2014年5月26日月曜日

第五回の七句会の選句結果

 七句会  各位
 第五回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  投句者は、土川さん、古川さん、内野さん、吉良さん、引田さん、中島さん
、柳町さん、小野寺さん、志方さん、鳥海さん、深瀬の11名であり、選句者は
、投句者全員です。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
  次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方について、ご意見がありましたら、ご連絡をいただき
たく、よろしくお願いいたします。
  2013.09.25
  事務方      深瀬

1.兼題 夏
(001)  夏の宵 人恋しや 夜汽車の灯      古川03
(002)  緑陰に 涼を求めし 暑き夏       内野01
 1 古川
 2 中島
(003)  年老いる つかの間の 夏日行く     吉良03
 1 土川
       [詞書]7/10生れなので、学生時代地方の親友た
    ちにはお祝いをしてもらえなかったぁ。
(004)  誰も居ぬ夏が始まる誕生日        引田06
(005)  夏の朝  樹々きらめいて  カラス鳴く   深瀬02
       [詞書]30年前の瀬戸内海での夏の夕べの暑さを思い
    だし一句。
(006)  夕凪の微風だになき瀬戸の海       志方01
 1 土川
 2 吉良
       [詞書]余りにお金の事ばかりを追いかける人間にガ
    イア(地球)もあきれて牽制球?
(007)  燃える夏人の愚かに起つガイア      引田04
(008)  図書館に 人が群がる 暑さ避け     柳町03
(009)  夏休み 子らの嬌声 水しぶき      吉良01
(010)  盆踊り 浴衣の君は 夏色に        古川05
 1 引田  夏色、いいね
(011)  じぇじぇじぇ 今夏の温度 40度    中島06
 1 古川
(012)  ムクムクと入道雲の夏が来た       志方04
(013)  夏空の モクモク雲に 雨蛙       鳥海06
(014)  夏旅館  朝日きらめく  海入れる     深瀬04
 1 土川
(015)  白熱光 ふりそそぐ 夏都会       吉良05
(016)  夏プール 眩しき君は 水着なり     鳥海01
 1 志方  君が誰なのか、奥さんですか、勝手の彼女かそれ
    とも?、ミステリアスな表現です。
(017)  夏来ても 福島東に 本夏無し      中島05
 1 鳥海
(018)  夏雲は ぽっかり浮かび 流れゆく    内野02
(019)  夏休み  終着駅に  波の音        深瀬08
 1 中島
(020)  猛暑だな 下手なゴルフの 言い訳に   柳町02
 1 鳥海
 2 中島
(021)  夏金魚 子に掴まりて 哀れなり     鳥海07
 1 引田  反省!
(022)  大波を とらえ輝く 夏のサーファー   内野03
(023)  徒然に 夏の俳句を 読みにけり     中島01
       [詞書]これはもうその通りで、頭からやたら汗が出
    るようになって、プレイしてるのか、世の中や昔の
    女性に懺悔しているのか??
(024)  夏生まれ灼熱ゴルフで汗懺悔       引田10
(025)  夏の海 吾砂の下 君は上        鳥海02
(026)  校庭に銀幕見し日の夏の月        土川01
 1 志方  田舎で幼少期の最大の楽しみだったことを思い起
    こされます。
 2 鳥海
 3 深瀬 小学校の頃のわくわく感を思い出します。
(027)  夏祭り  燃やし尽くせと  狂世界     深瀬07
       [詞書] 7 月に仕事で京都の祇園祭りに欧州の客を連
        れていく機会があり英語で京都を説明しながら、ふ
        と一期一会を思い出し言の葉で描きとどめようとお
        もったものです。以下、6 句。
(028)   逝く夏や 瞼の奥の 誘蛾灯       小野寺01
 1 古川
 2 吉良
 3 柳町
 4 深瀬 瞼の奥の青白い誘蛾灯の光が幻想的だと思います。
(029)   黒い眼の 濡れた想いに 京の宿     小野寺02
(030)   かきあげし  黒髪のごと 夏が逝き    小野寺03
(031)   大文字 たぎる血潮の 夢まくら     小野寺04
 1 吉良
(032)   宵宮の 夜の帳(とばり)に 衣(きぬ)の音 小野寺05
(033)   夕去りて 永観堂の 蝉しぐれ      小野寺06
 1 古川
 2 引田 きれい
(034)  夏の道  電線の影  踏みつづけ      深瀬05
 1 土川
 2 鳥海
 3 中島
       [詞書]七夕会がスケジュール的に同じで出れません
    でしたが、転勤で過ごした博多の祇園山笠(あっち
    ではただ山と云います)には35年参加してかつぎま
    した(かくというのが本当ですが)。ようやく卒業
    ですが、小生にとって男の青春でした!
(035)  生れ来て巡り会いたる山の夏       引田05
(036)  朧月 見上げる君は 夏の華       古川02
 1 内野
(037)  夏の雨 空に雷 地に流る        中島02
 1 引田 きれい
 2 深瀬 地球の気象をダイナミックに詠んでいる印象です。
(038)  夏休み 青春時代 夢のあと       古川06
 1 深瀬 夏休みの甘く苦い印象をストレートに言い切って
    いると感じます。
(039)  夏の陽に  みみずのたうつ  断末魔    深瀬03
 1 志方  残酷な自然の摂理が鮮明に表現されている。
(040)  夏祭り 神輿の子らに 我映す      吉良02
 1 内野
 2 引田 きれい
 3 柳町
(041)  暑い夏 富士のお山は 雲隠れ      中島03
(042)  夏の庭 いつの間にやら 深き藪     内野05
 1 古川
(043)  夏の夜に 車中覗くは ポリスなり    鳥海03
       [詞書]お笑い下さい句です。ゴルフでカートの前の
    フロントガラスが無いタイプで回りましたら、乗る
    度に風が口に入って、まるでドライアーで口ん中を
    乾かしてくれてたようでした。
(044)  ラスベガス50度の夏がドライアー     引田08
(045)  煙突に母の雲あり夏薊 (あざみ)      土川02
 1 志方  お母さんへの想いがしみじみと伝わる秀句だと思
    います。
 2 引田 きれい
(046)  夏の陽に  燃えるいのち見  老いみつめ  深瀬06
 1 内野
 2 吉良
 3 中島
 4 柳町
 5 小野寺
(047)  夏の日に 風鈴の音で 涼感じ      鳥海04
 1 柳町
(048)  美のもとは  女性にありと  夏に知る   深瀬01
 1 小野寺
(049)  赤い花 夏に咲かせる 百日紅      中島04
(050)  夏の夜 見上げた空に 流れ星      鳥海05
(051)  涼しさや 庭の風鈴 夏の音       古川04
 1 鳥海
       [詞書]秋の気配がまだ遠い晩夏ですが、自然は確実
    に秋へと誘っているようです。そんな夏の終わりに
    感じた点描を句にしてみました。以下、2 句。
(052)  戸を開けて朝の日差しに法師鳴く     志方06
 1 引田 きれい
 2 小野寺
(053)  夏雲は日暮れて今はモノトーン      志方07
(054)  夏都会 蝉の静まる 暑さかな      吉良04
       [詞書]学生時代、山門実くん達と周遊券利用の北海
    道旅行。重いリュックで車中横歩き、カニ族と言わ
    れました。
(055)  北国へ 蟹族移動 遠い夏        古川01
 1 柳町  昔の自分を重ねています。
(056)  天空の白雲切り裂く夏ツバメ       志方05
 1 土川
 2 吉良
    
2.兼題 昼寝
(057)  暑き夏 木陰で昼寝 膝枕        鳥海09
(058)  爽涼や 蝉しぐれ聞き 昼寝かな     古川09
(059)  処暑の侯 昼寝を邪魔する 蝉時雨    柳町01
       [詞書]最後の会社の最後の非常勤のお務め。皆がも
    う働いているのに口を開けて昼寝している役員を皆
    が温かく見守ってくれてました。先日皆に会いたい
    と云ったら、50人も集まってくれました!
(060)  一時過ぎいまだ昼寝の非常勤       引田09
 1 柳町
       [詞書]夢任せ 歳時記頼り 発句法 です。
(061)  さあ昼寝 歳時記片手 夢ひねり     古川07
(062)  昼寝する  女性並びる  平和かな     深瀬09
(063)  波の音に まどろみ昼寝 岩の影     内野04
 1 吉良
 2 深瀬 海岸には、たいてい、青春の深く刻まれた思い出
    があるのでは。
(064)  保育園 昼寝タイムは 静かなり     鳥海08
(065)  ベランダに 昼寝させじと 蝉が鳴く   中島07
 1 鳥海
(066)  昼寝覚めお迎へ人の帰りけむ       土川03
(067)  俗群に 昼寝も出来ぬ 富士の山     中島08
 1 小野寺
(068)  昼寝する  湖畔デッキの  しずかさや   深瀬10
       [詞書]うちのワンちゃんは小さいので地面が暑くな
    る前に散歩です。今時6時前に起きますので、家事
    の片付く10時頃にはもう昼寝です。
(069)  愛犬の早朝散歩で朝昼寝         引田02
 1 古川
       [詞書]これから高齢にむかう我々は、昼寝の際でも、
        鼻提灯、よだれを垂らすなど、決して見苦しい事なく、
        颯爽と昼寝をしましょう!
(070)  矍鑠 (かくしゃく) と 後期高齢 昼寝ぞよ古川08
(071)  夏の午後 孫と一緒に 昼寝かな     鳥海10
 1 中島
    
3.雑詠
(072)  とんぼとり  虫かご母に  見せし日も   深瀬20
 1 内野
       [詞書]夏の花で好きなのは、夾竹桃と百日紅の花で
    す。以下、2 句。
(073)   百日紅茜の空に溶けていく        志方02
 1 古川
(074)   通り雨夾竹桃があでやかに        志方03
(075)  みずからの  生き方したか  問いて死ぬ  深瀬12
 1 内野
 2 小野寺
(076)  夕日背に 榛名連峰 そろい踏み     古川10
 1 志方  好きな情景です。
 2 土川
 3 中島
(077)  スマホみて  前ゆく人を  どつきたく   深瀬16
 1 鳥海
(078)  雪の華 はらはらとけて 湯の花に    引田01
(079)  鼻提灯 つけたしピカソ 「夢」おんな  深瀬11
(080)  白濁に軽き身浮かせ山緑         土川05
 1 内野
 2 深瀬 露天風呂の温泉にゆっくりくつろぐ様子がいいと
    思います。
 3 小野寺
(081)  いつの日か  にこにこ顔も  デスマスク  深瀬14
       [詞書]釣りが大好きな父がそろそろやばいなと思う
    夏、息子と娘におじいさんの想い出作りに何度もま
    た行きました。結果は正解でした。
(082)  父の釣る友釣りの鮎孫食べて       引田07
 1 深瀬 友釣りの鮎が、父と孫を結ぶという輪廻的不思議
    を感じました。
 2 小野寺
(083)  せみの声  降り注ぐかな  座禅堂     深瀬15
 1 志方  静寂と蝉の鳴き声のコントラストが素晴らしい、
    見事な句です。
 2 柳町
(084)  糠床の捏ねし手を嗅ぐ梅雨曇り      土川04
 1 吉良
(085)  母と待った  この三越の  エレベータ   深瀬13
(086)  都会夜  コンピュータ回路  いそがしく  深瀬17
       [詞書]最近の日本というか世界は異常気象が当たり
    前。こんな激しい夕立は初めてですが、ワイフに最
    初の子がお腹に居る時に訪れたペナンのと同じだね
    という洒落。
(087)  夕立にペナンのシャワーが降りかぶり   引田03
 1 志方  若いころジャカルタやSQでの南国特有のシャワ
    ーに何かしら自然の恵みを感じたものですが、昨今
    のゲリラ豪雨には・・・・・
(088)  ビッグバン  空の世界に  色創り     深瀬18
 1 土川
(089)  夜空見て  膨張宇宙  ともに飛ぶ     深瀬19
 1 内野
      
    ----  以上  ----

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