七句会の皆様
酷暑、コロナ禍、ウクライナ戦争など、気掛かりが絶えませんが、み
なさまお元気にお過ごしのことと思います。
七句会としての第四十回目のネット句会となりますが、今回、下記97
句の投句がありました。
つきましては、次の要領で、選句をしていただきたく、よろしくお願
いいたします。
- 下記は、今回、投句していただいた全ての句を、作者を伏せ、兼題別
に、ランダムに列挙したものです。表記は、投句されたそのものです。
詞書きがあり、複数の句があるものは、まとめて並べてあります。兼題
句、自由題句、無季語句、川柳的な句、作者の特定が可能な句、等々、
なんでもありとしています。分類については、作者の意図と異なるかも
しれませんが、ご了承のほどお願いいたします。 (今回も分類を省略さ
せていただきました。)
- このなかから、共感する俳句を、最大7 句選び、07月23日 (土) まで
に、下記へメールで返信してください。番号表記でも構いません。その
際、選んだ理由を一言、付け加えていただくとなお結構です。全体への
コメントでも結構です。
hfukase@k03.itscom.net (事務方
深瀬)
- 蛇足ですが、選句にあたり、自作を選ぶのはご遠慮ください。
- 7 月下旬には、選句の結果をまとめ、皆さまにご報告する予定です。
今回の投句者は、小野寺さん、吉良さん、桑子さん、志方さん、中津
川さん、橋本さん、服部さん、宮澤さん、森さん、柳町さん、豊さん、
深瀬 (以上12名) です。
これまでの選句結果は、下記のURL から参照可能です。
http://nanaku-haiku.blogspot.jp/
以上、よろしくお願いいたします。
送付不要な場合、ご面倒ですがご一報下さい。以後、送付しないよう
にします。
七句会 2022.07.04
代表 橋口侯之介
顧問
豊 宣光
事務 深瀬久敬
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1. 全て (兼題、季語の有無など無関係)
(001) 夏の宵森の匂ひの髪を梳き
(002) 太鼓橋父とうなぎの在りし日や
(003) 炎天や笠をかぶらぬ石地蔵
(004) 真っすぐで真っすぐでない田植え苗
(005) 燕の子みんなの秘密巣立つまで
(006) 夏山に六根清浄声の行く
(007) 好天日木陰に集うテントかな
(008) 三年 (みとせ) ぶりビアガーデンの一気飲み
(009) 夏山の城址の空に雲ひとつ
(010) 新緑と瀬音に埋もる四万の宿
(011) 島陰を白き帆滑り潮の音
(012) 夕霞田植えの後に蛙鳴き
(013) 浮世絵の美人が涼む隅田川
(014) 夏巡る幾億年の今に居て
(015) 白南風や松の木狙い一番ティー
(016) 空調音深夜に停まり退社急く
(017) 夏銀河天廻りゆき櫂の音
(018) 翡翠や水面の飛沫に色映し
(019) 夏の陽にはしゃぐ孫らのいのちかな
湯畑で有名な草津温泉で草津音頭を聴きなが
らーーーーー
(020) 湯煙の草津音頭に胸躍る
(021) 玄関に映る守宮や今日二匹
(022) 木漏れ陽に滝の風来て夏木立
白樺の枝越しに見える浅間山の噴煙に、涼し
い軽井沢にも夏が来たな~と感じました。
(023) 白樺の浅間の煙や夏来る
(024) 人の世に誠意と笑ひ満つる日は
(025) 夕食はヤモリと一緒ガラス窓
(026) 猛暑日や守れぬ公約言い放つ
(027) ウクライナ水漬く屍に草生す屍
(028) 夏蝶は無縁の墓に羽やすめ
(029) 新緑に風に染まりてまた一杯
(030) 野反湖に老鶯競い風渡る
(031) 湿原の林間学校朝の風
(032) 水羊羹するりと喉を通りけり
(033) 菖蒲湯のほのかに匂ふ洗い髪
(034) 父母遺影うなどん供えお線香
(035) 紫陽花の朽ちてアヤメの花祭り
(036) 遥かなる夏期講習や今は孫
(037) ゆるやかにホタル飛びきて人と逢う
(038) 客を釣る鰻ののぼり印旛沼
(039) 奥座敷うかぶ麻蚊帳薄明かり
(040) 行水だ火の玉浸かる水平線
(041) 夏蝶は生まれて滝の風に乗り
(042) 空梅雨に身を置く木々のたくましさ
(043) 土用波ほのかな思ひ押し流し
(044) 満満と八ッ場のダムや何思う
(045) 虫咥え薄暮一閃夏ツバメ
(046) 夏草の空き地をおおふ異空間
(047) 木洩れ日に香り浮かべる蓮の花
(048) 黒潮の岬うずめて月見草
(049) 梅雨明けの電力逼迫恐ろしや
(050) ペダル漕ぐたわわな胸に汗光る
(051) すだれ越し涼風ぬける廊下かな
(052) 濁浪を稲妻走り驟雨打つ
(053) かき氷銀座の路地に人の列
(054) 未だ青いほころび悲鳴の地球号
(055) 鮎掛かる叫びてはしゃぐ祖父笑顔
(056) 急坂をカモシカ走る夏木立
(057) 霧雨のしじまに啼くや閑古鳥
(058) 紫陽花や雨無き日々に頼りなげ
(059) 捕虫網持つ子は何を追いかける
(060) 燃え立つる赤きカンナの池に映へ
(061) 夕涼み浴衣乱して孫はしゃぐ
(062) つゆ草を滑りて蛍飛びたてり
(063) ふとよぎるこれが最期のうなぎかな
(064) 夏の海夕日の中の帰り船
(065) 我が夢は百年経ちて蓮と咲く
(066) 老ひの身の夏の陰影うすれゆき
(067) 緑陰に染まりて吾子は歩みだし
(068) 剪定に緑の日影夏迎ふ
(069) 湿気満つ突然目覚む夏至の夜や
(070) 池ポチャが三連発や梅雨曇
(071) 枝豆を孫と競いて八分負け
(072) 脱ロシア持たざる国の未来賭け
(073) 万緑を影移り行き雲走る
(074) 蝉時雨森の静けさ深き淵
(075) 朝靄に溶け行く鷺のなお白し
(076) くちなしのはかなき香り風に消え
鬼押し出しから見る浅間山が、江戸時代の噴
火の跡を木々が覆って少しずつ緑になっていく
なーっと感じます。
(077) 新緑や燃え立つ木々の浅間山
(078) 浜木綿や沖には紺の潮流れ
(079) 夏休み神保町の喫茶店
(080) 羨まし百足虫百歩で一万歩
(081) 新緑のエージシュートは想定外
(082) 郭公の木霊かえすや燧岳
(083) 階上の孫の叫びに妻笑ひ
(084) 仕切り無し乾杯ビールの友の顔
(085) 侵略し解放と言ふああ非情
(086) 鮎走る深き水底陽の匂ひ
(087) 紫陽花の青の孤独や雨強し
(088) 昼寝して待つは4度目の接種券
(089) 独り居の昼の冷酒に笑みこぼれ
(090) 夏至の日ものんべんだらり日が暮れる
(091) 燕の子口開け騒ぐ雨の軒
(092) 庭いじり何はともあれ次ビール
(093) 夏の陽に覚悟あらたむ死出の旅
(094) 向日葵の大きいのちが燃えており
(095) 望郷の森に啼きをり青葉木菟 (あおばずく)
(096) 夏の雲声を掛けたきその姿
(097) 着飾って散歩の犬はバギー乗る
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追記1. 僣越ですが、投句時にいただいたみなさまからのコメントをご紹介
します。
・小野寺さん
異常熱帯夜、コロナの災禍、ウクライナの惨禍と不安定な日々が続きますが
、スティーブ・ジョブズの最後の言葉を噛み締めながら今生きて動ける幸せを
大切にしたいと思う今日この頃です。
・中津川さん
暑いですね。コロナもまた増えてきて七夕会を秋に実施しようかと検討をす
るのですが心配です。
七句会投句です。今回は川柳みたいなものも入れました。
・橋本さん
6/29は、霞光会のゴルフで想定外の猛暑の中、木陰を渡り歩きつつ何と
か無事?ホールアウト出来ました。河川敷の日陰の少ないゴルフ場では途中で
リタイアしていたかもしれません。6 月下旬でこの猛暑は、やはり異常ですね。
さて、今回は以下7 句投句致します。1 泊での群馬の四万温泉への寄り道ド
ライブ旅行で3 句、やはりロシアによるウクライナ侵攻で2 句を詠みました。
・柳町さん
暑いですね!!! 先日の夜、あまりにも寝苦しくA/CをONにして寝た
ところ、暑くて寝覚めました。何と、A/Cがうごいてないですか!!!!?
??? 先週の土曜日にY AMADA電器の開店に合わせて購入し、やっと先
ほど(29日)取付がおわり、今夜からぐっすり眠れそうです(とほほっっー
ーーー) 早く、秋にならないかなあ――
先週、地域割を使って軽井沢、草津、浅間方面にいきまして、その時のこと
をいじってみました。
追記2. 駒東OBのみなさま
昨年の春ころから、現役駒東生とその保護者、および、駒東OBの定期的な交
流の場としての駒カフェが毎月開催されています。スタッフは、駒東の前校長
平野先生、そして、私たち7 回生の黒岩さん (前スクールカウンセラー) 、中
村さん (元日本史教諭) 、角本さん、眞木さん、私です。前回から、若い世代
のOBも参加してくれるようになりました。
最近、駒東のHPのトップページに駒カフェのバナーが作られ、その紹介や報
告書が閲覧できるようになりました。関心がありましたら、参照してみてくだ
さい。
https://www.komabajh.toho-u.ac.jp/index.html
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