05

   1 桜子    はじけるような喜びが伝わってきます。

(009) 夏山の城址の空に雲ひとつ          深瀬  02

   1 志方    天空の蒼いキャンパスに描く城址と白雲が浮かぶ

       見事な構図だと思います。

   2 柳町 

(010) 新緑と瀬音に埋もる四万の宿         橋本  02

(011) 島陰を白き帆滑り潮の音           小野寺08

   1 橋本    一幅の絵のように爽やかです。

   2 平島    シマかげをシロキ帆スベリ、シオの音サ行の音の

       繰り返しが心地良い。

(012) 夕霞田植えの後に蛙鳴き           志方  04

(013) 浮世絵の美人が涼む隅田川          豊    05

   1 桜子    風情のある、美しい浮世絵が目に浮かびました。

   2 橋本    近くに住まいがあれば見ることも出来ますが、羨

       ましい。

(014) 夏巡る幾億年の今に居て           深瀬  19

(015) 白南風や松の木狙い一番ティー        吉良  04

   1 桑子    さあ今日もやるぞという闘志を感じます。

(016) 空調音深夜に停まり退社急く         深瀬  09

   1 桜子    よくわかります。

(017) 夏銀河天廻りゆき櫂の音           小野寺21

   1 吉良    天の川を船で漕ぎ行くロマンティックな句だと思

       いました。

   2 中津川

(018) 翡翠や水面の飛沫に色映し          宮澤  05

   1       翡翠は鮮やかな色をしています。それが夏の水飛

       沫に映っているのです。翡翠の動きが見えるようで

       す。

(019) 夏の陽にはしゃぐ孫らのいのちかな      深瀬  06

     湯畑で有名な草津温泉で草津音頭を聴きなが

   らーーーーー

(020) 湯煙の草津音頭に胸躍る           柳町  02

   1 深瀬    懐かしいダイナミックな光景が目に迫ります。

(021) 玄関に映る守宮や今日二匹          桑子  04

      1 小野寺  玄関の灯りに集まる虫を取ろうと守宮が来てます。

          おや今日は二匹もいる。さりげない描写が日常に生

          きてます。

(022) 木漏れ陽に滝の風来て夏木立         小野寺02

     白樺の枝越しに見える浅間山の噴煙に、涼し

   い軽井沢にも夏が来たな~と感じました。

(023) 白樺の浅間の煙や夏来る           柳町  01

      1 小野寺  白樺の向こうに見える浅間山の噴煙はまさに夏の

          鼓動ですね。

(024) 人の世に誠意と笑ひ満つる日は        深瀬  20

(025) 夕食はヤモリと一緒ガラス窓         服部  05

(026) 猛暑日や守れぬ公約言い放つ         中津川06

   1 服部   

(027) ウクライナ水漬く屍に草生す屍        深瀬  21

(028) 夏蝶は無縁の墓に羽やすめ          小野寺11

   1 吉良    無縁仏の墓と生きている蝶の対比が新鮮に感じま

       した。

   2       今回の中で一番の句だと思いました。蝶は墓の下

       の死者の魂なのかもしれません。「羽やすめ」が効

       果的です。

(029) 新緑に風に染まりてまた一杯         志方  07

(030) 野反湖に老鶯競い風渡る           橋本  04

(031) 湿原の林間学校朝の風            深瀬  15

(032) 水羊羹するりと喉を通りけり         豊    02

   1 桑子    気持ちのいい句だと思います。年を取るとむせて

       なかなかうまくのどを通らない、羨ましいです。

   2 服部   

(033) 菖蒲湯のほのかに匂ふ洗い髪         小野寺13

   1 桑子    どういう情勢なのか気になります。すれ違った女

       性の髪が匂ったのか、はたまた逢瀬の君の香りなの

       か、菖蒲と勝負をかけていると思うので後のほうで

       すか。

   2 服部   

(034) 父母遺影うなどん供えお線香         深瀬  03

(035) 紫陽花の朽ちてアヤメの花祭り        志方  02

(036) 遥かなる夏期講習や今は孫          吉良  05

   1 深瀬    私たち団塊の世代が小学生のころの景色でもあり

       ました。

(037) ゆるやかにホタル飛びきて人と逢う      小野寺05

(038) 客を釣る鰻ののぼり印旛沼          服部  01

(039) 奥座敷うかぶ麻蚊帳薄明かり         深瀬  13

(040) 行水だ火の玉浸かる水平線          宮澤  06

   1 橋本    大きな句、豪快です!!

(041) 夏蝶は生まれて滝の風に乗り         小野寺09

(042) 空梅雨に身を置く木々のたくましさ      宮澤  01

   1 桜子    最後の「たくましさ」に力強さを感じました。

(043) 土用波ほのかな思ひ押し流し         深瀬  10

   1 吉良    ほのかな思いは恋の思い出でしょうか。シャンソ

       ン「枯れ葉」の歌詞「波は愛し合った恋人の足跡さ

       え消してゆく」を思い出します。

   2       ひと夏のつかの間の恋を土用波が押し流してしま

       ったのです。甘く苦い思い出です。

(044) 満満と八ッ場のダムや何思う         橋本  03

(045) 虫咥え薄暮一閃夏ツバメ           小野寺12

   1 志方    燕の速い動きがうまく表現。

   2 服部   

(046) 夏草の空き地をおおふ異空間         深瀬  18

   1       夏草が伸び放題の空き地。そこはまさに異空間の

       趣です。

(047) 木洩れ日に香り浮かべる蓮の花        吉良  01

   1 平島    泥の中から素直に伸びた清らかな花とその香りが

       木洩れ日に揺れて居る一幅の絵画。

   2 柳町 

(048) 黒潮の岬うずめて月見草           小野寺20

   1 平島    沖を流れる黒潮、近くの岬に目をやれば一面の月

       見草。黄色が眼に浮かびます。

(049) 梅雨明けの電力逼迫恐ろしや         服部  04

(050) ペダル漕ぐたわわな胸に汗光る        宮澤  04

   1 桑子    遅刻しそうで急いでいるセーラー服姿(夏服)の

       女学生を想像しちゃいます。連想して「青い山脈」

       を思い出しました。

   2 志方    不謹慎ながら、まさにチラリズムの極致。

   3 中津川

   4 服部   

   5 柳町 

   6       「たわわな胸」だから、ペダルを漕いでいるのは

       若い女性なのでしょう。女性は作者本人ではなく、

       「たわわな胸」の薄着の女性を見て喜んでいる男性

       作者ですね。

   7 深瀬    「たわわな胸」の質感に圧倒されます。

(051) すだれ越し涼風ぬける廊下かな        志方  06

(052) 濁浪を稲妻走り驟雨打つ           小野寺16

(053) かき氷銀座の路地に人の列          深瀬  16

(054) 未だ青いほころび悲鳴の地球号        橋本  05

   1 深瀬    ウクライナ戦争の状況がYouTube で見れますが、

           こんなことをしている場合なのかとあきれてしまい

       そうです。

(055) 鮎掛かる叫びてはしゃぐ祖父笑顔       小野寺18

(056) 急坂をカモシカ走る夏木立          中津川02

(057) 霧雨のしじまに啼くや閑古鳥         小野寺04

(058) 紫陽花や雨無き日々に頼りなげ        宮澤  02

   1 中津川

(059) 捕虫網持つ子は何を追いかける        豊    04

(060) 燃え立つる赤きカンナの池に映へ       深瀬  12

   1 橋本    「燃え立つる」が上手い表現だと思います。

   2 柳町 

      3 小野寺  まるで燃え立つ様な赤いカンナが静かに池に映え

          て暑い夏の風物詩ですね

(061) 夕涼み浴衣乱して孫はしゃぐ         志方  01

   1 桜子    幼いお孫さんの無邪気な様子がいいなと思いまし

       た。

(062) つゆ草を滑りて蛍飛びたてり         小野寺07

   1 志方    こんな光景、昔は当たり前だったのに。

(063) ふとよぎるこれが最期のうなぎかな      深瀬  05

(064) 夏の海夕日の中の帰り船           豊    07

   1 吉良    夕日に照らされキラキラ輝く海に、帰りを急ぐ船

       の群れの景色が目の前に見えます。

   2 深瀬    絵葉書にでも見るようなこころの底の風景です。

(065) 我が夢は百年経ちて蓮と咲く         杜瑯  01

   1 志方    実感ですね。

   2 柳町 

(066) 老ひの身の夏の陰影うすれゆき        深瀬  07

   1 吉良    年とともに段々とすべてに執着心がなくなり、時

       に流されそうになる気分でしょうか。

(067) 緑陰に染まりて吾子は歩みだし        小野寺01

(068) 剪定に緑の日影夏迎ふ            橋本  01

   1       葉の生い茂った木は夏は暑苦しい。そこで剪定を

       して、涼しい夏を迎えるのです。

(069) 湿気満つ突然目覚む夏至の夜や        中津川03

   1 桜子    私も経験しました。うちだけかと思ったので、安

       心しました。

(070) 池ポチャが三連発や梅雨曇          桑子  03

   1 深瀬    ゴルフ好きの人の気持ちが鮮やかだと思います。

(071) 枝豆を孫と競いて八分負け          志方  03

(072) 脱ロシア持たざる国の未来賭け        橋本  06

(073) 万緑を影移り行き雲走る           小野寺10

   1 吉良    風にのり雲が走っている様子をうまく捉えている

       と思います。

(074) 蝉時雨森の静けさ深き淵           深瀬  14

(075) 朝靄に溶け行く鷺のなお白し         吉良  02

   1 中津川

   2 服部   

(076) くちなしのはかなき香り風に消え       志方  05

   1 桜子    繊細かつダンディーな一句です。

     鬼押し出しから見る浅間山が、江戸時代の噴

   火の跡を木々が覆って少しずつ緑になっていく

   なーっと感じます。

(077) 新緑や燃え立つ木々の浅間山         柳町  03

(078) 浜木綿や沖には紺の潮流れ          小野寺17

   1 平島    これは近くから遠くに目をやって見えた紺色の海

       の流れ。浜木綿との対が好きです。

(079) 夏休み神保町の喫茶店            深瀬  11

   1 中津川

(080) 羨まし百足虫百歩で一万歩          宮澤  03

   1 桑子    確かに一日8000歩を目標としている小生にも

       羨ましい限りです。

   2 橋本    数字を上手く配して面白いです。

   3 服部   

(081) 新緑のエージシュートは想定外        服部  03

   1 桑子    おめでとうございます。スコアが気になります。

   2 深瀬    えっ、誰だろ? なんて思いましたが、すぐ分かり

       ました。

(082) 郭公の木霊かえすや燧岳           小野寺06

   1 志方    静寂の中に自然の囁き?

   2 平島    Kakkouno Kodama kaesu カ行の音が良いなあ。で

       もヒウチダケで決まり。漢字で締まりました。

(083) 階上の孫の叫びに妻笑ひ           深瀬  22

(084) 仕切り無し乾杯ビールの友の顔        中津川01

(085) 侵略し解放と言ふああ非情          橋本  07

(086) 鮎走る深き水底陽の匂ひ           小野寺19

   1 平島    元気そうな鮎。こんな鮎食べてみたいなあ。些か

       理不尽な読み方かな。

(087) 紫陽花の青の孤独や雨強し          豊    03

   1 柳町 

      2 小野寺  紫陽花が強い雨の中で静かに咲いている。紫陽花

          の花の青に孤独を感じる作者の感性が光ります。

(088) 昼寝して待つは4度目の接種券        中津川04

(089) 独り居の昼の冷酒に笑みこぼれ        吉良  03

(090) 夏至の日ものんべんだらり日が暮れる     桑子  02

   1 志方    脱力感の表現が秀逸。

(091) 燕の子口開け騒ぐ雨の軒           小野寺14

(092) 庭いじり何はともあれ次ビール        桑子  05

(093) 夏の陽に覚悟あらたむ死出の旅        深瀬  08

   1       夏の陽には烈しさがあります。それに打ち勝つた

       めにはあらたな覚悟が必要なのです。死を恐れぬ作

       者の意思が感じられます。

      2 小野寺  照りつける夏の強い陽射しの中でいつかはこの命

          も尽きる日は来ると覚悟を決める作者の心情に同感

          です。生きると言う事は常に死と隣り合わせですよ

          ね。

(094) 向日葵の大きいのちが燃えており       豊    06

(095) 望郷の森に啼きをり青葉木菟 (あおばずく)   小野寺03

   1 柳町 

(096) 夏の雲声を掛けたきその姿          深瀬  17

(097) 着飾って散歩の犬はバギー乗る        中津川07

 

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  補足

  選句者の選句におけるコメントを僣越ですが、ご参考までにご紹

介します。

 

・桜子さん (新井さん)

  皆さんレベルが高いですね。情緒あふれる句が多かったです。気

分転換になりました。

 

・小野寺さん

 短い間に二人大事な友人の死に立会いました。もっともっと生き

たかったであろう命とどうやって、最後の日を迎えたかを思うとい

たたまれない焦燥に襲われました。おろそかに日を過ごせないな、

と思います。

 

・志方さん

  だんだんレベルが高くなっているので、選ぶのに苦労しました。

 

・中津川さん

  選句理由は割愛です申し訳ありません。

 

・橋本さん

  不安定な夏の天気が続いて、体調管理に気を遣います。今年は庭

の菜園の実りの方も余り芳しくありません。

 

・平島さん

  ポルトガルに戻って3 日目に発熱、知り合いに検査キットを貰い

テスト結果、陽性が判明約1 週間悪い二日酔いみたいに頭がボーッ

として何事もやりたく無い状態でした。やっとコロナから解放され

て選句に取りかかりました。女房殿は何事も無く陰性です。

  日本の猛暑は異常ですね。ここヨーロッパも悲鳴をあげています。

家は冬向きですから。

 

・柳町さん

 暑いですね! コロナの収束が見えず、このままではGO TO なん

て夢の又夢になりそうですね。10月の温泉、どうなることやら???

 

・豊さん

 今回は力作揃いで迷いました。

 

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2022年7月5日火曜日

七句会 第四十回目のネット句会 選句のご依頼です。

  七句会の皆様

 

  酷暑、コロナ禍、ウクライナ戦争など、気掛かりが絶えませんが、み

なさまお元気にお過ごしのことと思います。

  七句会としての第四十回目のネット句会となりますが、今回、下記97

句の投句がありました。

  つきましては、次の要領で、選句をしていただきたく、よろしくお願

いいたします。

 

- 下記は、今回、投句していただいた全ての句を、作者を伏せ、兼題別

に、ランダムに列挙したものです。表記は、投句されたそのものです。

詞書きがあり、複数の句があるものは、まとめて並べてあります。兼題

句、自由題句、無季語句、川柳的な句、作者の特定が可能な句、等々、

なんでもありとしています。分類については、作者の意図と異なるかも

しれませんが、ご了承のほどお願いいたします。 (今回も分類を省略さ

せていただきました。)

- このなかから、共感する俳句を、最大7 句選び、0723 () まで

に、下記へメールで返信してください。番号表記でも構いません。その

際、選んだ理由を一言、付け加えていただくとなお結構です。全体への

コメントでも結構です。

    hfukase@k03.itscom.net  (事務方  深瀬)

- 蛇足ですが、選句にあたり、自作を選ぶのはご遠慮ください。

- 7 月下旬には、選句の結果をまとめ、皆さまにご報告する予定です。

 

  今回の投句者は、小野寺さん、吉良さん、桑子さん、志方さん、中津

川さん、橋本さん、服部さん、宮澤さん、森さん、柳町さん、豊さん、

深瀬 (以上12) です。

 

 これまでの選句結果は、下記のURL から参照可能です。

 http://nanaku-haiku.blogspot.jp/

 

 以上、よろしくお願いいたします。

 

  送付不要な場合、ご面倒ですがご一報下さい。以後、送付しないよう

にします。

 

        七句会 2022.07.04

          代表  橋口侯之介

     顧問    宣光

          事務  深瀬久敬

   

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   1. 全て (兼題、季語の有無など無関係)

 

(001) 夏の宵森の匂ひの髪を梳き

(002) 太鼓橋父とうなぎの在りし日や

(003) 炎天や笠をかぶらぬ石地蔵

(004) 真っすぐで真っすぐでない田植え苗

(005) 燕の子みんなの秘密巣立つまで

(006) 夏山に六根清浄声の行く

(007) 好天日木陰に集うテントかな

(008) 三年 (みとせ) ぶりビアガーデンの一気飲み

(009) 夏山の城址の空に雲ひとつ

(010) 新緑と瀬音に埋もる四万の宿

(011) 島陰を白き帆滑り潮の音

(012) 夕霞田植えの後に蛙鳴き

(013) 浮世絵の美人が涼む隅田川

(014) 夏巡る幾億年の今に居て

(015) 白南風や松の木狙い一番ティー

(016) 空調音深夜に停まり退社急く

(017) 夏銀河天廻りゆき櫂の音

(018) 翡翠や水面の飛沫に色映し

(019) 夏の陽にはしゃぐ孫らのいのちかな

     湯畑で有名な草津温泉で草津音頭を聴きなが

      らーーーーー

(020) 湯煙の草津音頭に胸躍る

(021) 玄関に映る守宮や今日二匹

(022) 木漏れ陽に滝の風来て夏木立

        白樺の枝越しに見える浅間山の噴煙に、涼し

      い軽井沢にも夏が来たな~と感じました。

(023) 白樺の浅間の煙や夏来る

(024) 人の世に誠意と笑ひ満つる日は

(025) 夕食はヤモリと一緒ガラス窓

(026) 猛暑日や守れぬ公約言い放つ

(027) ウクライナ水漬く屍に草生す屍

(028) 夏蝶は無縁の墓に羽やすめ

(029) 新緑に風に染まりてまた一杯

(030) 野反湖に老鶯競い風渡る

(031) 湿原の林間学校朝の風

(032) 水羊羹するりと喉を通りけり

(033) 菖蒲湯のほのかに匂ふ洗い髪

(034) 父母遺影うなどん供えお線香

(035) 紫陽花の朽ちてアヤメの花祭り

(036) 遥かなる夏期講習や今は孫

(037) ゆるやかにホタル飛びきて人と逢う

(038) 客を釣る鰻ののぼり印旛沼

(039) 奥座敷うかぶ麻蚊帳薄明かり

(040) 行水だ火の玉浸かる水平線

(041) 夏蝶は生まれて滝の風に乗り

(042) 空梅雨に身を置く木々のたくましさ

(043) 土用波ほのかな思ひ押し流し

(044) 満満と八ッ場のダムや何思う

(045) 虫咥え薄暮一閃夏ツバメ

(046) 夏草の空き地をおおふ異空間

(047) 木洩れ日に香り浮かべる蓮の花

(048) 黒潮の岬うずめて月見草

(049) 梅雨明けの電力逼迫恐ろしや

(050) ペダル漕ぐたわわな胸に汗光る

(051) すだれ越し涼風ぬける廊下かな

(052) 濁浪を稲妻走り驟雨打つ

(053) かき氷銀座の路地に人の列

(054) 未だ青いほころび悲鳴の地球号

(055) 鮎掛かる叫びてはしゃぐ祖父笑顔

(056) 急坂をカモシカ走る夏木立

(057) 霧雨のしじまに啼くや閑古鳥

(058) 紫陽花や雨無き日々に頼りなげ

(059) 捕虫網持つ子は何を追いかける

(060) 燃え立つる赤きカンナの池に映へ

(061) 夕涼み浴衣乱して孫はしゃぐ

(062) つゆ草を滑りて蛍飛びたてり

(063) ふとよぎるこれが最期のうなぎかな

(064) 夏の海夕日の中の帰り船

(065) 我が夢は百年経ちて蓮と咲く

(066) 老ひの身の夏の陰影うすれゆき

(067) 緑陰に染まりて吾子は歩みだし

(068) 剪定に緑の日影夏迎ふ

(069) 湿気満つ突然目覚む夏至の夜や

(070) 池ポチャが三連発や梅雨曇

(071) 枝豆を孫と競いて八分負け

(072) 脱ロシア持たざる国の未来賭け

(073) 万緑を影移り行き雲走る

(074) 蝉時雨森の静けさ深き淵

(075) 朝靄に溶け行く鷺のなお白し

(076) くちなしのはかなき香り風に消え

        鬼押し出しから見る浅間山が、江戸時代の噴

      火の跡を木々が覆って少しずつ緑になっていく

      なーっと感じます。

(077) 新緑や燃え立つ木々の浅間山

(078) 浜木綿や沖には紺の潮流れ

(079) 夏休み神保町の喫茶店

(080) 羨まし百足虫百歩で一万歩

(081) 新緑のエージシュートは想定外

(082) 郭公の木霊かえすや燧岳

(083) 階上の孫の叫びに妻笑ひ

(084) 仕切り無し乾杯ビールの友の顔

(085) 侵略し解放と言ふああ非情

(086) 鮎走る深き水底陽の匂ひ

(087) 紫陽花の青の孤独や雨強し

(088) 昼寝して待つは4度目の接種券

(089) 独り居の昼の冷酒に笑みこぼれ

(090) 夏至の日ものんべんだらり日が暮れる

(091) 燕の子口開け騒ぐ雨の軒

(092) 庭いじり何はともあれ次ビール

(093) 夏の陽に覚悟あらたむ死出の旅

(094) 向日葵の大きいのちが燃えており

(095) 望郷の森に啼きをり青葉木菟 (あおばずく)

(096) 夏の雲声を掛けたきその姿

(097) 着飾って散歩の犬はバギー乗る

 

 

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  追記1.  僣越ですが、投句時にいただいたみなさまからのコメントをご紹介

します。

 

・小野寺さん

 異常熱帯夜、コロナの災禍、ウクライナの惨禍と不安定な日々が続きますが

、スティーブ・ジョブズの最後の言葉を噛み締めながら今生きて動ける幸せを

大切にしたいと思う今日この頃です。

 

・中津川さん

  暑いですね。コロナもまた増えてきて七夕会を秋に実施しようかと検討をす

るのですが心配です。

 七句会投句です。今回は川柳みたいなものも入れました。

 

・橋本さん

 6/29は、霞光会のゴルフで想定外の猛暑の中、木陰を渡り歩きつつ何と

か無事?ホールアウト出来ました。河川敷の日陰の少ないゴルフ場では途中で

リタイアしていたかもしれません。6 月下旬でこの猛暑は、やはり異常ですね。

 さて、今回は以下7 句投句致します。1 泊での群馬の四万温泉への寄り道ド

ライブ旅行で3 句、やはりロシアによるウクライナ侵攻で2 句を詠みました。

 

・柳町さん

 暑いですね!!! 先日の夜、あまりにも寝苦しくA/CをONにして寝た

ところ、暑くて寝覚めました。何と、A/Cがうごいてないですか!!!!?

??? 先週の土曜日にY AMADA電器の開店に合わせて購入し、やっと先

ほど(29日)取付がおわり、今夜からぐっすり眠れそうです(とほほっっー

ーーー) 早く、秋にならないかなあ――

  先週、地域割を使って軽井沢、草津、浅間方面にいきまして、その時のこと

をいじってみました。

 

 

  追記2.  駒東OBのみなさま

  昨年の春ころから、現役駒東生とその保護者、および、駒東OBの定期的な交

流の場としての駒カフェが毎月開催されています。スタッフは、駒東の前校長

平野先生、そして、私たち7 回生の黒岩さん (前スクールカウンセラー) 、中

村さん (元日本史教諭) 、角本さん、眞木さん、私です。前回から、若い世代

OBも参加してくれるようになりました。

  最近、駒東のHPのトップページに駒カフェのバナーが作られ、その紹介や報

告書が閲覧できるようになりました。関心がありましたら、参照してみてくだ

さい。

  https://www.komabajh.toho-u.ac.jp/index.html