第8 回目の七句会自由連句実施要領
七句会自由連句のみなさま
いつもたいへんお世話になり、ありがとうございます。
コロナ禍はあと少しの辛抱だとよいのですが、第8 回目の七句会自由連句を
下記要領にて行いたいと思います。よろしくお願いします。
豊さん、二句目をよろしくお願いします。
・参加者 新井さん、小野寺さん、吉良さん、志方さん、豊さん、深瀬(6名)
・発句 身をそぎて凜とそびえり枯れ銀杏 吉良さん
・選句者および作者のコメント
選者コメント
1 柳町
2 志方
3 宮澤 葉を落としきり、潔く素っ裸になってまた来年と言って
いるようで、冬の銀杏ほんとに凛としています。
4 中津川 年輪を重ねそびえている様がわかります。
5 桑子
作者コメント
神宮外苑の銀杏並木を句題としました。神宮外苑は11月頃から色づき、1 か
月間は車道に人が溢れる程の人気のあるスポットとなります。歩道には黄色い
葉っぱの絨毯ができて、子供が転げ回ったり、若いカップルがスマホで自撮り
をしたりとにぎやかです。でも人影の絶えた、12月中旬以降の冬の落葉後の銀
杏並木がもっと素晴らしいと思います。寒風に耐えて、20m近い巨木が白い
枝を暗闇の天に向かって伸ばす様子は生命の力強さを感じます。是非一度訪れ
てみてください。
・座
初折表六句
01 発句 冬 吉良
02 脇 冬 豊
03 第三 雑 無季 新井
04 四句目 雑 無季 小野寺
05 月の座 秋 深瀬
06 折端 秋 吉良
初折裏十二句
07 折立 秋 豊
08 二句目 雑 無季 志方
09 三句目 雑 無季 小野寺
10 四句目 雑 無季 新井
11 五句目 雑 無季 吉良
12 六句目 雑 無季 深瀬
13 月の座 夏 志方
14 八句目 冬 豊
15 九句目 雑 無季 深瀬
16 十句目 雑 無季 小野寺
17 花の座 春 新井
18 折端 春 吉良
名残表十二句
19 折立 春 志方
20 二句目 雑 無季 新井
21 三句目 雑 無季 吉良
22 四句目 雑 無季 深瀬
23 五句目 冬 志方
24 六句目 冬か雑 豊
25 七句目 雑 無季 志方
26 八句目 雑 無季 小野寺
27 九句目 雑 無季 豊
28 十句目 雑 無季 吉良
29 月の座 秋 小野寺
30 折端 秋 新井
名残裏六句
31 折立 秋 吉良
32 二句目 雑 無季 深瀬
33 三句目 雑 無季 豊
34 四句目 雑か春 志方
35 花の座 春 深瀬
36 挙句 春 小野寺
・式目 特に前回と変わりません。同じ語句の使用は避ける、付合において
場面の繰り返しや後戻りはしない、付合の背景の補足コメント (付け筋) を簡
単に付記する、といった程度です。
若干追加しますが、月、花の座については遵守する、固有名詞の使用はバラ
ンスを考慮する、雅的な雰囲気は少し避ける、などです。恋の座は取りやめま
した。また、表六句が序、裏~名残表が破、名残裏が急、あるいは、表六句が
起、裏が承、名残表が転、名残裏が結といっためりはりを意識したいと思いま
す。
補足
各座を詠む上での備考です。
下記より転記。
http://www.local.co.jp/renku/4.html
初折表六句
01 発句 冬 や、けり、かな、などの切れ字を用いるのが好まし
い、とされる。
02 脇 冬 発句に密着し同季同場同時で補完。
03 第三 雑 無季 前句から転じて、て、に、にて、らん、もなし、の
留字で留める。
04 四句目 雑 無季 軽くサラリとつける。
05 月の座 秋 発句が秋の月の句の時は無季の句をつける。
06 折端 秋 軽くテンポのいい句をつける。
初折裏十二句
07 折立 秋 恋の句はまだ早い。
08 二句目 雑 無季 独自の発想でバンバン行く。
09 三句目 雑 無季 恋句はこのあたりからだすのがよいともいわれる。
10 四句目 雑 無季 恋句は二句続ける。
11 五句目 雑 無季 独自の発想でバンバン行く。
12 六句目 雑 無季 同上。
13 月の座 夏 句の流れで月の句はもっと後でもよい。
14 八句目 冬 月の句の次は季節に準ずる。
15 九句目 雑 無季 独自の発想でバンバン行く。
16 十句目 雑 無季 花の句の前は植物を詠まないようにする。
17 花の座 春 花の句の定座、花とは桜のこと。但し発句が桜の時
は梅を詠んでもいい。
18 折端 春 春の季語を入れて独自の発想でバンバン行く。
名残表十二句
19 折立 春 春の季語を入れて独自の発想でバンバン行く。
20 二句目 雑 無季 独自の発想でバンバン行く。
21 三句目 雑 無季 同上。
22 四句目 雑 無季 同上。
23 五句目 冬 このあたりで季節を詠む。
24 六句目 冬か雑 季節は二句続いたほうが好ましい。
25 七句目 雑 無季 独自の発想でバンバン行く。濃厚な恋句を二句続き
で盛り込むとよい。
26 八句目 雑 無季 同上。
27 九句目 雑 無季 同上。
28 十句目 雑 無季 同上。
29 月の座 秋 以前に詠まれた月の句と同趣同景にならぬようにす
る。
30 折端 秋 以前に詠まれた秋の句と同趣同景にならぬようにす
る。
名残裏六句
31 折立 秋 ここからは考え込まないで軽く穏やかな句をテンポ
よく詠む。
32 二句目 雑 無季 テンポよく穏やかに詠む。
33 三句目 雑 無季 同上。
34 四句目 雑か春 同上。
35 花の座 春 以前に詠まれた花の句と同趣同景にならぬようにす
る。
36 挙句 春 穏やかにおわる。
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