2025年8月4日月曜日

七句会 第五十二回目のネット句会 選句のご依頼です。

  七句会の皆様


  猛暑日の連続によりこの先が懸念される毎日ですが、みなさまお元気

にお過ごしのことと思います。

  七句会としての第五十二回目のネット句会となりますが、今回、下記

124 句の投句がありました。

  つきましては、次の要領で、選句をしていただきたく、よろしくお願

いいたします。


- 下記は、今回、投句していただいた全ての句を、作者を伏せ、兼題別

に、ランダムに列挙したものです。表記は、投句されたそのものです。

詞書きがあり、複数の句があるものは、まとめて並べてあります。兼題

句、自由題句、無季語句、川柳的な句、作者の特定が可能な句、等々、

なんでもありとしています。分類については、作者の意図と異なるかも

しれませんが、ご了承のほどお願いいたします。 (今回も分類を省略さ

せていただきました。) 

- このなかから、共感する俳句を、最大7 句選び、08月14日 (木) まで

に、下記へメールで返信してください。番号表記でも構いません。その

際、選んだ理由を一言、付け加えていただくとなお結構です。全体への

コメントでも結構です。

    hfukase@k03.itscom.net  (事務方  深瀬) 

- 蛇足ですが、選句にあたり、自作を選ぶのはご遠慮ください。

- 3 月中旬には、選句の結果をまとめ、皆さまにご報告する予定です。


  今回の投句者は、新井さん、小野寺さん、河村さん、吉良さん、

桑子さん、治部さん、中津川さん、橋本さん、服部さん、宮澤さん、

柳町さん、豊さん、深瀬 (以上13名) です。


 これまでの選句結果は、下記のURL から参照可能です。

 http://nanaku-haiku.blogspot.jp/


 以上、よろしくお願いいたします。


  送付不要な場合、ご面倒ですがご一報下さい。以後、送付しないよう

にします。


        七句会 2025.08.04

          代表  橋口侯之介

     顧問  豊  宣光

          事務  深瀬久敬

   

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   1. 全て (兼題、季語の有無など無関係) 


(001) 炎天や犬の散歩は抱いてする

(002) 合歓の花沖には藍の潮流る

(003) シヤイ隠すつもりが凄むサングラス

(004) 風鈴や時の断片残しけり

(005) 蛍火の哀しく光り深き闇

(006) 都会出で浴衣で憩ふ夕湖畔

(007) 夏祭踊るパシスタ吾が胸も

(008) 夏曇や初戦に敗れ涙のむ

(009) 天からのお示し如何に悪石島

(010) ローカル線青田が続く田舎の匂ひ

(011) 香りよき幸せ届く母新茶

(012) 立秋と言えども気温三〇度

(013) 木漏れ日の避暑地にて摘むくすり草

(014) 日盛りに森の高みを蝶は飛び

(015) ほろ苦し避暑は彼方に白き波

(016) サングラス悪役気取り老ひ予防

(017) 避暑の地に咲く花三つかりゆしの

(018) 向日葵よカタピラわだち埋め尽くせ

(019) 五街道歩き終えたり夏至近し

(020) ふと隠す思い出苦しサングラス

(021) 蚊帳の海蒼き螢は乱舞して

(022) あっちっちここはアラビア夢の中

(023) 新緑に時空彷徨ふ喜寿ひとり

(024) 修道女 (シスター) も教会出るやサングラス

(025) 蝉時雨浜に小舟を曳きし跡

(026) 図書館の椅子を独占避暑の人

(027) 梅雨空の無いのも寂し六月尽

(028) 万緑の野に繚乱の白き百合

(029) 青嵐部屋でプロレス母子家庭

(030) 一夏のハスに構えしサングラス

(031) ノースリーブ黒のブラ紐艶めかし

(032) うらやまし明日からどこかでサングラス

(033) 猛暑日の因果を問ふて立ちくらみ

(034) 我を立てず女もすなる日傘さし

   高くついたオマケ

(035) トランプで避暑地の風も関税に

   解散したOB会の最後の幹事で八丈島へ行って(3句) 

(036) 八丈や温泉めぐりで避暑気分

(037) 四葩咲く流人の島で慰労酒

(038) すわ空港へ高波欠航野分来る

(039) 裕次郎気取ってかけるサングラス

(040) 黒い雲ゲリラ豪雨の兆しかな

(041) 打ち水の流るる先に人の待ち

(042) 熱風に抱かれ届く宅急便

(043) 健さんの殺陣 (たて) を見終えてサングラス

(044) 青蜥蜴置き配荷物占拠せり

(045) 日焼け止めカラス天狗が自転車で

(046) 避暑にとて電車図書館老ひひとり

(047) ドラゴンの顔持つ蜥蜴舌を出し

(048) 都会より逃げて楽しき避暑の宿

(049) サングラス外す笑顔やあどけなき

(050) 上高地ホテルデッキの避暑遥か

   先日の駒東仲間の旅で泊まった、「ホテルニュー白亜紀」

  窓からの景色を詠みました。(3句) 

(051) 鹿島灘冲ゆく船は霧の中

(052) ぬくぬくと霧笛に咽ぶ露天風呂

(053) 粛々と松風さわぐ磯の社

(054) 巣の有りや烏の威嚇首竦 (すく) む

(055) 滝近し木洩れ日通し涼の風

(056) 炎天下影なき道を救急車

(057) 雨音に心静めて昼寝かな

(058) 暗いクラブハウスサングラスのまま

(059) 向日葵へ翼振り逝きし嗚呼知覧

(060) ふるさとや母の淹れたる新茶飲む

(061) 湯上がりに新涼の風吹き抜ける

(062) 朝採りの有機もろきゅう比類無し

(063) 特養の庭の紫陽花雨に咲き

(064) マッカーサーコーンパイプにサングラス

(065) 万緑を駆け抜く孫の玉の汗

(066) 盆踊り外国人も輪の中に

(067) 初蛍今年は見たり老いひとり

(068) 歯ブラシを一つ持つのは備えなり

(069) 選挙後の日本政界サングラス

(070) 宵宮に華やぐ人の藍浴衣

(071) 美人画は細めに団扇の浮世絵展

   八王子花火大会

(072) 老い二人ビルの隙間の花火かな

(073) 一人身に裏切りならぬ冷奴

   ヘミングウエーを偲ぶ

(074) 「午後の死」のロンダ人無し夏終わる

(075) 白き瀬を超えて深みに鮎光り

(076) 海の日の昼寝の時は極楽よ

(077) 日盛や赤信号はビルの陰

(078) 梁に居て寝つけぬ夜にヤモリ鳴く

(079) 日盛りの電線の影踏み続け

(080) 日本に避暑地残るや温暖化

(081) 白牡丹夜のとばりに沈みゆき

(082) 懐かしや新橋屋上ビヤガーデン

(083) 剪定しそよぐ葉涼し朝ご飯

(084) 終戦の翌朝祖母は合歓を植え

(085) グラサンと美女が二人でかっこつけ

(086) 流燈に消えゆく命流れゆき

(087) 日本酒の旨さひとのせ茄子焼いて

   蓼科にて

(088) 白樺の避暑地に眠る火焔土器

(089) いもり住むウッドデッキに慈雨来る

(090) 時の日に出船の汽笛響きけり

(091) 大花火海の夜空が七色に

(092) 浴衣着のすれちがふ様万華鏡

(093) 滝壺や竜宮城を垣間見る

(094) 釣竿の弓にしなりて鮎掛かる

(095) 木漏れ日の影を慕いてバスを待つ

(096) ひこばえも米にすんべえ米不足

(097) ウクライナ勝たせたかった安青錦

(098) 青嵐の明るく流る過疎の村

(099) 滝風や登山者押せる急登坂

(100) ホトトギス遠くに初鳴き明け易し

(101) 山滴るセザンヌと北斎の青

(102) 日盛りをかみそり研ぎの声ゆけり

(103) 傾城の佳人も愛でし紅牡丹

(104) 音のみの遠き隅田の川花火

(105) 避暑地にてめぐり逢い惜しみつつ帰路

(106) ふんわりとかば焼きのせる鰻飯

(107) 高揚を過ぎて優しき夏至の雨

(108) 驚きの選挙結果や土用波

   喜寿の夏  十五句

(109) やつとこさ一日終へる喜寿の夏

(110) 寝る前に明日の有無問ふ喜寿の夏

(111) 残り日をひとり指折る喜寿の夏

(112) 杖握りふらつき歩く喜寿の夏

(113) ビームとて頭で反射喜寿の夏

(114) 想ひ出す受験予備校喜寿の夏

(115) 声援もかすれ声なり喜寿の夏

(116) 亡き恩師夢で再会喜寿の夏

(117) よろめきつ投票にいく喜寿の夏

(118) 押し寄せる自分ファースト喜寿の夏

(119) 遥なり "明日があるさ" 喜寿の夏

(120) なに遺すこたへにもがく喜寿の夏

(121) すれ違ひ墓まで覚悟喜寿の夏

(122) 外からの旅行者溢る喜寿の夏

(123) いつなにがあるか分からぬ喜寿の夏

(124) 白金の並樹散歩に夏の月



 ---- 選句表作成者補注----


(007) 「パシスタ」は、サンバのパレードで踊る女性のソロダンサーを

指す言葉です。特に、リオのカーニバルなど、豪華な衣装と羽根を背負

って踊る姿が有名です。 


(009) 悪石島(あくせきじま)は、吐噶喇(トカラ)列島に浮かぶ島で

ある。今年7月3日午後4時13分ごろ、震度6 弱の揺れを観測した。


(037) 「四葩」は「よひら」と読み、アジサイの別名です。花びらが4 

枚あるように見えることから、この名前がつけられました。特に俳句で

よく使われます。 


(062) 「もろきゅう」とは、きゅうりに味噌をつけた料理、またはその

きゅうり自体を指す言葉です。特に、若くて小さめのきゅうりを指すこ

とが多いです。 


(074) 『午後の死(Death in the Afternoon)』は、アーネスト・ヘミ

ングウェイが1932年に発表したノンフィクション作品で、彼が深く愛し

たスペインの**闘牛(corrida de toros)**について情熱的かつ哲学的

に綴った書物です。この作品は単なる闘牛の解説書ではなく、死、勇気、

美、真実といったテーマを扱ったヘミングウェイらしい深みのある随筆

であり、彼の文学思想の中核にも触れることができます。

  ロンダ闘牛場

  ロンダで一番の観光スポットであるヌエボ橋から北へ200メートル

くらいのところにあります。闘牛場の直径は66メートルで規模が大きく、

観客席が2 階建てで、観客席数はかなり多いです。闘牛に関する資料館

や牛舎も見学できます。入場料7 ユーロ 1785年に作られたもっとも古

い闘牛場の一つとのことです。




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