七句会のみなさま
第四十五回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
4 点句
(009) 香り来て思わず探す金木犀 橋本 02
(045) 月の夜にまぎれしひとを想ひけり 小野寺08
(053) 秋祭り樟脳舟に子らはしゃぎ 小野寺18
(104) 朽ち果てし墓標に紅き寒椿 小野寺12
3 点句
(002) 赤とんぼ西方浄土の使者のごと 深瀬 26
(003) 酔い醒めに岩風呂浸かり銀の河 志方 06
(013) 散歩道来し方想う老いの秋 深瀬 02
(017) 秋の宵二合までよと山の神 桑子 03
(039) 石仏の笑み暖かし秋の宿 吉良 04
(040) 夕がすみ刈田見守る石地蔵 吉良 05
(088) 太ももの輝きを増す秋のミニ 深瀬 15
2 点句
(010) 流燈は月の光をのぼりゆき 小野寺20
(022) 墓洗い無言の父と語らひし 小野寺16
(025) 漆黒の闇ふるわせて虫時雨 小野寺10
(028) 人生の矛盾を自問秋の暮れ 深瀬 23
(031) 新米に秋刀魚の夕餉天高し 橋本 04
(032) 柿食うは熊も野猿も命がけ 治部 05
(035) コスモスや人影伸びて無人駅 中津川06
(054) 秋冷や大仏様も咳をする 豊 01
(064) 庭掃除短き秋を惜しみけり 豊 07
(066) 秋雨に奥羽の空の暗きかな 深瀬 05
(072) 紅ひけば祇園の太鼓夜の顔 小野寺07
(078) 朝陽受け肩で息つく秋の蝶 小野寺02
(085) 一燈を灯して祖父に栗の飯 小野寺09
(090) 風止みて闇夜のしじま虫時雨 小野寺06
(103) 秋旅やうまし呼子の生き造り 治部 03
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
次回については、来年1 月~
2 月ころにご連絡したいと思っていますので
、よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありました
ら、ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の14名が参加しました。
桜子さん (新井さん) 、小野寺さん、吉良さん、桑子さん、志方さん、治部
さん、中津川さん、橋本さん、服部さん、平島さん、宮澤さん、柳町さん、豊
さん、深瀬。
(2) 今回の句会の結果を踏まえた自句自解、感想、等の募集について
今回の句会の選句結果を踏まえて、各自、表明しておきたいこともあるので
はないかと思いますので、自句自解、感想、等、なんでも結構ですので、募り
たいと思います。一応、期限としては 12月24日とし、事務方にメールでいた
だき、それを七句会の下記のweb に掲載することにしたいと思います。
http://nanaku-haiku.blogspot.jp/
2023.12.04
代表 橋口侯之介
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
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(001) 冬近し里に出没親子熊 豊 04
(002) 赤とんぼ西方浄土の使者のごと 深瀬 26
1 志方 赤とんぼ西方浄土の使者のごと
2 服部
3 豊 確かに赤とんぼはそんなふうに見えますね。
西方浄土から何を伝えに来たのでしょうか。
(003) 酔い醒めに岩風呂浸かり銀の河 志方 06
1 小野寺 しこたま飲んだあと酔い覚めに入った露天
風呂からふと眺めると天の川。気分は最高で
しょう。
2 桑子 酒を飲み、露天風呂につかり、満天の星を
見る、至福の時ですね、年老いた今はそのま
ま天国に上らないように。
3 柳町
(004) 中国の残留孤児に赤とんぼ 深瀬 24
(005) 赤とんぼ石畳に舞うひらひらと 桜子 03
(006) 銀杏の実迷惑そうに落ちており 服部 03
1 桑子 確かに道端に落ちて潰れているのは臭くて
邪魔です。
(007) 文化の日模擬店コーヒー老い集い 深瀬 20
1 桜子 「文化の日」何か文化祭でもお出かけにな
られたのでしょうか。温かな雰囲気でおしゃ
べりを楽しまれている姿が目に浮かびます。
(008) 野分け荒れ蟷螂窓にへばりつき 小野寺14
(009) 香り来て思わず探す金木犀 橋本 02
1 桜子 「香来て」日常の何気ない風景にお気づき
の細やかな感性が感じられます。共感します。
2 服部 秋の訪れを感じるいつもの光景です。
3 宮澤 五感の衰えを痛感するなか、金木犀の香り
はまだ我が臭覚をくすぐり、残りし感性に喜
びを感じながら、思わずいずこからと探して
しまう気持ちを思います。
4 深瀬 全く同じことをしていてすごいと思いまし
た。
(010) 流燈は月の光をのぼりゆき 小野寺20
1 志方 流燈は月の光をのぼりゆき
2 中津川 幾つもの灯籠がゆっくり流れゆく様が思い
浮かびました。
(011) コンビニに好みのパンあり秋の幸 深瀬 14
(012) 霧ふかし野に待ち人か女郎花 (おみなえし) 小野寺04
(013) 散歩道来し方想う老いの秋 深瀬 02
1 吉良 年を経ると、自分の人生を振り返ることが
多くなります。秋の冷たい風のなかの散歩道
ではなおさらです。
2 宮澤 息荒く坂道を散歩して、昇りし距離を返り
見れば我が人生と同じ、たいしたことない距
離をあえいできたものですという思いを感じ
ます。
3 豊 老いの寂しさの実感ですね。よくわかりま
す。
(014) 曼珠沙華百万億土が読経して 小野寺01
(015) 散歩道お好み焼き屋に秋気配 深瀬 11
(016) 冠雪の駒足元の枯れる芝 治部 02
(017) 秋の宵二合までよと山の神 桑子 03
1 小野寺 作者は自ずと分かりますが、何て素敵な夫
婦の掛け合いでしょう。ほのぼのとした奥さ
んの配慮が嬉しい。大将は感謝ですね。
2 宮澤 二合目と言えば麓からほんのちょっとでは?
山の神は超安全運転しか許してくれないよう
です。
3 柳町
(018) 古代史を読みふけ目上ぐ秋の暮れ 深瀬 08
(019) トラファンや枝豆つまみ「アレ」を待つ 中津川04
(020) 店頭にポルシェ居並び落ち葉踏む 深瀬 16
(021) 朝霧が木立を縫って立ち消える 志方 07
(022) 墓洗い無言の父と語らひし 小野寺16
1 吉良 父親とは生前にあまり心を打ち明けて話し
たことがないのに、墓前ではなぜか自然に言
葉がでたのでしょうか。
2 豊 亡き父と語らう子。思い出のたくさんある
いい親子関係だったのでしょう。
(023) 丹波山清いしずくの流々と 桜子 06
(024) 夕陽浴び柿朱朱 (あかあか) と風誘う 志方 01
(025) 漆黒の闇ふるわせて虫時雨 小野寺10
1 柳町
2 豊 暗い闇の中で虫の声だけが聞こえる。「闇
ふるわせて」がいいですね。
(026) レコード聞きたばこくゆらす父の秋 深瀬 09
(027) カナカナの哭きうつりゆき茜雲 小野寺15
(028) 人生の矛盾を自問秋の暮れ 深瀬 23
1 桜子 「人生の」「矛盾」と「秋の暮れ」がリン
クする気がします。
2 吉良 いまさら過去を振り返ってもどうしようも
ないのに何故か秋になると、昔の事をあれこ
れ思い出すのでしょうか。
(029) 九月尽小さい秋も見つけれず 服部 01
実家から届いた新米で2 句
(030) 炊きたての新米こそのつやと味 橋本 03
1 桜子 「新米に」新米を召し上がって、とても満
足したご様子が伝わり幸せになります。
(031) 新米に秋刀魚の夕餉天高し 橋本 04
1 桑子 季語3連発すごいです。リズムもいいです。
2 服部 湯気の立つ食卓が目に浮かびます。
(032) 柿食うは熊も野猿も命がけ 治部 05
1 桑子 熊たちも生きるのに必死なんでしょう。
2 志方 柿食うは熊も野猿も命がけ
(033) 冬支度奥羽の里に思い馳せ 深瀬 17
1 治部 温暖化とか言っているけれど寒い郷里はも
う冬支度なんだろうなぁ。何だか昔を思い出
すようなほっこりとした感じになります。
(034) ジンタ聴き赤き兵児帯秋祭り 小野寺19
(035) コスモスや人影伸びて無人駅 中津川06
1 吉良 ローカル線の無人駅。夕日に伸びた人影に
添うように生えるコスモスが印象的。
2 平島 過疎の田舎、駅舎には人はおらず日に何本
しか無い汽車をホームで待つ人影。寅さんの
世界だね。
九州大分県の父の郷里を旅して (8 句)
(036) 秋の風老婆の背おす城下町 吉良 01
(037) 秋日差す山道喘ぎ墓参り 吉良 02
(038) 落ち葉分け先祖の墓石名をたどる 吉良 03
1 志方 落ち葉分け先祖の墓石名をたどる
(039) 石仏の笑み暖かし秋の宿 吉良 04
1 小野寺 歩き疲れてようやく辿り着いた秋の宿宿の
側の地蔵さんは暖かく迎えてくれましたね。
2 中津川 一昨日まで大分国東半島周辺を旅しました。
石仏も宿の料理もとてもよかったです。
3 宮澤 石仏は優しい時は暖かいまなざし。でも吹
雪の時は不気味ですらあります。自分の心の
持ちようが大事という教えのようです。
(040) 夕がすみ刈田見守る石地蔵 吉良 05
1 橋本 ずーっと田を見守り続けてきた石地蔵、ご
苦労さんこれからも。
2 服部
3 深瀬 刈田を見守る石地蔵に日本風景の原点をみ
る思いです。
(041) すすき野や世の憂い去り風渡る 吉良 06
1 小野寺 晩秋のすすき野を吹きぬける風はまるで憂
世の暗い世相を吹き飛ばしてくれるかの様に
心地よかったのですね。
(042) 囲炉裏火に椎茸香る田舎飯 吉良 07
1 志方 囲炉裏火に椎茸香る田舎飯
(043) 蠣小屋の炭火に煙る笑顔の輪 吉良 08
1 橋本 炭火で美味しそうに焼き上がる牡蠣、煙く
ても思わず笑顔がこぼれる。
(044) 空爆の廃墟写真埋む秋紙面 深瀬 04
1 橋本 ガザ、ウクライナ、それとも大戦のですか、
どうして繰り返されるのでしょう。
(045) 月の夜にまぎれしひとを想ひけり 小野寺08
1 治部 大切な人に対する思いが伝わります。「月
の夜に」がいいです。「まぎれる」というの
も、行ってしまったのではなく、まだその辺
に居そうな感じがあっていいですね。
2 橋本 いろいろな捉え方が出来て意味深ですね。
3 平島 とうとう別れる日が来てしまった。月光の
中を後も振り向かず人混みのの中へときえて
しまった愛しいひと。和服の似合う細身の佳
人だったなあ。
4 豊 ロマンチックな句ですね。きっと幸せなひ
とときをすごしたのでしょう。
(046) パソコンの取り替えのたり老いの秋 深瀬 03
(047) 九月尽ゴーヤ実はなり秋は来ぬ 桑子 02
1 橋本
(048) 諏訪4社御柱立つ秋の杜 中津川02
(049) 茂原の神竜巻退治の力持ち 桜子 04
(050) 信濃路は無人スタンド「林檎あり」 中津川05
(051) 霧流る湖水に紅き烏瓜 小野寺05
(052) 赤とんぼ波とたわむる群れひとつ 深瀬 25
1 柳町
(053) 秋祭り樟脳舟に子らはしゃぎ 小野寺18
1 治部 今時樟脳舟なんてあるんですね。自分が子
供の頃は洗面器の中で動き回る樟脳舟が不思
議で不思議でずっと見ていたものでした。今
の子供たちにも不思議に見えたのでしょうね。
様子がよく伝わります。懐かしいと思いまし
た。
2 中津川 今も樟脳船があるのですね。懐かしいです。
3 服部 樟脳に懐かしさを感じます。
4 宮澤 樟脳舟はまだあるのですか? "子らはしゃ
ぎ" とありますが、 "子は" ではなく
"子ら"
という
"ら" に大人が懐かしくはしゃぐとい
う思いがこめられていると感じます。
(054) 秋冷や大仏様も咳をする 豊 01
1 桜子 「秋冷えや」 くすっと笑える一コマです。
2 志方 秋冷えや大仏様も咳をする
(055) グラフ見て食欲の秋言い訳に 深瀬 06
(056) 百舌鳥鳴きて山里は火を灯しゆき 小野寺13
1 桑子 暮れていく秋の光景が目に浮かびます。
(057) 十時には皆就寝す十三夜 桑子 04
(058) 秋深しレジ横つまみ値上げまた 中津川03
(059) 老いゆえの一歩一歩の秋の坂 深瀬 01
1 吉良 老いて足が萎えたわけでなく、人生を一歩
一歩踏みしめてきた様子があらわされてます。
(060) 世紀末日傘半そで霜月に 服部 05
1 橋本 上の2 句は、今年の気候変動の (夏の) 異
常さを上手く詠んでいます。
(061) 菊花展外国人がカメラ向け 豊 05
(062) 月明かり侘助待つや京の宿 小野寺11
(063) あたふたと過ぎ行く時や秋の暮れ 深瀬 12
(064) 庭掃除短き秋を惜しみけり 豊 07
1 平島 落ち葉を掻き集めながらああもう秋も行く
か。時は速く行き過ぎ残された人生も少ない。
大事に生きよう。
2 深瀬 なにか落ち着いた気品ある生活実感を感じ
ます。
(065) 風出でて穂波が揺らぐ野の秋や 志方 03
1 小野寺 晩秋の野を歩けば、稲の穂波が風に揺れて
しみじみと秋の寂寥がしのびよります。
(066) 秋雨に奥羽の空の暗きかな 深瀬 05
1 柳町
2 豊 旅の風景を詠んだのでしょうね。芭蕉のよ
うなうまい句だと思います。
(067) 阿蘇の秋パネルで季節失せにけり 治部 04
(068) まどろみの幻視に乱舞赤とんぽ 深瀬 27
(069) 温暖化強まる地球秋出水 豊 02
(070) 新蕎麦や名湯もあり道の駅 中津川01
1 平島 地元の名物新蕎麦も買えたし近くにあると
言う有名な温泉でひと汗流して寛ぐことにし
よう。
(071) 仏壇にすすきを飾りりんの音 深瀬 19
(072) 紅ひけば祇園の太鼓夜の顔 小野寺07
1 中津川 なかなか色っぽい句ですが、季節は夏です
か?
2 深瀬 いろいろ経験してきた大人の俳句という感
じがします。
(073) 高速の秋のドライブ爽快さ 深瀬 07
1 桜子 「高速の」 爽快感がありまっすぐで気持
ちのいい一句です
(074) 葉を落とし柿の木全部つるし柿 橋本 07
1 服部 今年何故か多く見る風景です。
(075) 秋桜と背比べごっこの女の子 桜子 02
(076) 青苔の朝やはらりと紅葉かな 治部 01
1 中津川 苔寺かどこかお寺の庭の景色でしょうか。
秋ですね。
(077) 老い自覚席をゆずられ秋日和 深瀬 22
1 小野寺 自分ではまだまだと思っていても電車で席
を譲られると譲ってくれた若い人に感謝する
反面秋日和のやわらかい陽に自分が老いた事
を否応なく認めざるを得ない寂しさを感じま
す。
(078) 朝陽受け肩で息つく秋の蝶 小野寺02
1 治部 季節も終わりなのに必死にもがいて生きよ
うとしている様子。もうそろそろいいですよ。
あまりがんばらなくても。何だか悲しくなり
ますが、老いの身には感じるものがあります
ね。
2 宮澤 枝に止まり一休み。ゆっくり翅を動かす様
を "息つく" と表現にされた視点好きです。
(079) 野沢菜の凍てつく束は酒の友 志方 04
気候変動 (温暖化) の海への影響を2 句
(080) 一歩先漁に異変の続く海 橋本 05
(081) 鰤 (ぶり) 来たり秋刀魚鮭去る北の海 橋本 06
(082) 空たかしラジコン一機宙返り 服部 02
1 深瀬 秋空に舞うラジコンの様子が彷彿とさせら
れます。
(083) 雁が鳴く我が葬送に悔いなきや 小野寺21
1 吉良 国に帰る雁の鳴き声に送られて、いつ死ん
でも悔いのない人生を送ってきたという自負
が感じられます。
(084) 球磨川の紅葉に映える蒼の水 桜子 05
1 小野寺 三年前熊本の球磨川が氾濫し甚大な死傷者
が出ました。いまは何事もなかったかの様に
流れる球磨川に今を盛りの紅葉は蒼い水面に
華やかな色どりを添えて滔々と悠久の刻を流
れます。
(085) 一燈を灯して祖父に栗の飯 小野寺09
1 治部 燈明をともして亡き祖父の前に座る。何だ
か厳しくて優しい声が聞こえてくるようです。
お爺ちゃん子だったのでしょう。「栗ご飯」
秋が好きだったのですね。
2 深瀬 先祖への深い思いが鮮明に描写されている
と思います。
(086) 秋晴や出だしボギーにまあいいか 桑子 05
(087) 楽しみの柚子色づいてジャム作り 服部 04
(088) 太ももの輝きを増す秋のミニ 深瀬 15
1 桜子 「太ももの」 とてもおもしろいです。
2 桑子 「輝きを増す」という表現が微妙にステキ
です。
3 中津川 涼しくなった気候にミニの足は目立ちます。
(089) 秋の日や線香香る一周忌 豊 06
(090) 風止みて闇夜のしじま虫時雨 小野寺06
1 吉良 風が止むと今まで以上に虫の鳴き声が響い
て秋の真っ只中にいることが自覚されます。
2 橋本 風が止んで静まった闇夜から虫時雨が、、、
聞いてみたいです。
(091) ドングリやパチパチパチと靴の下 中津川07
1 桑子 「靴の下」で音がするという表現がいいで
す。
(092) 別嬪に似顔絵描くや夜店の灯 小野寺17
(093) 春潮や島影縫って流れゆく 志方 02
1 平島 湧きて流るる八百潮の萬の波を呼び集め遠
く聞ゆる春の潮の音。故郷瀬戸内海が懐かし
い。
(094) 朝イチのボール消え行く霧の中 桑子 01
1 深瀬 スタートホールの様子が活き活きと伝わっ
てきます。
(095) 三陸の荒波越えた鯖弁当 桜子 01
(096) 栗ごはん古代の人の身近さや 深瀬 18
(097) サングラス喜寿のタモリは自然体 志方 05
(098) 団栗の小川にポットリどじょう待つ 橋本 01
(099) 老い集い古き曲聴く秋日和 深瀬 21
1 柳町
(100) 遠山に初冠雪の便りかな 豊 03
(101) 秋の日に偉ぶる人に口ふたぐ 深瀬 13
(102) 赤とんぼ茜の空を透いて飛び 小野寺03
(103) 秋旅やうまし呼子の生き造り 治部 03
1 中津川 呼子には行ったことが無いのですが、イカ
刺しがおいしそうです。
2 平島 天高く馬肥ゆる秋。玄界灘の海も澄んで取
れる魚のうまいこと。中でもイカは格別よ!
(104) 朽ち果てし墓標に紅き寒椿 小野寺12
1 志方 朽ち果てし墓標に紅き寒椿
2 服部
3 平島 村の人達も都会に出て行ってしまい お墓
の守りをする人も居なく寂れ行くのみの里。
でも自然はやすみなく営みを続け今年も紅い
花を咲かせている。
4 柳町
(105) 散歩して風の身にしむ早き秋 深瀬 10
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ご参考 選句をお寄せいただいたときに添えられた各選者のコメントです。
○ 桜子さん
朝晩の冷えがきついですね。皆様のレベルが高くて、様々な風景を楽しませ
ていただきました。
○ 志方さん
今回は全体に素晴らしい出来栄えの句が多く、選句に苦労します。
趣向を変えて、古希成りたての我が老妻に選句を依頼してみました。勿論私
の句がどれかも知らせておりませんが、一つも選ばれておりません。選んだ11
句の中から、7句に絞り込みました。
○ 平島さん
20句程拾って絞り込んで行く内にこの7 句に落ち着きました。やはり古典的
なスタイルになり日本的なものが出てきました。ただ五七五を並べただけでは
物足りなくて季語があり、切れ字があるものが姿も美しいと感じます。小生先
月末に82歳となり幼児帰り先祖返りが出始めたのかな?
今日も快晴で気温21度です。日本はもう冬との声も。
また独断と偏見の選句をお届けします。
○ 柳町さん
今週月曜から、琵琶湖東岸の湖東三山や吉野の紅葉巡り、初めての高野山参
拝、その足で大阪、通天閣や住吉大社を巡って、今帰りました。湖東三山の紅
葉は最高である意味、京都より素晴らしかったです。高野山は初めてでしたが
、思いのほか外国の方が多く参拝に訪れていて、ビックリしました。通天閣は
、韓国の方々がとても多くおり、彼方此方でハングルが飛び交っていました。
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