2022年2月24日木曜日

第8 回目の七句会自由連句実施要領

  第8 回目の七句会自由連句実施要領

 

 七句会自由連句のみなさま

  いつもたいへんお世話になり、ありがとうございます。

  コロナ禍はあと少しの辛抱だとよいのですが、第8 回目の七句会自由連句を

下記要領にて行いたいと思います。よろしくお願いします。

  豊さん、二句目をよろしくお願いします。

 

・参加者 新井さん、小野寺さん、吉良さん、志方さん、豊さん、深瀬(6)

・発句  身をそぎて凜とそびえり枯れ銀杏   吉良さん

・選句者および作者のコメント

  選者コメント

      1 柳町

      2 志方

      3 宮澤    葉を落としきり、潔く素っ裸になってまた来年と言って

          いるようで、冬の銀杏ほんとに凛としています。

      4 中津川  年輪を重ねそびえている様がわかります。

      5 桑子 

  作者コメント

  神宮外苑の銀杏並木を句題としました。神宮外苑は11月頃から色づき、1

月間は車道に人が溢れる程の人気のあるスポットとなります。歩道には黄色い

葉っぱの絨毯ができて、子供が転げ回ったり、若いカップルがスマホで自撮り

をしたりとにぎやかです。でも人影の絶えた、12月中旬以降の冬の落葉後の銀

杏並木がもっと素晴らしいと思います。寒風に耐えて、20m近い巨木が白い

枝を暗闇の天に向かって伸ばす様子は生命の力強さを感じます。是非一度訪れ

てみてください。  

 

・座

 

    初折表六句

 

01 発句   冬    吉良

02 脇    冬    豊

03 第三   雑 無季 新井

04 四句目  雑 無季 小野寺

05 月の座  秋    深瀬

06 折端   秋    吉良

 

 初折裏十二句

 

07 折立   秋    豊

08 二句目  雑 無季 志方

09 三句目  雑 無季 小野寺

10 四句目  雑 無季 新井

11 五句目  雑 無季 吉良

12 六句目  雑 無季 深瀬

13 月の座  夏    志方

14 八句目  冬    豊

15 九句目  雑 無季 深瀬

16 十句目  雑 無季 小野寺

17 花の座  春    新井

18 折端   春    吉良

 

 名残表十二句

 

19 折立   春    志方

20 二句目  雑 無季 新井

21 三句目  雑 無季 吉良

22 四句目  雑 無季 深瀬

23 五句目  冬    志方

24 六句目  冬か雑  豊

25 七句目  雑 無季 志方

26 八句目  雑 無季 小野寺

27 九句目  雑 無季 豊

28 十句目  雑 無季 吉良

29 月の座  秋    小野寺

30 折端   秋    新井

 

 名残裏六句

 

31 折立   秋    吉良

32 二句目  雑 無季 深瀬

33 三句目  雑 無季 豊

34 四句目  雑か春  志方

35 花の座  春    深瀬

36 挙句   春    小野寺

 

・式目  特に前回と変わりません。同じ語句の使用は避ける、付合において

場面の繰り返しや後戻りはしない、付合の背景の補足コメント (付け筋) を簡

単に付記する、といった程度です。

  若干追加しますが、月、花の座については遵守する、固有名詞の使用はバラ

ンスを考慮する、雅的な雰囲気は少し避ける、などです。恋の座は取りやめま

した。また、表六句が序、裏~名残表が破、名残裏が急、あるいは、表六句が

起、裏が承、名残表が転、名残裏が結といっためりはりを意識したいと思いま

す。                                 

 

  補足

 

  各座を詠む上での備考です。

  下記より転記。

  http://www.local.co.jp/renku/4.html

 

    初折表六句

 

01 発句   冬    や、けり、かな、などの切れ字を用いるのが好まし

           い、とされる。

02 脇    冬    発句に密着し同季同場同時で補完。

03 第三   雑 無季 前句から転じて、て、に、にて、らん、もなし、の

                      留字で留める。

04 四句目  雑 無季 軽くサラリとつける。

05 月の座  秋    発句が秋の月の句の時は無季の句をつける。

06 折端   秋    軽くテンポのいい句をつける。

 

 初折裏十二句

 

07 折立   秋    恋の句はまだ早い。

08 二句目  雑 無季 独自の発想でバンバン行く。

09 三句目  雑 無季 恋句はこのあたりからだすのがよいともいわれる。

10 四句目  雑 無季 恋句は二句続ける。

11 五句目  雑 無季 独自の発想でバンバン行く。

12 六句目  雑 無季 同上。

13 月の座  夏    句の流れで月の句はもっと後でもよい。

14 八句目  冬    月の句の次は季節に準ずる。

15 九句目  雑 無季 独自の発想でバンバン行く。

16 十句目  雑 無季 花の句の前は植物を詠まないようにする。

17 花の座  春    花の句の定座、花とは桜のこと。但し発句が桜の時

           は梅を詠んでもいい。

18 折端   春    春の季語を入れて独自の発想でバンバン行く。

 

 名残表十二句

 

19 折立   春    春の季語を入れて独自の発想でバンバン行く。

20 二句目  雑 無季 独自の発想でバンバン行く。

21 三句目  雑 無季 同上。

22 四句目  雑 無季 同上。

23 五句目  冬    このあたりで季節を詠む。

24 六句目  冬か雑  季節は二句続いたほうが好ましい。

25 七句目  雑 無季 独自の発想でバンバン行く。濃厚な恋句を二句続き

           で盛り込むとよい。

26 八句目  雑 無季 同上。

27 九句目  雑 無季 同上。

28 十句目  雑 無季 同上。

29 月の座  秋    以前に詠まれた月の句と同趣同景にならぬようにす

           る。

30 折端   秋    以前に詠まれた秋の句と同趣同景にならぬようにす

                      る。

 

 名残裏六句

 

31 折立   秋    ここからは考え込まないで軽く穏やかな句をテンポ

           よく詠む。

32 二句目  雑 無季 テンポよく穏やかに詠む。

33 三句目  雑 無季 同上。

34 四句目  雑か春  同上。

35 花の座  春    以前に詠まれた花の句と同趣同景にならぬようにす

           る。

36 挙句   春    穏やかにおわる。

 

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