七句会のみなさま
第五十五回目の七句会にご参加いただきたいへんありがとうございます。
今回の選句結果をご報告いたします。
5 点句
(118) いのちあり移りし病室 (へや) のシクラメン 河村
4 点句
(030) ひまわりの種抱き逝きしドンバスの地 河村
3 点句
(008) 春深し湖深く澄み櫂の音 小野寺
(022) さざれ石踏みつ慰問の花吹雪 治部
(028) 知り合うが遅すぎたなと春の雨 治部
(033) 早替わり咲いて吹雪いて花筏 宮澤
(043) 花筏写す心の浮き沈み 宮澤
(085) 花筏行きつく先になにが待つ 深瀬
2 点句
(001) 雪解けの流れに速し落ち椿 小野寺
(005) トランプで戦争遊び春の闇 吉良
(014) 山茶花や雨は葉止まり春隣 橋本
(016) 花筏みんなで浮かぶ心地よさ 深瀬
(021) 蛍烏賊酢味噌にまみれまた一杯 志方
(023) 薔薇一輪推敲の文破りけり 小野寺
(046) 春なのに恙無いのにメメント・モリ 河村
(054) 閉店のデパートの前に散り桜 深瀬
(055) 鎮魂の読経のしじま花吹雪 小野寺
(057) 春深し今年の無事に一息す 深瀬
(067) 春深し囀る声の親離れ 秋元
(074) 底見せて雨よふれふれダムの春 治部
(088) 花月夜凪の湖漕ぐ櫂の音 小野寺
(091) 花筏美女の寝乱れゆらゆらと 宮澤
(092) 紅き薔薇我に人刺す矜持あり 小野寺
(096) あひびきの袂離さず薔薇の棘 小野寺
(101) 弘前の城美しや花筏 豊
(112) 春雨に囲碁打つ音のやわらかき 深瀬
(116) 舟先で流れを分ける花筏 秋元
(117) 山路来て緑に抱かれ春深し 宮澤
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
事務方から、以下、ご連絡、ご依頼です。
(1) 選句参加者
今回の選句には、下記の15名が参加しました。
秋元さん、桜子さん、小野寺さん、吉良さん、河村さん、桑子さん、
志方さん、治部さん、中津川さん、橋本さん、服部さん、平島さん、宮澤さん、
豊さん、深瀬。
(2) 次回について
6 月ころに「夏」をメインに開催する予定です。
(3) 自句自解等について
今回の選句結果等を踏まえ、言い添えておきたいことがありましたら、次回
の句会の投句時にご連絡ください。選句表に添えて配布するようにします。
誤記、記入漏れなどありましたら、ご連絡ください。修正します。
選句結果、作品集は七句会の下記のweb に掲載します。
http://nanaku-haiku.blogspot.jp/
よろしくお願いいたします。
2026.05.16
代表 橋口侯之介
顧問 豊 宣光
事務方 深瀬久敬
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1.選句結果
(001) 雪解けの流れに速し落ち椿 小野寺07
1 秋元
2 宮澤
(002) 蜂蜜がトロリとろとろ春の朝 服部 01
(003) 校門の卒業袴や花畑 中津川03
(004) 春深し浮ひた居心地老ひの身や 深瀬 08
(005) トランプで戦争遊び春の闇 吉良 05
1 桜子 最後の「闇」に今のご時世が表れています。
2 豊 トランプと戦争遊びをひっかけた技術の妙。
(006) 道行や桜蕊降る六義園 治部 03
(007) 菜の花に渡る薫風水ぬるむ 志方 05
(008) 春深し湖深く澄み櫂の音 小野寺19
1 秋元
2 橋本 新緑に包まれた、早朝の静かな湖の光景が浮かびます。
3 宮澤
(009) 新緑やまぶしくもあり老ひの身に 深瀬 06
1 志方
(010) 花筏風はもう散らさない 橋本 06
(011) バーボンを飲み干し消えた友の春 河村 09
1 深瀬 なにかアメリカでも日本人が肩で風を切っていたころ
の裏側を垣間見る感じがします。
(012) 春深し風に波立つ竹林 (たけばやし) 内野 01
チヤンドラーのタフと優しさのセリフを大統領に
(013) 優しさが無ければですぞ華府サクラ 河村 02
(014) 山茶花や雨は葉止まり春隣 橋本 02
1 秋元
2 平島 はどまりはるどなり 音合わせが絶妙です。
(015) 撮り鉄も花の筏へレンズ向け 中津川05
1 橋本 撮り鉄にも、美しい花筏が目に入れば放っては置けな
い人がいる。
(016) 花筏みんなで浮かぶ心地よさ 深瀬 12
1 吉良 散った桜の花びらが、一枚一枚が個性をもっているか
の表現が面白く感じました。
2 桜子 ふんわりとした雰囲気に春が感じられます。
(017) トランプは来ぬ春待ってカード切る 宮澤 07
(018) 贈りたし燃ゆる真紅の薔薇一輪 小野寺17
1 治部 「贈りたし」なので実際に贈ってはいないのでしょう
が、情熱的なシーンですね。この気持ち、選者はとうに
失くしたように思います。あらためて妻を見るようにし
たいと思います。
(019) ペダル漕ぐ新緑の風背に受けて 豊 04
新聞記事を参考に
(020) 桜こそ区切りの花ぞのどけかな 服部 05
(021) 蛍烏賊酢味噌にまみれまた一杯 志方 03
1 桑子 この時期の酒のつまみにはもってこいです。
2 治部 蛍烏賊の酢味噌和え、うまいですよね~。選者も一杯
やりたくなりました。
(022) さざれ石踏みつ慰問の花吹雪 治部 05
1 吉良 さざれ石と花吹雪の対比が美しいと思います。
2 中津川 皇室の被災地への慰問は現地の方はいつも励まされま
す。
3 平島 鼻歌の「君が代」も聞こえて来そうな慰問です。
(023) 薔薇一輪推敲の文破りけり 小野寺22
1 吉良 若き日の苦い思い出を、老いて懐かしむ様がみえます。
2 桜子 作家さんのような感性が感じられます。
(024) 春深し色彩かほり湧きいでる 深瀬 14
(025) 舟縁の川面に浮かぶ花筏 秋元 02
(026) 春深しトランプ爆走どこまでも 服部 03
1 志方
(027) 薔薇一輪言葉呑み込み恋敗る 小野寺13
(028) 知り合うが遅すぎたなと春の雨 治部 02
1 小野寺 遅すぎた出会い、過ぎた時間は帰ってきません。春の
雨はわかってくれます。
2 河村 老いらくの実感。
3 中津川 歳をとってくるとこの様な思いがたびたび浮かびます。
(029) 花筏生まれ飛鳥(山)か石神井(川)か 桑子 03
ウクライナではひまわりの種を身につけ戦地に赴
く風習ありとか
(030) ひまわりの種抱き逝きしドンバスの地 河村 06
1 吉良 早い戦争の終結が望まれます。
2 中津川 ひまわりの種は晩夏の季語ですがウクライナの兵士は
どのような思いで戦地へ赴いたのでしょうか。
3 服部
4 深瀬 兵隊はいくら死んでも全く意に介さないロシア軍かい
まの世界に存在していることに愕然とします。
(031) 君去りて姿とどめぬ花筏 柳町 01
1 吉良 遠い昔の思い出でしょうか。
(032) あをあをと五月の雨のねぎ畑 小野寺03
1 豊 新緑の五月の雰囲気が感じられます。
(033) 早替わり咲いて吹雪いて花筏 宮澤 03
1 志方
2 治部 そうですよね~。今か今かと開花を待って、晴天を待
って見に行けば、あっという間に散ってしまう、桜の花
の足の速さよ。せめて花筏で楽しんでと。時の流れの速
さを否応なく感じてしまいますね。お見事です。
3 平島 いて いて いかだ と韻が上手いなあ。
(034) じこちゅうの世相にやさし春の雨 深瀬 01
(035) トランプのルール変更誰がために 宮澤 08
(036) 春探す女 (ひと) の見上げるこぶしかな 橋本 05
1 宮澤
(037) MLB 老いの居眠り春深し 中津川06
倒木が目立つ染井吉野の樹命は約100 年とか
(038) この吉野同じ歳かや米寿なり 河村 01
(039) 鐘撞けば雨の山寺春深し 小野寺18
1 服部
(040) 春深し畦のまにまに緑映え 秋元 05
(041) 春深し俳句もそぞろまどろみぬ 吉良 04
(042) トランプは悪のジョーカー犯罪人 豊 03
(043) 花筏写す心の浮き沈み 宮澤 01
1 秋元
2 小野寺 水面に浮かぶ花筏は浮き沈みする己の心のままに形を
変えながら流れてゆきます。
3 志方
(044) 山火事を抑えてくれよAI雨 志方 04
(045) 初鳴きのホケキョの声に刻は逝き 小野寺01
1 秋元
今さら死を意識してもー
(046) 春なのに恙無いのにメメント・モリ 河村 10
1 桑子 ボーと生きてんじゃねーよといううことですかね。
2 橋本 メメント・ モリは知りませんでした、必ずやってくる
死が浮かんできてしまうのですね。
(047) トランプはブラフで勝負春の夜 桑子 04
(048) トランプとペルシャイランの深き溝 深瀬 18
(049) トランプの力が全てに春来るか 橋本 07
(050) 春深し野山の緑濃くなりぬ 豊 02
(051) 浜木綿の風に潮の香五月来る 小野寺04
(052) 老いた妻なぜか張り切る孫来たる 志方 07
(053) トランプは自分がババと気が付かず 宮澤 06
1 志方
(054) 閉店のデパートの前に散り桜 深瀬 05
1 河村 落日の地方百貨店を象徴している。
2 中津川 デパートやスーパーの閉店が増えています。働く方も
地元のお客も寂しい思いです。
(055) 鎮魂の読経のしじま花吹雪 小野寺12
1 服部
2 豊 誰の鎮魂でしょうか。花吹雪も死者を悼んでいるので
す。
(056) 春風にナイスショットもロストかな 桑子 02
1 桜子 ゴルフを楽しむ爽快感がいいですね。
(057) 春深し今年の無事に一息す 深瀬 11
1 小野寺 春愁に浸る若さはなく行く春に今年も生命を存えたと
安堵する自分がおります。
2 吉良 老いた身には毎朝のように感じることですね。
(058) 桜よりモミジが似合う鎌倉路 志方 02
1 治部 そもそもこの句の季語は桜ですか、もみじですか?「
モミジの方が」と言っているので秋ですかね。でも、作
者は桜を見ているのだと思います。単なる好き嫌いです
かね、鎌倉も場所によって見え方が違うと思うのですが。
この句は意見の分かれるところでしょう。選者は桜の鎌
倉の方が好きです。鎌倉山の桜は圧巻です。
京都の夕暮れが醸し出すメランコリー
(059) 春愁の揺蕩う京や暮れ泥む 河村 03
1 秋元
(060) 菜の花や遥かな岬青き海 小野寺08
1 平島 黄色と青の遠近が絵画的です。
(061) 肌色のあちらこちらに春深し 深瀬 10
(062) 春深し緑の奥のさえずりや 宮澤 04
(063) ただよう香 (こう) 寺の花壇やヒヤシンス 中津川01
(064) 白木蓮 (ハクレン) や空のキャンバス泳ぎたる 吉良 01
(064) 1 中津川 日本の鯉のぼりではなく魚のハクレンと木蓮の花の白
も掛けているのでしょうか。思わず空を見上げました。
(065) 囀りの消えて鎮守の森は暮れ 小野寺10
1 宮澤
梶井基次郎の桜の樹の下に埋まる屍体、の切れあ
る表現には及びも付かないが
(066) 夜桜に喜怒哀楽が埋まつてる 河村 04
1 深瀬 満開の夜桜には人の心の奥深くを揺さぶる不気味さを
感じます。
(067) 春深し囀る声の親離れ 秋元 04
1 小野寺 春も過ぎゆき青葉のこの頃小鳥の囀りを聴きながら巣
立ちを迎える雛鳥を見守ります。
2 宮澤
(068) 棹ささば流れを速む花筏 小野寺05
(069) 更衣化粧の色も薄くなり 豊 06
(070) メーデーや途中トンズラ卓囲む 桑子 05
1 深瀬 日本経済が順風満帆のころの雰囲気が伝わってきます。
(071) りくりゅうの刻む七年金の舞 橋本 01
1 桜子 りくりゅうペアの7年間を物語るようです。
(072) トランプの被害者ポーズ春に浮く 深瀬 19
(073) 柿若葉今年はいくつ実るやら 服部 07
1 豊 柿の新しい若葉は秋の実りを期待させますね。
(074) 底見せて雨よふれふれダムの春 治部 01
1 桑子
2 桜子 全く共感します。豪雨は困りますが。
(075) 春惜しむ六分の侠気四分の熱 小野寺14
1 河村 いよ!森繁節!春は「人恋しく」なりますね。
(076) 薪爆ぜシテ参じそろ花吹雪 河村 05
(077) AIや春雨の音いかに聞く 深瀬 03
(078) 花筏ゆびきりげんまん見つめ合い 桜子 02
(079) 風と散る枝を残して花筏 秋元 01
1 志方
(080) 卒業式今は袴の小学生 服部 02
(081) トランプとプーチンタッグ春の闇 深瀬 20
1 橋本 何処までやるつもりなのか迷惑至極、二人ともそろそ
ろお引き取り願いたい。
(082) 春愁や半世紀前の恋の影 橋本 04
(083) 散り桜白雲流れ蒼いそら 志方 06
1 平島 ピンク 白 蒼 の取り合わせが綺麗。
(084) 春深し友との昼のみ老い深し 服部 04
1 桑子 昼の居酒屋は年寄りが多いです。
(085) 花筏行きつく先になにが待つ 深瀬 13
1 河村 終わりゆく美の無常を。
2 服部
3 宮澤
(086) 道端にいのち振りまくスミレあり 河村 08
(087) 雨しずか街路に映ゆるつつじかな 深瀬 16
1 桜子 日常の一コマながら、美しい絵画のような句に仕上が
っていますね。
(088) 花月夜凪の湖漕ぐ櫂の音 小野寺21
1 治部 今時は櫂こぎ舟が少なくなりました。静かな湖に舟を
浮かべて夜桜見物とは粋ですね。キイキイという音が聞
こえてくるようです。
2 平島 月の照らす湖上は鏡の如く、滑りゆく船 はあるもの
の 聴こえるは櫂の音のみ。
(089) 葉桜やにぎわい消えた隅田川 豊 05
(090) 風そよぎ櫂を漕ぎだす花筏 吉良 02
1 深瀬 花筏が滑り出す風情が伝わってきます。
(091) 花筏美女の寝乱れゆらゆらと 宮澤 02
1 河村 エロチツクな美の構図だ。
2 治部 花筏と美女との取り合わせはいいと思いますが、何故
寝乱れという発想になるのですか?ゆらゆらとしている
花筏を見て、かなりの邪念に襲われたように見えますが。
正解でしょうか?
(092) 紅き薔薇我に人刺す矜持あり 小野寺15
1 河村 赤い薔薇には怖い魅惑がー
2 豊 薔薇の棘と血の赤と人を刺す矜持、みごとな組み合わ
せです。
(093) くしゃみ連発山は花粉の黄 中津川04
(094) トランプのあまりに軽きディールかな 深瀬 17
1 桑子
(095) 初鰹本日入荷広告に 豊 07
(096) あひびきの袂離さず薔薇の棘 小野寺09
1 治部 これは、恥ずかしくも微笑ましいですね。顔が赤らん
でいる様子が見えます。流石です。
2 橋本 一寸オーバーかなとは思いますが、バラも応援してい
るのか。
仏教の日の光景
(097) 花祭り稚児行列の誇らしげ 服部 06
(098) 春の日に恩師のお墓詣でけり 深瀬 07
(099) 早緑の風が吹き抜け葉桜に 志方 01
(100) 球は出ぬアリソンバンカー春深し 桑子 01
1 服部
(101) 弘前の城美しや花筏 豊 01
1 志方
2 平島 昨年訪れたばかりで景色が目に浮かびます。
(102) 東風の夕点しゆく灯や父祖の街 小野寺02
(103) 花冷えに気を引き締める傘寿翁 深瀬 04
1 小野寺 春の麗らかが花冷えに変わり、いま一度気を引き締め
ている傘寿の己が居ります
(104) 花筏果てなき海原めざし行く 吉良 03
(105) 女坂明るき雨に薔薇は濡れ 小野寺11
(106) すべり台尻もちつけば花筏 桜子 01
(107) 酒残る夕べの語らいシジミ汁 中津川07
(108) 春深し美しき人化粧せず 小野寺16
(109) AIやポストモダンの幕を開け 深瀬 09
(110) 手術の手しびれ我慢のヨモギ餅 中津川02
1 治部 この句は、手術が終わった手のしびれを我慢してヨモ
ギ餅を食べたのか、手がしびれているので我慢してヨモ
ギ餅を食べなかったのか。選者の場合、我慢できません。
食べます。
(111) 春惜しむ谿の瀬音は腹に沁み 小野寺23
(112) 春雨に囲碁打つ音のやわらかき 深瀬 02
1 中津川 囲碁を打つ鋭い音を春雨が和らげる。いい分かりやす
い表現ですね。
2 橋本 春雨の中の対局、打ち方も聞こえる音も柔らかくなる
のでしょう。
(113) カイロスよラムダ (λ) は5度目だ春の海 橋本 03
1 桑子 技術進歩に失敗はつきもの、頑張れ
(114) 墨すれば文は匂ひて春深し 小野寺20
1 服部
(115) 春深む長 (たけし) 我が子にとまどいて 治部 04
1 深瀬 たぶんこちらの身長が縮まっているのではと思います。
(116) 舟先で流れを分ける花筏 秋元 03
1 小野寺 急流を下る舟の舳先で流れを分けるのは花筏の形の動
きの速さでしょう。
2 河村 花の列が崩れる瞬間の映像を描写している。
(117) 山路来て緑に抱かれ春深し 宮澤 05
1 秋元
2 橋本 すっかり緑に包まれた山々の中に身を置けば、もう春
も逝く。
(118) いのちあり移りし病室 (へや) のシクラメン 河村 07
1 小野寺 ICU 集中治療室から一般病棟に移り目にしたシクラメ
ンは生命の喜びでした。
2 吉良 手術後でしょうか。目覚めると鮮やかなシクラメンの
花が目に飛び込み、生きていることが実感できたのでし
ょう。
3 桑子 手術後?の安堵感が伝わってきます。
4 中津川 病が快方に向かって花のある病室へ変わったのでしょ
う。明るい感じが伝わります。
5 深瀬 ICUのような特別病棟から一般病棟に移ったときの
気持ちですね。わたしも経験があります。
(119) 堰越えて形乱るる花筏 小野寺06
1 豊 きれいに流れていた花筏が形を崩す。目の付け所がい
いです。
(120) 節電に一息ついて春深し 深瀬 15
2.選句と一緒にお寄せいただいたコメントです。
・新井桜子さん
今回は、季節の変わり目を詠った神秘的な句と、今の世界情勢を危ぶ
むような句が多かったようです。また、今の新緑の季節を物語るような
句も多くて、外の風景をいっそう楽しむことができました。気分転換に
なります!
・治部さん
選句、以上です。いつも勝手ばかりですみません。
・志方さん
選句してみると、トランプと花筏に偏ったかなとおもいます。どちら
も一定の法則からは表現しずらく、行方定めぬものですが。。。。。
・中津川公一さん
今回は取り組みやすい兼題なので花筏もトランプも多くの句があって
楽しませていただきました。
・橋本直行さん
いつものことですが、難解な句とか想像が及ばない句は選べませんの
でご了承ください。
3.七句会 第55会句会 作品集
◎ 秋元さん
・風と散る枝を残して花筏
・舟縁の川面に浮かぶ花筏
・舟先で流れを分ける花筏
・春深し囀る声の親離れ
・春深し畦のまにまに緑映え
◎ 新井桜子さん
・すべり台尻もちつけば花筏
・花筏ゆびきりげんまん見つめ合い
◎ 内野さん
・春深し風に波立つ竹林 (たけばやし)
◎ 小野寺さん
・初鳴きのホケキョの声に刻は逝き
・東風の夕点しゆく灯や父祖の街
・あをあをと五月の雨のねぎ畑
・浜木綿の風に潮の香五月来る
・棹ささば流れを速む花筏
・堰越えて形乱るる花筏
・雪解けの流れに速し落ち椿
・菜の花や遥かな岬青き海
・あひびきの袂離さず薔薇の棘
・囀りの消えて鎮守の森は暮れ
・女坂明るき雨に薔薇は濡れ
・鎮魂の読経のしじま花吹雪
・薔薇一輪言葉呑み込み恋敗る
・春惜しむ六分の侠気四分の熱
・紅き薔薇我に人刺す矜持あり
・春深し美しき人化粧せず
・贈りたし燃ゆる真紅の薔薇一輪
・鐘撞けば雨の山寺春深し
・春深し湖深く澄み櫂の音
・墨すれば文は匂ひて春深し
・花月夜凪の湖漕ぐ櫂の音
・薔薇一輪推敲の文破りけり
・春惜しむ谿の瀬音は腹に沁み
◎ 河村さん
倒木が目立つ染井吉野の樹命は約100 年とか
・この吉野同じ歳かや米寿なり
チヤンドラーのタフと優しさのセリフを大統領に
・優しさが無ければですぞ華府サクラ
京都の夕暮れが醸し出すメランコリー
・春愁の揺蕩う京や暮れ泥む
梶井基次郎の桜の樹の下に埋まる屍体、の切れあ
る表現には及びも付かないが
・夜桜に喜怒哀楽が埋まつてる
・薪爆ぜシテ参じそろ花吹雪
ウクライナではひまわりの種を身につけ戦地に赴
く風習ありとか
・ひまわりの種抱き逝きしドンバスの地
・いのちあり移りし病室 (へや) のシクラメン
・道端にいのち振りまくスミレあり
・バーボンを飲み干し消えた友の春
今さら死を意識してもー
・春なのに恙無いのにメメント・モリ
◎ 吉良さん
・白木蓮 (ハクレン) や空のキャンバス泳ぎたる
・風そよぎ櫂を漕ぎだす花筏
・花筏果てなき海原めざし行く
・春深し俳句もそぞろまどろみぬ
・トランプで戦争遊び春の闇
◎ 桑子さん
・球は出ぬアリソンバンカー春深し
・春風にナイスショットもロストかな
・花筏生まれ飛鳥(山)か石神井(川)か
・トランプはブラフで勝負春の夜
・メーデーや途中トンズラ卓囲む
◎ 志方さん
・早緑の風が吹き抜け葉桜に
・桜よりモミジが似合う鎌倉路
・蛍烏賊酢味噌にまみれまた一杯
・山火事を抑えてくれよAI雨
・菜の花に渡る薫風水ぬるむ
・散り桜白雲流れ蒼いそら
・老いた妻なぜか張り切る孫来たる
◎ 治部さん
・底見せて雨よふれふれダムの春
・知り合うが遅すぎたなと春の雨
・道行や桜蕊降る六義園
・春深む長 (たけし) 我が子にとまどいて
・さざれ石踏みつ慰問の花吹雪
◎ 中津川さん
・ただよう香 (こう) 寺の花壇やヒヤシンス
・手術の手しびれ我慢のヨモギ餅
・校門の卒業袴や花畑
・くしゃみ連発山は花粉の黄
・撮り鉄も花の筏へレンズ向け
・MLB 老いの居眠り春深し
・酒残る夕べの語らいシジミ汁
◎ 橋本さん
・りくりゅうの刻む七年金の舞
・山茶花や雨は葉止まり春隣
・カイロスよラムダ (λ) は5度目だ春の海
・春愁や半世紀前の恋の影
・春探す女 (ひと) の見上げるこぶしかな
・花筏風はもう散らさない
・トランプの力が全てに春来るか
◎ 服部さん
・蜂蜜がトロリとろとろ春の朝
・卒業式今は袴の小学生
・春深しトランプ爆走どこまでも
・春深し友との昼のみ老い深し
新聞記事を参考に
・桜こそ区切りの花ぞのどけかな
仏教の日の光景
・花祭り稚児行列の誇らしげ
・柿若葉今年はいくつ実るやら
◎ 宮澤さん
・花筏写す心の浮き沈み
・花筏美女の寝乱れゆらゆらと
・早替わり咲いて吹雪いて花筏
・春深し緑の奥のさえずりや
・山路来て緑に抱かれ春深し
・トランプは自分がババと気が付かず
・トランプは来ぬ春待ってカード切る
・トランプのルール変更誰がために
◎ 柳町さん
・君去りて姿とどめぬ花筏
◎ 豊さん
・弘前の城美しや花筏
・春深し野山の緑濃くなりぬ
・トランプは悪のジョーカー犯罪人
・ペダル漕ぐ新緑の風背に受けて
・葉桜やにぎわい消えた隅田川
・更衣化粧の色も薄くなり
・初鰹本日入荷広告に
◎ 深瀬
・じこちゅうの世相にやさし春の雨
・春雨に囲碁打つ音のやわらかき
・AIや春雨の音いかに聞く
・花冷えに気を引き締める傘寿翁
・閉店のデパートの前に散り桜
・新緑やまぶしくもあり老ひの身に
・春の日に恩師のお墓詣でけり
・春深し浮ひた居心地老ひの身や
・AIやポストモダンの幕を開け
・肌色のあちらこちらに春深し
・春深し今年の無事に一息す
・花筏みんなで浮かぶ心地よさ
・花筏行きつく先になにが待つ
・春深し色彩かほり湧きいでる
・節電に一息ついて春深し
・雨しずか街路に映ゆるつつじかな
・トランプのあまりに軽きディールかな
・トランプとペルシャイランの深き溝
・トランプの被害者ポーズ春に浮く
・トランプとプーチンタッグ春の闇
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