2014年5月26日月曜日

第五回の七句会の選句結果

 七句会  各位
 第五回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  投句者は、土川さん、古川さん、内野さん、吉良さん、引田さん、中島さん
、柳町さん、小野寺さん、志方さん、鳥海さん、深瀬の11名であり、選句者は
、投句者全員です。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
  次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方について、ご意見がありましたら、ご連絡をいただき
たく、よろしくお願いいたします。
  2013.09.25
  事務方      深瀬

1.兼題 夏
(001)  夏の宵 人恋しや 夜汽車の灯      古川03
(002)  緑陰に 涼を求めし 暑き夏       内野01
 1 古川
 2 中島
(003)  年老いる つかの間の 夏日行く     吉良03
 1 土川
       [詞書]7/10生れなので、学生時代地方の親友た
    ちにはお祝いをしてもらえなかったぁ。
(004)  誰も居ぬ夏が始まる誕生日        引田06
(005)  夏の朝  樹々きらめいて  カラス鳴く   深瀬02
       [詞書]30年前の瀬戸内海での夏の夕べの暑さを思い
    だし一句。
(006)  夕凪の微風だになき瀬戸の海       志方01
 1 土川
 2 吉良
       [詞書]余りにお金の事ばかりを追いかける人間にガ
    イア(地球)もあきれて牽制球?
(007)  燃える夏人の愚かに起つガイア      引田04
(008)  図書館に 人が群がる 暑さ避け     柳町03
(009)  夏休み 子らの嬌声 水しぶき      吉良01
(010)  盆踊り 浴衣の君は 夏色に        古川05
 1 引田  夏色、いいね
(011)  じぇじぇじぇ 今夏の温度 40度    中島06
 1 古川
(012)  ムクムクと入道雲の夏が来た       志方04
(013)  夏空の モクモク雲に 雨蛙       鳥海06
(014)  夏旅館  朝日きらめく  海入れる     深瀬04
 1 土川
(015)  白熱光 ふりそそぐ 夏都会       吉良05
(016)  夏プール 眩しき君は 水着なり     鳥海01
 1 志方  君が誰なのか、奥さんですか、勝手の彼女かそれ
    とも?、ミステリアスな表現です。
(017)  夏来ても 福島東に 本夏無し      中島05
 1 鳥海
(018)  夏雲は ぽっかり浮かび 流れゆく    内野02
(019)  夏休み  終着駅に  波の音        深瀬08
 1 中島
(020)  猛暑だな 下手なゴルフの 言い訳に   柳町02
 1 鳥海
 2 中島
(021)  夏金魚 子に掴まりて 哀れなり     鳥海07
 1 引田  反省!
(022)  大波を とらえ輝く 夏のサーファー   内野03
(023)  徒然に 夏の俳句を 読みにけり     中島01
       [詞書]これはもうその通りで、頭からやたら汗が出
    るようになって、プレイしてるのか、世の中や昔の
    女性に懺悔しているのか??
(024)  夏生まれ灼熱ゴルフで汗懺悔       引田10
(025)  夏の海 吾砂の下 君は上        鳥海02
(026)  校庭に銀幕見し日の夏の月        土川01
 1 志方  田舎で幼少期の最大の楽しみだったことを思い起
    こされます。
 2 鳥海
 3 深瀬 小学校の頃のわくわく感を思い出します。
(027)  夏祭り  燃やし尽くせと  狂世界     深瀬07
       [詞書] 7 月に仕事で京都の祇園祭りに欧州の客を連
        れていく機会があり英語で京都を説明しながら、ふ
        と一期一会を思い出し言の葉で描きとどめようとお
        もったものです。以下、6 句。
(028)   逝く夏や 瞼の奥の 誘蛾灯       小野寺01
 1 古川
 2 吉良
 3 柳町
 4 深瀬 瞼の奥の青白い誘蛾灯の光が幻想的だと思います。
(029)   黒い眼の 濡れた想いに 京の宿     小野寺02
(030)   かきあげし  黒髪のごと 夏が逝き    小野寺03
(031)   大文字 たぎる血潮の 夢まくら     小野寺04
 1 吉良
(032)   宵宮の 夜の帳(とばり)に 衣(きぬ)の音 小野寺05
(033)   夕去りて 永観堂の 蝉しぐれ      小野寺06
 1 古川
 2 引田 きれい
(034)  夏の道  電線の影  踏みつづけ      深瀬05
 1 土川
 2 鳥海
 3 中島
       [詞書]七夕会がスケジュール的に同じで出れません
    でしたが、転勤で過ごした博多の祇園山笠(あっち
    ではただ山と云います)には35年参加してかつぎま
    した(かくというのが本当ですが)。ようやく卒業
    ですが、小生にとって男の青春でした!
(035)  生れ来て巡り会いたる山の夏       引田05
(036)  朧月 見上げる君は 夏の華       古川02
 1 内野
(037)  夏の雨 空に雷 地に流る        中島02
 1 引田 きれい
 2 深瀬 地球の気象をダイナミックに詠んでいる印象です。
(038)  夏休み 青春時代 夢のあと       古川06
 1 深瀬 夏休みの甘く苦い印象をストレートに言い切って
    いると感じます。
(039)  夏の陽に  みみずのたうつ  断末魔    深瀬03
 1 志方  残酷な自然の摂理が鮮明に表現されている。
(040)  夏祭り 神輿の子らに 我映す      吉良02
 1 内野
 2 引田 きれい
 3 柳町
(041)  暑い夏 富士のお山は 雲隠れ      中島03
(042)  夏の庭 いつの間にやら 深き藪     内野05
 1 古川
(043)  夏の夜に 車中覗くは ポリスなり    鳥海03
       [詞書]お笑い下さい句です。ゴルフでカートの前の
    フロントガラスが無いタイプで回りましたら、乗る
    度に風が口に入って、まるでドライアーで口ん中を
    乾かしてくれてたようでした。
(044)  ラスベガス50度の夏がドライアー     引田08
(045)  煙突に母の雲あり夏薊 (あざみ)      土川02
 1 志方  お母さんへの想いがしみじみと伝わる秀句だと思
    います。
 2 引田 きれい
(046)  夏の陽に  燃えるいのち見  老いみつめ  深瀬06
 1 内野
 2 吉良
 3 中島
 4 柳町
 5 小野寺
(047)  夏の日に 風鈴の音で 涼感じ      鳥海04
 1 柳町
(048)  美のもとは  女性にありと  夏に知る   深瀬01
 1 小野寺
(049)  赤い花 夏に咲かせる 百日紅      中島04
(050)  夏の夜 見上げた空に 流れ星      鳥海05
(051)  涼しさや 庭の風鈴 夏の音       古川04
 1 鳥海
       [詞書]秋の気配がまだ遠い晩夏ですが、自然は確実
    に秋へと誘っているようです。そんな夏の終わりに
    感じた点描を句にしてみました。以下、2 句。
(052)  戸を開けて朝の日差しに法師鳴く     志方06
 1 引田 きれい
 2 小野寺
(053)  夏雲は日暮れて今はモノトーン      志方07
(054)  夏都会 蝉の静まる 暑さかな      吉良04
       [詞書]学生時代、山門実くん達と周遊券利用の北海
    道旅行。重いリュックで車中横歩き、カニ族と言わ
    れました。
(055)  北国へ 蟹族移動 遠い夏        古川01
 1 柳町  昔の自分を重ねています。
(056)  天空の白雲切り裂く夏ツバメ       志方05
 1 土川
 2 吉良
    
2.兼題 昼寝
(057)  暑き夏 木陰で昼寝 膝枕        鳥海09
(058)  爽涼や 蝉しぐれ聞き 昼寝かな     古川09
(059)  処暑の侯 昼寝を邪魔する 蝉時雨    柳町01
       [詞書]最後の会社の最後の非常勤のお務め。皆がも
    う働いているのに口を開けて昼寝している役員を皆
    が温かく見守ってくれてました。先日皆に会いたい
    と云ったら、50人も集まってくれました!
(060)  一時過ぎいまだ昼寝の非常勤       引田09
 1 柳町
       [詞書]夢任せ 歳時記頼り 発句法 です。
(061)  さあ昼寝 歳時記片手 夢ひねり     古川07
(062)  昼寝する  女性並びる  平和かな     深瀬09
(063)  波の音に まどろみ昼寝 岩の影     内野04
 1 吉良
 2 深瀬 海岸には、たいてい、青春の深く刻まれた思い出
    があるのでは。
(064)  保育園 昼寝タイムは 静かなり     鳥海08
(065)  ベランダに 昼寝させじと 蝉が鳴く   中島07
 1 鳥海
(066)  昼寝覚めお迎へ人の帰りけむ       土川03
(067)  俗群に 昼寝も出来ぬ 富士の山     中島08
 1 小野寺
(068)  昼寝する  湖畔デッキの  しずかさや   深瀬10
       [詞書]うちのワンちゃんは小さいので地面が暑くな
    る前に散歩です。今時6時前に起きますので、家事
    の片付く10時頃にはもう昼寝です。
(069)  愛犬の早朝散歩で朝昼寝         引田02
 1 古川
       [詞書]これから高齢にむかう我々は、昼寝の際でも、
        鼻提灯、よだれを垂らすなど、決して見苦しい事なく、
        颯爽と昼寝をしましょう!
(070)  矍鑠 (かくしゃく) と 後期高齢 昼寝ぞよ古川08
(071)  夏の午後 孫と一緒に 昼寝かな     鳥海10
 1 中島
    
3.雑詠
(072)  とんぼとり  虫かご母に  見せし日も   深瀬20
 1 内野
       [詞書]夏の花で好きなのは、夾竹桃と百日紅の花で
    す。以下、2 句。
(073)   百日紅茜の空に溶けていく        志方02
 1 古川
(074)   通り雨夾竹桃があでやかに        志方03
(075)  みずからの  生き方したか  問いて死ぬ  深瀬12
 1 内野
 2 小野寺
(076)  夕日背に 榛名連峰 そろい踏み     古川10
 1 志方  好きな情景です。
 2 土川
 3 中島
(077)  スマホみて  前ゆく人を  どつきたく   深瀬16
 1 鳥海
(078)  雪の華 はらはらとけて 湯の花に    引田01
(079)  鼻提灯 つけたしピカソ 「夢」おんな  深瀬11
(080)  白濁に軽き身浮かせ山緑         土川05
 1 内野
 2 深瀬 露天風呂の温泉にゆっくりくつろぐ様子がいいと
    思います。
 3 小野寺
(081)  いつの日か  にこにこ顔も  デスマスク  深瀬14
       [詞書]釣りが大好きな父がそろそろやばいなと思う
    夏、息子と娘におじいさんの想い出作りに何度もま
    た行きました。結果は正解でした。
(082)  父の釣る友釣りの鮎孫食べて       引田07
 1 深瀬 友釣りの鮎が、父と孫を結ぶという輪廻的不思議
    を感じました。
 2 小野寺
(083)  せみの声  降り注ぐかな  座禅堂     深瀬15
 1 志方  静寂と蝉の鳴き声のコントラストが素晴らしい、
    見事な句です。
 2 柳町
(084)  糠床の捏ねし手を嗅ぐ梅雨曇り      土川04
 1 吉良
(085)  母と待った  この三越の  エレベータ   深瀬13
(086)  都会夜  コンピュータ回路  いそがしく  深瀬17
       [詞書]最近の日本というか世界は異常気象が当たり
    前。こんな激しい夕立は初めてですが、ワイフに最
    初の子がお腹に居る時に訪れたペナンのと同じだね
    という洒落。
(087)  夕立にペナンのシャワーが降りかぶり   引田03
 1 志方  若いころジャカルタやSQでの南国特有のシャワ
    ーに何かしら自然の恵みを感じたものですが、昨今
    のゲリラ豪雨には・・・・・
(088)  ビッグバン  空の世界に  色創り     深瀬18
 1 土川
(089)  夜空見て  膨張宇宙  ともに飛ぶ     深瀬19
 1 内野
      
    ----  以上  ----

第六回の七句会の選句結果

 七句会  各位
 第六回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  投句者は、土川さん、古川さん、内野さん、中島さん、志方さん、鳥海さん
、深瀬の 7名であり、選句者は、投句者全員の他、柳町さん、吉良さんです。
尚、鳥海さんと吉良さんが、8 句選んでいますが、そのままとしました。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
  次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方について、ご意見がありましたら、ご連絡をいただき
たく、よろしくお願いいたします。
  2013.12.03
  事務方      深瀬

1.兼題  秋
(001)  風立ちぬ 木の葉の舞いや 秋深し       古川05
 1  深瀬  秋風に木の葉が舞っている様に感傷的になっている気持
    ちがよく伝わってきました。
 2  吉良  一見ありふれた句のようですが、晩秋の情景が目に浮か
    びます。
(002)  夏が去り 原発村にも 秋が来る        中島02
(003)  紅と黄  秋いろ街路  青き空          深瀬11
 1  柳町
 2  志方  秋の鮮やかな色彩のコントラストが見事に表現されてい
    るようです。
 3  小幡
(004)  秋高し母美しき参観日                      土川04
 1  深瀬  参観日に後に立つ母の姿が美しかったという思い出は、
    子供心に記憶に深く残る気持ちはよく分かる感じがしまし
    た。
 2  吉良
(005)  秋の宵 虫の鳴き声 子守唄          古川07
(006)  暑き夏 併せて台風 秋寂し          鳥海04
       (秋の空 次の3句)            #志方01
(007)  彼岸花連なる先の秋あかね           志方01
 1  古川
 2  小幡
 3  吉良  彼岸花と秋あかねの赤い色が強烈に目に焼き付きます
(008)  返照に薄紅そまる鰯雲             志方02
 1  内野
 2  古川
(009)  野分あと山なみキリッと富士の峰        志方03
 1  深瀬  都会においても台風のあとの空気は澄みきり、富士山を
    中心に遠くの山並みがよく見える様は印象的です。「山な
    みキリッと」がきいていると思います。
(010)  子ら巣立ち  妻と二人の  秋の暮れ       深瀬08
 1  鳥海
 2  志方  奥様への思いやりがひしひしと伝わり、秋の黄昏がひと
    しを暖かくかんじられます。
 3  小幡
 4  吉良  実感できます
 5  中島  <共感>
(011)  秋深し 耳に溶け入る 虫の歌         古川08
 1  鳥海
(012)  蟲の聲とぼとぼ暮れる秋の空          小幡02
(013)  雨ゴルフ  終わり陽の射す  秋の夕       深瀬13
(014)  秋の宵 穭田 (ひつじだ) 照らす 月明かり   古川02
 1  柳町
(015)  秋の陽に  ゴルフはりあう  夫婦かな      深瀬12
 1  中島  <そうなんだ>
(016)  聞こえ来る 虫のさえずり 秋見つけ      鳥海02
(017)  前をゆく  ながき影追う  秋の暮れ       深瀬09
 1  古川
 2  志方  秋の黄昏が影法師に吸い込まれているようです。
 3  小幡
 4  吉良
(018)  すたすたと歩く姿に秋は来にけり        小幡01
(019)  秋風に 冷たすぎると 文句言い        中島04
(020)  晩餐のパン屑掃けるシェフに秋                土川02
(021)  紅葉狩り行く暇もなく秋は去るらん       小幡03
(022)  穭田 (ひつじだ) を 秋風さわやか 吹き抜ける 古川03
 1  鳥海
(023)  荒川の 川面に吹きし 秋の風         鳥海05
 1  古川
(024)  憂愁や 秋風町を 吹き抜ける         古川04
 1  吉良
(025)  ジェット機の  吸い込まれ行く  秋の空     深瀬07
 1  鳥海
 2  吉良
(026)  烏瓜 真赤な実には 秋一杯          古川01
 1  志方  秋の色彩が伝わります。
 2  深瀬  子供のころは身近に真っ赤な烏瓜をよくみかけました。
    ひときわ赤い実をみつけると秋の深まりが強く感じられま
    す。「秋一杯」がいいと思います。
(027)  中秋は 冬の季語と なりぬべし        中島01
(028)  チェロの音に  紅茶かたむけ  秋の夜      深瀬14
 1  小幡
 2  中島  <羨望>
(029)  紅葉が 湖水に映る 旬の秋          鳥海06
 1  柳町
 2  古川
(030)  秋来ても 虫も寒さに 鳴き忘れ        中島05
 1  鳥海
(031)  一粒の ブドウを食べて 秋感ず        古川06
(032)  秋見つけ 銀杏並木は 黄金色         鳥海03
 1  柳町
 2  古川
(033)  俳諧と 慣れし我にも 秋が来た        中島03
(034)  くしゃみして  持った茶こぼす  秋の朝     深瀬10
 1  土川
(035)  公園に 秋を探して 歩みだし         鳥海01
 1  内野
2.兼題  ぶどう
(036)  ぶどう棚 同じに見えて 腰いたし       鳥海09
(037)  巨峰食べ 何を連想 葡萄なり         中島07
 1  深瀬  当たり前で、かなり不可解な句ですが、なにか間合いと
    断定の力強さに惹かれました。
(038)  妻ひとつ われもひとつと  ぶどう食べ     深瀬06
 1  内野
 2  鳥海
 3  小幡
 4  土川
(039)  スーパーの 葡萄を買って 秋を知る      中島06
(040)  ぶどうふさ  どれからとるか  手がおよぎ    深瀬04
 1  鳥海
(041)  原発も 種無し葡萄も 人知故         鳥海11
 1  土川
 2  中島  <山藤章二風ですね>
(042)  果肉吸ひ児(やや)に与ふる青葡萄       土川05
 1  内野
(043)  ぶどう園  食べ放題の  人の列         深瀬05
(044)  寄り添って 生きる葡萄 人同じ        鳥海12
 1  志方  人の生き様が奥ゆかしく表現されています。
       (小学生の頃のブドウの思いで)       #志方07
 2  土川
(045)  ブトウ食べ種を飛ばしてまた実れ        志方07
 1  土川
(046)  見下ろした 葡萄畑は 海になり        鳥海07
 1  内野
 2  土川
(047)  ぶどう種  さがす目宙を  追いにけり      深瀬03
(048)  秋風に 美味き葡萄は 手が懸かり       鳥海08
 1  柳町
(049)  朝テラス  夜風に落ちた ぶどう敷く      深瀬02
(050)  どの房も 同じに見える ぶどう棚       鳥海10
(051)  ガラス器に  盛られたぶどう  透きとおり    深瀬01
 1  中島  <All 透明感>
3.雑詠・川柳
(052)  時空間  ネットで失う  本屋さん        深瀬18
(053)  もみじ葉は きらめきゆれる 陽光に      内野03
(054)  ひとにぎり  天才読み解く  この宇宙      深瀬19
    (武蔵野の雑木林の風情  次の3句)      #志方04
(055)  林間に落ち葉踏みしめ百舌がなく        志方04
 1  小幡
(056)  風誘う落ち葉の輪舞カサカサと         志方05
 1  柳町
 2  内野
 3  深瀬  (001) とかなり近い光景を詠んでいるように感じました
    が、こちらの方が写実性という点ではおもしろいように感
    じました。
(057)  山路来て金木犀の秋薫る            志方06
 1  古川
(058)  次の音待ちて風凪ぐ鹿威(ししおど)し     土川01
 1  志方  私もこの秋、京都の詩仙堂で束の間の命の洗濯をいてき
    ました。鹿縅しは日本の工芸の粋かなとほれ込んでいます。
(059)  竹ばやし  満月いだき  風にゆれ        深瀬15
(060)  長き夜にNHKラジオ第一放送         土川03
(061)   体育の日おのれの力もう冬か          小幡04
 1  中島  <共感>
(062)  死の床で  父母に再会  思うかな        深瀬17
 1  内野
(063)  悠然と 雲流れゆく この大地         内野02
(064)  いまいずこ  昭和の安定  あの活気       深瀬20
(065)  柿ひとつ 枝に残して 鳥をまつ        内野01
 1  柳町
 2  鳥海
 3  志方  秋のさびしい情景が見事に浮かんできます
 4  深瀬  葉がすべて落ちてしまった柿の木に熟した柿が点々と残
    っていて、それを鳥がついばむ光景に、なにかノスタルジ
    ックなものを感じました。
 5  土川
 6  吉良  柿は老いた自分でしょうか 鳥はあの世への案内者でし
    ょうか
 7  中島   <その心は>
(066)  人生は  夢まぼろしと  惚け否定        深瀬16
 以上


付録 1. 投句者と選句者のコメント
(1) 投句者コメント
・秋の風情を詠み込んだ句といきごみましたが、情景を思い浮かべ
ながら、文字にするとなると、なかなか奥が深いと痛感するこの頃
です。 (志方さん)
・表現の難しさもあるのですが、やはり何を詠ったらいいのかが相
変わらず分かっていない感じです。所詮、感性がなければどうしよ
うもないのかな。感じないことには表現できませんからね (自嘲)
。 (土川さん)
・期限が迫っているのに何も浮かばないでいたのですが、3人では
寂しそうと、急遽乱作してみました。お笑い下さい。粗製乱造です
が、賑わいになれば。荒川の・・・は、今回の作では有りませんが、
一部の人に評判が良かったので枯れ木に賑わいで加えました。 (鳥
海さん)
・「兼題」での作句を何度か試みたのですが、どうしても作句でき
ません。自由題で何とか締切までに努力してみます。 (内野さん。
11月12日)
・先ほど犬と散歩に出かけ、やっと下記の3 句を得ました。人影の
ない風景の描写になってしまいましたが、今回も参加することにの
み意義を認めることとしました。 (内野さん。11月18日)
(2) 選句者のコメント
・今回は、選ぶのが難しい!!皆さん、とても上手です。 (柳町さ
ん)
・皆さん作句の腕が上がったとの印象があります。すごいことです。
感覚がだんだん研ぎ澄まされてきていますね。それに引き替え、私
は一向に向上みられません。頑張らなくてはと思います。小生、勤
めは往復を入れて7 時間程度ですが、帰宅して遅い昼食をとるとど
っと疲れ眠くなり一日が終わってしまいます。使う機会はまったく
ないですが、NHKの英語講座は続けています。うまくもないのに
下手の横付きですね。 (内野さん)
・上から目線で偉そうにと言われそうですが・・・・。回を重ねる
度に皆さん句らしくなってきた感じがします。 (鳥海さん)

付録 2. 12月1 日 (日) の七句会勉強会資料
・日時  2013年12月1 日 (日) 午後1 時30分~4 時45分
・場所  上智大学四谷キャンパス 9号館454 教室
・参加者  土川、小幡、深瀬 (選句会を兼ねました。)
・資料 1. 芭蕉の俳句の世界とは  蕪村、一茶と対比して (深瀬)
   (七句会勉強会131201 資料 深瀬1.pdf 、同2.pdf)
・資料 2. 「最近の心境です」、「森澄雄俳話集 (上・下)(永田書
房) を読みました。」 (土川)
  (七句会勉強会131201 資料 土川.pdf)
  以上

第七回の七句会の選句結果


 七句会  各位
 第七回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  投句者は、土川さん、古川さん、内野さん、中島さん、志方さん、鳥海さん
、林さん、橋本さん、吉良さん、小幡さん、柳町さん、深瀬の12名であり、選
句者は、林さんを除く投句者全員の他、小笠原さんです。
 尚、鳥海さんと柳町さんが、8 句選んでいますが、そのままとしました。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
  次回については、5 月上旬ころにご連絡したいと思っていますので、よろし
くお願いいたします。やり方について、ご意見がありましたら、ご連絡をいた
だきたく、よろしくお願いいたします。
  2014.02.23
  事務方      深瀬

 第七回  七句会選句結果
1.兼題  冬
(001)  池氷 跳ねて飛べよと 冬ゴルフ        鳥海19
(002)  初聞きの 野鳥を探す 冬木立ち        橋本01
1 古川
2 吉良
(003)  真冬日に 真っ赤な夕日 榛名山        古川06
1 中島
2 鳥海
(004)  冬散歩 息の白さに 生きている        中島06
1 柳町
2 鳥海
(005)  冬の時期 耐えて忍べば 春来る        鳥海20
(006)  冬将軍、一夜のうちに、雪化粧         内野02
1 古川
     冬木立という表現が武蔵野の雑木林にふさわし 志方
    い語句と思い、以下3 句。           志方
(007)  冬木立 風が地を駆け 落ち葉舞う       志方01
1 内野  冬木立 風が地を駆け 落ち葉舞う歯切れのい
い句です。情景が目に浮かびます。
(008)  蒼天に 線画を刻む 冬梢           志方02
1 土川
2 柳町
3 橋本  絵が浮かんできます
4 深瀬  蒼天のキャンバスに線画のように刻まれた梢に
、静かな一枚の絵画に向き合わされている思いがして、
いい雰囲気だと思いました。
(009)  陽射し浴び 春待ちどおし 冬木立       志方03
1 鳥海
(010)  冬の午後 寒さの中に 春予感         古川03
(011)  冬に入り 一万歩が 遠くなる         橋本06
(012)  雪が舞う、深々と舞う、冬の夜         内野03
(013)  畦道の 冬草のぞく 鷺ひとり         吉良06
1 古川
2 深瀬  「のぞく鷺」ということで、人気のない畦道に
、するどい眼光とくちばしをもった一羽の鷺の存在感が
際立たされているように思いました。
(014)  冬の池 氷下の魚 泳ぐなり          鳥海15
(015)  ひび割れし 己の手にぞ 冬を知る       吉良01
1 橋本 私は踵の方がひどいです
2 小幡
(016)  とり鍋を孫と取り合う冬えがお         小幡04
1 小笠原  孫と鍋を囲んで食事する幸福感が感じられます。
2 志方
3 中島
(017)  冬耐えて ウキウキ春を 待っている      鳥海21
(018)  霜柱 踏んで味わう 冬散歩          柳町01
1 志方
2 橋本 音がいいですか、踏み跡はどうなのか
3 古川
(019)  陽(ひ)だまりの、紅梅きらり、冬の朝     内野01
1 吉良
       私の趣味である蒸気機関車の安全弁から吹き出 柳町
    る水蒸気は冬の寒い時期が格別に美しいと思って 柳町
    いるのでーーーーーーー!!!)        柳町
(020)  冬の朝 吹き出る蒸気の かっこよさ      柳町03
1 古川
(021)  箱根路は 残雪残る 冬景色          鳥海22
(022)  朝闇に 冬を切り裂く 百舌の声        吉良02
1 中島
2 小幡
(023)  冬の朝 凍った道に ノソノソと        鳥海18
1 柳町
(024)  冬空に 飛行曲線 沙羅一番          古川02
1 橋本 次のオリンピックに期待したいです、応援したい
子です
(025)  冬ゴルフ 池の氷に 救われて         鳥海16
1 中島
(026)  冬寒に 優先席に 座る我           中島08
1 土川
(027)  冬ピークかゆみどめ塗り寝る準備        深瀬01
(028)  冬の池 氷下生き物 動いてる         鳥海14
(029)  冬の伊豆 湯宿の窓に 雪の富士        中島07
(030)  冬温泉 猿の入浴 外で見る          鳥海13
(031)  暗きなかひとり茶入れる冬の朝         深瀬02
1 志方
2 中島
3 小幡
4 内野  暗きなかひとり茶入れる冬の朝奥様はまだおや
すみになっているのでしょうか。
5 吉良
(032)  冬の夜 月明かり輝く 幻想図         古川04
1 柳町
(033)  冬の木に 春の訪れ 見つけたり        鳥海23
(034)  冬空に 耐えて照らす 月あかり        吉良03
1 内野
(035)  冬の暮 落ちる太陽 ひっそりと        鳥海17
(036)  冬の月 身を凍らせて ひそみけり       吉良04
(037)  捨て猫とコタツでしのぐ寒き冬         小幡03
1 土川
(038)  冬の街 ふと見上げれば 蒼き月        吉良05
(039)  冬日落つ 飛行機雲の 美しく         橋本02
1 深瀬  飛行機雲を見て、美しいと感ずるのはなぜなの
か、と思うことがよくあります。身近な人為的行為のな
かで最もスケールが大きいためでしょうか。
(040)  冬のソチ 満身こめて 真央が舞う       古川01
(041)  散歩する 指先凍る 冬の村          中島05
(042)  霜踏めば、冬の音鳴る、澄んだ朝        内野04
1 吉良
2.兼題  散歩
(043)  歩数計 カウント気にし 散歩かな       鳥海12
1 中島
(044)  何もない 田んぼ畔道 散歩道         古川07
(045)  落ち葉入り 池の氷に 会う散歩        鳥海06
(046)  お正月廃墟の都心散歩する           深瀬05
(047)  当ても無く 歩き続ける 散歩かな       鳥海09
(048)  散歩中 平地でつまづき 老いを知る      林 01
1 鳥海
(049)  冬散歩 外に出たなら 足すくみ        鳥海05
(050)  青き空ゆくあてもなく散歩する         小幡02
1 小笠原  自然の風景を見ながら、老いを迎え、残りの人
生がどうなるのか、あてにならない我が人生への思いに重
ね合わせて感じられます。
1 志方
2 鳥海
(051)  邪魔にされ 寒さに堪えて 散歩する      鳥海01
1 橋本 うーん、少しの我慢ですか
2 小幡
(052)  初散歩「貸室」貼ったビル目立ち        深瀬03
1 土川
(053)  蝋梅の 香り仄かに 散歩かな         中島03
1 柳町
(054)  しのぶ恋 犬の散歩で 逢瀬かな        鳥海07
1 深瀬  犬の散歩をさせている人同志が、互いの犬を話
題に立ち話をしている光景はよくみかけます。しのぶ恋
の逢瀬でもあったか、と詠み手の切実な思いにたいへん
だなという思いを強くしました。
(055)  散歩道枯れ木のオブジェ並ぶかな        深瀬04
(056)  散歩だと 家を出てから 何処へ行く      鳥海02
1 小幡
(057)  散歩道 山茶花咲くを 見つけたり       中島02
(058)  散歩中 寒さ忘れて 落日見          鳥海03
1 志方
2 柳町
(059)  散歩道 椿咲くのは 寂しげに         中島04
(060)  一万歩 目指して歩む 散歩なり        鳥海04
(061)  散歩道 椿の赤が 温かし           古川05
1 内野
(062)  散歩中 景色は見ずに 歩数計         鳥海11
1 深瀬  景色を見るよりも歩数計の数値の方が気になる
ことはよくあります。なにか義務歩きをしているようで
なさけないというか、年をとるとこういうものでしょう
か。
     散歩道の隣の川で見た鳥の句。以下、2 句。  橋本
(063)  餌を待つ 静止画のごとき 鷺に寄る      橋本04
1 土川
2 吉良
(064)  カワセミが 見てよとばかり 小出し飛ぶ    橋本05
(065)  厳寒に 花を求めつ 散歩する         中島01
(066)  散歩する 怪しい人か 徘徊か         鳥海10
(067)  みぞれ降る散歩もできぬ寒さかな        小幡01
(068)  散歩する 春待つ木々は 雪帽子        鳥海08
1 古川
3.自由題
(069)  一煮立て鰤皮の照り味噌の白          土川03
(070)  霜柱 歩む子らの 音聞こゆ          吉良07
1 内野
(071)  冴返る帰宅玄関やみのなか           深瀬06
(072)  海原に初日の帯の私まで            土川01
1 橋本 綺麗な句ですね、いいことありそう?
2 深瀬  「初日の帯」という表現がたいへん新鮮であり
、「私まで」というのも、なにか近代的哲学的な雰囲気
をもっていて、絵画的な美しさとともに、深い人間性の
ようなものを感じました。
(073)  吐く息の 白きに想う 寒さかな        柳町02
(074)  雪連山湯あたりのして昼座敷          土川05
1 志方
2 吉良
(075)  四年目の 庭の山茶花 紅一輪         橋本03
1 土川
(076)  猫の恋夜のしじまに尻尾立て          深瀬09
(077)  見上げねば涙落つらむ雪の降る         土川06
1 深瀬  「涙落つらむ」という文語的な表現が、なにか
雪の降るなかの詠み手の姿を際立たせている感じで、文
学的世界が表現されているように思いました。
       散歩中に出くわした印象深い情景。以下3 句。 志方
(078)  生垣に 秋の名残の 老い桜          志方04
1 小幡
(079)  白鷺が 凍てつく川面に 凛と立つ       志方05
1 古川
2 小幡
3 内野
(080)  沈丁花 心をいやす 薫り待つ         志方06
1 柳町
2 内野
(081)  冴返り別れの家路ちどりあし          深瀬07
(082)  ドラム缶に納め札焼 (く) ぶ革ジャンパー    土川02
(083)  北風にカラーコーン追う作業員         深瀬08
1 土川
(084)  常夜灯零下三度の顔洗ふ            土川04
1 志方
(086)  手紙読み窓辺に落ちる雪の音          深瀬10
1 吉良
4.川柳・無季語
(087)  ガラケーや親指シフトなぜ消える?       深瀬16
(088)  信号の変わり目急ぎ肉離れ           深瀬12
1 柳町
2 橋本 危険です、待つ余裕か鍛えるか
3 鳥海
(089)  前をゆくスイカにはやくどけてよと       深瀬13
(090)  脳と声直立歩行で相転移?           深瀬19
       有言不実行の政治家の発言の数々に腹立たしい 志方
      思いをいだく此の頃ですが、発言の結果に対する 志方
      想像力や責任がなければ、なんでも言える政界の 志方
      面々の老成した若さに敬意を表して。以下2 句。 志方
(091)  政治家に 比べて我は、青二才         志方07
(092)  再稼働 値上げを武器に 恐喝か        志方08
1 鳥海
(093)  機能性あり方多様押しつぶす          深瀬17
(094)  軍艦の前の魚追う漁師たち?          深瀬14
1 鳥海
(095)  どんな家思い出せずの売地跡          深瀬15
1 小笠原  老年性痴呆が感じられて面白かった。
2 中島
(096)  やっぱりかオリンピックとアベミクス      小幡05
(097)  個に分かれアイデンティティー問ういちガイア  深瀬20
(098)  量子論いきつくはては素数論?         深瀬11
(099)  闇のなか組織利権の奪い合い          深瀬18
  --- 以上 ---
 補足
(1) 橋本さんは、62R 長谷川さんと東工大機械科の同期であり、IHI の回転機
・生産機械事業部長を勤められ、今現在は野田にご在住です。
(2) 吉良さんのメールアドレスが、転居に伴い変更になりました。
(3) 鈴木千耿さんから「恥ずかしながら、とても私には無理」ということなの
で、送付者リストから外させていただきました。