七句会のみなさま
第十八回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
5 点句
(072) 秋の陽と雲切り取りし水たまり 深瀬
4 点句
(001) 夢何処酒杯に映る山紅葉 秋元
(033) 酔ふほどにうさの晴れゆくおでん酒 豊
3 点句
(008) 朝の陽を 浴びて 深酒悔やみけり 小野寺
(024) 献杯に 逝きし友への 刈穂かな 志方
(042) 孫はさみ妻と散歩の秋の夕 深瀬
(049) チャンバラもめんこも遠き昭和かな 豊
(052) かくれんぼ隠れしままに朧月 豊
(058) 遊ぶ声 響かぬ団地や 法師蝉 中津川
(069) もみじ葉の散っては流る万華鏡 深瀬
(086) 木漏れ日を まとひて紅し 彼岸花 小野寺
(094) 風に舞う 金木犀の 香りかな 藤原
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人
の名前とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付
します。
次回については、来年 1月上旬ころにご連絡したいと思っていますの
で、よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありま
したら、ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の15名が参加しました。
秋岡さん、秋元さん、小野寺さん、小幡さん、吉良さん、志方さん、中津川
さん、野澤さん、橋本さん、藤原さん、宮澤さん、森杜瑯さん、柳町さん、豊
さん、深瀬。
(2) 今回の句会の結果を踏まえた勉強会について
今回の句会の結果を踏まえて、顧問の豊さんを囲む感じで、次の要領で、勉
強会を行いたいと思っています。参加される方は、11月中旬ころまでにご連絡
をお願いします。
・日時 11月30日(水)17時~19時
・場所 喫茶室ルノアールニュー新宿3 丁目店
http://standard.navitime.biz/renoir/Spot.act?dnvSpt=S0107.121
・費用 一人1,000 円前後 (予想)
2016.11.06
代表 橋口侯之介 (休会中)
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
1.兼題 酒
(001) 夢何処酒杯に映る山紅葉 秋元01
1 吉良
2 中津川
3 藤原
4 小野寺
(002) いつまでか 酒を交わして 友と我 吉良04
(003) 昼ビールゴルフ迷走秋の雲 深瀬10
1 宮澤
(004) 宵待月 酒酌みし女 (ひと) 夢枕 小野寺21
1 秋元
(005) 酒ありて 友ありて 夜長宿 中津川04
1 橋本
(006) 酔い暮れて月見の酒に想う秋 秋岡05
(007) 初ものの地酒ようやく封を切る 橋本01
1 志方
(008) 朝の陽を 浴びて 深酒悔やみけり 小野寺15
1 橋本
2 秋岡 何度経験してもまたやってしまうんで
すよね。
3 宮澤
(009) 眼を閉じよ 新酒かおり 秋夜なが 吉良03
1 柳町
(010) ワイン飲み夜更けのテレビ居間ひとり 深瀬11
(011) 木樽から 琥珀に映える 新酒かな 志方05
(012) すすき野を酒ぶらさげて流浪びと 深瀬08
(013) 利き酒の盃重ね日が暮れる 秋岡03
(014) やけ酒も 遠い昔の 秋左遷 中津川02
孫からお酌をしてもらうその日が来るのを期待して--
-。無理かな????
(015) 孫の手の猪口に染みいるうまし酒 柳町03
1 志方
(016) 朋ありて 薬缶 (やかん) で 酒を沸かし日よ 小野寺11
(017) 呑まずとも 肴嗜む 秋の宵 野澤01
1 橋本
(018) なんとなく秋の夜長に酒を飲む 小幡02
1 秋岡 何となく酒を呑みボーとしているのは、
暑さから解放された秋の気分ですね。
2 宮澤 酒好きが酒を兼題として選句すると、
実体験として’同感’度の高い句を選んでし
まいます。「中七」を‘春のどかにて’、’
夏汗ばみて’’冬のこたつで’と替えれば1
年中使えるのが良い。
(019) 下心 見え隠れする 甘い酒 野澤02
(020) 囲碁終えてみなで酒飲む秋の夜 深瀬12
1 藤原
(021) 酒なくて何の楽しき年の暮 豊02
1 秋岡 四季折々、健康で酒を楽しく飲めるの
はやっぱり幸せです。特にサラリーマン時代
は、年の暮はよく飲みました。
(022) のどかなり公園の桜ひとり酒 橋本02
1 吉良
2 小幡
(023) 秋寂し友ありてこそ美味き酒 秋岡06
1 柳町
2 秋元
(024) 献杯に 逝きし友への 刈穂かな 志方04
1 柳町
2 野澤 「酒」38句のなかで唯一心情が理解
できる句でした。 (注。野澤さんはお酒は飲
まれません。)
3 小野寺
(025) 暑さ去りふとため息の独り酒 秋岡02
(026) しやわせは一杯のさけに虫のこえ 小幡03
1 深瀬 幸福論、GNH 、等の議論もありますが、
老化を実感する最近、こういう心境や境遇に
も、共感を感じます。
(027) 宵の酒 友と飲み干す 月明り 吉良05
(028) 風呂上がり遊び疲れて缶ビ-ル 小幡01
(029) 酔ひまわりどぢょうすくひの秋の夜 深瀬09
1 豊 「酒」という題はさすがに皆さん作り
やすかったようですね。それぞれに酒への愛
着が詠まれていますが、とくにこの句にはユ
ーモアを感じました。
(030) バッカスの 微笑み満ちて 酒かわす 吉良02
1 深瀬 飲み会の後、どうでもいいことを大げ
さに言って顰蹙を買ったのでは、と後悔する
ことがよくあります。「バッカスの微笑み」
に、なにかそういうものを感じました。作者
の意図と、全く違うかもしれません。
(031) 涙ため満月の夜濁り酒 秋岡04
下流から冷たい風が吹きあがり飲みながらの川下りでし
た
(032) 酒いも煮 歌もさかなに 最上川 中津川03
1 橋本
(033) 酔ふほどにうさの晴れゆくおでん酒 豊01
1 志方
2 中津川
3 秋岡 おでん酒は憂さが晴れるのですね。今
度やってみます。
4 小幡
(034) 秋の夜を 語り尽くせぬ 濁り酒 小野寺20
1 秋元
(035) 酔うほどに 白髪見ゆる 濁り酒 吉良01
(036) アラ古希のゴルフと酒の楽しさよ 橋本03
(037) 新蕎麦を酒の肴にもう一献 秋岡01
1 中津川
2 豊 かなり酒通、酒好きの方とお見受けし
ます。いい日本酒を揃えた蕎麦屋は、蕎麦も
おいしいはずです。
(038) 男厨や 秋刀魚の匂い 盗み酒 中津川01
2.兼題 遊び
(039) 群れ遊ぶ 山寺の句碑 赤とんぼ 中津川05
1 藤原
2 小野寺
(040) 「ジィジィ」と孫にひかれて砂遊び 柳町01
1 豊 孫と遊ぶ句がほかにもいくつかありま
したが、お孫さんのかわいい動きが感じられ
たので、この句を選びました。
(041) カルタ取り 孫を相手に 負け戦さ 野澤04
(042) 孫はさみ妻と散歩の秋の夕 深瀬02
1 柳町
2 小幡
3 野澤 ほほえましい光景が目に浮かぶ句です。
(043) 林間に 吹く風あそぶ 落ち葉かな 志方02
1 吉良
2 深瀬 落ち葉が、林のなかをざぁっーと風に
吹かれていく光景が鮮明に思い起こされまし
た。
(044) 遊ぶほど寂しさ募る老いの秋 秋岡07
1 宮澤
大好きな山登りも、年を重ねると苦行になりますね!!
(045) 山登り「遊び」のはずが超苦行 柳町02
1 小幡
(046) 夏休み ゲーム機にらみ 詰将棋 中津川07
1 藤原
(047) 遊々のはずの老後をうつ襲う 深瀬06
1 小幡
2 野澤 来年は我々も古希を迎える歳になりま
す。悠々自適と思っていたら,自身あるいは
家族に突然病が襲ってくるのでしょうか・・・
(048) 夕立や鬼と遊ぶよ楽しけれ 小幡04
(049) チャンバラもめんこも遠き昭和かな 豊04
1 志方
2 柳町
3 野澤 今の時代の遊びはハイテクで本当に昭
和の遊びが懐かしく感じます。
(050) 秋の陽に遊休施設仁王立ち 深瀬04
(051) プラレール 孫の遊びは 限りなく 志方01
(052) かくれんぼ隠れしままに朧月 豊03
1 志方
2 吉良
3 小野寺
(053) 預かった孫と遊びし秋の夕 深瀬01
(054) 清流や変わらぬ親子の川遊び 橋本04
(055) 孫とする テレビゲームで カエルの子 野澤03
(056) 東山哲学の道を遊歩する 小幡05
(057) 成果主義卒し遊びの秋の日々 深瀬03
1 中津川
団地の高齢化がすすんでいます
(058) 遊ぶ声 響かぬ団地や 法師蝉 中津川06
1 森
2 秋岡 最近こんな風景をよく見るようになっ
た気がします。
3 宮澤 年をとり、遊ぶとなると、自分の遊び
でも、子供の遊びでも昔を思いつつ、カウン
トダウンを意識してしまいます。
(059) 秋散歩また遊休地ひとけなく 深瀬07
1 豊 散歩の途中で遊休地を通った。秋の寂
しさのためか、人がいない。「また」という
表現が雰囲気をうまく伝えています。
(060) 夕映えに 風にあそびて 彼岸花 志方03
1 柳町
2 小野寺
(061) 釣り人の近くでボラの跳ね遊ぶ 橋本05
(062) 湖畔行くもみじに染まる遊覧船 深瀬05
1 橋本
2 秋岡 関西では必ず琵琶湖の風景がニュース
になります
3.雑詠 (含、川柳)
(063) 故郷は 車窓の彼方 夜が明け 小野寺09
1 深瀬 子供のころ、両親と夜行列車で秋田に
帰郷しました。山形の板谷峠あたりで夜があ
け、両親が神妙な顔をしていたのを思い出し
ます。
(064) 朝の森向こう明々こちら日暮し 橋本07
(065) 透きとおる 台風一過 月あかり 藤原01
1 豊 きれいな句です。台風一過の雲のない
夜空に月が光っている。「透きとおる」がう
まい。
(066) 逝く夏や 墓標の如く 芒 (すすき) 満つ 小野寺04
1 秋元
(067) 秋涼に 便りを託す 友ありき 野澤07
(068) 虹架かる くぬぎの香り 通り雨 小野寺17
(069) もみじ葉の散っては流る万華鏡 深瀬18
1 森
2 吉良
3 宮澤
(070) 秋雨の途切れて清し鰯雲 橋本06
1 柳町
2 小野寺
(071) 昏き森 祠 (ほこら) に白く 曼殊沙華 小野寺05
1 秋元
(072) 秋の陽と雲切り取りし水たまり 深瀬16
1 志方
2 中津川
3 豊 雨上がりの水たまりに太陽と雲が映っ
ている光景でしょうか。目の付け所がユニー
クです。
4 橋本 上手いですね、公園でしょうか、田舎
の田圃道かな
5 小野寺
(073) 秋灯に背表紙そろふ書棚かな 豊05
1 中津川
2 深瀬 最近は本棚の本を取り出すことはほと
んどないのですが、背表紙が揃っているか、
気になることがあります。
(074) カッコウの こだまとなりぬ 夏木立 小野寺10
(075) すすき野や過疎化の波の置きみやげ 深瀬14
1 森
(076) 便りなき 友を気遣う 秋の夜 野澤09
1 退職した後の秋の夜長は、友を思う秋でもあ
りますね。
(077) 華やかに 灯籠流れ いのち 問ふ 小野寺18
(078) 朽ちはてし墓標の下のきりぎりす 豊06
1 小幡 特に共感しました。当家の墓は寂れた
ところにあり、まわりには参る人もなく、傾
いた墓石が二三ある。秋には、それこそキリ
ギリスが跳びはねそうなところです。
(079) のどかなる 夕日に映える いわし雲 藤原02
1 野澤 素晴らしい人生を送られる方の詠まれ
た句なのでしょうか。穏やかな気持ちが伝わ
ってきます。
(080) 赤蜻蛉 消えにし生命 (いのち) 乗せて飛び 小野寺19
1 森
青春のかけら三題
(081) 胸ゆする 青春挽歌 なおあつく 森01
1 藤原
(082) 青春や 灯下の夢に 女郎花 森02
(083) 青春の 消えゆく灯り 祭りの音 森03
(084) かそやかに 水引き草に 秋渉る 小野寺06
1 野澤 私などにはとても詠むことのできない
高尚な句に思われます。これぞ俳句と教えら
れます。
(085) 大川に往きかう屋形江戸の夢 秋元03
(086) 木漏れ日を まとひて紅し 彼岸花 小野寺07
1 志方
2 吉良
3 秋元
(087) 月あかり廃屋の屋根漏れこぼる 深瀬13
1 中津川
(088) 夕菅や 日暮れて 蒼き闇に咲き 小野寺01
(089) 雨の日も コスモスに水 孫娘 野澤06
1 小幡
(090) 秋蝶はくぬぎの幹に 息を吐き 小野寺13
(091) 秋涼に 耳を澄ませど 便りなし 野澤10
1 森
(092) 気がつけばデパート売り場秋の色 深瀬15
(093) 地に落ちて 羽風に揺れ 秋の蝶 小野寺14
(094) 風に舞う 金木犀の 香りかな 藤原03
1 深瀬 金木犀の香りがすると、いつも周囲を
見回します。沈丁花とともに、あの花のメッ
セージ力はすごいといつも思います。
2 宮澤 視覚、嗅覚という五感を感じ取れるこ
とを大事にしたいと思い選句しました。五感
が衰えると、酒にも、遊びにも興味を失くし
てしまうので、大事にしたいと思います。
3 野澤 一年前には我が家にも金木犀があり,
その香りがとても懐かしく感じられます。
(095) 早朝の川鵜鷺鴨食事会 橋本08
(096) 秋の夜に 野の花生ける 女 (ひと) のあり 小野寺22
(097) 秋寂し愚妻の指にふと触れる 秋岡08
1 森
(098) 静寂を 破りて 古都の 朝が明け 小野寺16
1 秋元
(099) さざ波に燦めく陽射し朝の夢 秋元02
(100) 蟷螂 (とうろう) の斧力尽き 冬化粧 小野寺12
1 吉良
2 豊 「蟷螂の斧」とは、文字通り「カマキ
リの斧」のことでしょうか。それとも「自分
の力の弱さの象徴」として使っているのでし
ょうか。私は素直に「カマキリの斧」と理解
して、カマキリの命が力尽きたとき、野は冬
化粧の季節になった、と解釈しました。カマ
キリと冬化粧の取り合わせが一つの世界を作
っています。
(101) 若き日の 思い出つきぬ 秋の宵 野澤08
(102) 色褪せて リンとして咲く 百日紅 志方07
(103) 霧深き 谷川の瀬に 赤蜻蛉 小野寺08
1 深瀬 人気のない谷川に、赤蜻蛉が乱舞する
さまは、美しさと寂しさが感じられます。(0
80) と響きあって、そういう思いを強くしま
した。
(104) 六義園木漏れ陽満つる江戸の秋 深瀬17
(105) 光降る 水面の底を 鮎走り 小野寺03
1 橋本 雑魚は見たことがありますが、やはり
鮎ですね
(106) 御仏に 安らかなれと 彼岸花 野澤05
(107) 秋の暮れ 雲それぞれに 流れゆく 志方06
(108) 東雲 (しののめ) に鰯雲満ち 朋の逝き 小野寺02
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2016年11月6日日曜日
2016年8月6日土曜日
第十七回 七句会の選句結果
七句会のみなさま
第十七回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
今回は、小野寺さんの句がかなり高得点でした。6 点句から3 点句は下記の
ようでした。
6 点句
(102) 打ち水を またげば 古都の街が暮れ 小野寺
4 点句
(011) 戦場 (いくさば) に木霊 (こだま) となりぬ 蝉時雨 小野寺
(035) 幼な児が手拍子遅れる盆踊り 志方
3 点句
(001) 鎮魂の 読経静かに 夾竹桃 小野寺
(010) 終戦日慰霊碑の影濃くなりぬ 豊
(037) 佳き日々へ 熱くいざなう 囃子の音 山田
(043) 夏祭り ほつれし髪の 艶めきて 小野寺
(047) 息をのむ 足もと揺らり 大提灯 中津川
(061) 床に就き耳に響くや阿波踊り 古川
(066) 亡き母とさんさ踊りの遠い夏 澤藤
(068) 夕菅 (ゆうすげ) や 原野 (はらの) の彼方 夏木立 小野寺
(085) 生垣を過ぎる親子の夏帽子 豊
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人
の名前とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付
します。
次回については、今年10月上旬ころにご連絡したいと思っていますの
で、よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありま
したら、ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の16名が参加しました。
秋岡さん、秋元さん、小野寺さん、吉良さん、澤藤さん、志方さん、中津川
さん、野口さん、野澤さん、橋本さん、藤原さん、古川さん、宮澤さん、森杜
瑯さん、豊さん、深瀬。
(2) 今回の句会の結果を踏まえた勉強会について
今回の句会の結果を踏まえて、顧問の豊さんを囲む感じで、次の要領で、勉
強会を行いたいと思っています。参加される方は、8 月中旬ころまでにご連絡
をお願いします。
・日時 8 月31日(水)17時~19時
・場所 喫茶室ルノアールニュー新宿3 丁目店
http://standard.navitime.biz/renoir/Spot.act?dnvSpt=S0107.121
・費用 一人1,000 円前後 (予想)
2016.08.06
代表 橋口侯之介 (休会中)
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
1.兼題 戦争
(001) 鎮魂の 読経静かに 夾竹桃 小野寺
1 森
2 吉良
3 秋岡 静かに手を合わせ黙するなかで赤白
の夾竹桃が鮮やかに咲いている。いいですね。
(002) 盆提灯 戦死の叔父と 読経聞く 中津川
1 宮澤 戦後生まれで、写真でしか知らない
叔父と年1 回会えるのですね。
2 野口
(003) いつの日か 争いの無き世 また一年 吉良
(004) 夏の日に終わりし戦いはや七十年 澤藤
1 藤原
(005) 沖縄戦日差しの中のきび畑 秋岡
1 野口
2 深瀬 息子の連れ合いの父親が沖縄出身で
あり、その実家は砂糖きび農家のようです。
ひとごとではないと感じました。
(006) 自爆テロ戰の時期はもうそこに 小幡
(007) 七夕に平和の願い笹に記す 秋岡
1 古川
(008) リオ五輪 何と戦う ブリックス 宮澤
(009) 父遺し戦争写真セピア色 深瀬
1 志方 戦争を俳句に表現するのは難しいと
思っておりますが、幼き日々、父の黒いアル
バムで北支戦線での軍服姿の写真がセピア色
だったのを思い出しました。
(010) 終戦日慰霊碑の影濃くなりぬ 豊
1 秋岡 終戦後時間が経ち、木々も大きくな
り、戦後も遠くなってきたというイメージで
すか。
2 藤原
3 橋本
(011) 戦場 (いくさば) に木霊 (こだま) となりぬ 蝉時雨 小野寺
1 吉良
2 豊 太平洋戦争で南の島に戦死した兵士
の魂がいま蝉時雨となって激しく慟哭してい
る。戦争の悲惨をうまく象徴しています。
3 宮澤 蝉時雨が木霊となって鎮魂の読経を
あげている様子、うるさいはずが静けさを感
じます。
4 野口
(012) 戦争の狂気滲ます九段線 深瀬
1 秋元
2 橋本
(013) 真夏日や遠のく戦さ無言館 古川
1 小野寺 信州の無言館ですね。画学生の戦争
に駆り出された無念の思いがひしひしと胸を
打ちます。
(014) 指輪はめ家庭の平和取り戻す 秋岡
1 野澤 この歳になると家族への思いがとて
も強くなります。
2 野口
(015) 戦争の 悲しさ薄れ 夏は去り 吉良
(016) 終戦の日置き去りにし山の日か 橋本
(017) 散歩かね 平和を託し 夏選挙 中津川
1 古川
(018) 戦争を 知らぬ大人の 改憲論 宮澤
1 野澤
(019) 世の中の格差社会が死を招き 小幡
(020) 争いの火種の狂気如何に消す 橋本
(021) 戦争を語れば熱きビアホール 秋岡
1 深瀬 団塊の世代は、戦前派と戦後派の板
挟みの微妙な立場にいる感じがします。しか
し、安倍政権は、なにかお友達集団的で大丈
夫なのでしょうか。
(022) 戦争を ゲームで学ぶ 平成児 野澤
1 澤藤
(023) 終戦日 今年も来たかと 蝉しぐれ 宮澤
1 小野寺 今の平和は無残に死んでいった英霊
の人柱としての犠牲にあります。忘れてはな
らない事と思います。
(024) 戦なき地球に群れる揚羽蝶 豊
1 吉良
2 中津川
(025) やばいぞよ戦さの香りアベノミス 古川
(026) 衣川 戦 (いくさ) 遥かに 蝉時雨 小野寺
1 澤藤
太平洋戦争末期の南方戦線を想ひ (5 句)
(027) 夏草や髑髏の眼からなにを見る 深瀬
1 宮澤 南方戦線、硫黄島、アッツ島と随分
方々で玉砕しているが、収容されていない遺
骨が報われぬまま朽ち果てるのは切ないです。
(028) 夏草を添えて朽ちにし鉄かぶと 深瀬
1 吉良
2 野口
(029) 錆びつきし戦車に夏陽無人島 深瀬
1 中津川
(030) 密林に遺骨眠らす波の音 深瀬
1 豊 これも、戦場で死んでいった多くの
無名兵士たちを追悼する句になっています。
「波の音」との取り合わせがいいですね。
2 小野寺
(031) 沖縄の浜埋めつくし阿鼻叫喚 深瀬
2.兼題 祭り
(032) コンチキチン祇園祭に光る汗 秋岡
(033) 男なら 浴衣着こなし 夏祭り 宮澤
子どもの頃の宮祭り
(034) 金魚逃げ 破れて悔し 夕社 中津川
(035) 幼な児が手拍子遅れる盆踊り 志方
1 秋岡 なんかよく見るほほえましい光景で
す。
2 宮澤 未だに音痴なのは、この頃に原因が
あったのか。
3 野澤 見様見真似で音に合わせて手拍子す
るお孫さんの仕草が目に浮かびます。
4 野口
(036) 外人も 神輿はやして 夏祭り 吉良
八王子の街を歩いていたら、祭囃子が聞こえて来ました。
今は昔、祭りに熱中していた頃を、思い出しました。
(037) 佳き日々へ 熱くいざなう 囃子の音 山田
1 森
2 橋本
3 古川
(038) にぎわひを逃れてひとり祭りの夜 豊
1 秋元
2 小野寺
(039) 雨上がり夏の夜空の屋台店 秋元
(040) 祭りの日 山車曳く孫の 背を押して 野澤
(041) 白塗りで鈴打ち鳴らし稚児の列 秋元
1 古川
(042) 友と会い祭りの後の千鳥足 秋岡
1 中津川
(043) 夏祭り ほつれし髪の 艶めきて 小野寺
1 森
2 秋元
3 志方
(044) 夏祭り 孫に手渡す ワンコイン 野澤
1 澤藤
2 志方 (前の043 とともに) 両句とも祭り
が持つ人と人との繋がりを深める手段が適確
に表現されています。
(045) 幼子の 祭り着熱く だし車 吉良
一昨年に行った東北三大祭りを思い出して (3 句)
青森ねぶた
(046) 収穫 (みのり) 待つ灯籠明 (あ) かく浴衣跳ね 中津川
秋田竿灯
(047) 息をのむ 足もと揺らり 大提灯 中津川
1 森
2 野澤
3 古川
仙台七夕
(048) 大飾り つづく歩道や 星祭り 中津川
(049) まつりの日日頃の仮面酒で捨て 深瀬
(050) 参道の祭り半纏人熱れ 秋元
(051) 祇園祭 (さい) 屋台と人で山車はこず 小幡
1 宮澤 先日、近所に阿波踊りが来ると言う
ので見に行ったら、もう通り過ぎた後でした。
(052) ひな祭り 娘が継いだ ちらし寿司 野澤
やっと覚えた踊りでした
(053) 盆踊り やっと輪の中 炭坑節 中津川
1 橋本
2 深瀬 自宅の近くの公園で、毎年、盆踊り
が行われます。東京音頭、花笠音頭、炭坑節
のほぼくり返しです。しかし、踊ったことは
ないと気づきました。
(054) 夏祭り祇園の街に群れる人 小幡
(055) ガス灯に 透ける綿菓子 祭り待つ 吉良
(056) 祭りより浴衣の君が気にかかり 橋本
1 藤原
2 宮澤 イイね、昔から美人に見えるのは「
夜目、遠目、傘の内」と言うけど、浴衣姿も
そうだよね。想像力がかきたてられるからか
な。
(057) 星祭り戦なき世と笹に結う 秋岡
1 小野寺
(058) 宵の町祭囃子に華やぎぬ 豊
(059) 鮮やかに祭りを飾る花火かな 橋本
1 藤原
(060) 祇園山車曳き手の風に気圧されて 秋元
(061) 床に就き耳に響くや阿波踊り 古川
1 吉良
2 橋本
3 深瀬 祭りの喧騒も終わり、寝静まった夜
中、ふとそれが耳の奥によみがえる体験とい
うのは、なにか普遍性があると思います。
(062) 盆踊り終わり田舎は秋気配 橋本
1 志方 季節の移ろいのはかなさがうまく表
現されています。
(063) 夜祭のあやしき気分闇に這う 深瀬
1 森
(064) 双眸に 光湛えて 初節句 小野寺
(065) サマージャンボ 後の祭りの はずれくじ 宮澤
1 藤原
(066) 亡き母とさんさ踊りの遠い夏 澤藤
1 森
2 豊 さんさ踊りは、東北盛岡に伝わる伝
統的な踊り。毎年八月にはパレードも開かれ
ます。作者は東北の出身者でしょうか。それ
とも、旅人として参加したのでしょうか。亡
きお母さんとの夏の思い出です。
3 野澤
(067) 太陽に生贄のごと夏まつり 深瀬
1 吉良
2 中津川
3.雑詠 (含、川柳)
(068) 夕菅 (ゆうすげ) や 原野 (はらの) の彼方 夏木立 小野寺
1 秋元
2 吉良
3 中津川
(069) 歳重ね 互い気遣う 夫婦旅 野澤
(070) 稲穂伸び風通り行く夏の田や 古川
1 志方 田舎のありふれた風景が懐かしく表現
(071) 生きていて疑問なかりし夏休み 深瀬
(072) 空蝉の 日暮れの祠 朋は逝き 小野寺
1 野澤
(073) 垣根越し金魚きんぎょの声行けり 深瀬
1 秋岡 最近は金魚売りの声はほとんど聞か
なくなりましたが、昔はこんな光景もありま
した。
2 豊 私たちの子どものころ、金魚売は夏
の風物詩の一つでした。懐かしいです。
(074) 銀漢を 仰げば遥か 時が逝く 小野寺
1 橋本
(075) 夏休みはじめおわりの落差かな 深瀬
東日本大震災から6年目、一輪の百合が今年は六輪に
(076) あの年に植えし山百合六輪咲 橋本
(077) 稲妻の 雲駆け抜けて 夏来る 小野寺
1 藤原
(078) 意に添わぬ 結果を前に 悪足掻き 野澤
(079) 波濤越え 夜のしじまに 銀河落つ 小野寺
(080) 遠雷に涼をいざなう夏の暮れ 志方
1 秋元
2 野澤
(081) 大花火映して黒き隅田川 豊
1 秋元
(082) みじかかる命ゆったり金魚かな 深瀬
(083) 梔子に思い残して半世紀 志方
(084) 空蝉や 涙で朋を 送りけり 小野寺
(085) 生垣を過ぎる親子の夏帽子 豊
1 秋岡 これもまた夏らしくてほほえまし光
景です。
2 小野寺
3 深瀬 マンション暮らしが長いと、板塀や
生け垣で仕切られた空間に郷愁を覚えます。
親子の夏帽子だけが通りすぎていく眺めに想
像が膨らみます。
(086) うきくさの黒き根揺らす金魚かな 深瀬
(087) 大文字 旅路の宿に 檜風呂 小野寺
(088) 路地裏に朱きホオズキ佃島 志方
1 中津川
(089) 夏来たり続く余震は早や三月 秋岡
(090) 黒雲や 雨降りたちぬ 白き道 小野寺
(091) 朝日来るカエル泣き止み蝉時雨 古川
(092) 紫陽花の雨にうたれて色深し 深瀬
(093) 蝉時雨 社 (やしろ) の森に 鎮まれり。 小野寺
(094) リンクスのマッチプレイに固唾のむ 秋元
(095) 紫陽花の葉にかたつむりふたつみつ 深瀬
(096) ほの暗き 夜明けに 淡く白椿 小野寺
1 古川
(097) 闇はない都の夜に蝉時雨 古川
(098) 遠雷の瞬く一筋闇き海 志方
1 小野寺 稲妻と暗い海の対比が美しい。情景
が浮かびます。
(099) 渓流の 瀬音 密かに 山女魚 (ヤマメ) 跳ね。 小野寺
1 秋元
2 古川
(100) 月面のドームの基地に金魚鉢 深瀬
1 豊 ここにも金魚が出てきます。ただし、
金魚鉢。「月面のドーム」とあるのは、文字
通り、月面着陸した宇宙飛行士のドームのこ
となのか、それとも、月面の形をした「東京
ドーム」のことなのか。月面の宇宙基地のほ
うが、金魚鉢との関係に意外性があります。
(101) 老いらくの恋もスマホもままならぬ 志方
1 宮澤 今はイライラすると思うけど、その
うち何も覚えられなくなるから大丈夫。
2 深瀬 そろそろ人生の終活のときですが、
一方に、欲のかたまりみたいになってあがい
ている自身がいることに思い至りました。
(102) 打ち水を またげば 古都の街が暮れ 小野寺
1 澤藤
2 秋岡 日中の猛暑が去り、打ち水で涼を取
る。京都らしいしっとりしたいい句ですね。
3 豊 打ち水で涼しさを演出するのは、暑
い夏の京都の街にふさわしい。「またげば」
がなんともうまいです。「街が暮れ」とした
のもいい雰囲気でまとまりました。
4 志方 まさに夏の古都の路地
5 橋本
6 深瀬 「打ち水をまたげば」の感覚が新鮮
です。遠い幻のような風景です。どこから湧
いてくるのか不思議です。
(103) 夕照が梔子紅に雲も染め 志方
1 中津川
(104) 山百合の 強き香りや 露の朝 小野寺
1 豊 きれいな句です。山百合ですから、
自宅の庭ではないのかもしれません。露は、
夏の雨上がりでしょうか、それとも秋の深ま
ったやや寒い朝の露でしょうか。山百合 (夏
の季語) 、露 (秋の季語) どちらにアクセン
トを置くかによって、イメージが変わるよう
に思います。
2 山百合の存在感が霧との対比で際だ出させて
いる。
(105) ままごとで 家の内輪を 丸出しに 野澤
(106) 宵宮に 束ねし髪は 風に舞ひ 小野寺
1 森
(107) 団塊の戦後生まれも老いの道 秋元
(108) 薄蒼き 微光の中を 蜂が飛び 小野寺
(109) 政治家の 資質と問われ 二枚舌 野澤
(110) 常夏の異国の娘デング熱 秋岡
(111) みどり児の 瞳に強く 光在り 小野寺
付記
選句に際して、次のようなコメントもいただきました。古川さんのご意見は
七句会のあり方にも関係しますので、一応、ご紹介しておきます。
・吉良さん -- 機械文明の発展とうらはらに、人間はく進歩しないどころか益
々退化しているのではないかと危惧されます。武力による紛争解決方法を放棄
する日がいつになったら来るのだろうか。今回のテーマは俳句としては重いも
のとなりましたが以下を選びました。
・志方さん -- 段々全体のレベルがあがっているのを実感しております。
・野澤さん -- データを失ったショックから、徐々に立ち直りつつあるという
状況です。歳を取り何事にもやたらと時間がかかってしまいます。
・野口さん -- 皆さんの言葉の多さに驚くとともに、うまいなーと、楽しい選
句ができました。戦争との兼題で多くの句を選ばさせていただきました。昭和
22年生まれで、終戦の傷跡がわずか残る子供時代を過ごし、やはり思い出す
からと思います。楽しい時間をありがとうございます。
・柳町さん -- 本日までドイツ、オーストリーを巡ってきて先ほど帰国したば
かりです。今回は投句もせず申し訳けありませんでした。そのような事情です
ので、今回の選句は遠慮させていただきます。
・古川さん -- なお季題の決定について私の意見を申し上げたいと思います。
私のように俳句を作るのもこの7句会が初めてのものに取って、季題はできる
だけ作りやすい、平凡な季語を選んでいただければと思っております。もっと
もポピュラーの物がありがたい、ちょっとひねって、難しくないものがよいで
す。深瀬君達のように難しい季題にも,俳句の発想できるものには、凝ったも
のを希望される方もいるかもしれませんが、これ以上凝っていくと間違いなく
、私はリタイアーです。それからできるだけ明るい季題を選んでいただきたく
思います。川柳でも、戦争といわれ、気持ちのいい発想で句を作る気にはなり
ません。戦争などは不要と思います。現代は景気も悪く、格差社会で、あまり
明るくない時代ですが、俳句ぐらいは気持ちよい思いで考えて作ってみたいの
です。以上ですが、今後は季題によっては、自分に合わないものは不参加とさ
せていただきます。
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第十七回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
今回は、小野寺さんの句がかなり高得点でした。6 点句から3 点句は下記の
ようでした。
6 点句
(102) 打ち水を またげば 古都の街が暮れ 小野寺
4 点句
(011) 戦場 (いくさば) に木霊 (こだま) となりぬ 蝉時雨 小野寺
(035) 幼な児が手拍子遅れる盆踊り 志方
3 点句
(001) 鎮魂の 読経静かに 夾竹桃 小野寺
(010) 終戦日慰霊碑の影濃くなりぬ 豊
(037) 佳き日々へ 熱くいざなう 囃子の音 山田
(043) 夏祭り ほつれし髪の 艶めきて 小野寺
(047) 息をのむ 足もと揺らり 大提灯 中津川
(061) 床に就き耳に響くや阿波踊り 古川
(066) 亡き母とさんさ踊りの遠い夏 澤藤
(068) 夕菅 (ゆうすげ) や 原野 (はらの) の彼方 夏木立 小野寺
(085) 生垣を過ぎる親子の夏帽子 豊
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人
の名前とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付
します。
次回については、今年10月上旬ころにご連絡したいと思っていますの
で、よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありま
したら、ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の16名が参加しました。
秋岡さん、秋元さん、小野寺さん、吉良さん、澤藤さん、志方さん、中津川
さん、野口さん、野澤さん、橋本さん、藤原さん、古川さん、宮澤さん、森杜
瑯さん、豊さん、深瀬。
(2) 今回の句会の結果を踏まえた勉強会について
今回の句会の結果を踏まえて、顧問の豊さんを囲む感じで、次の要領で、勉
強会を行いたいと思っています。参加される方は、8 月中旬ころまでにご連絡
をお願いします。
・日時 8 月31日(水)17時~19時
・場所 喫茶室ルノアールニュー新宿3 丁目店
http://standard.navitime.biz/renoir/Spot.act?dnvSpt=S0107.121
・費用 一人1,000 円前後 (予想)
2016.08.06
代表 橋口侯之介 (休会中)
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
1.兼題 戦争
(001) 鎮魂の 読経静かに 夾竹桃 小野寺
1 森
2 吉良
3 秋岡 静かに手を合わせ黙するなかで赤白
の夾竹桃が鮮やかに咲いている。いいですね。
(002) 盆提灯 戦死の叔父と 読経聞く 中津川
1 宮澤 戦後生まれで、写真でしか知らない
叔父と年1 回会えるのですね。
2 野口
(003) いつの日か 争いの無き世 また一年 吉良
(004) 夏の日に終わりし戦いはや七十年 澤藤
1 藤原
(005) 沖縄戦日差しの中のきび畑 秋岡
1 野口
2 深瀬 息子の連れ合いの父親が沖縄出身で
あり、その実家は砂糖きび農家のようです。
ひとごとではないと感じました。
(006) 自爆テロ戰の時期はもうそこに 小幡
(007) 七夕に平和の願い笹に記す 秋岡
1 古川
(008) リオ五輪 何と戦う ブリックス 宮澤
(009) 父遺し戦争写真セピア色 深瀬
1 志方 戦争を俳句に表現するのは難しいと
思っておりますが、幼き日々、父の黒いアル
バムで北支戦線での軍服姿の写真がセピア色
だったのを思い出しました。
(010) 終戦日慰霊碑の影濃くなりぬ 豊
1 秋岡 終戦後時間が経ち、木々も大きくな
り、戦後も遠くなってきたというイメージで
すか。
2 藤原
3 橋本
(011) 戦場 (いくさば) に木霊 (こだま) となりぬ 蝉時雨 小野寺
1 吉良
2 豊 太平洋戦争で南の島に戦死した兵士
の魂がいま蝉時雨となって激しく慟哭してい
る。戦争の悲惨をうまく象徴しています。
3 宮澤 蝉時雨が木霊となって鎮魂の読経を
あげている様子、うるさいはずが静けさを感
じます。
4 野口
(012) 戦争の狂気滲ます九段線 深瀬
1 秋元
2 橋本
(013) 真夏日や遠のく戦さ無言館 古川
1 小野寺 信州の無言館ですね。画学生の戦争
に駆り出された無念の思いがひしひしと胸を
打ちます。
(014) 指輪はめ家庭の平和取り戻す 秋岡
1 野澤 この歳になると家族への思いがとて
も強くなります。
2 野口
(015) 戦争の 悲しさ薄れ 夏は去り 吉良
(016) 終戦の日置き去りにし山の日か 橋本
(017) 散歩かね 平和を託し 夏選挙 中津川
1 古川
(018) 戦争を 知らぬ大人の 改憲論 宮澤
1 野澤
(019) 世の中の格差社会が死を招き 小幡
(020) 争いの火種の狂気如何に消す 橋本
(021) 戦争を語れば熱きビアホール 秋岡
1 深瀬 団塊の世代は、戦前派と戦後派の板
挟みの微妙な立場にいる感じがします。しか
し、安倍政権は、なにかお友達集団的で大丈
夫なのでしょうか。
(022) 戦争を ゲームで学ぶ 平成児 野澤
1 澤藤
(023) 終戦日 今年も来たかと 蝉しぐれ 宮澤
1 小野寺 今の平和は無残に死んでいった英霊
の人柱としての犠牲にあります。忘れてはな
らない事と思います。
(024) 戦なき地球に群れる揚羽蝶 豊
1 吉良
2 中津川
(025) やばいぞよ戦さの香りアベノミス 古川
(026) 衣川 戦 (いくさ) 遥かに 蝉時雨 小野寺
1 澤藤
太平洋戦争末期の南方戦線を想ひ (5 句)
(027) 夏草や髑髏の眼からなにを見る 深瀬
1 宮澤 南方戦線、硫黄島、アッツ島と随分
方々で玉砕しているが、収容されていない遺
骨が報われぬまま朽ち果てるのは切ないです。
(028) 夏草を添えて朽ちにし鉄かぶと 深瀬
1 吉良
2 野口
(029) 錆びつきし戦車に夏陽無人島 深瀬
1 中津川
(030) 密林に遺骨眠らす波の音 深瀬
1 豊 これも、戦場で死んでいった多くの
無名兵士たちを追悼する句になっています。
「波の音」との取り合わせがいいですね。
2 小野寺
(031) 沖縄の浜埋めつくし阿鼻叫喚 深瀬
2.兼題 祭り
(032) コンチキチン祇園祭に光る汗 秋岡
(033) 男なら 浴衣着こなし 夏祭り 宮澤
子どもの頃の宮祭り
(034) 金魚逃げ 破れて悔し 夕社 中津川
(035) 幼な児が手拍子遅れる盆踊り 志方
1 秋岡 なんかよく見るほほえましい光景で
す。
2 宮澤 未だに音痴なのは、この頃に原因が
あったのか。
3 野澤 見様見真似で音に合わせて手拍子す
るお孫さんの仕草が目に浮かびます。
4 野口
(036) 外人も 神輿はやして 夏祭り 吉良
八王子の街を歩いていたら、祭囃子が聞こえて来ました。
今は昔、祭りに熱中していた頃を、思い出しました。
(037) 佳き日々へ 熱くいざなう 囃子の音 山田
1 森
2 橋本
3 古川
(038) にぎわひを逃れてひとり祭りの夜 豊
1 秋元
2 小野寺
(039) 雨上がり夏の夜空の屋台店 秋元
(040) 祭りの日 山車曳く孫の 背を押して 野澤
(041) 白塗りで鈴打ち鳴らし稚児の列 秋元
1 古川
(042) 友と会い祭りの後の千鳥足 秋岡
1 中津川
(043) 夏祭り ほつれし髪の 艶めきて 小野寺
1 森
2 秋元
3 志方
(044) 夏祭り 孫に手渡す ワンコイン 野澤
1 澤藤
2 志方 (前の043 とともに) 両句とも祭り
が持つ人と人との繋がりを深める手段が適確
に表現されています。
(045) 幼子の 祭り着熱く だし車 吉良
一昨年に行った東北三大祭りを思い出して (3 句)
青森ねぶた
(046) 収穫 (みのり) 待つ灯籠明 (あ) かく浴衣跳ね 中津川
秋田竿灯
(047) 息をのむ 足もと揺らり 大提灯 中津川
1 森
2 野澤
3 古川
仙台七夕
(048) 大飾り つづく歩道や 星祭り 中津川
(049) まつりの日日頃の仮面酒で捨て 深瀬
(050) 参道の祭り半纏人熱れ 秋元
(051) 祇園祭 (さい) 屋台と人で山車はこず 小幡
1 宮澤 先日、近所に阿波踊りが来ると言う
ので見に行ったら、もう通り過ぎた後でした。
(052) ひな祭り 娘が継いだ ちらし寿司 野澤
やっと覚えた踊りでした
(053) 盆踊り やっと輪の中 炭坑節 中津川
1 橋本
2 深瀬 自宅の近くの公園で、毎年、盆踊り
が行われます。東京音頭、花笠音頭、炭坑節
のほぼくり返しです。しかし、踊ったことは
ないと気づきました。
(054) 夏祭り祇園の街に群れる人 小幡
(055) ガス灯に 透ける綿菓子 祭り待つ 吉良
(056) 祭りより浴衣の君が気にかかり 橋本
1 藤原
2 宮澤 イイね、昔から美人に見えるのは「
夜目、遠目、傘の内」と言うけど、浴衣姿も
そうだよね。想像力がかきたてられるからか
な。
(057) 星祭り戦なき世と笹に結う 秋岡
1 小野寺
(058) 宵の町祭囃子に華やぎぬ 豊
(059) 鮮やかに祭りを飾る花火かな 橋本
1 藤原
(060) 祇園山車曳き手の風に気圧されて 秋元
(061) 床に就き耳に響くや阿波踊り 古川
1 吉良
2 橋本
3 深瀬 祭りの喧騒も終わり、寝静まった夜
中、ふとそれが耳の奥によみがえる体験とい
うのは、なにか普遍性があると思います。
(062) 盆踊り終わり田舎は秋気配 橋本
1 志方 季節の移ろいのはかなさがうまく表
現されています。
(063) 夜祭のあやしき気分闇に這う 深瀬
1 森
(064) 双眸に 光湛えて 初節句 小野寺
(065) サマージャンボ 後の祭りの はずれくじ 宮澤
1 藤原
(066) 亡き母とさんさ踊りの遠い夏 澤藤
1 森
2 豊 さんさ踊りは、東北盛岡に伝わる伝
統的な踊り。毎年八月にはパレードも開かれ
ます。作者は東北の出身者でしょうか。それ
とも、旅人として参加したのでしょうか。亡
きお母さんとの夏の思い出です。
3 野澤
(067) 太陽に生贄のごと夏まつり 深瀬
1 吉良
2 中津川
3.雑詠 (含、川柳)
(068) 夕菅 (ゆうすげ) や 原野 (はらの) の彼方 夏木立 小野寺
1 秋元
2 吉良
3 中津川
(069) 歳重ね 互い気遣う 夫婦旅 野澤
(070) 稲穂伸び風通り行く夏の田や 古川
1 志方 田舎のありふれた風景が懐かしく表現
(071) 生きていて疑問なかりし夏休み 深瀬
(072) 空蝉の 日暮れの祠 朋は逝き 小野寺
1 野澤
(073) 垣根越し金魚きんぎょの声行けり 深瀬
1 秋岡 最近は金魚売りの声はほとんど聞か
なくなりましたが、昔はこんな光景もありま
した。
2 豊 私たちの子どものころ、金魚売は夏
の風物詩の一つでした。懐かしいです。
(074) 銀漢を 仰げば遥か 時が逝く 小野寺
1 橋本
(075) 夏休みはじめおわりの落差かな 深瀬
東日本大震災から6年目、一輪の百合が今年は六輪に
(076) あの年に植えし山百合六輪咲 橋本
(077) 稲妻の 雲駆け抜けて 夏来る 小野寺
1 藤原
(078) 意に添わぬ 結果を前に 悪足掻き 野澤
(079) 波濤越え 夜のしじまに 銀河落つ 小野寺
(080) 遠雷に涼をいざなう夏の暮れ 志方
1 秋元
2 野澤
(081) 大花火映して黒き隅田川 豊
1 秋元
(082) みじかかる命ゆったり金魚かな 深瀬
(083) 梔子に思い残して半世紀 志方
(084) 空蝉や 涙で朋を 送りけり 小野寺
(085) 生垣を過ぎる親子の夏帽子 豊
1 秋岡 これもまた夏らしくてほほえまし光
景です。
2 小野寺
3 深瀬 マンション暮らしが長いと、板塀や
生け垣で仕切られた空間に郷愁を覚えます。
親子の夏帽子だけが通りすぎていく眺めに想
像が膨らみます。
(086) うきくさの黒き根揺らす金魚かな 深瀬
(087) 大文字 旅路の宿に 檜風呂 小野寺
(088) 路地裏に朱きホオズキ佃島 志方
1 中津川
(089) 夏来たり続く余震は早や三月 秋岡
(090) 黒雲や 雨降りたちぬ 白き道 小野寺
(091) 朝日来るカエル泣き止み蝉時雨 古川
(092) 紫陽花の雨にうたれて色深し 深瀬
(093) 蝉時雨 社 (やしろ) の森に 鎮まれり。 小野寺
(094) リンクスのマッチプレイに固唾のむ 秋元
(095) 紫陽花の葉にかたつむりふたつみつ 深瀬
(096) ほの暗き 夜明けに 淡く白椿 小野寺
1 古川
(097) 闇はない都の夜に蝉時雨 古川
(098) 遠雷の瞬く一筋闇き海 志方
1 小野寺 稲妻と暗い海の対比が美しい。情景
が浮かびます。
(099) 渓流の 瀬音 密かに 山女魚 (ヤマメ) 跳ね。 小野寺
1 秋元
2 古川
(100) 月面のドームの基地に金魚鉢 深瀬
1 豊 ここにも金魚が出てきます。ただし、
金魚鉢。「月面のドーム」とあるのは、文字
通り、月面着陸した宇宙飛行士のドームのこ
となのか、それとも、月面の形をした「東京
ドーム」のことなのか。月面の宇宙基地のほ
うが、金魚鉢との関係に意外性があります。
(101) 老いらくの恋もスマホもままならぬ 志方
1 宮澤 今はイライラすると思うけど、その
うち何も覚えられなくなるから大丈夫。
2 深瀬 そろそろ人生の終活のときですが、
一方に、欲のかたまりみたいになってあがい
ている自身がいることに思い至りました。
(102) 打ち水を またげば 古都の街が暮れ 小野寺
1 澤藤
2 秋岡 日中の猛暑が去り、打ち水で涼を取
る。京都らしいしっとりしたいい句ですね。
3 豊 打ち水で涼しさを演出するのは、暑
い夏の京都の街にふさわしい。「またげば」
がなんともうまいです。「街が暮れ」とした
のもいい雰囲気でまとまりました。
4 志方 まさに夏の古都の路地
5 橋本
6 深瀬 「打ち水をまたげば」の感覚が新鮮
です。遠い幻のような風景です。どこから湧
いてくるのか不思議です。
(103) 夕照が梔子紅に雲も染め 志方
1 中津川
(104) 山百合の 強き香りや 露の朝 小野寺
1 豊 きれいな句です。山百合ですから、
自宅の庭ではないのかもしれません。露は、
夏の雨上がりでしょうか、それとも秋の深ま
ったやや寒い朝の露でしょうか。山百合 (夏
の季語) 、露 (秋の季語) どちらにアクセン
トを置くかによって、イメージが変わるよう
に思います。
2 山百合の存在感が霧との対比で際だ出させて
いる。
(105) ままごとで 家の内輪を 丸出しに 野澤
(106) 宵宮に 束ねし髪は 風に舞ひ 小野寺
1 森
(107) 団塊の戦後生まれも老いの道 秋元
(108) 薄蒼き 微光の中を 蜂が飛び 小野寺
(109) 政治家の 資質と問われ 二枚舌 野澤
(110) 常夏の異国の娘デング熱 秋岡
(111) みどり児の 瞳に強く 光在り 小野寺
付記
選句に際して、次のようなコメントもいただきました。古川さんのご意見は
七句会のあり方にも関係しますので、一応、ご紹介しておきます。
・吉良さん -- 機械文明の発展とうらはらに、人間はく進歩しないどころか益
々退化しているのではないかと危惧されます。武力による紛争解決方法を放棄
する日がいつになったら来るのだろうか。今回のテーマは俳句としては重いも
のとなりましたが以下を選びました。
・志方さん -- 段々全体のレベルがあがっているのを実感しております。
・野澤さん -- データを失ったショックから、徐々に立ち直りつつあるという
状況です。歳を取り何事にもやたらと時間がかかってしまいます。
・野口さん -- 皆さんの言葉の多さに驚くとともに、うまいなーと、楽しい選
句ができました。戦争との兼題で多くの句を選ばさせていただきました。昭和
22年生まれで、終戦の傷跡がわずか残る子供時代を過ごし、やはり思い出す
からと思います。楽しい時間をありがとうございます。
・柳町さん -- 本日までドイツ、オーストリーを巡ってきて先ほど帰国したば
かりです。今回は投句もせず申し訳けありませんでした。そのような事情です
ので、今回の選句は遠慮させていただきます。
・古川さん -- なお季題の決定について私の意見を申し上げたいと思います。
私のように俳句を作るのもこの7句会が初めてのものに取って、季題はできる
だけ作りやすい、平凡な季語を選んでいただければと思っております。もっと
もポピュラーの物がありがたい、ちょっとひねって、難しくないものがよいで
す。深瀬君達のように難しい季題にも,俳句の発想できるものには、凝ったも
のを希望される方もいるかもしれませんが、これ以上凝っていくと間違いなく
、私はリタイアーです。それからできるだけ明るい季題を選んでいただきたく
思います。川柳でも、戦争といわれ、気持ちのいい発想で句を作る気にはなり
ません。戦争などは不要と思います。現代は景気も悪く、格差社会で、あまり
明るくない時代ですが、俳句ぐらいは気持ちよい思いで考えて作ってみたいの
です。以上ですが、今後は季題によっては、自分に合わないものは不参加とさ
せていただきます。
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2016年5月7日土曜日
七句会 第十六回の選句結果
七句会のみなさま
第十六回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
今回は、ややばらけました。6 点句から2 点句は下記のようでした。
6 点句
(041) 知恵の輪に 力で挑む 孫諭し 野澤13
4 点句 (以下3 句を一つの句とみなしました。)
(068) 嬉しさと寂しさの中春爛漫 秋岡01
(069) 満開の桜の下を娘発つ 秋岡02
(070) 春愁や娘の声の華やかさ 秋岡03
3 点句
(012) がんよりも痴呆告知の怖き今 深瀬01
(058) 隣家越え居間に陽の射す春来たり 深瀬12
(097) 微笑みて 赤児の眉に ちから在り。 小野寺16
(114) 花の雲まとひて山の薄化粧 豊06
2 点句
(006) 人の世の 悲しさ知らず 桜舞う 吉良02
(011) 石垣の 知恵打ち砕き 揺れ強し 中津川01
(013) 知らぬ間に桜並木の異邦人 秋元04
(036) 老いてなお 行くかた知らず 旅つづく 吉良04
(047) 老松の梢に丸き春の月 豊04
(057) 晴れ晴れと退職する友春爛漫 秋岡05
(060) 琉球の雨風荒ぶ春雷や 秋元06
(064) 春の宴一分咲きとて酩酊す 秋岡04
(074) 芽吹く木々 春を繋いで 桜散る 橋本03
(087) 御仏の化身のごとく大桜 豊05
(088) 薄紅の 牡丹は朝に 息を吐き 小野寺08
(100) 誰ひとり 観るひともなく 山櫻 小野寺22
(101) 遅咲きの 御室桜に 京時雨 野澤04
(109) 夕闇の 迫りし路地に 白椿 小野寺14
(116) 老妻のテレビの横の内裏雛 深瀬15
(124) たゆとうて 岸辺に淡き 花筏。(はないかだ) 小野寺10
(127) 夜桜の かかりし 女性(ひと)の今はなく 小野寺23
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人
の名前とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付
します。
次回については、今年7 月上旬ころにご連絡したいと思っていますの
で、よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありま
したら、ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の15名が参加しました。
秋岡さん、秋元さん、小野寺さん、小幡さん、吉良さん、澤藤さん、志方さ
ん、中津川さん、野澤さん、橋本さん、古川さん、宮澤さん、柳町さん、豊さ
ん、深瀬。
(2) 今回の句会の結果を踏まえた勉強会について
今回の句会の結果を踏まえて、顧問の豊さんを囲む感じで、勉強会を行いた
いと思っています。日時、場所、等は未定です。追って、ご連絡する予定です
ので、よろしくお願いいたします。
2016.05.07
代表 橋口侯之介 (休会中)
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
1.兼題 知
(001) 汗ぬぐい 強く浮き出よ 知能線 中津川03
1 深瀬 思わずこちらも力んでしまうような
不思議な迫力を感じました。
(002) 知と技が 揃わずもがく ゴルフかな 橋本10
1 宮澤
(003) 西洋知格物致知と相容れず 深瀬07
1 豊 私も、西洋の知よりも東洋の知のほ
うが奥が深いと思っています。無季の句です
が、「 知」 という題をユニークな視点で詠み
ました。
(004) STAPは知る人ぞ知る闇の中 秋元05
(005) AIの疲れ知らずに戦意失せ 深瀬05
1 野澤
(006) 人の世の 悲しさ知らず 桜舞う 吉良02
1 小幡
2 秋元
(007) 知技忘れ 爽快求め ティーショット 橋本11
(008) 知床の蝦夷オゴジョ棲む雪渓や 秋元03
(009) 知とは何 病の中で もがいてる 宮澤05
(010) 知の世界人の手によりビッグバン 深瀬08
崩れそうもない熊本城壁が無残
(011) 石垣の 知恵打ち砕き 揺れ強し 中津川01
1 橋本 清正公がどう思われているか聞いて
みたいですね
2 志方 技術者の端くれとして、自戒してお
ります。
(012) がんよりも痴呆告知の怖き今 深瀬01
1 小幡
2 宮澤
3 野澤
(013) 知らぬ間に桜並木の異邦人 秋元04
1 秋岡 本当にどこに行っても外国人だらけ
で 櫻の下も例外ではないようです。
2 柳町
(014) 知識欲衰えつつも眼鏡取る 秋岡06
1 吉良 作者のまじめな性格がにじみ出て、
ほほえましく思います。
(015) 答申を 蔑ろにする 有識者 野澤17
(016) 予知すらも できない地震 どこかしこ 志方04
1 野澤
(017) 駒東の学舎の窓に知の光 柳町01
(018) みひらきし目に知ひかる西洋画 深瀬10
(019) 知床の残雪踏んで頂へ 秋元02
1 古川
人口頭脳と人間の「碁」の戦いを思って
(020) 巧者の知コンピュータにも勝りたる 柳町02
(021) 反知性世界席巻ポピュリズム 深瀬04
(022) 知の拠点 願い叶わぬ 地方大 野澤11
(023) 知るべきか知らざるべきか自問せり 深瀬03
(024) 神護寺を のぼり来りて 老いを知る 志方01
(025) 朧夜やロボットになき認知症 豊01
1 中津川
(026) 春うらら人人人の知恩院 小幡01
(027) 一夜漬け 知識とならぬが サクラサク 中津川02
1 宮澤
原発再稼働 司法の場で争うべきものか、判決は割れ
ている
(028) 知を超える 司法判断 右左 橋本08
(029) 因果の知深層学習人を超へ 深瀬02
1 中津川
(030) この地震 自然の脅威 思い知る 志方03
(031) 地が揺れて 知と血がたぎり 復興へ 宮澤04
(032) 知識から 知恵に進化の コンピュータ 野澤12
1 柳町
(033) 知恵浅き総理の顔や万愚節 豊02
(034) 認知症年を忘れて山登り 小幡03
(035) 思ひ出や「知的生活」しゃぼんだま 深瀬06
1 吉良 シャボン玉のように儚く消えゆく若
き日々。同感です。
(036) 老いてなお 行くかた知らず 旅つづく 吉良04
1 志方 西行が芭蕉の心境みたい
2 深瀬 謙虚で前向きな気持ちは、これから
の理想だと思いました。
(037) SFが 身近に迫る 囲碁AI 野澤10
(038) 人工知能 過ぎれば地球 熱くなる 橋本09
(039) 民知るや アベノウィルス 何処に行く 志方10
1 澤藤
(040) ソフトの知ハードの脳とヒトつくる 深瀬09
(041) 知恵の輪に 力で挑む 孫諭し 野澤13
1 小幡
2 宮澤
3 橋本
4 豊 これも無季の句ですが、「 知恵の輪」
という発想が面白いです。「 孫諭し」もいい
ですね。ほのぼのとした情景が浮かびます。
5 秋岡 "知" と "力" の対比が幼い孫を通じ
て情景が伝わってきました。
6 柳町
漱石「草枕」に因み、以下二句
(042) 知情意にバランスとれず年を食う 澤藤01
(043) 人ぞ言う知と智の違いは天地の差 澤藤02
(044) 痴の虚頭 アベクロ脳は 花散らし 志方02
(045) 足るを知り老境の今泰然と 秋岡07
1 吉良 実際はなかなか出来ないものですが、
そのような心境になりたいものです。
2.兼題 春
(046) 春の宵 弥次喜多偲び 宿場町 中津川05
(047) 老松の梢に丸き春の月 豊04
1 小野寺
2 野澤
(048) 春けぶり 崖の小路の 菫草(すみれそう) 小野寺20
1 秋元
咲き乱れならば歓迎なのですが、、、
(049) 温暖化 春の花々 乱れ咲き 橋本04
1 中津川
(050) 逝く春や 花散る里の おぼろ月 小野寺02
1 古川
(051) 春うらら 睡魔の先に 孫の顔 野澤09
1 小幡
(052) 花こぼれ 川面を染めし 春の風 吉良01
1 秋元
(053) 春はたけ地震の裂け目走りおり 深瀬11
1 中津川
(054) 目黒川 人並減りて 春の雨 中津川06
(055) 春の川 浅瀬で鯉の 恋バトル 橋本02
(056) 春の宵 桜舞い散る 窓屏風 野澤01
(057) 晴れ晴れと退職する友春爛漫 秋岡05
1 小野寺
2 橋本
(058) 隣家越え居間に陽の射す春来たり 深瀬12
1 橋本
2 野澤
3 豊 冬は太陽が低いので日ざしが隣家に
遮られていた。それが春になって太陽が高く
なったので、自分の家まで日ざしが届くよう
になった。実際の体験か想像かはわかりませ
んが、春を感じる一コマだと思います。「春
来たり」 は「 春来たる」のほうがいいのでは
ないでしょうか。
(059) 春の陽に 透きとおる若葉 雑木林 橋本06
1 古川
(060) 琉球の雨風荒ぶ春雷や 秋元06
1 柳町
2 古川
(061) 春まだき 轍(わだち)の跡に 蓮華草 小野寺12
(062) 春風を運ぶピアノの調べかな 豊03
1 秋岡 何か力の抜けた春らしい句だなあと
感じました。
(063) 菜の花の 岬に哀し 春が暮れ 小野寺15
1 志方 水墨画にわずか薄紅の色彩がにじん
でいるような
(064) 春の宴一分咲きとて酩酊す 秋岡04
1 宮澤
2 橋本 一部咲きでも待ち遠しかった楽しい
宴、酔いますね
(065) 春の空 ツグミは帰り ツバメ来る 橋本05
(066) 春が来た 猫がベッドで 大文字 宮澤01
1 深瀬 猫が大文字という大胆さに、度肝を
抜かれました。これぞ春。
(067) 入社式 紺の軍団 春の色 中津川04
今年の4月に上の娘が海外に留学し、下の娘が地方の
大学に出発した際読んだ句です。 (以下3 句)
(068) 嬉しさと寂しさの中春爛漫 秋岡01
1 深瀬 以下の2句も含めて、子離れ、親離
れの微妙なすれ違いの情感の深さに共感しま
した。
(069) 満開の桜の下を娘発つ 秋岡02
1 小野寺 満開の桜の中を大切に育てた娘が巣
立っていく、父親の心境を切々と表していま
す。
2 豊 「春」という題なのでその字が入って
いないのが残念ですが、それは別にして、詞
書きがなくても一つの句として味わうことの
できる雰囲気があると思います。
(070) 春愁や娘の声の華やかさ 秋岡03
1 中津川
(071) やわらかな 緑に染めて 春が行く 橋本07
1 秋岡 何事も盛りを過ぎて名残惜しいとこ
ろがいいですね。
(072) 淑女らが 色軽やかに 春を着る 宮澤02
(073) 春霞 蓮華の畔に ひばり啼き 小野寺11
(074) 芽吹く木々 春を繋いで 桜散る 橋本03
1 小野寺 桜は散ってもやがて緑の葉が新しく
生まれ変わっていきます。
2 志方 春の去りゆくさみしさがうまく表現
されている
(075) 春の宵 桜吹雪の 舞う夜道 野澤05
(076) 菜の花や春待ち遠し陽だまりに 秋元01
(Flowers of canola waiting Spring in the Sun)
1 野澤
(077) 春の京聞こえてくるのは中国語 小幡02
一年間 丹精を込めて育てた牡丹が咲きました。
(078) 春暁の蒼き光に 牡丹咲き。 小野寺07
1 秋元
3.自由題、無季語
(079) 木漏れ日を あびて 赤児を抱きにけり 小野寺06
(080) 白内障治り桜も透きとおり 深瀬20
1 橋本 よかったですね、視界良好、桜も透
き通って見えるほど
(081) 青モミジ 宴の余韻 拭い去る 志方07
(082) 万緑の ひかりまといて 山桜 小野寺05
1 吉良 春のさわやかな風が感じられます。
(083) ふり積る 桜を踏みて 友おくる 吉良03
1 小野寺 桜の散るように逝った野辺送りの友
に重なります。
(084) 法の網 すくった魚を 取り逃がし 野澤18
1 豊 季語はありませんが、現代社会を風
刺した辛口の味わいがいいですね。
(085) 神宿る 祠(ほこら)の陰に やま櫻 小野寺17
1 小幡
(086) ロボスーツ 老老介護の 救世主 野澤14
(087) 御仏の化身のごとく大桜 豊05
1 澤藤
2 深瀬 やや大上段ですが、満開の大きな桜
には超現実的な畏怖を感じます。
(088) 薄紅の 牡丹は朝に 息を吐き 小野寺08
1 中津川
2 深瀬 蕪村の「閻王の口や牡丹を吐んとす」
を思い浮かべましたが、牡丹のなにか迫力に
満ちた生命力が感じられます。
(089) 若草の水玉に陽のひかりおり 深瀬17
1 小野寺 朝の光のなかの若草の水玉は心の高
揚でしょうか。
(090) 再生と ロボに託する 高齢化 野澤15
(091) 白椿 祠(ほこら)の木霊(こだま)眠りおり。 小野寺19
(092) 夜桜を 見事に捉えた 窓屏風 野澤08
(093) ランニング 土手道白い 梨の花 中津川08
(094) 夢さそふ 桜吹雪の 京の宿 小野寺03
(095) 阿蘇の山 ミヤマキリシマ 咲き誇れ 志方05
1 秋元 九重山に登った時、咲き乱れていた
のを思い出しました。また、なぜ咲き誇れな
のか、地震災害への応援歌とも受け取れまし
た。
(096) 遊歩道 桜を青葉に 模様替え 野澤07
1 古川
(097) 微笑みて 赤児の眉に ちから在り。 小野寺16
1 小幡
2 宮澤
3 吉良 幼さのなかにしっかりした顔つき。
祖父としても安心できますね。
(098) 朧月 甍の先の 夕間暮れ 志方09
(099) 古老手を腰に若草見つめおり 深瀬18
1 豊 自分にも昔はこんな若草のような時
があった、としみじみ述懐している老人。そ
の心境、よくわかります。
(100) 誰ひとり 観るひともなく 山櫻 小野寺22
1 秋岡 寂しい句ですがそんな瞬間もまた風
情があります
2 志方 いい句ですね。本当に
(101) 遅咲きの 御室桜に 京時雨 野澤04
1 小野寺 遅い春を象徴した桜に降る雨はしみ
じみとした風情を感じます
2 秋元
(102) 花水木 せせらぎの音 一万歩 中津川07
(103) 高層の居間に目まわす内裏雛 深瀬14
(104) 散る桜 古城の松を 仰ぎおり。 小野寺01
(105) サクラ去り 梢彩る 青もみじ 志方06
(106) 駒場野の 里桜(カンザン)の路 薄日差し 野澤02
1 柳町
(107) みどり児の 眉 涼やかに 花菖蒲 小野寺21
(108) 涙目に くしゃみ鼻水 花粉症 野澤06
(109) 夕闇の 迫りし路地に 白椿 小野寺14
1 志方 この時期椿の位置取りが端的にあら
われている
2 古川
(110) 水温み水底 (みなそこ) の生めざめだし 深瀬16
1 吉良 春の小川に様々な生き物がうごめい
ている感じがします。
(111) 菜種梅雨 母を偲んで 空見上げ 野澤03
1 深瀬 春の長雨の空に、深い情感を漂わせ
ていることに引き込まれました。絶唱です。
(112) ひかり降る 月夜の闇に 櫻花 小野寺04
(113) つつじ咲く 我も我もと 超満員 宮澤03
(114) 花の雲まとひて山の薄化粧 豊06
1 野澤
2 志方 どんな化粧かなぞめいている
3 中津川
(115) 菜の花の 群青の海 けぶりけり 小野寺18
(116) 老妻のテレビの横の内裏雛 深瀬15
1 宮澤
2 秋岡 内裏雛は老妻の嫁入道具それとも娘
さんたちの物だったのか愛妻家の穏やかな気
分が伝わってきます。
(117) 花見酒 花雪の道 夢うつつ 橋本01
(118) 朝露に 白き牡丹の 生命(いのち) 咲き 小野寺09
(119) 遊歩道覆い隠すや花吹雪 秋元07
(120) 教典の 教えは何処 テロ行為 野澤16
(121) 浅緑に 吹く風染める 青モミジ 志方11
(122) 山百合の 強き香りや 暗き杜 小野寺13
(123) 奥座敷ガラス戸越しの雛飾り 深瀬13
(124) たゆとうて 岸辺に淡き 花筏。(はないかだ) 小野寺10
1 秋元
2 吉良 桜の花びらが筏のように連なってい
る美しい情景が感じられます。
(125) 桜散りみどり深まり老ひを追ふ 深瀬19
(126) 花は未だ 栄華をしのぶ 御室かな 志方08
1 豊 桜が有名な京都の仁和寺。まだ花は
咲いていないが、かつて栄えた宇多天皇の御
代がしのばれる。歴史を感じさせます。
(127) 夜桜の かかりし 女性(ひと)の今はなく 小野寺23
1 小幡
2 橋本
追記
選句とともに、お送りいただいたコメント、等を勝手ですが、追記させてい
だたきました。ご参考までです。 深瀬
・柳町さん:明日から、家内とチェコ、オーストリア旅行です。思いっきりク
ラシック音楽をたのしんできます。「七夕会」参加は微妙です。
・志方さん:知の兼題はなかなか難しいかなと思いましたが、結構秀句が多か
ったようです。
・秋岡さん:今回の兼題の "春" と "知" はなかなか曲者ですね。 "春" は "
花" や "桜" や "菜の花" らと季重なりになりやすく、どこまで許されるもの
か良くわからないのであまり気にしないで選句しましたが、結果的にはあっさ
りした句に共感しました。 "知" はどうしても川柳ぽくなってしまいがちでそ
れも楽しいものでした。
・野澤さん:情感溢れ,共感できる作品が非常に多く,選句に悩まされました
。残したい句は20以上もあり,果たしてこれが本当にベストなのかと何度も何
度も詠み返しては差し替えて,時間切れ寸前まで,愉しむことができました。
・宮澤さん:全て、我が思うことよく詠んでいただきましたということで選ば
していただきました。
・藤藤さん:すみませんが今回は選句パスさせいただきます。
・小野寺さん:ぎっくり腰は庭仕事につい夢中になりすぎでした。医者にいっ
てそのあと なんとか頑張って絵を描きにいきます。
----
第十六回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
今回は、ややばらけました。6 点句から2 点句は下記のようでした。
6 点句
(041) 知恵の輪に 力で挑む 孫諭し 野澤13
4 点句 (以下3 句を一つの句とみなしました。)
(068) 嬉しさと寂しさの中春爛漫 秋岡01
(069) 満開の桜の下を娘発つ 秋岡02
(070) 春愁や娘の声の華やかさ 秋岡03
3 点句
(012) がんよりも痴呆告知の怖き今 深瀬01
(058) 隣家越え居間に陽の射す春来たり 深瀬12
(097) 微笑みて 赤児の眉に ちから在り。 小野寺16
(114) 花の雲まとひて山の薄化粧 豊06
2 点句
(006) 人の世の 悲しさ知らず 桜舞う 吉良02
(011) 石垣の 知恵打ち砕き 揺れ強し 中津川01
(013) 知らぬ間に桜並木の異邦人 秋元04
(036) 老いてなお 行くかた知らず 旅つづく 吉良04
(047) 老松の梢に丸き春の月 豊04
(057) 晴れ晴れと退職する友春爛漫 秋岡05
(060) 琉球の雨風荒ぶ春雷や 秋元06
(064) 春の宴一分咲きとて酩酊す 秋岡04
(074) 芽吹く木々 春を繋いで 桜散る 橋本03
(087) 御仏の化身のごとく大桜 豊05
(088) 薄紅の 牡丹は朝に 息を吐き 小野寺08
(100) 誰ひとり 観るひともなく 山櫻 小野寺22
(101) 遅咲きの 御室桜に 京時雨 野澤04
(109) 夕闇の 迫りし路地に 白椿 小野寺14
(116) 老妻のテレビの横の内裏雛 深瀬15
(124) たゆとうて 岸辺に淡き 花筏。(はないかだ) 小野寺10
(127) 夜桜の かかりし 女性(ひと)の今はなく 小野寺23
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人
の名前とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付
します。
次回については、今年7 月上旬ころにご連絡したいと思っていますの
で、よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありま
したら、ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の15名が参加しました。
秋岡さん、秋元さん、小野寺さん、小幡さん、吉良さん、澤藤さん、志方さ
ん、中津川さん、野澤さん、橋本さん、古川さん、宮澤さん、柳町さん、豊さ
ん、深瀬。
(2) 今回の句会の結果を踏まえた勉強会について
今回の句会の結果を踏まえて、顧問の豊さんを囲む感じで、勉強会を行いた
いと思っています。日時、場所、等は未定です。追って、ご連絡する予定です
ので、よろしくお願いいたします。
2016.05.07
代表 橋口侯之介 (休会中)
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
1.兼題 知
(001) 汗ぬぐい 強く浮き出よ 知能線 中津川03
1 深瀬 思わずこちらも力んでしまうような
不思議な迫力を感じました。
(002) 知と技が 揃わずもがく ゴルフかな 橋本10
1 宮澤
(003) 西洋知格物致知と相容れず 深瀬07
1 豊 私も、西洋の知よりも東洋の知のほ
うが奥が深いと思っています。無季の句です
が、「 知」 という題をユニークな視点で詠み
ました。
(004) STAPは知る人ぞ知る闇の中 秋元05
(005) AIの疲れ知らずに戦意失せ 深瀬05
1 野澤
(006) 人の世の 悲しさ知らず 桜舞う 吉良02
1 小幡
2 秋元
(007) 知技忘れ 爽快求め ティーショット 橋本11
(008) 知床の蝦夷オゴジョ棲む雪渓や 秋元03
(009) 知とは何 病の中で もがいてる 宮澤05
(010) 知の世界人の手によりビッグバン 深瀬08
崩れそうもない熊本城壁が無残
(011) 石垣の 知恵打ち砕き 揺れ強し 中津川01
1 橋本 清正公がどう思われているか聞いて
みたいですね
2 志方 技術者の端くれとして、自戒してお
ります。
(012) がんよりも痴呆告知の怖き今 深瀬01
1 小幡
2 宮澤
3 野澤
(013) 知らぬ間に桜並木の異邦人 秋元04
1 秋岡 本当にどこに行っても外国人だらけ
で 櫻の下も例外ではないようです。
2 柳町
(014) 知識欲衰えつつも眼鏡取る 秋岡06
1 吉良 作者のまじめな性格がにじみ出て、
ほほえましく思います。
(015) 答申を 蔑ろにする 有識者 野澤17
(016) 予知すらも できない地震 どこかしこ 志方04
1 野澤
(017) 駒東の学舎の窓に知の光 柳町01
(018) みひらきし目に知ひかる西洋画 深瀬10
(019) 知床の残雪踏んで頂へ 秋元02
1 古川
人口頭脳と人間の「碁」の戦いを思って
(020) 巧者の知コンピュータにも勝りたる 柳町02
(021) 反知性世界席巻ポピュリズム 深瀬04
(022) 知の拠点 願い叶わぬ 地方大 野澤11
(023) 知るべきか知らざるべきか自問せり 深瀬03
(024) 神護寺を のぼり来りて 老いを知る 志方01
(025) 朧夜やロボットになき認知症 豊01
1 中津川
(026) 春うらら人人人の知恩院 小幡01
(027) 一夜漬け 知識とならぬが サクラサク 中津川02
1 宮澤
原発再稼働 司法の場で争うべきものか、判決は割れ
ている
(028) 知を超える 司法判断 右左 橋本08
(029) 因果の知深層学習人を超へ 深瀬02
1 中津川
(030) この地震 自然の脅威 思い知る 志方03
(031) 地が揺れて 知と血がたぎり 復興へ 宮澤04
(032) 知識から 知恵に進化の コンピュータ 野澤12
1 柳町
(033) 知恵浅き総理の顔や万愚節 豊02
(034) 認知症年を忘れて山登り 小幡03
(035) 思ひ出や「知的生活」しゃぼんだま 深瀬06
1 吉良 シャボン玉のように儚く消えゆく若
き日々。同感です。
(036) 老いてなお 行くかた知らず 旅つづく 吉良04
1 志方 西行が芭蕉の心境みたい
2 深瀬 謙虚で前向きな気持ちは、これから
の理想だと思いました。
(037) SFが 身近に迫る 囲碁AI 野澤10
(038) 人工知能 過ぎれば地球 熱くなる 橋本09
(039) 民知るや アベノウィルス 何処に行く 志方10
1 澤藤
(040) ソフトの知ハードの脳とヒトつくる 深瀬09
(041) 知恵の輪に 力で挑む 孫諭し 野澤13
1 小幡
2 宮澤
3 橋本
4 豊 これも無季の句ですが、「 知恵の輪」
という発想が面白いです。「 孫諭し」もいい
ですね。ほのぼのとした情景が浮かびます。
5 秋岡 "知" と "力" の対比が幼い孫を通じ
て情景が伝わってきました。
6 柳町
漱石「草枕」に因み、以下二句
(042) 知情意にバランスとれず年を食う 澤藤01
(043) 人ぞ言う知と智の違いは天地の差 澤藤02
(044) 痴の虚頭 アベクロ脳は 花散らし 志方02
(045) 足るを知り老境の今泰然と 秋岡07
1 吉良 実際はなかなか出来ないものですが、
そのような心境になりたいものです。
2.兼題 春
(046) 春の宵 弥次喜多偲び 宿場町 中津川05
(047) 老松の梢に丸き春の月 豊04
1 小野寺
2 野澤
(048) 春けぶり 崖の小路の 菫草(すみれそう) 小野寺20
1 秋元
咲き乱れならば歓迎なのですが、、、
(049) 温暖化 春の花々 乱れ咲き 橋本04
1 中津川
(050) 逝く春や 花散る里の おぼろ月 小野寺02
1 古川
(051) 春うらら 睡魔の先に 孫の顔 野澤09
1 小幡
(052) 花こぼれ 川面を染めし 春の風 吉良01
1 秋元
(053) 春はたけ地震の裂け目走りおり 深瀬11
1 中津川
(054) 目黒川 人並減りて 春の雨 中津川06
(055) 春の川 浅瀬で鯉の 恋バトル 橋本02
(056) 春の宵 桜舞い散る 窓屏風 野澤01
(057) 晴れ晴れと退職する友春爛漫 秋岡05
1 小野寺
2 橋本
(058) 隣家越え居間に陽の射す春来たり 深瀬12
1 橋本
2 野澤
3 豊 冬は太陽が低いので日ざしが隣家に
遮られていた。それが春になって太陽が高く
なったので、自分の家まで日ざしが届くよう
になった。実際の体験か想像かはわかりませ
んが、春を感じる一コマだと思います。「春
来たり」 は「 春来たる」のほうがいいのでは
ないでしょうか。
(059) 春の陽に 透きとおる若葉 雑木林 橋本06
1 古川
(060) 琉球の雨風荒ぶ春雷や 秋元06
1 柳町
2 古川
(061) 春まだき 轍(わだち)の跡に 蓮華草 小野寺12
(062) 春風を運ぶピアノの調べかな 豊03
1 秋岡 何か力の抜けた春らしい句だなあと
感じました。
(063) 菜の花の 岬に哀し 春が暮れ 小野寺15
1 志方 水墨画にわずか薄紅の色彩がにじん
でいるような
(064) 春の宴一分咲きとて酩酊す 秋岡04
1 宮澤
2 橋本 一部咲きでも待ち遠しかった楽しい
宴、酔いますね
(065) 春の空 ツグミは帰り ツバメ来る 橋本05
(066) 春が来た 猫がベッドで 大文字 宮澤01
1 深瀬 猫が大文字という大胆さに、度肝を
抜かれました。これぞ春。
(067) 入社式 紺の軍団 春の色 中津川04
今年の4月に上の娘が海外に留学し、下の娘が地方の
大学に出発した際読んだ句です。 (以下3 句)
(068) 嬉しさと寂しさの中春爛漫 秋岡01
1 深瀬 以下の2句も含めて、子離れ、親離
れの微妙なすれ違いの情感の深さに共感しま
した。
(069) 満開の桜の下を娘発つ 秋岡02
1 小野寺 満開の桜の中を大切に育てた娘が巣
立っていく、父親の心境を切々と表していま
す。
2 豊 「春」という題なのでその字が入って
いないのが残念ですが、それは別にして、詞
書きがなくても一つの句として味わうことの
できる雰囲気があると思います。
(070) 春愁や娘の声の華やかさ 秋岡03
1 中津川
(071) やわらかな 緑に染めて 春が行く 橋本07
1 秋岡 何事も盛りを過ぎて名残惜しいとこ
ろがいいですね。
(072) 淑女らが 色軽やかに 春を着る 宮澤02
(073) 春霞 蓮華の畔に ひばり啼き 小野寺11
(074) 芽吹く木々 春を繋いで 桜散る 橋本03
1 小野寺 桜は散ってもやがて緑の葉が新しく
生まれ変わっていきます。
2 志方 春の去りゆくさみしさがうまく表現
されている
(075) 春の宵 桜吹雪の 舞う夜道 野澤05
(076) 菜の花や春待ち遠し陽だまりに 秋元01
(Flowers of canola waiting Spring in the Sun)
1 野澤
(077) 春の京聞こえてくるのは中国語 小幡02
一年間 丹精を込めて育てた牡丹が咲きました。
(078) 春暁の蒼き光に 牡丹咲き。 小野寺07
1 秋元
3.自由題、無季語
(079) 木漏れ日を あびて 赤児を抱きにけり 小野寺06
(080) 白内障治り桜も透きとおり 深瀬20
1 橋本 よかったですね、視界良好、桜も透
き通って見えるほど
(081) 青モミジ 宴の余韻 拭い去る 志方07
(082) 万緑の ひかりまといて 山桜 小野寺05
1 吉良 春のさわやかな風が感じられます。
(083) ふり積る 桜を踏みて 友おくる 吉良03
1 小野寺 桜の散るように逝った野辺送りの友
に重なります。
(084) 法の網 すくった魚を 取り逃がし 野澤18
1 豊 季語はありませんが、現代社会を風
刺した辛口の味わいがいいですね。
(085) 神宿る 祠(ほこら)の陰に やま櫻 小野寺17
1 小幡
(086) ロボスーツ 老老介護の 救世主 野澤14
(087) 御仏の化身のごとく大桜 豊05
1 澤藤
2 深瀬 やや大上段ですが、満開の大きな桜
には超現実的な畏怖を感じます。
(088) 薄紅の 牡丹は朝に 息を吐き 小野寺08
1 中津川
2 深瀬 蕪村の「閻王の口や牡丹を吐んとす」
を思い浮かべましたが、牡丹のなにか迫力に
満ちた生命力が感じられます。
(089) 若草の水玉に陽のひかりおり 深瀬17
1 小野寺 朝の光のなかの若草の水玉は心の高
揚でしょうか。
(090) 再生と ロボに託する 高齢化 野澤15
(091) 白椿 祠(ほこら)の木霊(こだま)眠りおり。 小野寺19
(092) 夜桜を 見事に捉えた 窓屏風 野澤08
(093) ランニング 土手道白い 梨の花 中津川08
(094) 夢さそふ 桜吹雪の 京の宿 小野寺03
(095) 阿蘇の山 ミヤマキリシマ 咲き誇れ 志方05
1 秋元 九重山に登った時、咲き乱れていた
のを思い出しました。また、なぜ咲き誇れな
のか、地震災害への応援歌とも受け取れまし
た。
(096) 遊歩道 桜を青葉に 模様替え 野澤07
1 古川
(097) 微笑みて 赤児の眉に ちから在り。 小野寺16
1 小幡
2 宮澤
3 吉良 幼さのなかにしっかりした顔つき。
祖父としても安心できますね。
(098) 朧月 甍の先の 夕間暮れ 志方09
(099) 古老手を腰に若草見つめおり 深瀬18
1 豊 自分にも昔はこんな若草のような時
があった、としみじみ述懐している老人。そ
の心境、よくわかります。
(100) 誰ひとり 観るひともなく 山櫻 小野寺22
1 秋岡 寂しい句ですがそんな瞬間もまた風
情があります
2 志方 いい句ですね。本当に
(101) 遅咲きの 御室桜に 京時雨 野澤04
1 小野寺 遅い春を象徴した桜に降る雨はしみ
じみとした風情を感じます
2 秋元
(102) 花水木 せせらぎの音 一万歩 中津川07
(103) 高層の居間に目まわす内裏雛 深瀬14
(104) 散る桜 古城の松を 仰ぎおり。 小野寺01
(105) サクラ去り 梢彩る 青もみじ 志方06
(106) 駒場野の 里桜(カンザン)の路 薄日差し 野澤02
1 柳町
(107) みどり児の 眉 涼やかに 花菖蒲 小野寺21
(108) 涙目に くしゃみ鼻水 花粉症 野澤06
(109) 夕闇の 迫りし路地に 白椿 小野寺14
1 志方 この時期椿の位置取りが端的にあら
われている
2 古川
(110) 水温み水底 (みなそこ) の生めざめだし 深瀬16
1 吉良 春の小川に様々な生き物がうごめい
ている感じがします。
(111) 菜種梅雨 母を偲んで 空見上げ 野澤03
1 深瀬 春の長雨の空に、深い情感を漂わせ
ていることに引き込まれました。絶唱です。
(112) ひかり降る 月夜の闇に 櫻花 小野寺04
(113) つつじ咲く 我も我もと 超満員 宮澤03
(114) 花の雲まとひて山の薄化粧 豊06
1 野澤
2 志方 どんな化粧かなぞめいている
3 中津川
(115) 菜の花の 群青の海 けぶりけり 小野寺18
(116) 老妻のテレビの横の内裏雛 深瀬15
1 宮澤
2 秋岡 内裏雛は老妻の嫁入道具それとも娘
さんたちの物だったのか愛妻家の穏やかな気
分が伝わってきます。
(117) 花見酒 花雪の道 夢うつつ 橋本01
(118) 朝露に 白き牡丹の 生命(いのち) 咲き 小野寺09
(119) 遊歩道覆い隠すや花吹雪 秋元07
(120) 教典の 教えは何処 テロ行為 野澤16
(121) 浅緑に 吹く風染める 青モミジ 志方11
(122) 山百合の 強き香りや 暗き杜 小野寺13
(123) 奥座敷ガラス戸越しの雛飾り 深瀬13
(124) たゆとうて 岸辺に淡き 花筏。(はないかだ) 小野寺10
1 秋元
2 吉良 桜の花びらが筏のように連なってい
る美しい情景が感じられます。
(125) 桜散りみどり深まり老ひを追ふ 深瀬19
(126) 花は未だ 栄華をしのぶ 御室かな 志方08
1 豊 桜が有名な京都の仁和寺。まだ花は
咲いていないが、かつて栄えた宇多天皇の御
代がしのばれる。歴史を感じさせます。
(127) 夜桜の かかりし 女性(ひと)の今はなく 小野寺23
1 小幡
2 橋本
追記
選句とともに、お送りいただいたコメント、等を勝手ですが、追記させてい
だたきました。ご参考までです。 深瀬
・柳町さん:明日から、家内とチェコ、オーストリア旅行です。思いっきりク
ラシック音楽をたのしんできます。「七夕会」参加は微妙です。
・志方さん:知の兼題はなかなか難しいかなと思いましたが、結構秀句が多か
ったようです。
・秋岡さん:今回の兼題の "春" と "知" はなかなか曲者ですね。 "春" は "
花" や "桜" や "菜の花" らと季重なりになりやすく、どこまで許されるもの
か良くわからないのであまり気にしないで選句しましたが、結果的にはあっさ
りした句に共感しました。 "知" はどうしても川柳ぽくなってしまいがちでそ
れも楽しいものでした。
・野澤さん:情感溢れ,共感できる作品が非常に多く,選句に悩まされました
。残したい句は20以上もあり,果たしてこれが本当にベストなのかと何度も何
度も詠み返しては差し替えて,時間切れ寸前まで,愉しむことができました。
・宮澤さん:全て、我が思うことよく詠んでいただきましたということで選ば
していただきました。
・藤藤さん:すみませんが今回は選句パスさせいただきます。
・小野寺さん:ぎっくり腰は庭仕事につい夢中になりすぎでした。医者にいっ
てそのあと なんとか頑張って絵を描きにいきます。
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2016年2月11日木曜日
七句会のみなさま
第十五回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
今回の8 点句から3 点句は、下記のようでした。
8 点句
(010) 青き闇 白く染め抜く 寒の月 吉良01
5 点句
(083) 閑かさを求めて冬の一人旅 豊05
4 点句
(035) 空碧く 冬芽は 命 宿しけり。 小野寺18
3 点句
(004) 紺碧の海峡の先初日の出 秋岡03
(006) 古伊万里の藍の牡丹や床框 (とこがまち) 豊01
(055) 温暖化青い地球に影落とす 秋元08
(068) 江南の春風に舞う藍染布 秋元02
(082) 漁火 (いさりび) の波頭の闇に 星流れ。 小野寺06
(091) 年明けてなにか軽やか過去を捨て 深瀬18
(092) 朝日背に 孫と背比べ 初詣 野澤03
(112) 潮鳴りを 故郷 (ふるさと) とほく 夢で聴き。 小野寺15
(113) 雑煮食べ 亡き母偲ぶ 一周忌 野澤01
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人
の名前とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付
します。
次回については、今年4 月上旬ころにご連絡したいと思っていますの
で、よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありま
したら、ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の18名が参加しました。
秋岡さん、秋元さん、内野さん、小野寺さん、小幡さん、吉良さん、澤藤さ
ん、志方さん、中津川さん、野澤さん、橋本さん、藤原さん、古川さん、宮澤
さん、森 (杜瑯) さん、柳町さん、豊さん、深瀬。
(2) 今回の句会の結果を踏まえた勉強会について
今回の句会の結果を踏まえて、顧問の豊さんを囲む感じで、下記の要領で勉
強会を行いたいと思います。
参加者は、2 月14日 (日) までにご連絡いただければ幸いです。
勉強会の後、有志で飲み会を予定しています。
・日時 3 月2 日(水)17時~19時
・場所 未定
・費用 一人り2,000 円前後 (予定)
2016.02.07
代表 橋口侯之介 (休会中)
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
1.兼題 青 (紺、藍)
(001) 青空に 南天赤の 点描画 宮澤03
1 秋元
2 深瀬 青い空に赤い南天の色彩感と、点と
天の掛詞がたのしい。
(002) 群青の波頭遥かに 友の逝き。 小野寺08
1 吉良 海を愛した亡き友人と思いますが、
波間に今もなおその姿が見えているように感
じたのでしょうか?
2 中津川 西牟田君の散骨の様子が浮かびます
(003) 青空にからす飛び交う麦畑 (ゴッコ絵画) 深瀬05
元旦の朝近くの高台から見た明石海峡の先
の初日の出は印象的でした。
(004) 紺碧の海峡の先初日の出 秋岡03
1 吉良 初日の出が目の前に見えるように感
じます。
2 内野 きっと素晴らしい光景だったことで
しょう。
3 豊 海峡の先に昇る初日の出の美しさが
目に浮かびます。
(005) また一つふえる空地 (あきち) と青い空 小幡03
1 宮澤
(006) 古伊万里の藍の牡丹や床框 (とこがまち) 豊01
1 中津川 家の中にも藍の牡丹が咲いてます
2 柳町
3 小野寺 古伊万里の藍の牡丹と床框の対象が
藍の抑えられた色調を一層静謐な風情におき
かえて心地よい。
(007) 吹雪さり紅梅匂い空青く 内野03
(008) 氷上に青き輝き願いこめ 秋元07
(009) 蒼き朝 牡丹の冬芽 眠りおり。 小野寺19
1 深瀬 蒼と絢爛豪華な牡丹の色彩感、そし
て、じっと時をまつ姿勢に共感。
(010) 青き闇 白く染め抜く 寒の月 吉良01
1 秋岡 月は、夏は赤く、秋は黄色く、そし
て冬は本当に白い寒々しい月なんですね。
2 宮澤
3 豊 冬の夜の月の姿がうまくとらえられ
ています。「白く染め抜く」がいいですね。
4 橋本 絵画的ですね
5 柳町
6 小野寺 白い月を浮かび上がらせる青い闇夜
が深い夜更けの静けさを引き立てます
7 志方
8 小幡
(011) 青空や 北風我に 吹きぬけよ 古川03
(012) 群青の 海 切り裂きて 百舌が啼き。 小野寺10
1 秋元
2 小幡
(013) ヨットの帆輝く海の青さかな 豊02
1 藤原
2 古川
(014) 寝転んで 見上げる空は 青一色 古川05
1 秋岡 寒い中でもご本人の何か嬉しげな楽
しげな心持ちを感じます
(015) 青学が箱根路走る晴れ晴れと 秋岡01
(016) 群青に旗竿染める藍の郷 秋元01
1 中津川 約40年前に行った徳島の藍住を思
い出しました
(017) 蒼穹の かなた山の端 紅淡く 志方02
1 小野寺 明け方の東雲時の荘厳さを 絵のよ
うに伝えてくれます。
(018) 空青き登りゆく坂白富嶽 内野02
1 吉良 澄んだ青空に聳える山に向かって登
っている様子が、読み人の人生の歩みを映し
ているように思います。
2 澤藤 寒波一幕が終わり、二幕はあるので
しょうか。
(019) 晴天に北風小僧が演舞する 小幡01
1 秋岡 "小僧が演舞する" は楽しくて、気分
をほっとさせてくれる句です。
2 橋本 北風は何で舞っているのか
(020) 熱燗に デルフトブルー 揺ら揺らと 宮澤02
(021) 年老いて更に求める空の青 澤藤02
(022) 雲海を 押しのけ坐る 青き峰 吉良02
1 志方
(023) 春画展永青文庫男女群れ 深瀬02
(024) 晴天に木枯らしが泣く寒さかな 小幡02
1 秋岡 あまりの寒さに木枯らし自身が泣く
のでしょうか。
2 小野寺 木枯らしを泣くと表した寒さが青い
空にふと感慨を呼びます。
(025) 初春や梅の香りと空の青 澤藤01
(026) 凛として 北アルプスに 青空や 古川04
(027) 太古より 青く静まる 大氷河 吉良03
1 豊 季語のない無季俳句ですが、悠久の
歴史を大きなスケールで詠んでいます。
(028) 明星を 抱きて (いだきて) 蒼く 夜が明け。 小野寺11
庭の樫の木を剪定し、窓からの青空の眺め
復活、気持ち良し
(029) 剪定に 青空すっきり 戻りけり 橋本03
1 深瀬 樹木の剪定作業をし、すっきりした
空を見上げたときの爽快感と新鮮さ。
2 古川
(030) 茶と青の陸海軍服セピア色 深瀬03
(031) イーゼルに映す山肌青の影 秋元04
(032) 青空を背にしてキリリ冬木立 秋岡05
(033) 青海に イルカ飛び跳ね 船の伴 吉良05
(034) 初めてのダンスステップブルーライト横浜 澤藤04
(035) 空碧く 冬芽は 命 宿しけり。 小野寺18
1 杜瑯
2 吉良 厳寒の中にも命の息吹を感じさせる
句です
3 中津川
4 柳町
(036) 藍染に 浸るわが手や 青き皺 吉良06
1 宮澤
2 内野 皺に作者の人生を感じます。
(037) 青き海 白波よせて カモメ鳴く 志方04
(038) 雪景色 木枯らし寒く 青が澄む 宮澤01
(039) 群青の 海朱け染めて (あけそめて) 冬の朝 小野寺12
1 秋元
2 内野 冬の朝の見事さを見事に表現してい
ますね。
(040) 寒風の青空の中泳ぐ凧 秋岡04
1 野澤
2 古川
三年前ギリシャのサントリーニ島を旅行し
たが、青い海と白亜のホテルが記憶に深く刻
まれました。
(041) 青と白夏の思い出エ-ゲ海 小幡04
(042) 月一輪 蒼き光の 夜を往く。 小野寺16
駒場東邦の教室から富士山が見えたことを
おもいだして
(043) まなび屋の窓から望む青き富士 柳町01
1 藤原
2 志方
(044) 今日もまた株価ながめて青ざめる (川柳) 秋岡07
1 宮澤
2 小幡
(045) 青空を 伸び行く白線 突き進む 吉良04
(046) おもちゃ箱青いビー玉異邦人 深瀬04
(047) 空青く白く輝く富嶽かな 内野01
転んで作った青あざで、駒場東邦の棒倒し
を思い出しました。歳をとると転びやすくな
ります。お互い気をつけましょう
(048) 青あざを見つめて想う棒倒 柳町01
1 小幡
(049) 箱根路を青き躍動駆け抜ける 秋岡02
(050) 青と白 水の惑星 我ありき 古川01
若かりし頃の山行、南アに出かけ初日は土
砂降りも翌日は梅雨明けの素晴らしい青空
(051) 碧空の 南アルプス 梅雨明ける 橋本02
(052) 藍染の 肩の向こうに 大文字。 小野寺07
(053) 青二才成人式に羽目外し 秋岡06
1 野澤
(054) 青色に 染まり続けろ 我が星や 古川02
(055) 温暖化青い地球に影落とす 秋元08
1 藤原
2 橋本 言い得て妙!
3 野澤
残照の時刻、いつもの公園の紅葉が映え、
碧空に白い月が美しい
(056) 碧空に 映える紅葉 白い月 橋本04
(057) 青と赤寒暖男女危機度合い 深瀬01
(058) 南仏の抜ける青空画家の丘 秋元05
(059) 挑戦も 意味なき連呼 青吐息 志方03
1 野澤
2 柳町
(060) 南仏の降り注ぐ青燦燦と 秋元03
(061) 青氷 踏みてふれあう 道すがら 柳町01
1 秋元
2 深瀬 霜柱かつららの落ちたものか、いろ
んな人が足元を注意しながら行き交っている
風景がなつかしい。
(062) 友逝きて 散骨されし 青海原 志方06
1 小野寺 青海原に帰した友の死はいつまでも
己の死と重なり自分が生きることの理を教え
ているようです。
まだ若い頃、八ヶ岳山頂で体験、感激しま
した。
(063) 雲海に浮かぶ青島 (あおしま) 夏の富士 小幡05
1 橋本 独立蜂だからこその富士の雄姿です
ね、何回か見ています
(064) どちらに軍配あげようか空の青さと海の碧 (あお) 澤藤03
(065) 時雨空青空覗き薄日射す 秋元06
1 藤原
(066) 空青く 梢の先の 富士白き 志方01
1 宮澤
小笠原旅行での、美しい海の色に浮かぶ島
々を思い出して
(067) 小笠原 コバルトブルーに 浮かぶ島 橋本01
1 野澤
(068) 江南の春風に舞う藍染布 秋元02
1 柳町
2 小野寺 春風に舞う藍染の布は、絵のように
心を揺さぶられるようです。
3 志方
2.兼題 地球
(069) 地球の美改めて知るお正月 深瀬10
(070) 春浅し地球を壊す温暖化 豊03
1 野澤
(071) にごり陽の北京もパリも人の業 深瀬09
1 橋本 にごり陽がいいですね、パリはディ
ーゼル車(VW)が主要因?
2 中津川 まさににごり陽の大気ですね
(072) クォークは 地球の裏の 夏も知る 宮澤05
北朝鮮の水爆実験は狂気の沙汰としか思え
ない。テロといい北朝鮮といい悩ましい限り
です。 (以下、2 句)
(073) 北鮮の狂気に悩む地球人 秋岡08
(074) 地球儀で小さき祖国再確認 秋岡09
(075) どう処方地球の微熱ヒト菌禍 深瀬06
1 豊 地球の危機をうまく風刺しています。
社会派俳句ですね。
(076) 地球儀に つつがなき世を 初詣で 宮澤04
1 柳町
(077) 地球四季さくらにすいか栗に葱 深瀬07
COP21パリ協定は出来たが温暖化は抑
制できるのか、以下二句。
(078) 温暖化 行方定まぬ 地球号 橋本05
1 澤藤 みんなで考え、行動しましょう。
2 豊 文法としては「行方定まらぬ」もし
くは「行方定めぬ」だと思います。「地球号」
という言葉がいいです。
(079) 温暖化 地球は一つ 逃げられぬ 橋本06
(080) われらみな銀河の中の地球人 豊04
1 小幡
(081) 流氷にやっとたどりし白熊や 深瀬08
3.自由題
(082) 漁火 (いさりび) の波頭の闇に 星流れ。 小野寺06
1 秋元
2 内野 地球、宇宙、人間の営みの描写が見
事です。
3 古川
(083) 閑かさを求めて冬の一人旅 豊05
1 秋元
2 内野 どうして一人旅なのでしょうか。気
になります。
3 中津川
4 志方
5 小幡
(084) 冴えわたる 夜寒に白く 月の在り。 小野寺04
(085) 寄り添いし 白梅ほのか 香り立ち 杜瑯02
(086) 元旦の障子や松の影うつし 深瀬13
1 内野 静かな正月だったようですね。
2 豊 正月のめでたさをきれいに表現した、
完成度の高い句だと思います。
(087) 蕾梅 いつまで待つか 野辺歩き 志方05
(088) 朋ひとり 枯れ野の果つる 野辺に逝き。 小野寺21
1 志方
(089) 寂しさに うつり香求め 梅の咲く 杜瑯01
(090) 三世代 我が常識は 非常識 野澤07
1 古川
(091) 年明けてなにか軽やか過去を捨て 深瀬18
1 秋岡 新年は幾つになっても軽やかな気分
で迎えたいものです。
2 橋本 こうありたいとは思いますが、、、
一時でしょうか
3 野澤
(092) 朝日背に 孫と背比べ 初詣 野澤03
1 吉良 正月の朝日を背に孫の成長を願う気
持ちが感じられます。
2 秋岡 今年の正月は天気も良く家族揃って
の初詣が多かったです。楽しそうでいいです
ね。
3 宮澤
(093) 朝焼けの 光ほのかに 薔薇は咲き。 小野寺03
(094) 陽のひかり寒気の朝に顔に受け 深瀬16
(095) 薄紅の 光まといて 冬の薔薇。 小野寺02
1 秋元
2 志方
(096) 妻と屠蘇悲観楽観老ひの影 深瀬11
(097) 暁に 星たずさえて 陽はのぼり。 小野寺13
(098) のこり雪ふみしめかみしめ登る坂 内野04
(099) 暖冬と 云えども寂し 懐が 野澤05
(100) 月冴えて 銀の 雪夜を 歩きけり。 小野寺05
1 吉良 学生時代に行ったスキー場の夜を思
い出しました。
(101) 満員もスマホ溢れて疎空間 深瀬19
1 中津川 久しぶりに満員電車に乗ったときも
回りはスマホばかり
(102) 万感の 想い託して 歳が暮れ。 小野寺20
(103) 孫曰く 僕は勉強 アレルギー 野澤06
1 深瀬 こういう反発がでる子どもの柔軟性
がすごい。
(104) 海鳴りを 銀河流るる 果てに聴き。 小野寺09
(105) 元旦にひとりパン焼き茶を淹れる 深瀬17
1 秋岡 寂しいけれど何か強さも感じ、唸っ
てしまいました。
(106) 銀漢を 仰げば耳に 潮の音 小野寺14
1 志方
(107) 餅つきも 孫の世代は 押しボタン 野澤04
(108) 潮ひきて 浅瀬に迷う クジラかな 志方07
(109) 百舌 (もず) 啼きて 月 天心にかかりおり。 小野寺01
(110) 正月の おせちに残る 母の味 野澤02
1 豊 亡くなった母親の味がお嫁さんに引
き継がれている、ほのぼのとした感じが出て
います。
2 小幡
(111) 桟道橋電車見おろし初詣 深瀬15
(112) 潮鳴りを 故郷 (ふるさと) とほく 夢で聴き。 小野寺15
1 杜瑯
2 内野 海から上陸した生命体。人間の故郷
も海ですね。
3 橋本 いつも聞いていた潮鳴りは夢でも聴
けるとは。山育ちには無理です
(113) 雑煮食べ 亡き母偲ぶ 一周忌 野澤01
1 吉良 最近の正月のおせち料理は出来合い
が多くなりましたが、やはり母親の手作りの
味が忘れられません。
2 柳町
3 深瀬 引き継がれる伝統が急減するなかで、
食事は身近に残っています。
(114) 夕陽凧遠い昔にすいこまれ 深瀬12
(115) 荒海に 蝶一羽舞い 秋は暮れ。 小野寺17
(116) 目覚ましや家人は留守の冬座敷 豊06
1 宮澤
2 深瀬 なにか私小説的な異空間的の雰囲気
にひかれます。
(117) 初風呂の夜のしじまに顔拭ふ 深瀬14
1 小野寺 元旦の夜の風呂で顔を洗い、今年一
年を静かに迎えるのだという心の気概がいい
ですね。
(118) この一年 俳句に心 和まされ 野澤08
---- 以上 ----
第十五回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
今回の8 点句から3 点句は、下記のようでした。
8 点句
(010) 青き闇 白く染め抜く 寒の月 吉良01
5 点句
(083) 閑かさを求めて冬の一人旅 豊05
4 点句
(035) 空碧く 冬芽は 命 宿しけり。 小野寺18
3 点句
(004) 紺碧の海峡の先初日の出 秋岡03
(006) 古伊万里の藍の牡丹や床框 (とこがまち) 豊01
(055) 温暖化青い地球に影落とす 秋元08
(068) 江南の春風に舞う藍染布 秋元02
(082) 漁火 (いさりび) の波頭の闇に 星流れ。 小野寺06
(091) 年明けてなにか軽やか過去を捨て 深瀬18
(092) 朝日背に 孫と背比べ 初詣 野澤03
(112) 潮鳴りを 故郷 (ふるさと) とほく 夢で聴き。 小野寺15
(113) 雑煮食べ 亡き母偲ぶ 一周忌 野澤01
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人
の名前とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付
します。
次回については、今年4 月上旬ころにご連絡したいと思っていますの
で、よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありま
したら、ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の18名が参加しました。
秋岡さん、秋元さん、内野さん、小野寺さん、小幡さん、吉良さん、澤藤さ
ん、志方さん、中津川さん、野澤さん、橋本さん、藤原さん、古川さん、宮澤
さん、森 (杜瑯) さん、柳町さん、豊さん、深瀬。
(2) 今回の句会の結果を踏まえた勉強会について
今回の句会の結果を踏まえて、顧問の豊さんを囲む感じで、下記の要領で勉
強会を行いたいと思います。
参加者は、2 月14日 (日) までにご連絡いただければ幸いです。
勉強会の後、有志で飲み会を予定しています。
・日時 3 月2 日(水)17時~19時
・場所 未定
・費用 一人り2,000 円前後 (予定)
2016.02.07
代表 橋口侯之介 (休会中)
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
1.兼題 青 (紺、藍)
(001) 青空に 南天赤の 点描画 宮澤03
1 秋元
2 深瀬 青い空に赤い南天の色彩感と、点と
天の掛詞がたのしい。
(002) 群青の波頭遥かに 友の逝き。 小野寺08
1 吉良 海を愛した亡き友人と思いますが、
波間に今もなおその姿が見えているように感
じたのでしょうか?
2 中津川 西牟田君の散骨の様子が浮かびます
(003) 青空にからす飛び交う麦畑 (ゴッコ絵画) 深瀬05
元旦の朝近くの高台から見た明石海峡の先
の初日の出は印象的でした。
(004) 紺碧の海峡の先初日の出 秋岡03
1 吉良 初日の出が目の前に見えるように感
じます。
2 内野 きっと素晴らしい光景だったことで
しょう。
3 豊 海峡の先に昇る初日の出の美しさが
目に浮かびます。
(005) また一つふえる空地 (あきち) と青い空 小幡03
1 宮澤
(006) 古伊万里の藍の牡丹や床框 (とこがまち) 豊01
1 中津川 家の中にも藍の牡丹が咲いてます
2 柳町
3 小野寺 古伊万里の藍の牡丹と床框の対象が
藍の抑えられた色調を一層静謐な風情におき
かえて心地よい。
(007) 吹雪さり紅梅匂い空青く 内野03
(008) 氷上に青き輝き願いこめ 秋元07
(009) 蒼き朝 牡丹の冬芽 眠りおり。 小野寺19
1 深瀬 蒼と絢爛豪華な牡丹の色彩感、そし
て、じっと時をまつ姿勢に共感。
(010) 青き闇 白く染め抜く 寒の月 吉良01
1 秋岡 月は、夏は赤く、秋は黄色く、そし
て冬は本当に白い寒々しい月なんですね。
2 宮澤
3 豊 冬の夜の月の姿がうまくとらえられ
ています。「白く染め抜く」がいいですね。
4 橋本 絵画的ですね
5 柳町
6 小野寺 白い月を浮かび上がらせる青い闇夜
が深い夜更けの静けさを引き立てます
7 志方
8 小幡
(011) 青空や 北風我に 吹きぬけよ 古川03
(012) 群青の 海 切り裂きて 百舌が啼き。 小野寺10
1 秋元
2 小幡
(013) ヨットの帆輝く海の青さかな 豊02
1 藤原
2 古川
(014) 寝転んで 見上げる空は 青一色 古川05
1 秋岡 寒い中でもご本人の何か嬉しげな楽
しげな心持ちを感じます
(015) 青学が箱根路走る晴れ晴れと 秋岡01
(016) 群青に旗竿染める藍の郷 秋元01
1 中津川 約40年前に行った徳島の藍住を思
い出しました
(017) 蒼穹の かなた山の端 紅淡く 志方02
1 小野寺 明け方の東雲時の荘厳さを 絵のよ
うに伝えてくれます。
(018) 空青き登りゆく坂白富嶽 内野02
1 吉良 澄んだ青空に聳える山に向かって登
っている様子が、読み人の人生の歩みを映し
ているように思います。
2 澤藤 寒波一幕が終わり、二幕はあるので
しょうか。
(019) 晴天に北風小僧が演舞する 小幡01
1 秋岡 "小僧が演舞する" は楽しくて、気分
をほっとさせてくれる句です。
2 橋本 北風は何で舞っているのか
(020) 熱燗に デルフトブルー 揺ら揺らと 宮澤02
(021) 年老いて更に求める空の青 澤藤02
(022) 雲海を 押しのけ坐る 青き峰 吉良02
1 志方
(023) 春画展永青文庫男女群れ 深瀬02
(024) 晴天に木枯らしが泣く寒さかな 小幡02
1 秋岡 あまりの寒さに木枯らし自身が泣く
のでしょうか。
2 小野寺 木枯らしを泣くと表した寒さが青い
空にふと感慨を呼びます。
(025) 初春や梅の香りと空の青 澤藤01
(026) 凛として 北アルプスに 青空や 古川04
(027) 太古より 青く静まる 大氷河 吉良03
1 豊 季語のない無季俳句ですが、悠久の
歴史を大きなスケールで詠んでいます。
(028) 明星を 抱きて (いだきて) 蒼く 夜が明け。 小野寺11
庭の樫の木を剪定し、窓からの青空の眺め
復活、気持ち良し
(029) 剪定に 青空すっきり 戻りけり 橋本03
1 深瀬 樹木の剪定作業をし、すっきりした
空を見上げたときの爽快感と新鮮さ。
2 古川
(030) 茶と青の陸海軍服セピア色 深瀬03
(031) イーゼルに映す山肌青の影 秋元04
(032) 青空を背にしてキリリ冬木立 秋岡05
(033) 青海に イルカ飛び跳ね 船の伴 吉良05
(034) 初めてのダンスステップブルーライト横浜 澤藤04
(035) 空碧く 冬芽は 命 宿しけり。 小野寺18
1 杜瑯
2 吉良 厳寒の中にも命の息吹を感じさせる
句です
3 中津川
4 柳町
(036) 藍染に 浸るわが手や 青き皺 吉良06
1 宮澤
2 内野 皺に作者の人生を感じます。
(037) 青き海 白波よせて カモメ鳴く 志方04
(038) 雪景色 木枯らし寒く 青が澄む 宮澤01
(039) 群青の 海朱け染めて (あけそめて) 冬の朝 小野寺12
1 秋元
2 内野 冬の朝の見事さを見事に表現してい
ますね。
(040) 寒風の青空の中泳ぐ凧 秋岡04
1 野澤
2 古川
三年前ギリシャのサントリーニ島を旅行し
たが、青い海と白亜のホテルが記憶に深く刻
まれました。
(041) 青と白夏の思い出エ-ゲ海 小幡04
(042) 月一輪 蒼き光の 夜を往く。 小野寺16
駒場東邦の教室から富士山が見えたことを
おもいだして
(043) まなび屋の窓から望む青き富士 柳町01
1 藤原
2 志方
(044) 今日もまた株価ながめて青ざめる (川柳) 秋岡07
1 宮澤
2 小幡
(045) 青空を 伸び行く白線 突き進む 吉良04
(046) おもちゃ箱青いビー玉異邦人 深瀬04
(047) 空青く白く輝く富嶽かな 内野01
転んで作った青あざで、駒場東邦の棒倒し
を思い出しました。歳をとると転びやすくな
ります。お互い気をつけましょう
(048) 青あざを見つめて想う棒倒 柳町01
1 小幡
(049) 箱根路を青き躍動駆け抜ける 秋岡02
(050) 青と白 水の惑星 我ありき 古川01
若かりし頃の山行、南アに出かけ初日は土
砂降りも翌日は梅雨明けの素晴らしい青空
(051) 碧空の 南アルプス 梅雨明ける 橋本02
(052) 藍染の 肩の向こうに 大文字。 小野寺07
(053) 青二才成人式に羽目外し 秋岡06
1 野澤
(054) 青色に 染まり続けろ 我が星や 古川02
(055) 温暖化青い地球に影落とす 秋元08
1 藤原
2 橋本 言い得て妙!
3 野澤
残照の時刻、いつもの公園の紅葉が映え、
碧空に白い月が美しい
(056) 碧空に 映える紅葉 白い月 橋本04
(057) 青と赤寒暖男女危機度合い 深瀬01
(058) 南仏の抜ける青空画家の丘 秋元05
(059) 挑戦も 意味なき連呼 青吐息 志方03
1 野澤
2 柳町
(060) 南仏の降り注ぐ青燦燦と 秋元03
(061) 青氷 踏みてふれあう 道すがら 柳町01
1 秋元
2 深瀬 霜柱かつららの落ちたものか、いろ
んな人が足元を注意しながら行き交っている
風景がなつかしい。
(062) 友逝きて 散骨されし 青海原 志方06
1 小野寺 青海原に帰した友の死はいつまでも
己の死と重なり自分が生きることの理を教え
ているようです。
まだ若い頃、八ヶ岳山頂で体験、感激しま
した。
(063) 雲海に浮かぶ青島 (あおしま) 夏の富士 小幡05
1 橋本 独立蜂だからこその富士の雄姿です
ね、何回か見ています
(064) どちらに軍配あげようか空の青さと海の碧 (あお) 澤藤03
(065) 時雨空青空覗き薄日射す 秋元06
1 藤原
(066) 空青く 梢の先の 富士白き 志方01
1 宮澤
小笠原旅行での、美しい海の色に浮かぶ島
々を思い出して
(067) 小笠原 コバルトブルーに 浮かぶ島 橋本01
1 野澤
(068) 江南の春風に舞う藍染布 秋元02
1 柳町
2 小野寺 春風に舞う藍染の布は、絵のように
心を揺さぶられるようです。
3 志方
2.兼題 地球
(069) 地球の美改めて知るお正月 深瀬10
(070) 春浅し地球を壊す温暖化 豊03
1 野澤
(071) にごり陽の北京もパリも人の業 深瀬09
1 橋本 にごり陽がいいですね、パリはディ
ーゼル車(VW)が主要因?
2 中津川 まさににごり陽の大気ですね
(072) クォークは 地球の裏の 夏も知る 宮澤05
北朝鮮の水爆実験は狂気の沙汰としか思え
ない。テロといい北朝鮮といい悩ましい限り
です。 (以下、2 句)
(073) 北鮮の狂気に悩む地球人 秋岡08
(074) 地球儀で小さき祖国再確認 秋岡09
(075) どう処方地球の微熱ヒト菌禍 深瀬06
1 豊 地球の危機をうまく風刺しています。
社会派俳句ですね。
(076) 地球儀に つつがなき世を 初詣で 宮澤04
1 柳町
(077) 地球四季さくらにすいか栗に葱 深瀬07
COP21パリ協定は出来たが温暖化は抑
制できるのか、以下二句。
(078) 温暖化 行方定まぬ 地球号 橋本05
1 澤藤 みんなで考え、行動しましょう。
2 豊 文法としては「行方定まらぬ」もし
くは「行方定めぬ」だと思います。「地球号」
という言葉がいいです。
(079) 温暖化 地球は一つ 逃げられぬ 橋本06
(080) われらみな銀河の中の地球人 豊04
1 小幡
(081) 流氷にやっとたどりし白熊や 深瀬08
3.自由題
(082) 漁火 (いさりび) の波頭の闇に 星流れ。 小野寺06
1 秋元
2 内野 地球、宇宙、人間の営みの描写が見
事です。
3 古川
(083) 閑かさを求めて冬の一人旅 豊05
1 秋元
2 内野 どうして一人旅なのでしょうか。気
になります。
3 中津川
4 志方
5 小幡
(084) 冴えわたる 夜寒に白く 月の在り。 小野寺04
(085) 寄り添いし 白梅ほのか 香り立ち 杜瑯02
(086) 元旦の障子や松の影うつし 深瀬13
1 内野 静かな正月だったようですね。
2 豊 正月のめでたさをきれいに表現した、
完成度の高い句だと思います。
(087) 蕾梅 いつまで待つか 野辺歩き 志方05
(088) 朋ひとり 枯れ野の果つる 野辺に逝き。 小野寺21
1 志方
(089) 寂しさに うつり香求め 梅の咲く 杜瑯01
(090) 三世代 我が常識は 非常識 野澤07
1 古川
(091) 年明けてなにか軽やか過去を捨て 深瀬18
1 秋岡 新年は幾つになっても軽やかな気分
で迎えたいものです。
2 橋本 こうありたいとは思いますが、、、
一時でしょうか
3 野澤
(092) 朝日背に 孫と背比べ 初詣 野澤03
1 吉良 正月の朝日を背に孫の成長を願う気
持ちが感じられます。
2 秋岡 今年の正月は天気も良く家族揃って
の初詣が多かったです。楽しそうでいいです
ね。
3 宮澤
(093) 朝焼けの 光ほのかに 薔薇は咲き。 小野寺03
(094) 陽のひかり寒気の朝に顔に受け 深瀬16
(095) 薄紅の 光まといて 冬の薔薇。 小野寺02
1 秋元
2 志方
(096) 妻と屠蘇悲観楽観老ひの影 深瀬11
(097) 暁に 星たずさえて 陽はのぼり。 小野寺13
(098) のこり雪ふみしめかみしめ登る坂 内野04
(099) 暖冬と 云えども寂し 懐が 野澤05
(100) 月冴えて 銀の 雪夜を 歩きけり。 小野寺05
1 吉良 学生時代に行ったスキー場の夜を思
い出しました。
(101) 満員もスマホ溢れて疎空間 深瀬19
1 中津川 久しぶりに満員電車に乗ったときも
回りはスマホばかり
(102) 万感の 想い託して 歳が暮れ。 小野寺20
(103) 孫曰く 僕は勉強 アレルギー 野澤06
1 深瀬 こういう反発がでる子どもの柔軟性
がすごい。
(104) 海鳴りを 銀河流るる 果てに聴き。 小野寺09
(105) 元旦にひとりパン焼き茶を淹れる 深瀬17
1 秋岡 寂しいけれど何か強さも感じ、唸っ
てしまいました。
(106) 銀漢を 仰げば耳に 潮の音 小野寺14
1 志方
(107) 餅つきも 孫の世代は 押しボタン 野澤04
(108) 潮ひきて 浅瀬に迷う クジラかな 志方07
(109) 百舌 (もず) 啼きて 月 天心にかかりおり。 小野寺01
(110) 正月の おせちに残る 母の味 野澤02
1 豊 亡くなった母親の味がお嫁さんに引
き継がれている、ほのぼのとした感じが出て
います。
2 小幡
(111) 桟道橋電車見おろし初詣 深瀬15
(112) 潮鳴りを 故郷 (ふるさと) とほく 夢で聴き。 小野寺15
1 杜瑯
2 内野 海から上陸した生命体。人間の故郷
も海ですね。
3 橋本 いつも聞いていた潮鳴りは夢でも聴
けるとは。山育ちには無理です
(113) 雑煮食べ 亡き母偲ぶ 一周忌 野澤01
1 吉良 最近の正月のおせち料理は出来合い
が多くなりましたが、やはり母親の手作りの
味が忘れられません。
2 柳町
3 深瀬 引き継がれる伝統が急減するなかで、
食事は身近に残っています。
(114) 夕陽凧遠い昔にすいこまれ 深瀬12
(115) 荒海に 蝶一羽舞い 秋は暮れ。 小野寺17
(116) 目覚ましや家人は留守の冬座敷 豊06
1 宮澤
2 深瀬 なにか私小説的な異空間的の雰囲気
にひかれます。
(117) 初風呂の夜のしじまに顔拭ふ 深瀬14
1 小野寺 元旦の夜の風呂で顔を洗い、今年一
年を静かに迎えるのだという心の気概がいい
ですね。
(118) この一年 俳句に心 和まされ 野澤08
---- 以上 ----
2015年11月6日金曜日
第十四回の七句会の結果報告 2015年11月06日
七句会のみなさま
第十四回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
今回の5 点句から3 点句は、下記のようでした。
5 点句
(026) 雑踏の人波避けて路地の秋 秋岡04
(114) 風が啼く 秋発つ 野辺に 友の 逝き。 小野寺03
4 点句
(002) 穂の波の秋の稔りのうれしさよ 秋岡03
(048) 秋刀魚焼く煙なつかし昭和かな 深瀬15
(112) 哀しみは 遥かな秋の 鰯雲(いわしぐも) 小野寺10
3 点句
(008) ひとの世の波風強し老いてなほ 深瀬08
(010) さざ波に 中秋の月 揺らめいて 橋本03
(077) 潮待やいにしえ偲ぶ鞆の浦 内野05
(086) はらはらと 散りゆく 野辺に 秋も逝き。 小野寺05
(097) 彼岸花 紅い 焔(ほむら)に秋の居り 小野寺08
(098) 落葉踏む 秋移ろうや 散歩道 橋本07
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人
の名前とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付
します。
次回については、来年1 月上旬ころにご連絡したいと思っていますの
で、よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありま
したら、ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の17名が参加しました。
澤藤さん、秋岡さん、中津川さん、秋元さん、古川さん、吉良さん、野澤さ
ん、豊さん、内野さん、宮澤さん、森 (杜瑯) さん、橋本さん、志方さん、柳
町さん、藤原さん、小野寺さん、深瀬。
(2) 今回の句会の結果を踏まえた勉強会について
今回の句会の結果を踏まえて、顧問の豊さんを囲む感じで、下記の要領で勉
強会を行いたいと思います。
参加者は、11月14日 (土) までにご連絡いただければ幸いです。
勉強会の後、有志で飲み会を予定しています。
・日時 11月25日(水)17時~19時
・場所 喫茶室ルノアール ニュー新宿3 丁目店 貸会議室
(予約名: 駒東七句会)
新宿三丁目駅 (東京メトロ丸の内線、副都心線、都営地下鉄新宿線
)の近傍
HOME PAGE URL
http://standard.navitime.biz/renoir/Spot.act?dnvSpt=S0107.121
・費用 一人り2,000 円前後 (飲み物代を含みます。参加人数によって若干
変動します)
2015.11.06
代表 橋口侯之介 (休会中)
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
1.兼題 波
(001) 御意ですと 妻の波長に 合わす今 野澤04
1 秋岡 嫁さんというのは歳と共に段々強くなっていく
んですね。併せて旦那は段々細かいことを決めるのが
面倒臭くなってくる。
(002) 穂の波の秋の稔りのうれしさよ 秋岡03
1 吉良 農業従事者は勿論ですが、お米を美味しく食べ
る立場の我々の喜びが素直にあらわれています。
2 深瀬 冷夏などで立ったままの稲穂をみると本能的不
安を感じます。
3 橋本
4 藤原
(003) 七十路も寄る年波にもうまぢか 深瀬10
(004) カモメとび波間の先の千切れ雲 志方04
1 古川
2 内野
通勤する皆さんの服装が、だんだん秋色に
なっていく様を表現してみました
(005) 改札の 人の波にも 秋を知る 柳町01
1 宮澤 初夏は「甍の波と雲の波」で知り、秋は「人の
波」で知るのですね。
(006) 熟年の婚活秋波どはくりょく 深瀬02
なんだか政治家の知性や気概が全く感じら
れない時代をむかえたようです。
(007) 波乗りに 思想信条 放り投げ 志方05
(008) ひとの世の波風強し老いてなほ 深瀬08
1 吉良 生来ている限り、もめごと、迷いなど様々な悩
みはつきないもの。悟りの世界は彼岸にあるのでしょ
うか。
2 豊 「老いてなほ」に作者の感慨がよく出ています。
3 宮澤 団塊の世代は死ぬまで波風にもまれ続けるので
しょう。
(009) 七かまど 見渡し歩く 早瀬波 中津川01
1 志方
2 柳町
家の直ぐ近くの川に映る中秋の月 '添付ポ
ケットデジカメ写真' をご覧ください
(010) さざ波に 中秋の月 揺らめいて 橋本03
1 秋岡 何度見ても、どこで見てもいい月でしたね。
2 深瀬 写真の迫力に感銘しました。
3 藤原
麻布十番夏祭り
(011) 人波に押されて歩く夏祭り 秋元03
1 古川
2 藤原
(012) 北斎の波の見おろす富士の峰 深瀬05
1 豊 北斎の名画をうまく切り取りました。
愁波ばかりで声も掛けられない純情派であ
りました
(013) 若い頃愁波を送る誰かれと 澤藤01
(014) たんぽぽや町を飲みこむ大津波 豊02
1 吉良 大津波の被災地に「たんぽぽ」が生命の復活を
示すように咲いている様子が印象的です。
(015) ざんぶりこ波音岩に秋の海 深瀬03
幼い頃、麻布新網町のガキ大将だった良太
郎さんに、40歳台の十年間、彼の名前を冠
したクルーザーに月二回乗せていただき海洋
生活を十分楽しませていただき感謝しており
ます。以下、5句。
(016) 波超えて 面舵一杯 良太郎 古川01
(017) 船出する 良太郎に 光る海 古川02
(018) 荒波に 夢を満タン 船出する 古川03
(019) 我が道は 波乱万丈 道半ば 古川04
1 柳町
2 小野寺 人それぞれ己の生涯は危うい道を歩んできて
おり先はまだ長いな~と 立ち止まるのでしょうか。
(020) 天つ風 波を押しのけ 吹き進め 古川05
パラオボートダイビング
(021) 浮上して波間に探す船の影 秋元01
(022) 地震波に本崩れるをただ見つめ 深瀬09
1 中津川
(023) 波しずか 天まで伸びし 月明かり 志方03
1 澤藤 秋の凛とした清明をかんじました。
なりふり構わぬ数の論理は政治屋でしかあ
りません
(024) 与党の波安保増税尽きるなし 澤藤02
(025) 秋の夜寄る年波にじっと耐え 深瀬06
1 秋岡 なんか辛い句ですが”夜””寄る”がいいリズ
ムで面白いです。
2 野澤 実感。思い知らされます。
(026) 雑踏の人波避けて路地の秋 秋岡04
1 秋元 秋と色彩のテーマ
2 古川
3 吉良 都会にも路地裏にちょとした秋が感じられる観
察力が素晴らしい。
4 藤原
5 小野寺 雑踏の人波と 路地裏の秋の対比が面白い。
渋谷スクランブル交差点
(027) 人波がランダムクロス交差点 秋元02
1 橋本 英語で旨く詠みましたね
(028) 波風にもまれたどりしこの境地 深瀬04
1 野澤 人によりそれぞれ違った境地にたどり着くので
しょうが,お互いどんな境地か語り合ってみたいもの
です。
健康のために始めた散歩だが、他人に負け
まいと速足になっても置いていかれる自分の
老化を感じるこの頃です
(029) 散歩する 歩数に感ずる 歳の波 柳町02
(030) 波紋呼ぶ 上から目線の 取り調べ 野澤03
(031) 老いてなほ秋波飛び交ふケアホーム 深瀬01
(032) 波寄せて 五輪に夢を 老サーファー 中津川03
1 宮澤 やっと五輪種目になりそうだと思ったら間に合
わない。寄る年波で夢は砕けるのでしょうか。
(033) 波はみな エネルギー伝え 果てるなり 橋本04
1 深瀬 理系の句のようですが、祖父母、父母、自分た
ち夫婦、子ども、孫という連鎖も波のようなものであ
り、自分もいずれ果てるのだ、と再認識しました。
高円寺での阿波踊りの見学の時の感激です。
以下、2句。
(034) 阿波踊り囃子にあわせる白き足袋 志方01
1 中津川
2 古川
(035) 渓流に 見上げてゆれる 波もみじ 中津川02
1 秋元 秋と色彩のテーマ
2 内野
(036) 形変え寄せては崩る波波波 深瀬11
(037) 鳥追いの 指先妖し ほの明かり 志方02
1 小野寺 鳥追いの指先妖しとほのあかりの感覚に 作
者の感性を感じます
(038) 雨戸打つ 波音高し 祖父の家 野澤05
1 吉良 都会に住む我々には地方の素晴らしい自然が時
に荒々しく感じられることもあるのかもしれません。
(039) 波の花砕ける風の日本海 豊01
1 古川
2 志方
(040) 望郷の秋霧ながる波止場かな 深瀬07
1 豊 ロマンチックな雰囲気が伝わりますが、文法的に
は「ながる」は「ながるる」でしょう。字余りになる
のでほかの言葉をひと工夫する必要がありそうです。
2 志方
2.兼題 秋刀魚
(041) 秋刀魚まで獲りに来るのかお隣さん 秋岡02
NHK'ためしてガッテン' お薦め旨み(脂)
を出しすぎない焼き方、試してみたら美味い
(042) 美味しいと いう秋刀魚焼き 試すなり 橋本02
(043) 好物をきかれて秋刀魚よき時代 深瀬14
1 秋岡 今は美味しいものが多すぎて、秋刀魚を好物と
いう人は少なくなってきたでしょうね。
(044) 秋刀魚食べ 秋の憂鬱 吹き飛ばせ 古川07
1 柳町
先日初物の秋刀魚の塩焼きをいただきまし
た
(045) 刺し身とか蒲より秋刀魚は塩焼きか 澤藤05
(046) 留守居酒 一人観戦 サンマ缶 中津川05
1 内野
2 深瀬 定年退職者の日常が活写されていると感じまし
た。
台湾・中国の公海上での大量先獲り、日本
近海の安くておいしい旬の秋刀魚に黄信号…
ウナギの二の舞は避けたい
(047) 先獲られ 旬の秋刀魚 ほろ苦し 橋本01
1 中津川
(048) 秋刀魚焼く煙なつかし昭和かな 深瀬15
1 秋岡 昭和は本当に遠くなりました。
2 野澤 3句(048、056 、061)纏めて:母が炭で焼いて
くれた幼き頃の光景が目に浮かびます。魚焼き器で焼
かれ焦げ目のない秋刀魚にも臭いだけは換気扇を通し
て伝わってきます。
3 豊 おっしゃるとおり、秋刀魚を焼く姿は昭和を感じ
させますね。
4 橋本 家の中で秋刀魚焼きの煙が漂ったのはいつ頃ま
でか思い出します
(049) 若き日の下宿の味や秋刀魚食ふ 豊03
(050) 焼秋刀魚おろしとにがみに一家言 深瀬16
1 橋本 料理人はそれが一番おいしいと信じているので
しょうが
(051) 幼き日 サンマのホネも カルシウム 野澤02
(052) におい来る 目黒に並ぶ 焼きさんま 中津川04
(053) 目黒川秋刀魚届ける江戸水路 深瀬13
1 中津川
(054) 炭おこし 旬の秋刀魚に 舌鼓 野澤01
1 古川
(055) 競り売りの声高らかに初秋刀魚 豊04
1 藤原
小学生の頃は夕方になると近隣の家で焼く
秋刀魚の煙が外まで漂い、秋を感じることが
できましたが、今はマンション生活の身とな
り煙を嗅ぐこともなく、昔が懐かしく思われ
ます。以下、4句。
(056) 秋刀魚焼く 秋を振り撒く 換気扇 吉良01
1 澤藤 さんまの焼く匂いは他の魚にない世の中の秋を
感じさせてくれます。
2 野澤 (048) に記載。
(057) 夕煙 右も左も 秋刀魚食う 吉良02
(058) 玄関を 入ると香る 秋刀魚かな 吉良03
1 藤原
(059) 年重ね 秋刀魚の小骨 身に染みる 吉良04
1 森
江戸時代はともに安価なご馳走だったよう 澤藤03
です
(060) 鯵鰯秋刀魚は庶民の応援団 澤藤04
(061) 七輪で 焼いた秋刀魚の あの日々や 古川06
1 野澤 (048) に記載。
(062) 秋刀魚さん高級魚ねと妻の言う 秋岡01
(063) 小粒化す秋刀魚に日本重ねけり 深瀬12
1 豊 確かに最近の日本は、政治家の人格も精神も小粒
になりました。
2 宮澤 みんな小さくなって、寂しくなって、秋になる
のです。
3.自由題
(064) 懐かしき 玉藻の庭に 白芙蓉 中津川06
1 秋元 秋と色彩のテーマ
2 小野寺 懐かしいのは 芙蓉の花の白さでしょうか
(065) 群れをなす 昔農協 今チャイナ 野澤08
(066) しののめに 過ぎし 夜寒の 秋の風 小野寺01
1 秋元 秋と色彩のテーマ
人生の再挑戦に際して、織田信長が桶狭間
の戦いに行く前に詣でた熱田神宮に参拝して
(067) 熱田宮 誓い立ており 蝉の飛び 杜瑯02
1 古川
(068) 夕まぐれ 浅瀬の岸に 秋 騒ぎ 小野寺09
1 橋本 どんな秋が騒いでいるのか想像力を掻きたてら
れます
小布施にて 以下2 句
(069) 北斎と正則しのぶ岩松院 秋元04
(070) 栗づくし小布施の味に舌鼓 秋元05
(071) 来しかたの 秋の彼方に 陽が沈み 小野寺04
1 内野
2 志方
(072) 線香の煙に笑ふ父母遺影 深瀬19
1 野澤 仮住まいのため,仏壇に線香を上げることも出
来ず我が両親は渋い顔をしているものと思われます。
ご先祖様に申し訳ない気持ちにさせられました。
瀬戸内海は豊後水道、紀伊水道から満ち潮
が入り、干潮時には両水道から潮が引きます。
そのため古代から大阪付近を出帆した舟は満
ち潮で鞆の浦まで容易に航行できました。鞆
の浦で次の干潮を待てば更に西に容易に航海
できるのです。この秋、友人のヨットで鞆の
浦に停泊して古代の瀬戸内海の海運の重要性
を認識し、さらにいにしえの遣隋使を思い偲
びました。以下、9句。
(073) 秋の日やあかね染まれる瀬戸の海 内野01
(074) あかね雲波は静かに瀬戸の海 内野02
(075) あかね空しばしまどろみ潮をまつ 内野03
1 柳町
(076) 鞆の浦いにしえ人は潮を待つ 内野04
(077) 潮待やいにしえ偲ぶ鞆の浦 内野05
1 豊 「鞆の浦」の歴史を感じさせます。
2 深瀬 鞆ノ浦の長く深い歴史的情感がわき上がってく
る感じです。
3 小野寺 潮待ちの情景が浮かんでくるようです。
(078) 秋潮を待ち休みたる遣隋使 内野06
(079) 潮を待ち船とまどろむ鞆の浦 内野07
1 秋元 ゆったりした情景が思い浮かぶようで選びまし
た。
(080) 波静かいにしえしのぶ鞆の浦 内野08
(081) 流星妹子も見たり瀬戸の海 内野09
(082) 酔い暮れて月夜に揺れる影法師 秋岡06
1 吉良 月明かりのもと、海辺か船上で気持ち良く酒に
酔える経験をしてみたいものです。
(083) 滔々と 流れて深き 秋が暮れ 小野寺07
(084) 虎落笛(もがりぶえ)鳴る日山姥来ると言ふ 豊06
(085) 山里のあぜ道そってコスモスが 志方08
(086) はらはらと 散りゆく 野辺に 秋も逝き。 小野寺05
1 内野
2 志方
3 柳町
(087) お彼岸は 孫に手ひかれ 墓参り 野澤06
中秋の月が水面に映るはずなのに、川沿い
の樹木の影が未だ邪魔をしている
(088) 名月を 木立に隠す 水面かな 橋本05
1 小野寺 余情を誘う 風景です。歯切れの良さが水面
のトーンを 心地良さに誘います。
(089) 弥勒像思惟の指先秋の風 深瀬17
1 秋岡 弥勒菩薩の半跏思惟像の指先は秋の雰囲気にマ
ッチしますね。
2 中津川
(090) 荒涼と 秋発つ 沢に 雲流れ 小野寺11
(091) お呼ばれで 勇んで行くと 孫の世話 野澤09
1 深瀬 落差表現の切り口が見事だと思います。
(092) 仏壇に線香流れる秋の朝 深瀬18
(093) 朝泳ぎ 昼寝をしては 眠れぬ夜 野澤10
(094) 10.21 デロリアン飛ぶ 未来かな 古川08
(095) オリオンの 星降る 夜に秋 流る。 小野寺12
1 柳町
よく見れば川沿いの葉の落ちた桜の木の枝
先という枝先に赤とんぼが止まっている
(096) 空に向く 枝先埋める 赤とんぼ 橋本06
(097) 彼岸花 紅い 焔(ほむら)に秋の居り 小野寺08
1 中津川
2 秋元 秋と色彩のテーマ
3 宮澤 赤いよだれかけのお地蔵さんと、紅い彼岸花は
秋のお寺によく似合います。
(098) 落葉踏む 秋移ろうや 散歩道 橋本07
1 秋元 秋と色彩のテーマ
2 藤原
3 小野寺 何気ない秋の風景ですが 踏んだ落ち葉の散
歩道がしみじみとした共感を誘います。
(099) 朝霧が山襞に沿いて立ちのぼる 志方07
(100) 若き日の母の遺影に歳忘れ 深瀬20
1 野澤 いま,私は父母の遺品を整理していますが,古
び,色褪せた写真にあれこれと思い巡り,若かりし日
の思い出に浸っています
2 柳町
(101) 自転車は 歩道も車道も 我が物顔 野澤07
(102) 波はなく 朝もや深く 乙女像 中津川07
小川のひだまりに羽をやすめる 瑠璃色の
蝶一服の絵のようです。
(103) ルリタテハ 秋の小川に休みおり 小野寺06
1 内野
(104) さびしさに秋夕焼をながめをり 豊05
出張に出会ったスイスでは すでに秋は白
夜でした。
(105) はろばろと 白夜の夜に 秋眠り。 小野寺13
(106) 屁理屈に 論理通じぬ もどかしさ 野澤12
1 橋本
現状に別れを告げる秋、満月でも光の届か
ない闇がある
(107) 満月に 遠吠え聞こえ 別れ闇 杜瑯01
1 深瀬 月明かりのもと、決意を新たにするという独特
の感性に幻惑されました。
(108) もみじ葉の紅(くれない)に満ち 秋が逝く 小野寺02
(109) 数ミリの 段差に躓く 老いた足 野澤11
(110) 金木犀 愛しく薫る 今年また 志方06
1 秋岡 金木犀の香りは私も大好きです。
(111) 寺田屋で竜馬に会いし京の秋 秋岡07
友人を亡くした日は 秋晴れでした。
(112) 哀しみは 遥かな秋の 鰯雲(いわしぐも) 小野寺10
1 吉良 いわし雲も時々の人の感情により様々な風景を
作るものだと思いました。
2 豊 叙情性たっぷりですが、「秋」と「鰯雲」は季語
が重なっているので、「秋」の代わりに違う言葉を考
えたほうがいいと思います。
3 橋本
4 志方
(113) きじ鳩の何鳴き交わす秋静か 秋岡05
1 宮澤 浅草の鳩ほど群れず静かだから鳴き声は聞こえ
るし、ちょっとしゃれた羽の色具合、土鳩は羨ましい
でしょうね。
秋の日に 旧い友人を亡くしました。
(114) 風が啼く 秋発つ 野辺に 友の 逝き。 小野寺03
1 中津川 私も10月の初めに旧友を亡くしました
2 内野
3 宮澤 今年は元の会社のゴルフ仲間が3 人も逝き、身
につまされます。
4 森
5 志方
4.川柳
(115) ・ハイタッチ上がらぬ腕に悲鳴上げ 秋岡08
(116) ・安倍さんを覗いてみたい腹の中 秋岡09
- 補足 選句とともに、下記のようなコメントが寄せられました。
・中津川さん ---- なかなか決められません。選句は大変ですね。
・野澤さん ---- みなさんがどんな俳句を詠まれたか,毎回楽しみにしていま
す。100句を超すと選句も一苦労ですが,これも又楽しい作業です。
今回は48,56,61の同じような思いを詠った3句の選別ができません
でしたが,7句までよしと云うことなので3句とも選んでしまいました。ご容
赦下さい。
・内野さん ---- 選句の理由付けは出来ませんが、どれも深みのある句だと思
います。
・橋本さん ---- 俳句は勉強していませんので上手くはなりませんが、頭の体
操?と皆さんの句を楽しむことができますので続けて行きたいと思います。
土川さんには下手な素人句でも我慢してお付き合いして頂けたらと思います
が、退会残念です。
・志方さん ---- 多くの句が、秋が持つ特有の風情を上手く表現されているよ
うに感じました。
- 訂正とお詫び
詞書き「友人を亡くした日は 秋晴れでした。」は、(112) にかかるもの
でした。誤って、(106) の前にしてしまいました。修正し、お詫びします。
----
第十四回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
今回の5 点句から3 点句は、下記のようでした。
5 点句
(026) 雑踏の人波避けて路地の秋 秋岡04
(114) 風が啼く 秋発つ 野辺に 友の 逝き。 小野寺03
4 点句
(002) 穂の波の秋の稔りのうれしさよ 秋岡03
(048) 秋刀魚焼く煙なつかし昭和かな 深瀬15
(112) 哀しみは 遥かな秋の 鰯雲(いわしぐも) 小野寺10
3 点句
(008) ひとの世の波風強し老いてなほ 深瀬08
(010) さざ波に 中秋の月 揺らめいて 橋本03
(077) 潮待やいにしえ偲ぶ鞆の浦 内野05
(086) はらはらと 散りゆく 野辺に 秋も逝き。 小野寺05
(097) 彼岸花 紅い 焔(ほむら)に秋の居り 小野寺08
(098) 落葉踏む 秋移ろうや 散歩道 橋本07
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人
の名前とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付
します。
次回については、来年1 月上旬ころにご連絡したいと思っていますの
で、よろしくお願いいたします。やり方、等について、ご意見がありま
したら、ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の17名が参加しました。
澤藤さん、秋岡さん、中津川さん、秋元さん、古川さん、吉良さん、野澤さ
ん、豊さん、内野さん、宮澤さん、森 (杜瑯) さん、橋本さん、志方さん、柳
町さん、藤原さん、小野寺さん、深瀬。
(2) 今回の句会の結果を踏まえた勉強会について
今回の句会の結果を踏まえて、顧問の豊さんを囲む感じで、下記の要領で勉
強会を行いたいと思います。
参加者は、11月14日 (土) までにご連絡いただければ幸いです。
勉強会の後、有志で飲み会を予定しています。
・日時 11月25日(水)17時~19時
・場所 喫茶室ルノアール ニュー新宿3 丁目店 貸会議室
(予約名: 駒東七句会)
新宿三丁目駅 (東京メトロ丸の内線、副都心線、都営地下鉄新宿線
)の近傍
HOME PAGE URL
http://standard.navitime.biz/renoir/Spot.act?dnvSpt=S0107.121
・費用 一人り2,000 円前後 (飲み物代を含みます。参加人数によって若干
変動します)
2015.11.06
代表 橋口侯之介 (休会中)
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
1.兼題 波
(001) 御意ですと 妻の波長に 合わす今 野澤04
1 秋岡 嫁さんというのは歳と共に段々強くなっていく
んですね。併せて旦那は段々細かいことを決めるのが
面倒臭くなってくる。
(002) 穂の波の秋の稔りのうれしさよ 秋岡03
1 吉良 農業従事者は勿論ですが、お米を美味しく食べ
る立場の我々の喜びが素直にあらわれています。
2 深瀬 冷夏などで立ったままの稲穂をみると本能的不
安を感じます。
3 橋本
4 藤原
(003) 七十路も寄る年波にもうまぢか 深瀬10
(004) カモメとび波間の先の千切れ雲 志方04
1 古川
2 内野
通勤する皆さんの服装が、だんだん秋色に
なっていく様を表現してみました
(005) 改札の 人の波にも 秋を知る 柳町01
1 宮澤 初夏は「甍の波と雲の波」で知り、秋は「人の
波」で知るのですね。
(006) 熟年の婚活秋波どはくりょく 深瀬02
なんだか政治家の知性や気概が全く感じら
れない時代をむかえたようです。
(007) 波乗りに 思想信条 放り投げ 志方05
(008) ひとの世の波風強し老いてなほ 深瀬08
1 吉良 生来ている限り、もめごと、迷いなど様々な悩
みはつきないもの。悟りの世界は彼岸にあるのでしょ
うか。
2 豊 「老いてなほ」に作者の感慨がよく出ています。
3 宮澤 団塊の世代は死ぬまで波風にもまれ続けるので
しょう。
(009) 七かまど 見渡し歩く 早瀬波 中津川01
1 志方
2 柳町
家の直ぐ近くの川に映る中秋の月 '添付ポ
ケットデジカメ写真' をご覧ください
(010) さざ波に 中秋の月 揺らめいて 橋本03
1 秋岡 何度見ても、どこで見てもいい月でしたね。
2 深瀬 写真の迫力に感銘しました。
3 藤原
麻布十番夏祭り
(011) 人波に押されて歩く夏祭り 秋元03
1 古川
2 藤原
(012) 北斎の波の見おろす富士の峰 深瀬05
1 豊 北斎の名画をうまく切り取りました。
愁波ばかりで声も掛けられない純情派であ
りました
(013) 若い頃愁波を送る誰かれと 澤藤01
(014) たんぽぽや町を飲みこむ大津波 豊02
1 吉良 大津波の被災地に「たんぽぽ」が生命の復活を
示すように咲いている様子が印象的です。
(015) ざんぶりこ波音岩に秋の海 深瀬03
幼い頃、麻布新網町のガキ大将だった良太
郎さんに、40歳台の十年間、彼の名前を冠
したクルーザーに月二回乗せていただき海洋
生活を十分楽しませていただき感謝しており
ます。以下、5句。
(016) 波超えて 面舵一杯 良太郎 古川01
(017) 船出する 良太郎に 光る海 古川02
(018) 荒波に 夢を満タン 船出する 古川03
(019) 我が道は 波乱万丈 道半ば 古川04
1 柳町
2 小野寺 人それぞれ己の生涯は危うい道を歩んできて
おり先はまだ長いな~と 立ち止まるのでしょうか。
(020) 天つ風 波を押しのけ 吹き進め 古川05
パラオボートダイビング
(021) 浮上して波間に探す船の影 秋元01
(022) 地震波に本崩れるをただ見つめ 深瀬09
1 中津川
(023) 波しずか 天まで伸びし 月明かり 志方03
1 澤藤 秋の凛とした清明をかんじました。
なりふり構わぬ数の論理は政治屋でしかあ
りません
(024) 与党の波安保増税尽きるなし 澤藤02
(025) 秋の夜寄る年波にじっと耐え 深瀬06
1 秋岡 なんか辛い句ですが”夜””寄る”がいいリズ
ムで面白いです。
2 野澤 実感。思い知らされます。
(026) 雑踏の人波避けて路地の秋 秋岡04
1 秋元 秋と色彩のテーマ
2 古川
3 吉良 都会にも路地裏にちょとした秋が感じられる観
察力が素晴らしい。
4 藤原
5 小野寺 雑踏の人波と 路地裏の秋の対比が面白い。
渋谷スクランブル交差点
(027) 人波がランダムクロス交差点 秋元02
1 橋本 英語で旨く詠みましたね
(028) 波風にもまれたどりしこの境地 深瀬04
1 野澤 人によりそれぞれ違った境地にたどり着くので
しょうが,お互いどんな境地か語り合ってみたいもの
です。
健康のために始めた散歩だが、他人に負け
まいと速足になっても置いていかれる自分の
老化を感じるこの頃です
(029) 散歩する 歩数に感ずる 歳の波 柳町02
(030) 波紋呼ぶ 上から目線の 取り調べ 野澤03
(031) 老いてなほ秋波飛び交ふケアホーム 深瀬01
(032) 波寄せて 五輪に夢を 老サーファー 中津川03
1 宮澤 やっと五輪種目になりそうだと思ったら間に合
わない。寄る年波で夢は砕けるのでしょうか。
(033) 波はみな エネルギー伝え 果てるなり 橋本04
1 深瀬 理系の句のようですが、祖父母、父母、自分た
ち夫婦、子ども、孫という連鎖も波のようなものであ
り、自分もいずれ果てるのだ、と再認識しました。
高円寺での阿波踊りの見学の時の感激です。
以下、2句。
(034) 阿波踊り囃子にあわせる白き足袋 志方01
1 中津川
2 古川
(035) 渓流に 見上げてゆれる 波もみじ 中津川02
1 秋元 秋と色彩のテーマ
2 内野
(036) 形変え寄せては崩る波波波 深瀬11
(037) 鳥追いの 指先妖し ほの明かり 志方02
1 小野寺 鳥追いの指先妖しとほのあかりの感覚に 作
者の感性を感じます
(038) 雨戸打つ 波音高し 祖父の家 野澤05
1 吉良 都会に住む我々には地方の素晴らしい自然が時
に荒々しく感じられることもあるのかもしれません。
(039) 波の花砕ける風の日本海 豊01
1 古川
2 志方
(040) 望郷の秋霧ながる波止場かな 深瀬07
1 豊 ロマンチックな雰囲気が伝わりますが、文法的に
は「ながる」は「ながるる」でしょう。字余りになる
のでほかの言葉をひと工夫する必要がありそうです。
2 志方
2.兼題 秋刀魚
(041) 秋刀魚まで獲りに来るのかお隣さん 秋岡02
NHK'ためしてガッテン' お薦め旨み(脂)
を出しすぎない焼き方、試してみたら美味い
(042) 美味しいと いう秋刀魚焼き 試すなり 橋本02
(043) 好物をきかれて秋刀魚よき時代 深瀬14
1 秋岡 今は美味しいものが多すぎて、秋刀魚を好物と
いう人は少なくなってきたでしょうね。
(044) 秋刀魚食べ 秋の憂鬱 吹き飛ばせ 古川07
1 柳町
先日初物の秋刀魚の塩焼きをいただきまし
た
(045) 刺し身とか蒲より秋刀魚は塩焼きか 澤藤05
(046) 留守居酒 一人観戦 サンマ缶 中津川05
1 内野
2 深瀬 定年退職者の日常が活写されていると感じまし
た。
台湾・中国の公海上での大量先獲り、日本
近海の安くておいしい旬の秋刀魚に黄信号…
ウナギの二の舞は避けたい
(047) 先獲られ 旬の秋刀魚 ほろ苦し 橋本01
1 中津川
(048) 秋刀魚焼く煙なつかし昭和かな 深瀬15
1 秋岡 昭和は本当に遠くなりました。
2 野澤 3句(048、056 、061)纏めて:母が炭で焼いて
くれた幼き頃の光景が目に浮かびます。魚焼き器で焼
かれ焦げ目のない秋刀魚にも臭いだけは換気扇を通し
て伝わってきます。
3 豊 おっしゃるとおり、秋刀魚を焼く姿は昭和を感じ
させますね。
4 橋本 家の中で秋刀魚焼きの煙が漂ったのはいつ頃ま
でか思い出します
(049) 若き日の下宿の味や秋刀魚食ふ 豊03
(050) 焼秋刀魚おろしとにがみに一家言 深瀬16
1 橋本 料理人はそれが一番おいしいと信じているので
しょうが
(051) 幼き日 サンマのホネも カルシウム 野澤02
(052) におい来る 目黒に並ぶ 焼きさんま 中津川04
(053) 目黒川秋刀魚届ける江戸水路 深瀬13
1 中津川
(054) 炭おこし 旬の秋刀魚に 舌鼓 野澤01
1 古川
(055) 競り売りの声高らかに初秋刀魚 豊04
1 藤原
小学生の頃は夕方になると近隣の家で焼く
秋刀魚の煙が外まで漂い、秋を感じることが
できましたが、今はマンション生活の身とな
り煙を嗅ぐこともなく、昔が懐かしく思われ
ます。以下、4句。
(056) 秋刀魚焼く 秋を振り撒く 換気扇 吉良01
1 澤藤 さんまの焼く匂いは他の魚にない世の中の秋を
感じさせてくれます。
2 野澤 (048) に記載。
(057) 夕煙 右も左も 秋刀魚食う 吉良02
(058) 玄関を 入ると香る 秋刀魚かな 吉良03
1 藤原
(059) 年重ね 秋刀魚の小骨 身に染みる 吉良04
1 森
江戸時代はともに安価なご馳走だったよう 澤藤03
です
(060) 鯵鰯秋刀魚は庶民の応援団 澤藤04
(061) 七輪で 焼いた秋刀魚の あの日々や 古川06
1 野澤 (048) に記載。
(062) 秋刀魚さん高級魚ねと妻の言う 秋岡01
(063) 小粒化す秋刀魚に日本重ねけり 深瀬12
1 豊 確かに最近の日本は、政治家の人格も精神も小粒
になりました。
2 宮澤 みんな小さくなって、寂しくなって、秋になる
のです。
3.自由題
(064) 懐かしき 玉藻の庭に 白芙蓉 中津川06
1 秋元 秋と色彩のテーマ
2 小野寺 懐かしいのは 芙蓉の花の白さでしょうか
(065) 群れをなす 昔農協 今チャイナ 野澤08
(066) しののめに 過ぎし 夜寒の 秋の風 小野寺01
1 秋元 秋と色彩のテーマ
人生の再挑戦に際して、織田信長が桶狭間
の戦いに行く前に詣でた熱田神宮に参拝して
(067) 熱田宮 誓い立ており 蝉の飛び 杜瑯02
1 古川
(068) 夕まぐれ 浅瀬の岸に 秋 騒ぎ 小野寺09
1 橋本 どんな秋が騒いでいるのか想像力を掻きたてら
れます
小布施にて 以下2 句
(069) 北斎と正則しのぶ岩松院 秋元04
(070) 栗づくし小布施の味に舌鼓 秋元05
(071) 来しかたの 秋の彼方に 陽が沈み 小野寺04
1 内野
2 志方
(072) 線香の煙に笑ふ父母遺影 深瀬19
1 野澤 仮住まいのため,仏壇に線香を上げることも出
来ず我が両親は渋い顔をしているものと思われます。
ご先祖様に申し訳ない気持ちにさせられました。
瀬戸内海は豊後水道、紀伊水道から満ち潮
が入り、干潮時には両水道から潮が引きます。
そのため古代から大阪付近を出帆した舟は満
ち潮で鞆の浦まで容易に航行できました。鞆
の浦で次の干潮を待てば更に西に容易に航海
できるのです。この秋、友人のヨットで鞆の
浦に停泊して古代の瀬戸内海の海運の重要性
を認識し、さらにいにしえの遣隋使を思い偲
びました。以下、9句。
(073) 秋の日やあかね染まれる瀬戸の海 内野01
(074) あかね雲波は静かに瀬戸の海 内野02
(075) あかね空しばしまどろみ潮をまつ 内野03
1 柳町
(076) 鞆の浦いにしえ人は潮を待つ 内野04
(077) 潮待やいにしえ偲ぶ鞆の浦 内野05
1 豊 「鞆の浦」の歴史を感じさせます。
2 深瀬 鞆ノ浦の長く深い歴史的情感がわき上がってく
る感じです。
3 小野寺 潮待ちの情景が浮かんでくるようです。
(078) 秋潮を待ち休みたる遣隋使 内野06
(079) 潮を待ち船とまどろむ鞆の浦 内野07
1 秋元 ゆったりした情景が思い浮かぶようで選びまし
た。
(080) 波静かいにしえしのぶ鞆の浦 内野08
(081) 流星妹子も見たり瀬戸の海 内野09
(082) 酔い暮れて月夜に揺れる影法師 秋岡06
1 吉良 月明かりのもと、海辺か船上で気持ち良く酒に
酔える経験をしてみたいものです。
(083) 滔々と 流れて深き 秋が暮れ 小野寺07
(084) 虎落笛(もがりぶえ)鳴る日山姥来ると言ふ 豊06
(085) 山里のあぜ道そってコスモスが 志方08
(086) はらはらと 散りゆく 野辺に 秋も逝き。 小野寺05
1 内野
2 志方
3 柳町
(087) お彼岸は 孫に手ひかれ 墓参り 野澤06
中秋の月が水面に映るはずなのに、川沿い
の樹木の影が未だ邪魔をしている
(088) 名月を 木立に隠す 水面かな 橋本05
1 小野寺 余情を誘う 風景です。歯切れの良さが水面
のトーンを 心地良さに誘います。
(089) 弥勒像思惟の指先秋の風 深瀬17
1 秋岡 弥勒菩薩の半跏思惟像の指先は秋の雰囲気にマ
ッチしますね。
2 中津川
(090) 荒涼と 秋発つ 沢に 雲流れ 小野寺11
(091) お呼ばれで 勇んで行くと 孫の世話 野澤09
1 深瀬 落差表現の切り口が見事だと思います。
(092) 仏壇に線香流れる秋の朝 深瀬18
(093) 朝泳ぎ 昼寝をしては 眠れぬ夜 野澤10
(094) 10.21 デロリアン飛ぶ 未来かな 古川08
(095) オリオンの 星降る 夜に秋 流る。 小野寺12
1 柳町
よく見れば川沿いの葉の落ちた桜の木の枝
先という枝先に赤とんぼが止まっている
(096) 空に向く 枝先埋める 赤とんぼ 橋本06
(097) 彼岸花 紅い 焔(ほむら)に秋の居り 小野寺08
1 中津川
2 秋元 秋と色彩のテーマ
3 宮澤 赤いよだれかけのお地蔵さんと、紅い彼岸花は
秋のお寺によく似合います。
(098) 落葉踏む 秋移ろうや 散歩道 橋本07
1 秋元 秋と色彩のテーマ
2 藤原
3 小野寺 何気ない秋の風景ですが 踏んだ落ち葉の散
歩道がしみじみとした共感を誘います。
(099) 朝霧が山襞に沿いて立ちのぼる 志方07
(100) 若き日の母の遺影に歳忘れ 深瀬20
1 野澤 いま,私は父母の遺品を整理していますが,古
び,色褪せた写真にあれこれと思い巡り,若かりし日
の思い出に浸っています
2 柳町
(101) 自転車は 歩道も車道も 我が物顔 野澤07
(102) 波はなく 朝もや深く 乙女像 中津川07
小川のひだまりに羽をやすめる 瑠璃色の
蝶一服の絵のようです。
(103) ルリタテハ 秋の小川に休みおり 小野寺06
1 内野
(104) さびしさに秋夕焼をながめをり 豊05
出張に出会ったスイスでは すでに秋は白
夜でした。
(105) はろばろと 白夜の夜に 秋眠り。 小野寺13
(106) 屁理屈に 論理通じぬ もどかしさ 野澤12
1 橋本
現状に別れを告げる秋、満月でも光の届か
ない闇がある
(107) 満月に 遠吠え聞こえ 別れ闇 杜瑯01
1 深瀬 月明かりのもと、決意を新たにするという独特
の感性に幻惑されました。
(108) もみじ葉の紅(くれない)に満ち 秋が逝く 小野寺02
(109) 数ミリの 段差に躓く 老いた足 野澤11
(110) 金木犀 愛しく薫る 今年また 志方06
1 秋岡 金木犀の香りは私も大好きです。
(111) 寺田屋で竜馬に会いし京の秋 秋岡07
友人を亡くした日は 秋晴れでした。
(112) 哀しみは 遥かな秋の 鰯雲(いわしぐも) 小野寺10
1 吉良 いわし雲も時々の人の感情により様々な風景を
作るものだと思いました。
2 豊 叙情性たっぷりですが、「秋」と「鰯雲」は季語
が重なっているので、「秋」の代わりに違う言葉を考
えたほうがいいと思います。
3 橋本
4 志方
(113) きじ鳩の何鳴き交わす秋静か 秋岡05
1 宮澤 浅草の鳩ほど群れず静かだから鳴き声は聞こえ
るし、ちょっとしゃれた羽の色具合、土鳩は羨ましい
でしょうね。
秋の日に 旧い友人を亡くしました。
(114) 風が啼く 秋発つ 野辺に 友の 逝き。 小野寺03
1 中津川 私も10月の初めに旧友を亡くしました
2 内野
3 宮澤 今年は元の会社のゴルフ仲間が3 人も逝き、身
につまされます。
4 森
5 志方
4.川柳
(115) ・ハイタッチ上がらぬ腕に悲鳴上げ 秋岡08
(116) ・安倍さんを覗いてみたい腹の中 秋岡09
- 補足 選句とともに、下記のようなコメントが寄せられました。
・中津川さん ---- なかなか決められません。選句は大変ですね。
・野澤さん ---- みなさんがどんな俳句を詠まれたか,毎回楽しみにしていま
す。100句を超すと選句も一苦労ですが,これも又楽しい作業です。
今回は48,56,61の同じような思いを詠った3句の選別ができません
でしたが,7句までよしと云うことなので3句とも選んでしまいました。ご容
赦下さい。
・内野さん ---- 選句の理由付けは出来ませんが、どれも深みのある句だと思
います。
・橋本さん ---- 俳句は勉強していませんので上手くはなりませんが、頭の体
操?と皆さんの句を楽しむことができますので続けて行きたいと思います。
土川さんには下手な素人句でも我慢してお付き合いして頂けたらと思います
が、退会残念です。
・志方さん ---- 多くの句が、秋が持つ特有の風情を上手く表現されているよ
うに感じました。
- 訂正とお詫び
詞書き「友人を亡くした日は 秋晴れでした。」は、(112) にかかるもの
でした。誤って、(106) の前にしてしまいました。修正し、お詫びします。
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2015年8月5日水曜日
第十三回の七句会の選句結果をご報告いたします。
七句会のみなさま
第十三回の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございました。
今回の選句結果をご報告いたします。
今回の選句結果をご報告いたします。
今回の6 点句から3 点句は、下記のようでした。
6 点句
(008) 薄墨の雲間染め抜く緋の光 志方04
4 点句
(034) 蝉しぐれ 夢まぼろしの 光堂。 小野寺09
(048) 飛魚の群れ飛ぶいまや海光る 豊01
(065) 風送る団扇の先に孫の息 柳町02
(148) 道端の蝉の抜け殻夏盛り 秋元03
6 点句
(008) 薄墨の雲間染め抜く緋の光 志方04
4 点句
(034) 蝉しぐれ 夢まぼろしの 光堂。 小野寺09
(048) 飛魚の群れ飛ぶいまや海光る 豊01
(065) 風送る団扇の先に孫の息 柳町02
(148) 道端の蝉の抜け殻夏盛り 秋元03
3 点句
(015) 月山に残雪光り神宿る 秋岡05
(017) 光 (こう) 合成いのちと宇宙むすびけり 深瀬07
(036) ひかり射す雨戸ふしあな朝ろうか 深瀬03
(044) 海鳴りの 怒涛彼方に 光見え。 小野寺14
(045) 光陰もしずかにわれを抜いていく 深瀬06
(046) 一撃の閃光走り夏来たる 秋岡01
(050) 記念日に妻の欲しがるひかりもの 小幡05
(058) 風鈴を 団扇で鳴らす 孫娘 野澤11
(071) 眠る子に母の手動く団扇風 豊04
(078) 隣席の団扇の風をもらい受け 澤藤01
(082) 打ち水に誘われ団扇背に仕舞う 柳町03
(091) 芳醇な甘みうれしや庭トマト 橋本04
(154) 捨てるなと言っても捨てる世話女房 秋岡13
(015) 月山に残雪光り神宿る 秋岡05
(017) 光 (こう) 合成いのちと宇宙むすびけり 深瀬07
(036) ひかり射す雨戸ふしあな朝ろうか 深瀬03
(044) 海鳴りの 怒涛彼方に 光見え。 小野寺14
(045) 光陰もしずかにわれを抜いていく 深瀬06
(046) 一撃の閃光走り夏来たる 秋岡01
(050) 記念日に妻の欲しがるひかりもの 小幡05
(058) 風鈴を 団扇で鳴らす 孫娘 野澤11
(071) 眠る子に母の手動く団扇風 豊04
(078) 隣席の団扇の風をもらい受け 澤藤01
(082) 打ち水に誘われ団扇背に仕舞う 柳町03
(091) 芳醇な甘みうれしや庭トマト 橋本04
(154) 捨てるなと言っても捨てる世話女房 秋岡13
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人
の名前とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付
します。
次回については、10月上旬ころにご連絡したいと思っていますので、
よろしくお願いいたします。やり方について、ご意見がありましたら、
ご連絡をいただきたく、よろしくお願いいたします。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 参加者について
秋岡さん、秋元さん、澤藤さん、橋本さん、水谷さん、宮澤さん、森 (杜瑯
) さんは、駒場東邦卒ではありませんが、これまでに適宜、ご紹介させていた
だいておりますので、よろしくご参照方お願いいたします。
(2) 兼題の募集について
前回同様、次回の句会の兼題を募集します。9 月25日 (金) までに、事務方
まで送っていただければ幸いです。
2015.08.05
代表 橋口侯之介 (休会中)
事務方 深瀬久敬
1. 兼題 光
(001) 歳嵩ね頭頂部には光指す 中島06
(002) 新幹線 ひかりとこだまの 50年 野澤06
1 柳町
2 治部 いつの間にか50年。無j 戸で本当にご苦労様です。
作者もともにひかりこだまのごとき50年の速さを感じて
いることでしょう。卒業後50年ほんとに早いものです。
(003) うまおいの 眼に光満ち 夏が逝く。 小野寺08
(004) 光速を 超えて宇宙に 飛び出すぞ 古川03
(005) 光さす 窓辺にひとり 胡蝶蘭 吉良06
1 深瀬 胡蝶蘭は、開店祝いとか、華やかな雰囲気のとこ
ろでよく見かけます。日常のなかでの隙間時間なのか、
心がふと内面に向かったときの一瞬を切り取ったように
感じました。
自然の営みには人知を超え圧倒される崇高
なものがあります。夏木立の向こうの積乱雲
は光を呼吸しており落日の空には神が住んで
いるのでしょう。以下、2句。
(006) 夏木立 雲は光を 呼吸せり。 小野寺03
1 古川
(007) 夕焼けの神住む空に 光消え。 小野寺04
1 森
(008) 薄墨の雲間染め抜く緋の光 志方04
1 治部 この景色は我が家からも見ることがあります。い
つもここで一句と思うのですが・・・ これなのですよ
私の言いたかった光景は。ありがとうございます。
2 豊 日本画の風景を見ているような色彩感覚があります。
3 内野 神々しい心象風景です。
4 秋岡 薄墨と緋の色彩バランス、”染め抜く”が素晴ら
しいと思います。
5 橋本
6 小野寺 薄墨の彼方にある緋の光は一服の絵のような情
景です。
(009) 光満つ絵を前にした涼しさよ 水谷01
(010) 歳重ね 光り輝く おでこかな 野澤07
(011) 稲光竜巻豪雨過ぎ去りて 秋元02
(012) 梅雨あけの青きひかりやお盆まで 深瀬09
1 澤藤
(013) 星流れ、漆黒の闇 光裂く。 小野寺11
(014) 夏の夜街のひかりに君の顔 小幡04
(015) 月山に残雪光り神宿る 秋岡05
1 土川 月山の神秘さが伝わってきます。
2 内野 清々しさを感じます。
3 小野寺 月山の残雪が神の存在を確信させる、心に響く
息をのむ光景です。
(016) 天窓に月の光の授かりて 土川01
1 志方
(017) 光 (こう) 合成いのちと宇宙むすびけり 深瀬07
1 澤藤
2 豊 大いなるものと小さいものを結びつけたところが見
事です。
3 小幡
(018) 遠去りて 哀しみ遥か 海光り。 小野寺12
(019) 鮨ネタで 欠かせないのは 光り物 野澤08
1 橋本
(020) 日の光 紫に沈む 赤道線 吉良05
(021) 早朝のグランドゴルフ光る汗 秋岡02
(022) 世の中に光があるから生きている 橋本01
(023) たまゆらの光残して 夏が逝き。 小野寺05
(024) 夏ひかり不動のとかげシルエット 深瀬01
1 小幡
(025) 「月光」を弾く指白きピアニスト 豊02
(026) ゆるぎなく、 光見据えて 雲流る。 小野寺07
(027) 木洩れ陽の 先に見出す 希望の光 野澤12
1 澤藤
(028) 安倍晋三平和賞の光消す 中島08
(029) 夏木立 木漏れ日光(こもれびひかり) 沈まれり。 小野寺01
1 中津川
(030) ひかり満つ雲の峰越ゆジェット機影 深瀬02
1 橋本
(031) 梅雨空に 光の予感 夏が来る 宮澤01
1 小幡
(032) 空を飛ぶ光の線は宇宙駅(ステーション) 澤藤03
(033) 光と闇レンブラントの絵の世界 深瀬05
(034) 蝉しぐれ 夢まぼろしの 光堂。 小野寺09
1 志方
2 古川
3 秋元 歴史ものに敬意
4 中津川
(035) 夜明け前山の鞍部に光指す 中島05
1 土川 鞍部から光が走る夜明けは感動的ですね。
2 小幡
(036) ひかり射す雨戸ふしあな朝ろうか 深瀬03
1 治部 この場面は田舎の実家に里帰りした時のものです
かね。私も経験があります。今の雨戸はアルミだし、庭
に面した廊下はないし。とても懐かしい気持ちになりま
した。
2 宮澤 雨戸の建てつけが悪ければ漏れる光は線になり、
建てつけが良ければ節穴通して点になる。昔の朝はそう
でした。
3 秋元 昭和風景への憧憬
(037) 乳飲み児の 生命(いのち)想いて 光在り。 小野寺13
(038) 朝露の真珠の光りはかなげに 秋岡04
1 橋本
(039) 雨露が光をはじくアジサイや 志方02
(040) 晴れ上がり宇宙をひかり突き抜けり 深瀬08
1 秋岡 梅雨空が晴れ上がり、光が宇宙を突き抜けるスケ
ールの大きさが素晴らしいと思います。
現在の住まいは宝塚の山裾にあり、緑が多
く朝には色々な鳥が飛んで来る。以下、3句。
(041) 嵐去り朝のひかりに燕かな. 小幡01
1 志方
2 小野寺 嵐のあとに生きていた燕はきっと命の希望でし
ょうか。
(042) 姿なく声とひかりはウグイスか 小幡02
(043) 目に見えぬ暁光に啼くホ-ホケェキョ 小幡03
(044) 海鳴りの 怒涛彼方に 光見え。 小野寺14
1 古川
2 内野
3 宮澤 荒々しき明け方の渚に1人佇み光を感じるとはこ
んな状況でしょうか。
(045) 光陰もしずかにわれを抜いていく 深瀬06
1 土川 光陰は早いものとばかり思っていました。
2 森
3 秋岡 共感します。
(046) 一撃の閃光走り夏来たる 秋岡01
1 豊 夏を告げる一瞬の雷光。鋭い季節感にあふれていま
す。
2 秋元 刹那の切り取りに感動
3 小野寺 黒雲の中に一瞬輝く 稲妻の躍動感が盛夏の力
強さをみせて歯切れがいい。
(047) 黒き眼に 光湛えて(たたえて)夏は過ぎ。 小野寺10
(048) 飛魚の群れ飛ぶいまや海光る 豊01
1 志方
2 秋岡 ”光”のきらきら感が嫌というほど感じます。
3 中島
4 深瀬 真夏の海の突き刺すようなきらきらした様子が眼
前に迫ってくるようです。子供のことに行った伊東の海
を思い出しました。
(049) ティショット光跡残し姿消す 中島07
1 治部 これは!!・・・カップに直接消えたホールインワ
ンはたまた300 ヤードオーバーナイスショット それと
も・・・もしや残念な消えかたをしてしまったのでしょ
うか。(小生はいつもこれです)
(050) 記念日に妻の欲しがるひかりもの 小幡05
1 野澤 我が家では娘がやたらと欲しがりますが,妻は全
く興味を示しません。一度でもねだられて,そんな物は
何の役にも立たない,と云ってみたかった。
2 宮澤 そうですね、あじ、イワシなら腹いっぱい食わせ
ても良いが、堅くて食えない光りものを何で欲しがるの
でしょうか
3 中島
(051) 近頃は朝の光も眩しけれ 澤藤02
1 野澤 実感。私もやたらと光りが眩しく,清々しさを感
じられなくなりました。
(052) 光り満ち 眩しき渚 子が走る 宮澤03
1 内野 渚は若きエネルギーに満ちています。
2 小野寺 渚を走る子供に生命の輝きをみる。素直な希望
が満ちていますね。
(053) 林間に浅緑踊る初夏の光 志方01
(054) 蛍群れ 灯ともし役を 舞うひかり 宮澤02
(055) 海峡のグリーンの向こう光る夏 秋岡03
(056) 白百合の 花弁 ゆたかに 光揺れ。 小野寺02
1 中津川
(057) ひかりあれ希望と恐怖おどりいで 深瀬04
2.兼題 団扇
(058) 風鈴を 団扇で鳴らす 孫娘 野澤11
1 秋元 愛らしさに感動
2 小幡
3 深瀬 童話の絵本でみるような情景であり、なにかこど
もの原風景的な思いに引き込まれました。
(059) 団扇持つ白き二の腕艶めいて 秋岡07
1 宮澤 大原 麗子、大地 喜和子、夏目 雅子。二の腕
の艶めいた女はみんな死んじゃった。いあやー、昔は良
かった。
(060) トリス翁団扇の中でウィスキー 中島03
(061) 団扇持ち縁に端座す父思う 水谷02
1 柳町
2 中津川
(062) 冷や汗に 右手ハンカチ 左手団扇 野澤10
(063) 団扇もつ 乙女の姿 夢のあと 吉良02
(064) 団扇風 梅雨空飛ばせ 明日ゴルフ 古川02
孫が昼寝をしているので、団扇でそよ風を
おくっています
(065) 風送る団扇の先に孫の息 柳町02
1 野澤 目に浮かぶ光景です。さぞかしい気持ちよさそう
に寝込んでいるのでしょうね。
2 宮澤 風送る方が虫の息にならないよう、頑張りましょ
う
3 中島
4 小幡
若い頃は、団扇で蝿をたたき落とせたので
すがーーーーー???
(066) 蝿を追う団扇の振りに歳を視る 柳町01
1 野澤 昔は叩き落とせた蝿も,動きが緩慢になり落とせ
ない。やっぱり年をとったと実感させられる出来事の1
つ。
(067) 腕まくり 浴衣の帯に 団扇差し 宮澤05
1 柳町
(068) 縁側で 団扇片手に 夕涼み 野澤05
(069) 金髪の 夜店にぎわう 団扇かな 吉良04
(070) 蒸し暑き夜半活躍美女団扇 中島04
(071) 眠る子に母の手動く団扇風 豊04
1 土川 ゆっくりとした手の動きに母の愛情が伝わってき
ます。
2 内野 母の愛ですね。
3 深瀬 赤ん坊を世話している女性の姿には神々しいもの
を感ずることがあります。
(072) 湯上りに涼を求め団扇取る 中島01
(073) 街角で 左うちわを 配りおる 宮澤04
(074) 退職後 左団扇は 淡い夢 野澤13
1 志方
2 澤藤
(075) 手放せぬ風いろいろの団扇かな 橋本02
1 豊 最初に読んだときは「手放せぬ風」とは何かと思い
ましたが、「手放せぬ」で一度切るのですね。「風いろ
いろ」の表現がすばらしい。
(076) 風呂上り団扇の風がなつかしく 秋岡08
(077) 肉汁の炎鼓舞する渋団扇 土川02
(078) 隣席の団扇の風をもらい受け 澤藤01
1 土川 これは嬉しいもらい物ですね。
2 野澤 省エネで気持ちいいですね。といっても私は臨席
組ですが。
3 宮澤 焼き鳥のにおいも一緒に送ってください。
(079) はっけよい 団扇で捌く 孫相撲 野澤09
1 土川 家族の笑顔が見えるようです。
(080) 浮世絵のうちわ美人で夕涼み 深瀬10
1 橋本 同じ団扇ならこちらがいいけど、最近は少ないの
では
2 中島
(081) 浴衣地の 青に浮ける 赤団扇 吉良01
1 柳町
浴衣姿の少女が、打ち水の効果か思わず団
扇を背中の帯に差しました
(082) 打ち水に誘われ団扇背に仕舞う 柳町03
1 秋元 昭和風景への憧憬
2 中津川
3 小野寺 打ち水の中を 思わず背中に団扇を仕舞う少女
の浴衣姿が微笑ましい。
(083) 和服美女茶碗をまえにうちわ手に 深瀬11
1 治部 この場面は目を閉じて想いうかべたものでしょう
か。まさか、目の前で起きている事実ではないですよね。
常々こういう場面に同席したいと思っています。
(084) 若き日の女優輝く古団扇 中島02
1 柳町
(085) 団扇なき家族に昭和遠くなり 豊03
(086) 団扇振り腰振り踊る阿波の熱 秋岡06
1 中津川
(087) 外人の 団扇あおげる おもてなし 吉良03
3.自由題
(088) つかのまの 涼をとりたり 夏木立 内野02
1 古川
2 橋本
(089) 頑固さも 孫の前では 腰砕け 野澤01
1 澤藤
(090) 二輪草の 見上げる峰は 奥穂高 森04
(091) 芳醇な甘みうれしや庭トマト 橋本04
1 野澤 丹精込めて作られたもぎたてのトマトの味が伝わ
ってきます。
2 古川
3 秋元 手作りの味がでていて感動
(092) 子規の句を訪ねて歩く伊予の夏 秋岡09
1 豊 俳句好きの作者の素直な旅情が出ていると思います。
(093) 白百合の むせぶ香りに 夏来たり。 小野寺06
(094) 明滅に我が息合はす蛍籠 土川07
1 中島
2 小野寺 蛍籠の中の明滅は きっと己の心の鼓動なので
しょうか。
(095) 梓川夏山望む上高地 秋元07
1 森
(096) 新緑路 憂い深くも 定まらず 森09
(097) 鬼平も 八つ目うなぎで つつじ愛(め)で 森03
(098) 良き友と別れた後の満ちた月 秋岡10
(099) 君と立つ 穂高極めし 夏の夢 森07
(100) 財布みて ジジ金あるのと 気付かわれ 野澤03
(101) ゴルフ好き何より勝る爽快さ 橋本06
(102) 紫陽花や跨げるほどの水溜 土川05
1 秋岡 雨が上がったあとの澄んだ空気に、少しの水たま
りの感じがいいです
(103) 深緑(ふかみどり)湖面に映る山姿 秋元05
1 内野 心が落ち着きますね。
孫(4 年生男子)が彩の国プラチナキッヅ
(JOC サポートプロジェクト)に選ばれまし
た。以下、3句。
(104) 何とまあ小学生から世界見る 治部01
(105) 孫の夢わが夢として余生生く 治部02
(106) 東京の次の五輪を見たい我 治部03
(107) さくらんぼ受粉は人手ラブタッチ 深瀬16
1 中島
(108) 黄昏や 大地を染めし あかねいろ 内野04
1 志方
(109) 涼しきは十割 (とわり) 蕎麦なり最上川 土川03
(110) 山肌に残雪眺め露店風呂 秋元06
1 中津川
(111) 孫育も 嫁の目線に 気を遣い 野澤04
1 澤藤
(112) 山寺の閑かさ今も夏景色 秋岡11
(113) バラの香は 青春の思い 甘くのせ 森08
(114) 縁台に雨音過ぎて土埃 秋元01
1 深瀬 雨が降り出した直後のほこりっぽい独特なにおい
は、遠い過去の想い出でしかありません。なにかタイム
スップしたような気持ちになりました。
(115) 玄海に漁り火遠く拉致未だ 志方06
(116) 戦場の死屍累々になにを見る 深瀬17
(117) 上高地 思い惹(ひ)くのは 誰袖草(たがそでそう) 森06
(118) さくらんぼ籤 (くじ) 引くごとく摘 (つま) みけり 土川04
(119) 盆休み静寂の中爪を見る 秋岡12
(120) ごきぶりや気配をなにで感じとり 深瀬13
(121) 粉カレー 期待外れの 資生堂 古川01
(122) 熟しつつ 落ちるリンゴや 富実重ね 森10
(123) 透きとほるガラスの器夏料理 豊05
1 内野 涼しさを感じます。
(124) 黄昏(たそがれ)に 竹林揺れる たおやかに 内野03
毎年、三浦の農家にトマトを買いに行きま
す。以下、2句。
(125) 納屋の中家族でトマトの出荷待つ 治部04
(126) 梅雨明けて今年もおいしい紅トマト 治部05
(127) 献灯が山笠照らすほの明かり 志方05
(128) 冷気満つ残雪の月山露天風呂 橋本03
1 秋元 修験道までも感じさせる佇まい感
(129) 月山や梅雨の残雪志津の風呂 深瀬15
(130) 急坂の 息はずむ先 すべて青 内野01
1 森
2 宮澤 晴れた日に上る急坂の先に見える希望の青空?
それとも、急坂を上って交差点の信号で休もうと思うと
何故かいつも青で「行け行け」と、尻を叩かれているの
かな?
(131) 夏休み 孫に精出す じじとばば 野澤14
息子が引っ越しました。以下、2句。
(132) 雨の中転居通知が嬉しげに 治部06
(133) あらかわい孫の笑顔に息子見ゆ 治部07
1 柳町
(134) 五色沼モリアオガエル泡を吹く 秋元04
1 土川 カタカナ表現がとてもグロテスクですね。
(135) 幾千年しずかに坐る弥勒像 深瀬14
1 森
2 豊 背後に長い歴史を感じながら弥勒仏と向き合ってい
る姿が浮かびます。
(136) 春の宵 まぼろし誘う 根津老女 森02
1 深瀬 ややあやしい雰囲気もありますが、おとこたるも
の、老いても異性への関心をるのか、とも感じました。
(137) 古希前に 頑固さ改め 円くなる 野澤02
1 森
(138) 夏草やフクシマ被曝跡地にも 豊06
1 中島
(139) ひと吠えで 穂高残雪 崩れ落つ 森05
1 古川
庭に1 本あるアメリカ楓に野鳩が3mくら
いの高さに巣を架け6 月初めから抱卵、下旬
には2 羽の雛が誕生、親交互に給餌して7 月
中旬に無事巣立って行きました。居間から3
m 位の近さなので写真も撮りました。驚きで
す。
(140) 我が庭に野鳩巣を架け子巣立つとは 橋本05
1 秋岡 野鳩の成長を見届け、巣立った驚きに共感し
ます。
(141) ドア開けしわれとごきぶりすれ違う 深瀬12
(142) 翼広げ漁後の川鵜羽を干す 橋本07
(143) クチナシの香り漂う散歩道 志方07
(144) 戦ひの島を思ひてゴーヤ植う 土川06
(145) 芭蕉翁よくぞ粗食で幾千里 深瀬18
(146) さわさわと 内股なぞる 春の闇 森01
(147) 燃える緋がクチナシ染める雲間から 志方03
1 森
(148) 道端の蝉の抜け殻夏盛り 秋元03
1 志方
2 古川
3 秋岡 夏の盛りと蝉の抜け殻に季節の移ろい、命のはか
なさを感じます。
4 小幡
4. 川柳
(149) 客観力たかめ人間どこへ行く 深瀬22
(150) 熟年旅行 朝かと起きたら 妻まだテレビ 林03
1 柳町
(151) 人はなに宇宙にいのち普遍知り 深瀬23
(152) ひざ痛い 目も歯も痛い 腰痛い 林02
(153) マイナンバーIoTのチップ埋め 深瀬21
(154) 捨てるなと言っても捨てる世話女房 秋岡13
1 野澤 私はもう諦めて,今では私の見ていないときに捨
てるようにとお願いしています。
2 豊 愚痴を言っているようで、そのくせ世話好きの女房
を愛している。川柳の味わいです。
3 深瀬 なにか完全に奥さんのコントール下にある感じで
す。サラリーマン現役時代とのギャップの大きさを受け
入れるしかないということでしょうか。
(155) 押し寄せる便利べんりの先になに 深瀬19
(156) 同窓会 誰も来てない 明日だった 林01
(157) それぞれに硬き殻つけ譲歩せず 深瀬20
1 橋本 建前は譲れないものなのでしょうか、、、いろい
ろ難しいものです)
追記
選句に多少、関係したコメントがありましたので、ご参考までに掲載させて
いたたきます。
〇中津川さん
投句をしてみましょうと思っているうちに締め切 りが過ぎていました。
また、選句して送信しようと思ったらモデムが故障してパソコンが使えずギ
リギリになりました。
普段使い慣れないスマホを使ってお送りします。
とりあえず番号だけ連絡します。ご容赦ください。
〇秋元さん
本日、旅行から帰り、慌てて選句しました。
〇中島さん
何時もの共感できることに分かり易さと調子の良さを基準に加え選びました。
〇秋岡さん
こちらは関西の茹だるような暑さにうんざりしていますが元気にやっており
ます。何とか共感する7句を選句をさせて頂きました。宜しくお願いいたしま
す。
〇内野さん
良い句がおおく選ぶのが大変でした。心に響く句を基準に選びました。よろ
しくお願い致します。
〇豊さん
30日から8月3日まで東京を留守にするので、早めに選句を送ります。よ
ろしくお願いします。
〇志方さん
本当に暑いですね。何事にも億劫になり、気力がなえます。
今回の句には、写実的に優れた表現が多いような気がします。選定に苦労し
ました。
特に041と048のくは、光の眩さが強く感じさせられました。
〇野澤さん
皆さんのようにうまく詠むことが出来ませんが,とても愉しませてもらって
います。今回も,身近に感じられる出来事を詠っている句を選びました。
〇柳町さん
皆さん上手なので選ぶのが大変です。
---
2015年6月16日火曜日
七句会勉強会(15.06.10)報告
七句会勉強会(15.06.10)報告
七句会の勉強会は、下記のように行われました。
1.日時 2015年6 月10日 (水) 午後5 時半~午後8 時
2.場所 路じ 溝口南口店 (うどん店)
3.参加者 内野さん、志方さん、治部さん、土川さん、深瀬。
4.内容
(1) 季語と句会
俳句上達のバロメーターを、句会で選句される度合いに求める場
合には、選者の季語に対する姿勢を事前に確認しておく必要がある。
例えば、朝日新聞の俳壇では、4 人の選者のうち、少なくとも金
子兜太は無季語を認めている。
明治以降になり、有季定型が強調されるようになった。
季語は結社によって異なるし、自由律俳句や無季語俳句の考え方
も結社によって異なる。さらに、実際の季節とずれていることもあ
る。したがって、季語に高い厳密性を求めることには、あまり意味
がないとも言えそうである。
(2) 金子兜太と無季語俳句 (資料A参照。土川氏提供。)
金子兜太は、人間性や社会性に関する厳しい無季語の俳句を評価
する。
例えば、次のような句である。
- なんといふこひしさ魚を焼いてゐる
- 暗闇の眼玉濡さず泳ぐなり
- 戦争が廊下の奥に立つてゐた
虚子の考え方とは異なるし、どちらが正しいという根拠も不明で
ある。
(3) 無季語俳句と川柳
感動を素直に俳句に表現したいとき、季語の制約を受けたくない
と思うことがある。
七句会は無季語も可であるが、その投句には季重なりの句が目立
つ。許容される場合も多いが、季節の違う季語が混在しているのは
矛盾であり、適当とは言えない。
無季語俳句と川柳は、全く別物である。七句会の選句表では、同
一の土俵で扱われているが異様である。投句者に申告させ別物とし
て扱うべきである。
(4) 俳句における表現
俳句を始めた動機として、自然の泰然さに強く打たれた体験があ
る。原発事故で、ゴーストタウンとなった地域のなかの自然の美を
詠みたいと思った。
短歌には、戦争の悲惨さを非常にリアルに詠んだものがあり、戦
争の悲惨さに胸が打たれる。
俳句は、文字数が少ないこともあり、読み手の想像力に訴えるこ
とも大切である。科学技術分野における説明とは180 度異なる。設
計図のような絵であったり、絵はがきのようでは困る。また、その
人のオリジナリティーも大切である。いちょうの落ち葉を黄色い絨
毯と表現するのは、はじめて作る人のみに許容される。芸人の世界
と同じである。
(5) 俳句の上達とは
俳句上達のマイルストーンを考える上で、句会の先生の作品が選
ばれないこともあるという状況が存在することにも注意したい。俳
句は、同人が集まった座の文学という側面もある。そういう中で、
その同人に評価されやすい句を作るという努力もあるだろう。投句
する句会の特性を踏まえて、投句する句を選ぶということもある。
また、例えば、システム設計と同じように捉え、枠はめにこだわ
らないで、言葉の組み合わせのおもしろさを追求するという信念に
基づく作り方もある。
次の句は、妄想の世界の最高傑作だと思っている。
- 触れもせず 小百合の寝顔 朝陽さす
(6) 現代俳句の師系 (資料B参照。土川春穂作成。)
師匠を選ぶに際して、その師系を把握しておくことも有意義であ
る。
今現在の主な俳句団体の協会は、日本伝統俳句協会、現代俳句協
会、俳人協会の三つである。
カルチャーセンターのようなところは、辞めたりかけもちするこ
とに寛容だが、結社となると辞めるのがむずかしいところもあるよ
うである。主宰者の人柄などに留意することも大切そうである。
以上 文責深瀬
七句会の勉強会は、下記のように行われました。
1.日時 2015年6 月10日 (水) 午後5 時半~午後8 時
2.場所 路じ 溝口南口店 (うどん店)
3.参加者 内野さん、志方さん、治部さん、土川さん、深瀬。
4.内容
(1) 季語と句会
俳句上達のバロメーターを、句会で選句される度合いに求める場
合には、選者の季語に対する姿勢を事前に確認しておく必要がある。
例えば、朝日新聞の俳壇では、4 人の選者のうち、少なくとも金
子兜太は無季語を認めている。
明治以降になり、有季定型が強調されるようになった。
季語は結社によって異なるし、自由律俳句や無季語俳句の考え方
も結社によって異なる。さらに、実際の季節とずれていることもあ
る。したがって、季語に高い厳密性を求めることには、あまり意味
がないとも言えそうである。
(2) 金子兜太と無季語俳句 (資料A参照。土川氏提供。)
金子兜太は、人間性や社会性に関する厳しい無季語の俳句を評価
する。
例えば、次のような句である。
- なんといふこひしさ魚を焼いてゐる
- 暗闇の眼玉濡さず泳ぐなり
- 戦争が廊下の奥に立つてゐた
虚子の考え方とは異なるし、どちらが正しいという根拠も不明で
ある。
(3) 無季語俳句と川柳
感動を素直に俳句に表現したいとき、季語の制約を受けたくない
と思うことがある。
七句会は無季語も可であるが、その投句には季重なりの句が目立
つ。許容される場合も多いが、季節の違う季語が混在しているのは
矛盾であり、適当とは言えない。
無季語俳句と川柳は、全く別物である。七句会の選句表では、同
一の土俵で扱われているが異様である。投句者に申告させ別物とし
て扱うべきである。
(4) 俳句における表現
俳句を始めた動機として、自然の泰然さに強く打たれた体験があ
る。原発事故で、ゴーストタウンとなった地域のなかの自然の美を
詠みたいと思った。
短歌には、戦争の悲惨さを非常にリアルに詠んだものがあり、戦
争の悲惨さに胸が打たれる。
俳句は、文字数が少ないこともあり、読み手の想像力に訴えるこ
とも大切である。科学技術分野における説明とは180 度異なる。設
計図のような絵であったり、絵はがきのようでは困る。また、その
人のオリジナリティーも大切である。いちょうの落ち葉を黄色い絨
毯と表現するのは、はじめて作る人のみに許容される。芸人の世界
と同じである。
(5) 俳句の上達とは
俳句上達のマイルストーンを考える上で、句会の先生の作品が選
ばれないこともあるという状況が存在することにも注意したい。俳
句は、同人が集まった座の文学という側面もある。そういう中で、
その同人に評価されやすい句を作るという努力もあるだろう。投句
する句会の特性を踏まえて、投句する句を選ぶということもある。
また、例えば、システム設計と同じように捉え、枠はめにこだわ
らないで、言葉の組み合わせのおもしろさを追求するという信念に
基づく作り方もある。
次の句は、妄想の世界の最高傑作だと思っている。
- 触れもせず 小百合の寝顔 朝陽さす
(6) 現代俳句の師系 (資料B参照。土川春穂作成。)
師匠を選ぶに際して、その師系を把握しておくことも有意義であ
る。
今現在の主な俳句団体の協会は、日本伝統俳句協会、現代俳句協
会、俳人協会の三つである。
カルチャーセンターのようなところは、辞めたりかけもちするこ
とに寛容だが、結社となると辞めるのがむずかしいところもあるよ
うである。主宰者の人柄などに留意することも大切そうである。
以上 文責深瀬
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