七句会 第3 回 自由連句 式目 (ご参考)
七句会の第3 回目の自由連句の参考としての式目は、以下の通りです。
実際は、各自の適宜のご理解によるものとします。
よろしくお願いします。
深瀬
(1) 進め方
・歌仙形式36句を下記の順番で詠む。 (敬称略)
表六句 1 小野寺2 深瀬 3 吉良 4 志方 5 豊 6 小野寺
裏十二句 7 深瀬 8 小野寺9 志方 10吉良 11小野寺12豊
13吉良 14深瀬 15豊 16志方 17深瀬 18小野寺
名残の表十二句 19志方 20吉良 21小野寺22豊 23吉良 24深瀬
25豊 26志方 27深瀬 28小野寺29志方 30吉良
名残の裏六句 31小野寺32豊 33吉良 34深瀬 35豊 36志方
注。表六句の最後は、発句を詠んだ小野寺さんにお願いします。
・定座、季節
表六句 1 春 2 春 3 春 4 雑 5 月 6 秋
裏十二句 7 秋 8 恋 9 恋 10雑 11雑 12雑
13夏月 14夏 15雑 16雑 17花 18春
名残の表十二句 19春 20雑 21雑 22雑 23冬 24冬
25雑 26恋 27恋 28雑 29月 30秋
名残の裏六句 31秋 32雑 33雑 34雑 35花 36春
・発句は、前回の句会で選句の多かった小野寺さんの下記の句です。
朱染めし雪一面に寒椿
・心がける点としては、①2 ~3 日を目処に詠み、1 週間以上かかる場合には
みなさんに連絡する。②次にあげる式目をある程度参考にして、各自、自由に
詠む。③前句をどのように踏まえ、どのように転じたか、できればコメントを
加える (必須ではない) 。
(2) 式目 (ご参考。吉良さんのまとめを踏まえました。)
・脇句は、発句に寄り添い援助する内容の句で、季節も同じ内容とする。
・第三は、前句から出来るだけ違った発想で読む (転ずる) 。
・句を作るときは打越し (前の前の句) から出来るだけ転ずる。
・五七五、七七のいずれもそれ自身で単独で意味として完結している。前句が
なければ理解できないのは良くない。
・原則として同じ言葉は繰り返し使わない。同字は三句去り。
・付合は、下記の三通りとし、前句を受けながらも打越以前からは離れた句を
作る。
①詞付け:前句の言葉から連想される言葉で付ける。
②心付け:意味 (内容) で付ける。前句 (原因) =付け句 (結果) 。
③匂い付け:前句の雰囲気をもとに付ける。
・打越、前句、付句の内容、発想が続く三句がらみは避ける。
・観音開きと言われる、打越の句と似た内容になっている、又は、打越と前句
の付け、前句と付句の付けの発想が同じような内容になっていることは避ける。
・定座として、5,13,29 句目は月、17,35 句目は花 (、8,26句目は恋) 。「引
き上げる」、「こぼす」もある。
・春と秋の句は3 ~5 句、夏と冬は1 ~3 句、恋は2 ~5 句、続ける。同じ季
節の間は5 句以上あける。
・ご参考 歌仙の巻き方は、初折表、初折裏、名残表、名残裏と下記のよう
に進行しますが、平島さんから、この辺は漢詩の模倣であり、起承転結の展開
を目論んでいるとも言われるとの助言がありました。よろしくお願いします。
起承転結や序破急など、全体の流れを意識するのは、かなり高度な技術が必
要な感じがしています。
01 初折表 発句 春 19 名残表 折立 春
02 脇 春 20 二句目 雑
03 第三 春 21 三句目 雑
04 四句目 雑 22 四句目 雑
05 月の座 月 23 五句目 冬
06 折端 秋 24 六句目 冬
25 七句目 雑
07 初折裏 折立 秋 26 八句目 恋
08 二句目 恋 27 九句目 恋
09 三句目 恋 28 十句目 雑
10 四句目 雑 29 月の座 月
11 五句目 雑 30 折端 秋
12 六句目 雑
13 月の座 夏月 31 名残裏 折立 秋
14 八句目 夏 32 二句目 雑
15 九句目 雑 33 三句目 雑
16 十句目 雑 34 四句目 雑
17 花の座 花 35 花の座 花
18 折端 春 36 挙句 春
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ご参考
・日本連句協会 連句とは
https://renku-kyokai.net/renku/
・古典解釈シリーズ
湯沢賢之助著、文法全解 芭蕉名句、旺文社、昭和43年1 月初版
連句編 1.猿蓑 市中の巻 P,103 ~119
http://nanaku-haiku.blogspot.com/2020/04/431-1.html
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