2014年5月26日月曜日

第八回の七句会の選句結果

 七句会  各位
 第八回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  投句者は、土川さん、古川さん、志方さん、橋本さん、吉良さん、小幡さん
、深瀬の7 名であり、選句者は、投句者全員の他、鳥海さん、内野さん、柳町
さん、中島さんです。
  内野さんと中島さんは、投句の締め切り日に誤認があったようで残念でした
。次回は、よろしくお願いいたします。
  今回は、次の2 句が5 点句となりました。
  (012) 春は花 花花花を 咲かせ行く            橋本02
  (048) 「お帰り」といふ日本語の暖かし           土川03
 橋本さんは、長谷川さんと同じ東工大機械科卒の同級で、元IHI 生産機械事
業部長を勤められ、七句会メンバーの多くとゴルフを共にしています。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
  次回については、8 月上旬ころにご連絡したいと思っていますので、よろし
くお願いいたします。やり方について、ご意見がありましたら、ご連絡をいた
だきたく、よろしくお願いいたします。
  2014.05.25
  事務方      深瀬

 第八回  七句会選句結果
  1.兼題  春
(001) 若葉透け名残り桜に春は行く             志方03
1 古川
(002) 障子切る鳥影の濃し春や行く             深瀬03
1 吉良
2 古川
      松永邸でバーベキュー御馳走になりました。以下1 句。
(003) 友集い 春昼下がり 酒うまし            古川04
1 橋本
2 鳥海  同席していた者として、全く同感。飲めない私でもつい飲みすぎてし
まいました。
3 小幡
4 中島
(004) この春も ひばりさえずる 分譲地          橋本01
1 土川
(005) 春愁や煙雨の向こうのおぼろ梅            志方01
1 柳町
2 吉良
3 古川
(006) 深みゆく緑に春を惜しみけり             深瀬01
1 志方
2 内野
(007) 雲雀鳴き 春風そよぐ 幸せや            古川03
1 深瀬  春風そよぐ野原のようなところで、雲雀が飛び交う空を見上げ、幸せ
を実感しているさまだと思います。ストレートな表現ですが、幸せとは、こう
いうものなのだと、かなり同感しました。
      春のゴルフを2句。以下2 句。
(008) ティーショット 吸い込まれたい 皐月晴れ      橋本05
1 鳥海  作者を知っていますが、本人から聞いた際、気持ちは同じでした。な
かなかナイスオンとはいきませんが・・・。沖縄の181Yの海超えドライバ
ーショットが成功した時の爽快さは一生忘れないと思います。
(009) 薫風が 運んでくれた ナイスオン          橋本06
1 鳥海 (008) のコメントと同じ。
2 中島
(010) 春愁やエンドロールの文字滲む            土川01
1 深瀬  句の真意はつかめませんが、春愁、エンドロール、文字滲む、の三つ
の言葉の組み合わせに独特の雰囲気を感じました。エンドロールとは結婚式の
最後に流されるもののようですが。娘さんの結婚式の父親の心情?
2 古川
(011) 土けむり孫が泣き出す春あらし.            小幡03
1 柳町
2 橋本  もっとも乾燥する春の強風は手ごわいです
(012) 春は花 花花花を 咲かせ行く            橋本02
1 土川
2 柳町
3 吉良
4 深瀬  桜の花を、日本列島に沿って、絨毯のように咲かせていく自然の力強
さが簡潔に説得力をもって読まれていると感じました。「花花花」のたたみか
けがかなり効いている感じです。
5 小幡
(013) 風香る 菜の花畑 春爛満              古川01
1 内野
2 鳥海
(014) 半地下にロシアの春のアコーディオン         土川02
(015) 春惜しみ老後戦略再吟味               深瀬02
1 中島
(016) 若葉寒 春の気まぐれ 風しみる           古川02
1 志方
(017) 春うらら歳を忘れて岩登り.              小幡04
(018) この春も大地剥ぎ取る除染かな            志方06
     今年2 月に中央区に転居し、毎朝街中を散歩しています。以下6 句。
(019) ビルの森 窓辺に映える 春の雲           吉良01
1 橋本
(020) コンクリを 押し分け萌える 春の草         吉良02
1 土川
2 小幡
(021) ざわめきの ひと人ヒトに 春の顔          吉良03
1 深瀬  春の明るさに、都会の人々の顔もはなやいだ感じになっていくのだと
思いますが、「ひと人ヒト」ということで、その表情にもいろいろあるという
作者の観察眼のきめ細かさを感じました。
(022) 春の陽の 水辺に照らす  白黄色          吉良04
1 古川
(023) 行く春に 汗したたらせ 若葉かぐ          吉良05
1 柳町
(024) 隅田川 春待ちわびて 櫂をこぐ           吉良06
1 土川
(025) 桜みちはずむ歩みが春を呼ぶ.             小幡01
1 内野
2 古川
     2.兼題  老い、老後
(026) 雨風に 曝されても行くぞ 老いの道         古川06
1 志方  老いをどう認識し前向きに考えるか、覚悟がうかがえます。
(027) ボケたかと不安横切る老後日々            深瀬07
1 柳町
2 鳥海  日々感じていることです。
3 小幡
(028) 花びえに重きからだに老いとしる.           小幡02
1 吉良
(029) いつ終わる老後の道の一人旅             深瀬08
1 志方
2 中島
(030) 老いの先 宇宙の基へと 帰る道           古川05
1 橋本  ふとした時、死後はそうなるのかとも思いますが
     3.自由題 (季語)
(031) あぜ道に命みなぎるつくしかな            志方02
1 土川
2 内野
3 小幡
4 中島
(032) 単線の上りを待ちて黄水仙              土川05
1 吉良
(033) 海と陽といのちたわむる干潟かな           深瀬05
1 土川
2 内野
3 橋本  石垣島のサンゴ礁の浅瀬でもいのちの多様さを実感、残したい
4 鳥海  沖縄の海岸で高齢者がはしゃいでいた様子が思いだされます。
(034) 相馬路の今年も悲しき山桜              志方05
1 吉良
2 深瀬  放射能汚染で廃墟となった山里の家々の間に、美しい桜が満開にさき
ほこっている様子をテレビ画像でみると、人間の罪深さ、業、愚かさといった
なにか非常に複雑な思いがあり、共感しました。
(035) 朧月車窓に映る無表情                土川04
1 柳町
2 小幡
(036) 桜みち弾むこころに夢をみる.             小幡05
(037) タイヤチェーン雪うつ音や都心夜           深瀬06
1 土川
(038) 残雪に夕陽が滲む那須連峰              志方07
(039) 癒される 柔らか若葉の 散歩道           橋本04
(040) みちすがら相馬の桜に鯉のぼり            志方04
(041) 新緑の フィールドアスレチック (の子ら)  声高く  橋本03
(042) 新緑に山はおおわれ別世界              深瀬04
1 志方
2 鳥海
   4.自由題 (無季語、川柳)
(043) 絶叫す中継アナに落差あり              深瀬20
     日本の公的債務 (借金) の危機的状況はどうなる? 以下1 句。
(044) 借金が 世界遺産と ならぬ世に           橋本07
1 志方
2 中島
(045) うましくに日本に溢る汚染水             深瀬13
(046) 細胞の個々とわれとの関係は?            深瀬18
1 古川
(047) 星をみて亡きひと想ういのちあり           深瀬14
1 吉良
(048) 「お帰り」といふ日本語の暖かし           土川03
1 柳町
2 深瀬  日本語の母音の単純さとか、音の強弱や高低をあまり強調しないとい
ったせいなのか、外国人の声楽家が日本唱歌の暖かみのようなものを指摘して
いるのを聞いたことがあります。「お帰り」も、確かに、そういう感じがある
ように思いました。
3 橋本
4 小幡
5 中島
(049) 米中のはざまで問わる日本流             深瀬11
(050) 独立の意味いま問わる日本かな            深瀬12
(051) 自然への畏敬なき学うわ滑る             深瀬17
1 志方  川柳ですが、世相の不安に我々世代へ思いを表現しています。
(052) 電王に腕組む棋士に疲労感              深瀬19
1 橋本
     農協の日替わり定食で、でてきたカレーと蕎麦で考えて
     しまいました。ちなみに私も知らないおじさんもカレー
     から食べました。
(053) カレーと蕎麦 どちらを先に 食べるべき       古川07
1 深瀬  わたしは、まあ、どっちでも同じだろう、と思う方ですが、こういう
問題提起をするのは、駒東生に意外に多いのかもしれない、などと思いました
。やはりカレーが先、が正しい?
(054) 日本鬱中華帝国よみがえり              深瀬09
(055) 日本流耽美こだわりガラパゴス?           深瀬10
(056) 自然への畏怖失せし世は空騒ぎ            深瀬16
(057) 自然との距離と関係思想生む?            深瀬15

 [補足] 選句者からのコメントをご参考までに、以下、掲載します。
・土川さん
 いつも選句は悩ましいです。詩 (的) であるというのはどういうことなので
しょうか。今回も選句のコメントを書けませんでした。
・柳町さん
 毎回、みなさん上手くて選定に困ります。
・志方さん
  選句にいい意味で苦労しました。
・内野さん
 季語のあるものを選んでしまいました。(老いのテーマには怖くて、向き合
えないのです。)
・吉良さん
 田舎の春の情景をうまく表現した上手な句が多く選ぶのに多少悩みました。
 またそろそろ老い支度を考える年代となり、実感の湧く句を選びました。 
・橋本さん [少し本題とはなれるかもしれませんが]
 沖縄旅行は、一寸欲張りな旅程でしたので疲れましたが、晴れ男の鳥海さん
のおかげもあり十分楽しめました。
・中島さん
  10句作成済で7句厳選して投句を考えているうちに期限を過ぎてしましま
した。皆さまからは共感できる句が多数寄せられ選句には苦労させられます。
  以上

第一回の七句会の選句結果

 七句会  各位
 第一回の七句会の選句結果をお報告いたします。
  下記に、作者名つき選句表、および、選句の結果表を添付します。
  諸事情で、ご報告がかなり遅延したことを深くお詫びいたします。
  次回については、追ってご連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
  投句や選句のやり方やまとめ方など、ご意見がありましたら、よろしくお願い
いたします。
  七句会代表  橋口
  事務局      深瀬
--------------------------------------------------------------------------
                                     
 七句会 選句表 (2012年 9月 1日)                     
                                  作者 
1.兼題  雷                            (敬称略)
(001)  ・雷で ガマが元気に 合唱団                        鳥海 
(003)  ・かみなりに へその仇討ち かえる跳ぶ               深瀬
(004)    最近ワイルドだと称し受けている芸人がいますので、    古川 
       ・雷や 肝ビビるぜ ワイルドだ                         
(006)    雷雲の後にうろこ雲が出るか否かは不知ですが、夏から秋  鳥海 
     に移り行く様子を詠って?みました。                       
    ・雷が 過ぎた後には うろこ雲                  
(009)  ・かみなりに 都会の騒音 押し黙る                     深瀬 
(010)  ・雷を 眼下に望む スカイツリ                       古川 
(012)  ・いかずちよ風よふかせよ俳句丸                       中島 
(013)  ・雷の 恨めし悲し 原子力                          吉良 
(014)  ・ごろごろと なまけびとには かみなりも                 深瀬 
(015)  ・いかずちに向ってうつぜゴルフ道                     中島 
(018)  ・高層の 窓にかみなり 覗くかな                     深瀬 
(019)  ・かみなりを 合図に妖怪 湧き出でる                   深瀬 
(028)  ・奥座敷 遠きかみなり ひっそりと                     深瀬 
(038)  ・遠雷や 涼風届け 夏深し                         古川 
(039)  ・雷鳴や 一瞬止まる 蝉しぐれ                    古川 
(040)  ・かみなりに 森や田の神 迎え出る             深瀬 
(041)  ・遠雷の 雨待ち遠しい 熱帯夜               橋口 
(052)  ・遠雷や 何処や去りし 夏行けり              古川 
(059)  ・雲海に 裂雷 (いかづち) 走る 佐久平           古川 
(060)  ・かみなりにすぐに退散我がゴルフ              中島 
(061)  ・遠雷よ 今いいスコア 近づくな              鳥海 
(062)  ・雷を 部屋で楽しむ ページェント             橋口 
(065)     台風一過のある夏の夕方、高速湾岸線で家路を急ぐ車のは  内野 
     るかかなたに浮かんでいた、あかね雲の神々しさに私は自然     
     の雄大さを感じたのです。                    
    ・あかね雲 あらしの後に かがやけり               
    ・暴風雨、去りて残しし あかね雲                 
    ・夕暮れの 空にきらめく あかね雲                
    ・雷鳴が とどろき叫ぶ 家路かな                 
(074)  ・雷の 過ぎし後には 高い空                鳥海 
(084)  ・雷鳴に 驚き騒ぐ 孫清き                 吉良 
(087)  ・レクイエム 遠きかみなり 交じるかな           深瀬 
(092)  ・かみなりに 「やかましい」とは おそろしく        深瀬 
(094)     ゴルフ中に雷が鳴り、スコアが良くないためでしょうか、  鳥海 
     中止にしたい気持ちがよく現れていますね。            
    ・雷に 怯えたふりで ゴルフやめ                 
(100)  ・雷よ ベストスコアだ 少し待て              鳥海 
(108)    雷->怖い(恐れる)女性・心身不安定->(安定させるため  鳥海 
     )そっと抱く->抱いたら甘い香りがした->若い時の過去の話     
     として創作をイメージしたものです。               
    ・雷で 甘き香りが よみがえり                  
                                     
2.兼題  朝顔                               
(016)  ・朝顔も 涼を求めて 軽井沢                鳥海 
(021)  ・竹ぐしを あさがほの蔓(つる) ふきこぼる        深瀬 
(022)  ・朝顔や 夕日が落ちて 微睡みぬ              古川 
(025)    緑のカーテンの朝顔、昼間はこの猛暑で萎れています。そ  長谷川
     こで一句、                           
    ・雷雲に こうべを上げた 朝顔が                 
(027)  ・朝顔の 淡いピンクに 母思う               吉良 
(037)  ・朝顔や悪官育てた自民党                  中島 
(042)     宿題で観察しようとしても朝起きる事ができなかった様子  鳥海 
     がわかりますね。                        
    ・朝顔の 観察日記 創作で                    
(051)  ・朝顔や政治で遊ぶ元首相                  中島 
(053)  ・朝顔や今年の夏も暑いぜよ                 中島 
(083)  ・ろくろ首 あさがほに見る 不気味かな           深瀬 
(085)  ・朝顔や 遠く背比べ スカイツリ              古川 
(086)  ・朝顔に 浴衣の君や 映えにけり              古川 
(088)  ・朝顔に昔の夏を懐かしむ                  中島 
(090)  ・あさがほの 淡きいろどり 江戸情緒            深瀬 
(091)  ・朝顔や何をやるのか小沢君                 中島 
(093)  ・雷鳴に しだれ朝顔 首を上げ               長谷川
(097)  ・あさがほの 咲きたる数を 今朝も記す           深瀬 
(099)  ・朝顔に 見送られて 心立つ                吉良 
(101)  ・今朝咲いた あさがほ夕に 摘みにけり           深瀬 
(106)  ・朝顔や 暑さに耐えて 花咲かす              鳥海 
                                     
3.自由題                                 
(002)  ・山門の甍にひびく夏のあめ。                小幡 
(011)  ・特養で ムンクの「叫び」 みるおもひ           深瀬 
(017)  ・いい加減 それもゆるす 江戸の本             橋口 
(020)  ・ゴルフ道 たまには妻に 声をかけ             古川 
(023)  ・なんでかと 問うときすでに とき遅し           深瀬 
(024)  ・堪忍の できない暑さ 温度計               橋口 
(029)  ・滑稽の 嘘字で遊ぶ 江戸の本               橋口 
(032)    今日午後より犬を引き連れ、熊,猿の里に出発します。途  古川 
     中家内の実家前橋には野生の雉が生息しており、まさに桃太     
     郎になった気がします。                     
    ・夏草や 獣の里に 我行かん                   
    ・静かさや 猿のいびきに 起こされし               
    ・山里や 風雪耐えて 我が別荘                  
    ・分け去れや 君の姿を 追い求め                 
    ・愛犬や 熊を見るなり 逃げ去りぬ                
(045)     私が独身貴族だった28歳の頃、300 万円で信州の佐久平に  古川 
     面する御代田町に別荘を建てました。ボロ別荘と称し卑下し     
     ていました。近くに日本最古の唐松植林地が残っています。     
     そこで30数年毎年夏お世話になった別荘を、この際 "唐松庵     
     " と称し敬い、次いでに俳号を‘古川唐松’と図々しくも称     
     す事としました。                        
    ・唐松や 風散歩道 枝そよぎ                   
(054)  ・風の盆 編笠女性 皆美人                 古川 
(055)    東山魁夷の有名な白馬が池のほとりにいる絵のモデルにな  橋口 
     った八ヶ岳の池を訪れると 季題なし。              
    ・ノスリ舞い 空が青くなる 山の池                
    ・白犬が 白馬のいない 森におり                 
(063)  ・叩かれた ボール飛び込む 池の音             鳥海 
(064)  ・せみの声不意のあらしにかきけされ。             小幡 
(072)  ・ミンミンと ひぐらし鳴きて せせらぎの音 (ね)       長谷川
(073)  ・白球や バンカ目指して まっしぐら            鳥海 
(075)  ・自分だか 自分でないか こころ病む            深瀬 
(076)    御代田町からサンラインで40分上田方面に走ると東御市が  古川 
     あります。雷電の出身地ですが、ここに深井先生はお住まい     
     でした。20年ぐらい前に家族で訪問した事があります。草深     
     き御宅で、先生は隣人に草が生え過ぎと言われると、秋にな     
     れば枯れると言って、草刈はしないとおっしゃっていたのを     
     思い出します。                         
    ・雷電と 同郷なりし 深井さん                  
    ・草深き タヌキの里に 深井さん                 
(089)  ・白球よ 何度叩けば、言うこと聞くの?           長谷川
(098)  ・流れ星 雲間にひょっこり 穴をあけ            橋口 
(102)    アサギマダラという滑空する蝶が、ヨツバヒヨドリ花の匂  橋口 
     いを好んでとまります                      
    ・山越えて アサギマダラの 休みどこ               
    ・匂う草 蝶を集めて 奏でたり                  
(107)  ・堪忍の できる暑さ セミ時雨               橋口 
(112)  ・前をゆく まるみ帯びたる 大ヒップ            深瀬 
                                      
    以上
--------------------------------------------------------------------------
  七句会  選句の結果表 (2012年10月 6日)            
 はじめに、選者のコメントを紹介します。
 橋口代表
 レベルはともかく、全般に気楽につくった感じということで、無理
のない句でした。かえってそれが、肩に力が入りすぎない、楽しいも
のになりました。60代のおじさん(もう高齢者だそうですが)らしく
もあります。票は全体にばらけました。飛び抜けた人がいないことも
あるででょうが、選ぶ側も、うまさとか、俳句らしさより、共感性に
重きを置いたようでした。ま、これを数回続けていくと、趣味の領域
は超えませんが、いい会になる可能性はあります。        
 大谷さん
  皆様の俳句?読ませていただきました。あらためて難しさを感じま
した。七句選べということでしたが、小生が共感できたのは、しいて
いえば、次の四句でした。今少し修練が必要かなと思います。   
 小幡さん
  選句の基準は、よんでイメージが具体的に湧いてくるものに絞りま
した、また、よんで面白い句もありましたが川柳にちかいと感じた句
は避けました。076 は深井先生に敬意をこめ、選句しました。以上で
す。
 内野さん
  いずれも文語的表現で、写実的なものを選んでしまいました。  

  以下、選句の結果です。
  注。番号のしたの名前が選んだ人です。敬称略。       
    注。橋口代表は、9 句選ばれました。            
                               
5 点句                            
(086)  ・朝顔に 浴衣の君や 映えにけり              古川
 橋口                                 
 小幡                                 
 吉良  昔の若き頃の思い出が他人ごとではあるが懐かしく思い出     
    させる句である                         
 鳥海  拓郎等のフォークの世界を思い出す。              
 中島  いいですね                          
                                    
4 点句                                 
(038)  ・遠雷や 涼風届け 夏深し                         古川
 橋口                                 
 内野                                 
 吉良  蒸し暑い今年の夏に思わず涼しい風が欲しい気持ちがでて     
    いる。                             
 中島  今年の夏の蒸し暑さが応えてます                
                                    
(039)  ・雷鳴や 一瞬止まる 蝉しぐれ                    古川
 橋口
 小幡
 内野
 吉良  (009) に通ずるところがありますが、セミも思わず驚いた
    様子が面白い。
(059)  ・雲海に 裂雷 (いかづち) 走る 佐久平           古川 
 橋口
 大谷
 小幡
 内野
(065)     台風一過のある夏の夕方、高速湾岸線で家路を急ぐ車のは  内野
     るかかなたに浮かんでいた、あかね雲の神々しさに私は自然
     の雄大さを感じたのです。
    ・あかね雲 あらしの後に かがやけり
    ・暴風雨、去りて残しし あかね雲
    ・夕暮れの 空にきらめく あかね雲
    ・雷鳴が とどろき叫ぶ 家路かな
 橋口
 古川
 小幡
 深瀬   一日の仕事の緊張から解放され、家路に急ぐ途中で、神々
    しい景色に出会い、別次元に引き込まれた作者の貴重な体験
    に共感できました。
(089)  ・白球よ 何度叩けば、言うこと聞くの?
 鳥海  「言う事聞くの」は字あまりで、5文字に収めると「意の
    ままに」になると思うが、「言う事聞くの」の方が気持ちを
    忠実に表現し、とても共感できます。ゴルフの世界だけでは
    なく、夫婦・親子等の人間関係まで広がりを見せていると感
    じた。  
 中島  正に実感と共に諦めが、共感されます
  橋口
  深瀬    俳句としての許容範囲ぎりぎりの感じもしますが、なにか
    実感がひしひしと感じられ、つい選んでしまいました。
   
(090)  ・あさがほの 淡きいろどり 江戸情緒            深瀬
 橋口
 古川
 吉良  朝顔市の様子が眼に浮かべられる句
 鳥海  綺麗でしっとり感あり。
3 点句 (なし)
2 点句
(002)  ・山門の甍にひびく夏のあめ。                小幡
 吉良  突然の雨に山門に雨宿りしていると、雨の音を通して昔の
    華やかな情景が思い出させられる気持ちが伝わる
 深瀬  雨の降りしきり線と音、そして、甍の色彩感の組み合わせ
    が美しく、浮世絵的な一幅の絵画のイメージがあり、新鮮に
    感じられました。 
(041)  ・遠雷の 雨待ち遠しい 熱帯夜               橋口 
 鳥海  同感。
 深瀬  熱帯夜の涼を求める気持ちが、遠雷にほぐされる構図がお
    もしろいと思いました。
(076)  ・草深き マヌキの里に 深井さん              古川
 中島  深井先生を小諸に訪ねたことを思い出しました
 小幡  深井先生に敬意をこめ、選句しました。
(088)  ・朝顔に昔の夏を懐かしむ                  中島 
 鳥海  介護保険の対象者ともなると色々な思い出があります。
 長谷川
(099)  ・朝顔に 見送られて 心立つ                吉良 
 古川
 深瀬  出勤前の緊張感と朝顔のなにげない存在感の共振がすばら
    しいと感じました。ばたばたした出勤では、味わえない心境
    のようにも思います。      
1 点句
(003)  ・かみなりに へその仇討ち かえる跳ぶ                      深瀬
 鳥海    面白い。
(009)  ・かみなりに 都会の騒音 押し黙る             深瀬
 吉良  轟く雷鳴に一瞬「押し黙る」が実感としてよく描写されて
    いる。          
(010)  ・雷を 眼下に望む スカイツリ               古川
 中島  ナウイ句です
(011)  ・特養で ムンクの「叫び」 みるおもひ           深瀬
 小幡
(013)  ・雷の 恨めし悲し 原子力                 吉良
 中島  福島の怨念が見えます
(016)  ・朝顔も 涼を求めて 軽井沢                鳥海
 内野
(017)  ・いい加減 それもゆるす 江戸の本             橋口
 深瀬   なにか作者のこころのひろさを素直に表現している感じが
    伝わってきました。そして、江戸時代の人々の自由奔放なた
    のしみ方もいいと思いました。  
(019)  ・かみなりを 合図に妖怪 湧き出でる            深瀬
 橋口
(021)  ・竹ぐしを あさがほの蔓(つる) ふきこぼる        深瀬
 吉良  勢いのある朝顔の弦がからまりあい飛び出ている感じをフ
    キコボルとの表現がよい
(022)  ・朝顔や 夕日が落ちて 微睡みぬ              古川
 橋口
(023)  ・なんでかと 問うときすでに とき遅し           深瀬
 鳥海  「後悔先に立たず」に近く、高校時代に【後悔後に立つ】
    と戸塚と言っていたことを思い出ださせてくれました。
(027)  ・朝顔の 淡いピンクに 母思う               吉良
 内野
(028)  ・奥座敷 遠きかみなり ひっそりと                     深瀬
 内野
(032)    今日午後より犬を引き連れ、熊,猿の里に出発します。途  古川
     中家内の実家前橋には野生の雉が生息しており、まさに桃太
     郎になった気がします。
    ・夏草や 獣の里に 我行かん
    ・静かさや 猿のいびきに 起こされし
    ・山里や 風雪耐えて 我が別荘
    ・分け去れや 君の姿を 追い求め
    ・愛犬や 熊を見るなり 逃げ去りぬ
 橋口  (愛犬や 熊を見るなり 逃げ去りぬ)                       
(045)     私が独身貴族だった28歳の頃、300 万円で信州の佐久平に  古川
     面する御代田町に別荘を建てました。ボロ別荘と称し卑下し
     ていました。近くに日本最古の唐松植林地が残っています。
     そこで30数年毎年夏お世話になった別荘を、この際 "唐松庵
     " と称し敬い、次いでに俳号を‘古川唐松’と図々しくも称
     す事としました。
    ・唐松や 風散歩道 枝そよぎ
  大谷
(055)    東山魁夷の有名な白馬が池のほとりにいる絵のモデルにな  橋口
     った八ヶ岳の池を訪れると 季題なし。
    ・ノスリ舞い 空が青くなる 山の池
    ・白犬が 白馬のいない 森におり
  深瀬    八ヶ岳の池の周辺の景色をたいへんリアルに思い浮かべる
    ことができ、旅行しなくてもそこに行ったような感じになり、
    得した気持ちになりました。  
(072)  ・ミンミンと ひぐらし鳴きて せせらぎの音 (ね)       長谷川
  古川
(073)  ・白球や バンカ目指して まっしぐら                    鳥海
  中島  事実&実感です
(074)  ・雷の 過ぎし後には 高い空                鳥海
  古川
(093)  ・雷鳴に しだれ朝顔 首を上げ    長谷川
 大谷
(102)    アサギマダラという滑空する蝶が、ヨツバヒヨドリ花の匂  橋口
     いを好んでとまります 
    ・山越えて アサギマダラの 休みどこ
    ・匂う草 蝶を集めて 奏でたり
  大谷
(106)  ・朝顔や 暑さに耐えて 花咲かす              鳥海
  小幡
(107)  ・堪忍の できる暑さ セミ時雨               橋口
 古川
(108)  ・雷で 甘き香りが よみがえり               鳥海
  古川
  以上

第二回の七句会の選句結果

 七句会  各位
 第二回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  下記に、選句の結果表、および、作者名つき選句表、を添付します。
  次回については、追ってご連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
  投句や選句のやり方やまとめ方など、ご意見がありましたら、よろしくお願
いいたします。
  七句会代表  橋口
  事務局      深瀬
1.選句の結果表
 今回は、4 点句 2つ、3 点句 3つ、2 点句 9つ、1 点句 26 でした。
 句の右側に記した名前は作者です。句番の下に記した名前は選んだ人です。
敬称略。
○4 点句
(037)  ・風に舞う 銀杏吹雪 黄金色           古川充
 内野                             
 鳥海  (017)とともに綺麗を狙っている意図に嵌ってみました。  
 中島 黄金色が何に見えますか                 
 橋口                             
(063)  ・連山を おおう紅葉 (こうよう)  夕 (ひ) にのまる 深瀬
 小幡                             
 吉良 紅葉が夕焼けのなかに沈んでいく感じが目の前に浮かべ   
   られる                          
 土川                             
 古川充                            
                                
○3 点句                            
(017)  ・さわさわと 小鳥とお喋り 大銀杏        古川充
 鳥海  (037)とともに綺麗を狙っている意図に嵌ってみました。  
 中島 メルヘンチックです                   
 橋口                             
(018)  ・星空に 凛と天さす 銀杏黄葉           吉良
 橋口                             
 古川充                            
 深瀬 なにかゴッホの絵画作品「糸杉と星の見える道」のよう   
   な情景を連想させられ、色彩的にもすばらしいと感じまし   
   た。                           
(046)  ・懐かしき アイスコーヒー 遠い夏        古川充
 内野                             
 土川                             
 鳥海 これも作者の狙いに嵌ってみました。           
                                
○2 点句                            
(003)  ・銀杏の実  避けつつ歩く朝の道           柳町
          補) 朝の通勤や散歩の時、足元に強いにおいの銀杏   
      があると、皆さんはそれを避けて歩くさまを想いま   
      した                        
 小幡                             
 中島 情景が眼に浮かびます                  
(020)  ・ビル風が  いちょう落ち葉の  山つくる       深瀬
 土川                             
 橋口                             
(041)  ・よみがえる あの珈琲の味 君の笑み       古川充
 内野                             
 吉良 コーヒーの句は皆それぞれに昔の思い出があるのです    
(045)  ・コーヒーで 心静かに 秋暮れる          鳥海
 内野                             
 深瀬 なにかセザンヌの絵画の静謐さを想い起こさせるような   
   雰囲気がありひかれました。                
(047)  ・コーヒーだのみ  期末試験の  冬の夜        深瀬
 吉良                             
 鳥海  情景が目に浮かび、差し迫った自己経験と重なる句で、   
   これも作者の意図に嵌った。                
(048)  ・晩秋や 珈琲の温もり 心地良し         古川充
 内野                             
 鳥海 人は心地よい温もりを求めるものなのでしょう。      
(058)  ・ほろ苦気 珈琲の味 別れの朝          古川充
 吉良                             
 橋口                             
(065)  ・逝く母の我生まれ出でしところ拭く         土川
 中島 自分には到底読めない句です               
 深瀬 つよいインパクトを受けました。「我生まれ出でしとこ   
   ろ」は観察者としてのすごさを感じます。また、命の伝承   
   を実感させられました。                  
(077)  ・日記帳  ともに歩みて  年の暮れ          深瀬
 土川                             
 橋口                             
                                
○1 点句                            
(001)  ・輝ける まつりがおわり 銀杏散り         内野
 深瀬 はなやかな祭りの賑わいと散るいちょうの対比が、やや   
   無常観的でもあり、秋の深まりをいっそう際立たせている   
   ように感じました。                    
(005)  ・空の青 銀杏の黄色 帯の赤            吉良
 古川充                            
(008)  ・いちょう落ち葉  浴びて昼寝す  古老団       深瀬
 吉良                             
(011)  ・国憂い 国会前の 銀杏散る            中島
 鳥海 自民が300議席越え確実で、維新を加えて2/3越え   
   で憲法第9条を改正(?)し、自衛隊を国防軍にすると言   
   われており、この国は何処に行こうとしているのか?とい   
   う状況にピッタリか。                   
(013)  ・銀杏で 飲んだスナック 今は無し         鳥海
 小幡                             
(015)  ・銀杏の匂いなつかし御堂筋             小幡
 深瀬 むかし勤務した場所のことを想いだしている雰囲気が長   
   いサラリーマン人生をしみじみと回想している感じがしま   
   した。御堂筋も効いている感じです。            
(019)  ・銀杏や 母想いだす 茶碗蒸し           鳥海
 小幡                             
(023)  ・さくさくと 銀杏踏んで 冬来る          橋口
 古川充                            
(026)  ・黄葉の とんがり帽子 銀杏道           橋口
 古川充                            
(028)  ・痛いほど 銀杏の吹雪 あたる頬          橋口
 吉良 子供が散りゆく銀杏の木の下を走っている情景がうかび   
   ます                           
(029)  ・かさかさと 揺れる銀杏の 話し声        古川充
 小幡                             
(031)  ・秋深し 銀杏落葉 眺めけり            鳥海
 深瀬 いちょうの黄葉がいっせいに舞い散るのはなにか普通で   
   ない風情がありますから、それを見ながら秋の深まりを実   
   感する作者の気持ちに共感しました。            
(032)  ・腰折りて銀杏拾ふ世捨て人             土川
 吉良 実際に大勢います                    
(033)  ・銀杏の 跳ねて酒飲む 夜寒かな          吉良
 深瀬 秋も深まり、寒さきびしい夜に、銀杏の実を煎りながら   
   酒を飲む情景に、なにかノスタルジー的なものを感じまし   
   た。「跳ねて」も効いている感じです。           
(035)  ・茶碗蒸し底に控える銀杏の実            柳町
            補) 茶碗蒸しの中に、かまぼこや鶏肉、銀杏の実が   
      ありますが、それを想ってつくりました。       
 土川                             
(039)  ・きらきらと 青空に映える 大銀杏        古川充
 古川充                            
(044)  ・蓄音機夜長に珈琲漉す時間             土川
 橋口                             
(049)  ・香り立つ 至福が来たる 珈琲時          橋口
 小幡                             
(051)  ・妻避けて  冬のコーヒー店  昼下がり        深瀬
 鳥海 妻に存在を否定されて、対応に苦慮している皆の気持ち   
   を代弁しているのでしょうか?               
(052)  ・紅葉や 珈琲カップに 枯葉入る         古川充
 小幡                             
(056)  ・珈琲を 仕送り届き 友と飲み           鳥海
 土川                             
(057)  ・コーヒーの香りで起きる冬の朝           小幡
 内野                             
(061)  ・ケータイを  迷子札とす  老いし母         深瀬
 土川                             
(067)  ・翼竜ら  太古の空を  滑空す            深瀬
 古川充                            
(074)  ・おおつなみ 街のみこみて すがたなし       深瀬
 中島 政権代れど忘れてはならない情景です           
(076)  ・雲変化  空を彩る  自在さや            深瀬
 内野                             
                                
番外                              
(075)  ・脚痒く  今年も冬かと  老い自覚          深瀬
 (小幡  なかなか面白く共感した一句を追加)
  付記  選句に当たって、次のようなコメントがありました。
・内野さん ---  句を読んで、深い心象風景が広がる句を選んだつもりです。
・小幡さん ---  みんな良いので選ぶのに苦労しました。
・鳥海さん ---  今回は、選句が結構大変でした。自分の句には素直に共感で
きるのですが・・・。結果的に、身近な人の句を選択してしまった気がします
が・・・。
2.作者名つき選句表
[1] 兼題句 銀杏 (いちょう、いてふ、ぎんなん)
(001)  ・輝ける まつりがおわり 銀杏散り         内野
(002)  ・大銀杏 土俵の世界 成功者            鳥海
(003)  ・銀杏の実  避けつつ歩く朝の道           柳町
          補) 朝の通勤や散歩の時、足元に強いにおいの     
      銀杏があると、皆さんはそれを避けて歩くさま     
      を想いました                    
(004)  ・銀杏を 煎ったあの人 今何処           鳥海
(005)  ・空の青 銀杏の黄色 帯の赤            吉良
(006)  ・銀杏の落ち葉の色が寒さ呼ぶ            小幡
(007)  ・コーヒーの 俳句捻りて 秋過ぎし         鳥海
(008)  ・いちょう落ち葉  浴びて昼寝す  古老団       深瀬
(009)  ・イチョウの木 雌雄なしでは 哀れなり       鳥海
(010)  ・久々に 二人横綱 大銀杏             古川
(011)  ・国憂い 国会前の 銀杏散る            中島
(012)  ・恋人の 香り残してや いちょう舞う        吉良
(013)  ・銀杏で 飲んだスナック 今は無し         鳥海
(014)  ・銀杏並木 落ち葉の絨毯 踏み分けて        古川
(015)  ・銀杏の匂いなつかし御堂筋             小幡
(016)  ・もみじ葉を  一気に落とす  いちょうかな      深瀬
(017)  ・さわさわと 小鳥とお喋り 大銀杏         古川
(018)  ・星空に 凛と天さす 銀杏黄葉           吉良
(019)  ・銀杏や 母想いだす 茶碗蒸し           鳥海
(020)  ・ビル風が  いちょう落ち葉の  山つくる       深瀬
(021)  ・銀杏の 臭いも良かし 議事堂前          中島
(022)  ・銀杏の実 落ちて知る 早足の秋 (とき)       柳町
(023)  ・さくさくと 銀杏踏んで 冬来る          橋口
(024)  ・大銀杏 下で過ごした 日々遠く          鳥海
(025)  ・遊歩道 銀杏蹴散らし ジョギング         吉良
(026)  ・黄葉の とんがり帽子 銀杏道           橋口
(027)  ・銀杏の木 結実遠く 人同じ            鳥海
(028)  ・痛いほど 銀杏の吹雪 あたる頬          橋口
(029)  ・かさかさと 揺れる銀杏の 話し声         古川
(030)  ・いちょう愛で 銀杏臭い 興醒めす         中島
(031)  ・秋深し 銀杏落葉 眺めけり            鳥海
(032)  ・腰折りて銀杏拾ふ世捨て人             土川
(033)  ・銀杏の 跳ねて酒飲む 夜寒かな          吉良
(034)  ・いちょう落ち葉  掃く人気持ち  シーシュポス    深瀬
(035)  ・茶碗蒸し底に控える銀杏の実            柳町
            補) 茶碗蒸しの中に、かまぼこや鶏肉、銀杏の     
      実がありますが、それを想ってつくりました。     
(036)  ・冬迫り カラス持ち去る 黄色玉          中島
(037)  ・風に舞う 銀杏吹雪 黄金色            古川
(038)  ・大銀杏 涙で別れ 新世界             鳥海
(039)  ・きらきらと 青空に映える 大銀杏         古川
                                
[2] 兼題句 コーヒー、珈琲                   
(040)  ・コーヒーを 飲む振りしてた 階段下        鳥海
(041)  ・よみがえる あの珈琲の味 君の笑み        古川
(042)  ・冬の夜  ラジオで聞いた  コーヒールンバ      深瀬
(043)  ・コーヒーの香りが語る過去の秋           小幡
(044)  ・蓄音機夜長に珈琲漉す時間             土川
(045)  ・コーヒーで 心静かに 秋暮れる          鳥海
(046)  ・懐かしき アイスコーヒー 遠い夏         古川
(047)  ・コーヒーだのみ  期末試験の  冬の夜        深瀬
(048)  ・晩秋や 珈琲の温もり 心地良し          古川
(049)  ・香り立つ 至福が来たる 珈琲時          橋口
(050)  ・秋深し 夫婦過ごすは コーヒーで         鳥海
(051)  ・妻避けて  冬のコーヒー店  昼下がり        深瀬
(052)  ・紅葉や 珈琲カップに 枯葉入る          古川
(053)  ・コーヒーが思い出語る薫りかな           小幡
(054)  ・コーヒーで 仕事始まる 朝の部屋         橋口
(055)  ・古色然  コーヒー店ひっそり  冬の暮れ       深瀬
(056)  ・珈琲を 仕送り届き 友と飲み           鳥海
(057)  ・コーヒーの香りで起きる冬の朝           小幡
(058)  ・ほろ苦気 珈琲の味 別れの朝           古川
(059)  ・落ち葉踏み  コーヒー片手に  急ぐ朝        深瀬
                                
[3] 自由題句                          
(060)  ・とりもちの 組織の論理 やっと抜け        深瀬
(061)  ・ケータイを  迷子札とす  老いし母         深瀬
(062)  ・秋蘇州音曲の調 (てう) 移りけり          土川
(063)  ・連山を おおう紅葉 (こうよう)  夕 (ひ) にのまる 深瀬
(064)  ・言いかけて  ぐっと抑える  歳 (とし) の功     深瀬
(065)  ・逝く母の我生まれ出でしところ拭く         土川
(066)  ・おかしいと  思いながらも  なにもせず       深瀬
(067)  ・翼竜ら  太古の空を  滑空す            深瀬
(068)  ・帰り花  同窓会に  花添える            深瀬
(069)  ・地殻割け マグマに消える いのちかな       深瀬
(070)  ・リセットと 叫びたくなる ときもあり       深瀬
(071)  ・漆黒に  蒼き地球の  寂寥感            深瀬
(072)  ・ざる一枚平らげしばし蕎麦湯待つ          土川
(073)  ・秋更けて 栗を思いて チョコレート        中島
(074)  ・おおつなみ 街のみこみて すがたなし       深瀬
(075)  ・脚痒く  今年も冬かと  老い自覚          深瀬
(076)  ・雲変化  空を彩る  自在さや            深瀬
(077)  ・日記帳  ともに歩みて  年の暮れ          深瀬
                                
  以上                             
             

第三回の七句会の選句結果

 七句会  各位
  おはようございます。 (はやすぎで申し訳ありません。)
 第三回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
 点数の多い順に作成する方法は、その意味の受け止め方に疑問を持たれる場
合があること、作成の手間がかかること、等の理由に基づき、やめました。
  次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方については、いくつかご意見をいただいていますので
、適宜、修正していく予定です。
  今回から、旧61R の藤本さんが参加されることになりました。
  よろしくお願いいたします。
  2013.03.28
  七句会代表  橋口
  事務局      深瀬
 注。昨日、橋口代表から、「 (仕事が忙しく) 余裕がとれないため、しばら
く、休ませてほしい。」との連絡がありました。次回については、いろいろご
意見をうかがいながら、事務局がメインで進める方向です。経緯は、適宜、ご
報告しますので、よろしくお願いいたします。

1.兼題  寒
    [詞書] 駒東の時、国語の教科書で遭遇した高村光太郎に       
       衝撃を感じました。以下、1 句。                 
(001)  寒さなど 冬よ僕にと 光太郎                   古川08
 1  柳町
(002)  冬寒に冬眠中の忙しさ                       中島06 
 1  鳥海
(003)  寒き夕 蒼くたたずむ 富士の嶺                  深瀬01
 1  柳町
 2  内野
(004)  寒空に臭い屁が暖かい                       中島03
    [詞書] ゴルフ狂の歌、そんなにしてまでなぜ?以下、1
    句。
(005)  なぜ行くの 君はゴルフに 寒い朝                 古川11
 1  中島  奥さんの代弁か、私もそう思います
 2  鳥海
(006)  日の本や腐った政治屋おおお寒                   中島01
 1  鳥海
(007)  寒き夜は 妻と二人で 鍋かこむ                  深瀬03
 1  中島  “寒き夜も”ですとより良かった
    [詞書] 家内の先祖が、書き物を残しており、昔は裏庭の
    竹が寒さで割れたと聞き。以下、1 句。
(008)  寒き夜 竹割れ音の シンフォニー                 古川09
 1  柳町
 2  吉良
(009)  雪寒に重ねた齢 (よわい) 自覚する                 中島04
 1  土川
(010)  冷えきった からだ湯船に ひたすかな               深瀬06
(011)  赤城山 風吹き抜ける 寒空に                   古川10
 1  鳥海
(012)  引退者 寒空のした 義務歩き                   深瀬04
(013)  寒い夜花のゴルフを夢想する                    中島05
 1  鳥海
(014)  寒空に マラソンびとの 息白く                  深瀬05
 1  古川
 2  吉良
 3  内野
(015)  各々方日本のマスコミ極貧寒                    中島02
(016)  気がつけば ユニクロ漬けの 防寒着                深瀬02
 1  中島  同寒 否 同感
 2  内野  ユーモアがあります。 小生も同じ状況にあり、思
     わず笑ってしまいました。
2.兼題  雪
(017)  降り積もる 粉雪のせた 石地蔵                  古川07
 1  小幡  光景が鮮明浮かびます、すこし平凡ですが
(018)   寒い朝、雪化粧したさるすべり                   小幡04
(019)   足跡や 雪散歩道 初孫と                     古川03
 1  吉良
 2  内野  ほほえましい状況が目に浮かびます。
    [詞書] 北海道を思い出しつつ作句しました。以下、3 句。
(020)  大雪に はるか北国 懐かしき                   内野03
 1  古川
(021)  豪雪に 北の大地を 思い出し                   内野04
(022)   みぞれ吹く 北国の冬 あとわずか                 内野05
 1  柳町
 2  吉良
(023)   残雪に、凱歌をあげる寒太郎。                   小幡01
 1  土川
(024)  静寂や 白一色の 雪景色                     古川02
(025)  雪のあと 凍れる道に 足おどる                  深瀬08
 1  古川
 2  内野  「おどる」との表現がすばらしいと思います。
(026)  冬の朝、雨戸あければ銀世界                    小幡05
 1  古川
 2  内野
(027)  しんしんと 静寂の中 雪明り                   古川06
 1  小幡  学生時代に山登り、出逢った時のことを思い出させ
     てくれました。
 2  吉良
 3  内野
(028)  雪の中、真っ赤に咲ける 山茶花の花                内野01
(029)  雪の夜 明日は雪掻き 気は重く                  深瀬11 
(030)  のこり雪、北風小僧の通り道                    小幡02
 1  古川
 2  柳町
(031)  残雪や 置き石のごと 歩道上                   深瀬07
 1  土川
(032)  雪歩き 君の温もり 手のひらに                  古川01
 1  深瀬  冷たい雪のなかで、気持ちを寄せる人と手をとりあ
     っている姿は青春そのものだと思います。こういう句
     がこの歳ででてくるところがすごい。
(033)  大都会 大雪予報に 大騒ぎ                    深瀬09
    [詞書] 視界を全く失う豪雪の中、磁石を頼りに絶望の内
    に仲間と山行を続けました。そして三日目、突然視界が
    ひらけ目的の山小屋を望めたときは、実に感動し安堵し
    たのです。以下、4 句。
(034)   視界なき 吹雪の中の 山スキー                  内野06
 1  深瀬  経験したことのない人には詠めない句だと思います。
     なにか必死さが伝わってくる感じがしました。
(035)   ブリザード、前が見えない、山行だ                 内野07
(036)  山行は 三日三晩のブリザード                   内野08
(037)  吹雪止み、はるかに彼方に、山小屋が                内野09
 1  小幡  学生時代に山登り、出逢った時のことを思い出させ
     てくれました。
 2  古川
(038)  見上げれば 雪の花散る 露天風呂                 古川05
 1  中島  宿入り後の最良の一時
 2  鳥海
(039)  さざんかは 雪にも負けず 赤く咲き                内野02
(040)  都会では 雪ふりつむも 騒がしく                 深瀬10
    [詞書] 誰もいない雪原で、ダイアモンドダストが。少し
       やばいが一度はやってみたい大の字。以下、1 句。
(041)  大の字で 見上げる空に 雪の花                  古川04
 1  小幡  大の字になりたい気持ちよくわかる。
 2  中島  昔、甲斐駒ヶ岳他でやりました
 3  深瀬  雄大な景色の描写と気持ちの若さに惹かれました。
(042)  寒々と、日蔭の道のなごり雪                    小幡03
 1  柳町
 2  深瀬  歳のせいなのか、日陰の残雪にはなにか存在感を感
     じます。
(043)  またはずれ 天気予報 今日は雪                  古川12
 
3.自由題
(044)   死出の旅 無事参らせと 祈るかな             深瀬22 
(045)  おそるべし 孤独とひまに 居場所なく           深瀬27 
 1  小幡  今、現在の感覚、感情。そのとおり〓
(046)  やることは まだまだあると 土建屋さん          深瀬17 
(047)  物質の なかに意識の 不思議かな             深瀬19 
 1  古川
(048)  小春日に横一列の足湯かな                 土川04
 1  中島  熱海梅園にて同感
(049)  間違えて 官僚無謬 罪深し                深瀬15 
(050)  死ぬときは 一人旅立つ 父母のもと            深瀬24 
(051)  菊を置き菊を重ねて逝く人を                土川05
 1  柳町
 2  深瀬  二つの菊の重なりが逝く人への哀惜を深めていると
     感じた。
(052)  歩くわれ ふと気がついて いぶかしく           深瀬29 
(053)  泥葱の皮むけば白凛々 (りり) しかり            土川03
 1  吉良
 2  深瀬  静物画を思い起こさせ、葱の凛々しさに緊張感があ
     る。
(054)  白魚 (しらお) 跳ね 川面に映える スカイツリー      深瀬14 
 1  土川
(055)  さらに生き なにかよきこと あるか問い          深瀬21 
(056)  避け難き 老化といかに 付き合わん            深瀬28 
(057)  突然に かたかた震え 大地震               深瀬25 
(058)  月白く緩和病棟最上階                   土川02
(059)  つくられて おしつけがましい この社会          深瀬26 
(060)  間違えて 後の対処に 人となり              深瀬16 
 1  鳥海
(061)  枯れ木 (ぼく) に仏刻みて春の雪              土川01
 1  小幡
 2  吉良
 3  深瀬  色彩感覚の美しさと彫られた仏の佇まいに惹かれま
     した。
(062)  健康を いつ失うか 定めなく               深瀬23 
(063)  東風 (こち) の鳴る 廃墟の原に 鳥の声          深瀬13 
(064)  古狸 若き官僚の 夢潰す                 深瀬18 
 1  中島  ドラマ通りですか、最近は現実の方が怖いです
(065)  死の床で 雲の流れに 別れ言う              深瀬20 
 1  小幡  死ぬときには、こんな心境になりたいが、無理かな〓
 2  柳町
(066)  大売出し アドバルーンも 東風 (こち) に揺れ       深瀬12 
                                      
以上
                                                                      

第四回の七句会の選句結果

 七句会  各位
 第四回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  投句者は、土川さん、古川さん、中島さん、小幡さん、志方さん、鳥海さん
、深瀬の7 名であり、選句者は、投句者に、内野さん、吉良さん、柳町さんが
加わりました。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
  次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方については、いくつかご意見をいただいていますので
、適宜、修正していく予定です。
  6 月18日にB型インフルエンザを発症し、昨日、抗生物質ジスロマックSRの
処方を受け、ようやくもとに戻ってきた感じです。ご報告が遅れ、申し訳あり
ませんでした。よろしくお願いいたします。
  2013.06.27
  事務局      深瀬

1.兼題  五月
(001)  鯉泳ぐ 五月の空に 何想う             鳥海02
 1  古川
 2  中島
(002)  暮れなずむ 五月の空の 七変化           古川08
 1  深瀬 雲の形や空の色にはいつも神々しさを感じます。
(003)  5月には 梅雨の足音 忍び寄り           鳥海05
(004)  五月の陽  樹々に魔法の  杖ふるう          深瀬08
 1  古川
 2  吉良
(005)  過ぎし日の 五月の空に 鯉のぼり          鳥海01
 1  柳町
 2  志方
 3  吉良
(006)  風立ちぬ 鯉舞い登る 五月空            古川07
 1  柳町
(007)  寒さ過ぎ 肉湧き踊る 5月なり           鳥海04
(008)  むくむくと 新緑伸びて 五月晴れ          中島03
 1  小幡
(009)  5月には 白球映える グリーンかな         鳥海19
(010)  五月の陽  木立に溢れ  昼ツリー           深瀬07
 1  土川
(011)  五月来て 花粉も終わり さあゴルフ         中島01
 1  鳥海
(012)  5月には 花の誘いに 蝶となり           鳥海07
(013)  [詞書] 群馬の生活が長かったので、赤城山、利根川に愛
    着あります。利根川は自分のイメージでは最上川とはス
    ケールの違う大河です。したがって梅雨程度では、流れ
    は不変でとうとうと流れているイメージ。以下、1 句。
    五月雨や 利根の流れは 不変なり          古川09
 1  土川
(014)  新緑の 季節になりて 五月病            鳥海08
(015)  五月晴れ孫がはじけて背比べ              志方08
 1  吉良
(016)  江田五月 何時の間にやら 影うすく         鳥海18
 1  志方
 2  中島
(017)  みどり日々 深めゆくかな  五月の陽         深瀬09
 1  柳町
(018)  ティーショット お喋り過ぎて 五月蠅いと      鳥海17
(019)  五月晴れ四月の寒さはゆめのまたゆめ         小幡01
(020)  花々の 咲き競いたる 5月かな           鳥海03
(021)  五月空 白球雲間に 霞台              古川01
(022)  5月には 花々咲きて 蝶気分            鳥海06
                                        
2.兼題  新緑、浅緑、                           
(023)  新緑の  机上ひとえだ  茶室まね           深瀬04
 1  土川
 2  古川
 3  内野 季節を楽しむ余裕ある豊かな気持ちが伝わる句です。
(024)  新緑や フェアウエー歩み 軽くなり         鳥海15
(025)  湧き出ずる 新芽の香り 新緑や           古川03
 1  鳥海
 1  小幡
(026)  浅緑の風に向かって孫駆ける             志方04
 1  吉良
(027)  新緑と むくむくむくと むくむくと         中島04
(028)  新緑や 宇宙の息吹 我感ず             古川05
 1  鳥海
 2  内野 緑の美しさは宇宙の神秘に通じるものがあり作者に同感です。
(029)  新緑や 川面に映えて 風薫り            鳥海09
 1  柳町
 2  古川
 3  内野 気持ちがなごむよい句です。
(030)  新緑にカメ虫飛び込み、夏近し            小幡02
(031)  新緑や 春を飛ばして 夏来る            中島02
 1  内野 作者の慌ただしい心境が推察されます。
(032)  新緑に  染まりトンネル  押し出さる         深瀬03
 1  吉良
(033)  唐松の 新緑萌える 佐久平             古川04
 1  土川
 2  中島
(034)  新緑の 公園歩みて 初夏を知り           鳥海12
(035)  鮮緑の武蔵野林に野鳥啼く              志方05
 1  小幡
 2  深瀬 武蔵野の美しさと静寂が眼の前に浮かんできました。
(036)  新緑も ガレキの山には 無関係           中島05
 1  鳥海
(037)  新緑の グリーン映えし 白球よ           鳥海20
 1  中島
(038)  新緑に  白球弧描き  陽に交じる           深瀬02
 1  古川
(039)  目を瞑り 風を感じる 新緑や            古川06
 1  志方
(040)  浅緑の川面になびく鯉幟               志方01
(041)  新緑に  古寺 (こじ) の梵鐘  たおやかに       深瀬05
 1  柳町
 2  志方
 3  古川
(042)  新緑や 育つ力に 生を知り             鳥海10
(043)  青空に  新緑かおり  駅向かう            深瀬06
 1  内野 季節を感じられる郊外に住む良さがわかる句です。
 2  中島
(044)  新緑に 白き腕カバー 君眩し            鳥海13
 1  古川
(045)  新緑の草取りやれば、腰痛し             小幡03
(046)  新緑や 芝生の上で 昼寝かな            鳥海11
 1  小幡
(047)  新緑の緑百色山緑                  土川02
 1  深瀬 宮崎駿アニメの豊かな緑の表現を思い起こさせられました。
(048)  新緑に パワー貰いし 高齢者            鳥海14
(049)  新緑の  芝生横たふ  空と雲             深瀬01
 1  鳥海
                                     
3.雑詠 (川柳も含む)
(050)  チャリンコや 風に吹かれて きまま旅        古川02
 1  鳥海
(051)  地空海  いのち棲み分く  この地球          深瀬17
(052)  阿武隈の山波遠く春哀し                志方07
 1  土川
(053)  つけまつげ  電車のなかも  宝塚           深瀬16
 1  中島
 2  小幡
(054)  どうしたの ある日突然 開花して          鳥海22
(055)  手品師に  拍手がごとき  アベノミクス        深瀬14
 1  鳥海
 2  志方
(056)  陸奥の傷跡癒す山桜                 志方02
 1  土川
 2  柳町
 3  吉良
(057)  鯉のぼり  雲の流れに  競い合い           深瀬10
 1  志方
(058)  満月を 綺麗と見上げ 夫婦かな           鳥海16
(059)  誰が決め  塩基コドンに アミノ酸          深瀬11
(060)  ティーショット 鶯鳴きて 気を取られ        鳥海21
(061)  広き葉の重なりて夏透過光              土川01
 1  志方
(062)   (火葬場にて) 残りしを  掃きて集めし  母の骨    深瀬13
 1  小幡
(063)  夕されば川面に続く菜の花や             志方03
 1  深瀬  斎藤茂吉の「ゆふされば大根の葉にふる時雨いたく寂しく降り
        にけるかも」は有名ですが、夕方の川のほとりに菜の花が一面に
        咲いている情景はなにか神秘的に感じられました。
(064)  このたましい  死して生きるか  別宇宙        深瀬20
(065)  廃線の鉄路の先の夕霞                 志方06
 1  土川
 2 柳町
 3  内野 情景が目に浮かぶ句です。
 4  吉良
 5  小幡
 6  深瀬 廃線という厳しく寂しい現実が、遠近法的に活写されていると
        感じました。
(066)  集めたり  分けている間に  寿命尽き         深瀬15
(067)  共白髪四十年目のボート漕ぐ             土川03
 1  中島
 2  深瀬  作者の運命共同体としての奥様への深い愛情を感じました。
(068)  動物は  他の生 (せい) 食し  生きるかな       深瀬18
(069)  草萌えに白き点描の風来る              土川04
(070)  太古より  生死見届く  地球かな           深瀬19
 1  内野 生命の神秘を感じさせる句です。
(071)  まだ開 (あ) かぬ丸み重たき白き薔薇         土川05
 1  深瀬  これから大輪の花を咲かそうとしているバラの蕾のうちに秘め
        た爆発力のようなものを感じました。
(072)  隣席に 舟を漕ぐのは かわゆい娘・かな       中島06
(073)  ビッグバン  光の届く 内と外            深瀬12
 以上

第五回の七句会の選句結果

 七句会  各位
 第五回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  投句者は、土川さん、古川さん、内野さん、吉良さん、引田さん、中島さん
、柳町さん、小野寺さん、志方さん、鳥海さん、深瀬の11名であり、選句者は
、投句者全員です。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
  次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方について、ご意見がありましたら、ご連絡をいただき
たく、よろしくお願いいたします。
  2013.09.25
  事務方      深瀬

1.兼題 夏
(001)  夏の宵 人恋しや 夜汽車の灯      古川03
(002)  緑陰に 涼を求めし 暑き夏       内野01
 1 古川
 2 中島
(003)  年老いる つかの間の 夏日行く     吉良03
 1 土川
       [詞書]7/10生れなので、学生時代地方の親友た
    ちにはお祝いをしてもらえなかったぁ。
(004)  誰も居ぬ夏が始まる誕生日        引田06
(005)  夏の朝  樹々きらめいて  カラス鳴く   深瀬02
       [詞書]30年前の瀬戸内海での夏の夕べの暑さを思い
    だし一句。
(006)  夕凪の微風だになき瀬戸の海       志方01
 1 土川
 2 吉良
       [詞書]余りにお金の事ばかりを追いかける人間にガ
    イア(地球)もあきれて牽制球?
(007)  燃える夏人の愚かに起つガイア      引田04
(008)  図書館に 人が群がる 暑さ避け     柳町03
(009)  夏休み 子らの嬌声 水しぶき      吉良01
(010)  盆踊り 浴衣の君は 夏色に        古川05
 1 引田  夏色、いいね
(011)  じぇじぇじぇ 今夏の温度 40度    中島06
 1 古川
(012)  ムクムクと入道雲の夏が来た       志方04
(013)  夏空の モクモク雲に 雨蛙       鳥海06
(014)  夏旅館  朝日きらめく  海入れる     深瀬04
 1 土川
(015)  白熱光 ふりそそぐ 夏都会       吉良05
(016)  夏プール 眩しき君は 水着なり     鳥海01
 1 志方  君が誰なのか、奥さんですか、勝手の彼女かそれ
    とも?、ミステリアスな表現です。
(017)  夏来ても 福島東に 本夏無し      中島05
 1 鳥海
(018)  夏雲は ぽっかり浮かび 流れゆく    内野02
(019)  夏休み  終着駅に  波の音        深瀬08
 1 中島
(020)  猛暑だな 下手なゴルフの 言い訳に   柳町02
 1 鳥海
 2 中島
(021)  夏金魚 子に掴まりて 哀れなり     鳥海07
 1 引田  反省!
(022)  大波を とらえ輝く 夏のサーファー   内野03
(023)  徒然に 夏の俳句を 読みにけり     中島01
       [詞書]これはもうその通りで、頭からやたら汗が出
    るようになって、プレイしてるのか、世の中や昔の
    女性に懺悔しているのか??
(024)  夏生まれ灼熱ゴルフで汗懺悔       引田10
(025)  夏の海 吾砂の下 君は上        鳥海02
(026)  校庭に銀幕見し日の夏の月        土川01
 1 志方  田舎で幼少期の最大の楽しみだったことを思い起
    こされます。
 2 鳥海
 3 深瀬 小学校の頃のわくわく感を思い出します。
(027)  夏祭り  燃やし尽くせと  狂世界     深瀬07
       [詞書] 7 月に仕事で京都の祇園祭りに欧州の客を連
        れていく機会があり英語で京都を説明しながら、ふ
        と一期一会を思い出し言の葉で描きとどめようとお
        もったものです。以下、6 句。
(028)   逝く夏や 瞼の奥の 誘蛾灯       小野寺01
 1 古川
 2 吉良
 3 柳町
 4 深瀬 瞼の奥の青白い誘蛾灯の光が幻想的だと思います。
(029)   黒い眼の 濡れた想いに 京の宿     小野寺02
(030)   かきあげし  黒髪のごと 夏が逝き    小野寺03
(031)   大文字 たぎる血潮の 夢まくら     小野寺04
 1 吉良
(032)   宵宮の 夜の帳(とばり)に 衣(きぬ)の音 小野寺05
(033)   夕去りて 永観堂の 蝉しぐれ      小野寺06
 1 古川
 2 引田 きれい
(034)  夏の道  電線の影  踏みつづけ      深瀬05
 1 土川
 2 鳥海
 3 中島
       [詞書]七夕会がスケジュール的に同じで出れません
    でしたが、転勤で過ごした博多の祇園山笠(あっち
    ではただ山と云います)には35年参加してかつぎま
    した(かくというのが本当ですが)。ようやく卒業
    ですが、小生にとって男の青春でした!
(035)  生れ来て巡り会いたる山の夏       引田05
(036)  朧月 見上げる君は 夏の華       古川02
 1 内野
(037)  夏の雨 空に雷 地に流る        中島02
 1 引田 きれい
 2 深瀬 地球の気象をダイナミックに詠んでいる印象です。
(038)  夏休み 青春時代 夢のあと       古川06
 1 深瀬 夏休みの甘く苦い印象をストレートに言い切って
    いると感じます。
(039)  夏の陽に  みみずのたうつ  断末魔    深瀬03
 1 志方  残酷な自然の摂理が鮮明に表現されている。
(040)  夏祭り 神輿の子らに 我映す      吉良02
 1 内野
 2 引田 きれい
 3 柳町
(041)  暑い夏 富士のお山は 雲隠れ      中島03
(042)  夏の庭 いつの間にやら 深き藪     内野05
 1 古川
(043)  夏の夜に 車中覗くは ポリスなり    鳥海03
       [詞書]お笑い下さい句です。ゴルフでカートの前の
    フロントガラスが無いタイプで回りましたら、乗る
    度に風が口に入って、まるでドライアーで口ん中を
    乾かしてくれてたようでした。
(044)  ラスベガス50度の夏がドライアー     引田08
(045)  煙突に母の雲あり夏薊 (あざみ)      土川02
 1 志方  お母さんへの想いがしみじみと伝わる秀句だと思
    います。
 2 引田 きれい
(046)  夏の陽に  燃えるいのち見  老いみつめ  深瀬06
 1 内野
 2 吉良
 3 中島
 4 柳町
 5 小野寺
(047)  夏の日に 風鈴の音で 涼感じ      鳥海04
 1 柳町
(048)  美のもとは  女性にありと  夏に知る   深瀬01
 1 小野寺
(049)  赤い花 夏に咲かせる 百日紅      中島04
(050)  夏の夜 見上げた空に 流れ星      鳥海05
(051)  涼しさや 庭の風鈴 夏の音       古川04
 1 鳥海
       [詞書]秋の気配がまだ遠い晩夏ですが、自然は確実
    に秋へと誘っているようです。そんな夏の終わりに
    感じた点描を句にしてみました。以下、2 句。
(052)  戸を開けて朝の日差しに法師鳴く     志方06
 1 引田 きれい
 2 小野寺
(053)  夏雲は日暮れて今はモノトーン      志方07
(054)  夏都会 蝉の静まる 暑さかな      吉良04
       [詞書]学生時代、山門実くん達と周遊券利用の北海
    道旅行。重いリュックで車中横歩き、カニ族と言わ
    れました。
(055)  北国へ 蟹族移動 遠い夏        古川01
 1 柳町  昔の自分を重ねています。
(056)  天空の白雲切り裂く夏ツバメ       志方05
 1 土川
 2 吉良
    
2.兼題 昼寝
(057)  暑き夏 木陰で昼寝 膝枕        鳥海09
(058)  爽涼や 蝉しぐれ聞き 昼寝かな     古川09
(059)  処暑の侯 昼寝を邪魔する 蝉時雨    柳町01
       [詞書]最後の会社の最後の非常勤のお務め。皆がも
    う働いているのに口を開けて昼寝している役員を皆
    が温かく見守ってくれてました。先日皆に会いたい
    と云ったら、50人も集まってくれました!
(060)  一時過ぎいまだ昼寝の非常勤       引田09
 1 柳町
       [詞書]夢任せ 歳時記頼り 発句法 です。
(061)  さあ昼寝 歳時記片手 夢ひねり     古川07
(062)  昼寝する  女性並びる  平和かな     深瀬09
(063)  波の音に まどろみ昼寝 岩の影     内野04
 1 吉良
 2 深瀬 海岸には、たいてい、青春の深く刻まれた思い出
    があるのでは。
(064)  保育園 昼寝タイムは 静かなり     鳥海08
(065)  ベランダに 昼寝させじと 蝉が鳴く   中島07
 1 鳥海
(066)  昼寝覚めお迎へ人の帰りけむ       土川03
(067)  俗群に 昼寝も出来ぬ 富士の山     中島08
 1 小野寺
(068)  昼寝する  湖畔デッキの  しずかさや   深瀬10
       [詞書]うちのワンちゃんは小さいので地面が暑くな
    る前に散歩です。今時6時前に起きますので、家事
    の片付く10時頃にはもう昼寝です。
(069)  愛犬の早朝散歩で朝昼寝         引田02
 1 古川
       [詞書]これから高齢にむかう我々は、昼寝の際でも、
        鼻提灯、よだれを垂らすなど、決して見苦しい事なく、
        颯爽と昼寝をしましょう!
(070)  矍鑠 (かくしゃく) と 後期高齢 昼寝ぞよ古川08
(071)  夏の午後 孫と一緒に 昼寝かな     鳥海10
 1 中島
    
3.雑詠
(072)  とんぼとり  虫かご母に  見せし日も   深瀬20
 1 内野
       [詞書]夏の花で好きなのは、夾竹桃と百日紅の花で
    す。以下、2 句。
(073)   百日紅茜の空に溶けていく        志方02
 1 古川
(074)   通り雨夾竹桃があでやかに        志方03
(075)  みずからの  生き方したか  問いて死ぬ  深瀬12
 1 内野
 2 小野寺
(076)  夕日背に 榛名連峰 そろい踏み     古川10
 1 志方  好きな情景です。
 2 土川
 3 中島
(077)  スマホみて  前ゆく人を  どつきたく   深瀬16
 1 鳥海
(078)  雪の華 はらはらとけて 湯の花に    引田01
(079)  鼻提灯 つけたしピカソ 「夢」おんな  深瀬11
(080)  白濁に軽き身浮かせ山緑         土川05
 1 内野
 2 深瀬 露天風呂の温泉にゆっくりくつろぐ様子がいいと
    思います。
 3 小野寺
(081)  いつの日か  にこにこ顔も  デスマスク  深瀬14
       [詞書]釣りが大好きな父がそろそろやばいなと思う
    夏、息子と娘におじいさんの想い出作りに何度もま
    た行きました。結果は正解でした。
(082)  父の釣る友釣りの鮎孫食べて       引田07
 1 深瀬 友釣りの鮎が、父と孫を結ぶという輪廻的不思議
    を感じました。
 2 小野寺
(083)  せみの声  降り注ぐかな  座禅堂     深瀬15
 1 志方  静寂と蝉の鳴き声のコントラストが素晴らしい、
    見事な句です。
 2 柳町
(084)  糠床の捏ねし手を嗅ぐ梅雨曇り      土川04
 1 吉良
(085)  母と待った  この三越の  エレベータ   深瀬13
(086)  都会夜  コンピュータ回路  いそがしく  深瀬17
       [詞書]最近の日本というか世界は異常気象が当たり
    前。こんな激しい夕立は初めてですが、ワイフに最
    初の子がお腹に居る時に訪れたペナンのと同じだね
    という洒落。
(087)  夕立にペナンのシャワーが降りかぶり   引田03
 1 志方  若いころジャカルタやSQでの南国特有のシャワ
    ーに何かしら自然の恵みを感じたものですが、昨今
    のゲリラ豪雨には・・・・・
(088)  ビッグバン  空の世界に  色創り     深瀬18
 1 土川
(089)  夜空見て  膨張宇宙  ともに飛ぶ     深瀬19
 1 内野
      
    ----  以上  ----

第六回の七句会の選句結果

 七句会  各位
 第六回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  投句者は、土川さん、古川さん、内野さん、中島さん、志方さん、鳥海さん
、深瀬の 7名であり、選句者は、投句者全員の他、柳町さん、吉良さんです。
尚、鳥海さんと吉良さんが、8 句選んでいますが、そのままとしました。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
  次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方について、ご意見がありましたら、ご連絡をいただき
たく、よろしくお願いいたします。
  2013.12.03
  事務方      深瀬

1.兼題  秋
(001)  風立ちぬ 木の葉の舞いや 秋深し       古川05
 1  深瀬  秋風に木の葉が舞っている様に感傷的になっている気持
    ちがよく伝わってきました。
 2  吉良  一見ありふれた句のようですが、晩秋の情景が目に浮か
    びます。
(002)  夏が去り 原発村にも 秋が来る        中島02
(003)  紅と黄  秋いろ街路  青き空          深瀬11
 1  柳町
 2  志方  秋の鮮やかな色彩のコントラストが見事に表現されてい
    るようです。
 3  小幡
(004)  秋高し母美しき参観日                      土川04
 1  深瀬  参観日に後に立つ母の姿が美しかったという思い出は、
    子供心に記憶に深く残る気持ちはよく分かる感じがしまし
    た。
 2  吉良
(005)  秋の宵 虫の鳴き声 子守唄          古川07
(006)  暑き夏 併せて台風 秋寂し          鳥海04
       (秋の空 次の3句)            #志方01
(007)  彼岸花連なる先の秋あかね           志方01
 1  古川
 2  小幡
 3  吉良  彼岸花と秋あかねの赤い色が強烈に目に焼き付きます
(008)  返照に薄紅そまる鰯雲             志方02
 1  内野
 2  古川
(009)  野分あと山なみキリッと富士の峰        志方03
 1  深瀬  都会においても台風のあとの空気は澄みきり、富士山を
    中心に遠くの山並みがよく見える様は印象的です。「山な
    みキリッと」がきいていると思います。
(010)  子ら巣立ち  妻と二人の  秋の暮れ       深瀬08
 1  鳥海
 2  志方  奥様への思いやりがひしひしと伝わり、秋の黄昏がひと
    しを暖かくかんじられます。
 3  小幡
 4  吉良  実感できます
 5  中島  <共感>
(011)  秋深し 耳に溶け入る 虫の歌         古川08
 1  鳥海
(012)  蟲の聲とぼとぼ暮れる秋の空          小幡02
(013)  雨ゴルフ  終わり陽の射す  秋の夕       深瀬13
(014)  秋の宵 穭田 (ひつじだ) 照らす 月明かり   古川02
 1  柳町
(015)  秋の陽に  ゴルフはりあう  夫婦かな      深瀬12
 1  中島  <そうなんだ>
(016)  聞こえ来る 虫のさえずり 秋見つけ      鳥海02
(017)  前をゆく  ながき影追う  秋の暮れ       深瀬09
 1  古川
 2  志方  秋の黄昏が影法師に吸い込まれているようです。
 3  小幡
 4  吉良
(018)  すたすたと歩く姿に秋は来にけり        小幡01
(019)  秋風に 冷たすぎると 文句言い        中島04
(020)  晩餐のパン屑掃けるシェフに秋                土川02
(021)  紅葉狩り行く暇もなく秋は去るらん       小幡03
(022)  穭田 (ひつじだ) を 秋風さわやか 吹き抜ける 古川03
 1  鳥海
(023)  荒川の 川面に吹きし 秋の風         鳥海05
 1  古川
(024)  憂愁や 秋風町を 吹き抜ける         古川04
 1  吉良
(025)  ジェット機の  吸い込まれ行く  秋の空     深瀬07
 1  鳥海
 2  吉良
(026)  烏瓜 真赤な実には 秋一杯          古川01
 1  志方  秋の色彩が伝わります。
 2  深瀬  子供のころは身近に真っ赤な烏瓜をよくみかけました。
    ひときわ赤い実をみつけると秋の深まりが強く感じられま
    す。「秋一杯」がいいと思います。
(027)  中秋は 冬の季語と なりぬべし        中島01
(028)  チェロの音に  紅茶かたむけ  秋の夜      深瀬14
 1  小幡
 2  中島  <羨望>
(029)  紅葉が 湖水に映る 旬の秋          鳥海06
 1  柳町
 2  古川
(030)  秋来ても 虫も寒さに 鳴き忘れ        中島05
 1  鳥海
(031)  一粒の ブドウを食べて 秋感ず        古川06
(032)  秋見つけ 銀杏並木は 黄金色         鳥海03
 1  柳町
 2  古川
(033)  俳諧と 慣れし我にも 秋が来た        中島03
(034)  くしゃみして  持った茶こぼす  秋の朝     深瀬10
 1  土川
(035)  公園に 秋を探して 歩みだし         鳥海01
 1  内野
2.兼題  ぶどう
(036)  ぶどう棚 同じに見えて 腰いたし       鳥海09
(037)  巨峰食べ 何を連想 葡萄なり         中島07
 1  深瀬  当たり前で、かなり不可解な句ですが、なにか間合いと
    断定の力強さに惹かれました。
(038)  妻ひとつ われもひとつと  ぶどう食べ     深瀬06
 1  内野
 2  鳥海
 3  小幡
 4  土川
(039)  スーパーの 葡萄を買って 秋を知る      中島06
(040)  ぶどうふさ  どれからとるか  手がおよぎ    深瀬04
 1  鳥海
(041)  原発も 種無し葡萄も 人知故         鳥海11
 1  土川
 2  中島  <山藤章二風ですね>
(042)  果肉吸ひ児(やや)に与ふる青葡萄       土川05
 1  内野
(043)  ぶどう園  食べ放題の  人の列         深瀬05
(044)  寄り添って 生きる葡萄 人同じ        鳥海12
 1  志方  人の生き様が奥ゆかしく表現されています。
       (小学生の頃のブドウの思いで)       #志方07
 2  土川
(045)  ブトウ食べ種を飛ばしてまた実れ        志方07
 1  土川
(046)  見下ろした 葡萄畑は 海になり        鳥海07
 1  内野
 2  土川
(047)  ぶどう種  さがす目宙を  追いにけり      深瀬03
(048)  秋風に 美味き葡萄は 手が懸かり       鳥海08
 1  柳町
(049)  朝テラス  夜風に落ちた ぶどう敷く      深瀬02
(050)  どの房も 同じに見える ぶどう棚       鳥海10
(051)  ガラス器に  盛られたぶどう  透きとおり    深瀬01
 1  中島  <All 透明感>
3.雑詠・川柳
(052)  時空間  ネットで失う  本屋さん        深瀬18
(053)  もみじ葉は きらめきゆれる 陽光に      内野03
(054)  ひとにぎり  天才読み解く  この宇宙      深瀬19
    (武蔵野の雑木林の風情  次の3句)      #志方04
(055)  林間に落ち葉踏みしめ百舌がなく        志方04
 1  小幡
(056)  風誘う落ち葉の輪舞カサカサと         志方05
 1  柳町
 2  内野
 3  深瀬  (001) とかなり近い光景を詠んでいるように感じました
    が、こちらの方が写実性という点ではおもしろいように感
    じました。
(057)  山路来て金木犀の秋薫る            志方06
 1  古川
(058)  次の音待ちて風凪ぐ鹿威(ししおど)し     土川01
 1  志方  私もこの秋、京都の詩仙堂で束の間の命の洗濯をいてき
    ました。鹿縅しは日本の工芸の粋かなとほれ込んでいます。
(059)  竹ばやし  満月いだき  風にゆれ        深瀬15
(060)  長き夜にNHKラジオ第一放送         土川03
(061)   体育の日おのれの力もう冬か          小幡04
 1  中島  <共感>
(062)  死の床で  父母に再会  思うかな        深瀬17
 1  内野
(063)  悠然と 雲流れゆく この大地         内野02
(064)  いまいずこ  昭和の安定  あの活気       深瀬20
(065)  柿ひとつ 枝に残して 鳥をまつ        内野01
 1  柳町
 2  鳥海
 3  志方  秋のさびしい情景が見事に浮かんできます
 4  深瀬  葉がすべて落ちてしまった柿の木に熟した柿が点々と残
    っていて、それを鳥がついばむ光景に、なにかノスタルジ
    ックなものを感じました。
 5  土川
 6  吉良  柿は老いた自分でしょうか 鳥はあの世への案内者でし
    ょうか
 7  中島   <その心は>
(066)  人生は  夢まぼろしと  惚け否定        深瀬16
 以上


付録 1. 投句者と選句者のコメント
(1) 投句者コメント
・秋の風情を詠み込んだ句といきごみましたが、情景を思い浮かべ
ながら、文字にするとなると、なかなか奥が深いと痛感するこの頃
です。 (志方さん)
・表現の難しさもあるのですが、やはり何を詠ったらいいのかが相
変わらず分かっていない感じです。所詮、感性がなければどうしよ
うもないのかな。感じないことには表現できませんからね (自嘲)
。 (土川さん)
・期限が迫っているのに何も浮かばないでいたのですが、3人では
寂しそうと、急遽乱作してみました。お笑い下さい。粗製乱造です
が、賑わいになれば。荒川の・・・は、今回の作では有りませんが、
一部の人に評判が良かったので枯れ木に賑わいで加えました。 (鳥
海さん)
・「兼題」での作句を何度か試みたのですが、どうしても作句でき
ません。自由題で何とか締切までに努力してみます。 (内野さん。
11月12日)
・先ほど犬と散歩に出かけ、やっと下記の3 句を得ました。人影の
ない風景の描写になってしまいましたが、今回も参加することにの
み意義を認めることとしました。 (内野さん。11月18日)
(2) 選句者のコメント
・今回は、選ぶのが難しい!!皆さん、とても上手です。 (柳町さ
ん)
・皆さん作句の腕が上がったとの印象があります。すごいことです。
感覚がだんだん研ぎ澄まされてきていますね。それに引き替え、私
は一向に向上みられません。頑張らなくてはと思います。小生、勤
めは往復を入れて7 時間程度ですが、帰宅して遅い昼食をとるとど
っと疲れ眠くなり一日が終わってしまいます。使う機会はまったく
ないですが、NHKの英語講座は続けています。うまくもないのに
下手の横付きですね。 (内野さん)
・上から目線で偉そうにと言われそうですが・・・・。回を重ねる
度に皆さん句らしくなってきた感じがします。 (鳥海さん)

付録 2. 12月1 日 (日) の七句会勉強会資料
・日時  2013年12月1 日 (日) 午後1 時30分~4 時45分
・場所  上智大学四谷キャンパス 9号館454 教室
・参加者  土川、小幡、深瀬 (選句会を兼ねました。)
・資料 1. 芭蕉の俳句の世界とは  蕪村、一茶と対比して (深瀬)
   (七句会勉強会131201 資料 深瀬1.pdf 、同2.pdf)
・資料 2. 「最近の心境です」、「森澄雄俳話集 (上・下)(永田書
房) を読みました。」 (土川)
  (七句会勉強会131201 資料 土川.pdf)
  以上

第七回の七句会の選句結果


 七句会  各位
 第七回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  投句者は、土川さん、古川さん、内野さん、中島さん、志方さん、鳥海さん
、林さん、橋本さん、吉良さん、小幡さん、柳町さん、深瀬の12名であり、選
句者は、林さんを除く投句者全員の他、小笠原さんです。
 尚、鳥海さんと柳町さんが、8 句選んでいますが、そのままとしました。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
  次回については、5 月上旬ころにご連絡したいと思っていますので、よろし
くお願いいたします。やり方について、ご意見がありましたら、ご連絡をいた
だきたく、よろしくお願いいたします。
  2014.02.23
  事務方      深瀬

 第七回  七句会選句結果
1.兼題  冬
(001)  池氷 跳ねて飛べよと 冬ゴルフ        鳥海19
(002)  初聞きの 野鳥を探す 冬木立ち        橋本01
1 古川
2 吉良
(003)  真冬日に 真っ赤な夕日 榛名山        古川06
1 中島
2 鳥海
(004)  冬散歩 息の白さに 生きている        中島06
1 柳町
2 鳥海
(005)  冬の時期 耐えて忍べば 春来る        鳥海20
(006)  冬将軍、一夜のうちに、雪化粧         内野02
1 古川
     冬木立という表現が武蔵野の雑木林にふさわし 志方
    い語句と思い、以下3 句。           志方
(007)  冬木立 風が地を駆け 落ち葉舞う       志方01
1 内野  冬木立 風が地を駆け 落ち葉舞う歯切れのい
い句です。情景が目に浮かびます。
(008)  蒼天に 線画を刻む 冬梢           志方02
1 土川
2 柳町
3 橋本  絵が浮かんできます
4 深瀬  蒼天のキャンバスに線画のように刻まれた梢に
、静かな一枚の絵画に向き合わされている思いがして、
いい雰囲気だと思いました。
(009)  陽射し浴び 春待ちどおし 冬木立       志方03
1 鳥海
(010)  冬の午後 寒さの中に 春予感         古川03
(011)  冬に入り 一万歩が 遠くなる         橋本06
(012)  雪が舞う、深々と舞う、冬の夜         内野03
(013)  畦道の 冬草のぞく 鷺ひとり         吉良06
1 古川
2 深瀬  「のぞく鷺」ということで、人気のない畦道に
、するどい眼光とくちばしをもった一羽の鷺の存在感が
際立たされているように思いました。
(014)  冬の池 氷下の魚 泳ぐなり          鳥海15
(015)  ひび割れし 己の手にぞ 冬を知る       吉良01
1 橋本 私は踵の方がひどいです
2 小幡
(016)  とり鍋を孫と取り合う冬えがお         小幡04
1 小笠原  孫と鍋を囲んで食事する幸福感が感じられます。
2 志方
3 中島
(017)  冬耐えて ウキウキ春を 待っている      鳥海21
(018)  霜柱 踏んで味わう 冬散歩          柳町01
1 志方
2 橋本 音がいいですか、踏み跡はどうなのか
3 古川
(019)  陽(ひ)だまりの、紅梅きらり、冬の朝     内野01
1 吉良
       私の趣味である蒸気機関車の安全弁から吹き出 柳町
    る水蒸気は冬の寒い時期が格別に美しいと思って 柳町
    いるのでーーーーーーー!!!)        柳町
(020)  冬の朝 吹き出る蒸気の かっこよさ      柳町03
1 古川
(021)  箱根路は 残雪残る 冬景色          鳥海22
(022)  朝闇に 冬を切り裂く 百舌の声        吉良02
1 中島
2 小幡
(023)  冬の朝 凍った道に ノソノソと        鳥海18
1 柳町
(024)  冬空に 飛行曲線 沙羅一番          古川02
1 橋本 次のオリンピックに期待したいです、応援したい
子です
(025)  冬ゴルフ 池の氷に 救われて         鳥海16
1 中島
(026)  冬寒に 優先席に 座る我           中島08
1 土川
(027)  冬ピークかゆみどめ塗り寝る準備        深瀬01
(028)  冬の池 氷下生き物 動いてる         鳥海14
(029)  冬の伊豆 湯宿の窓に 雪の富士        中島07
(030)  冬温泉 猿の入浴 外で見る          鳥海13
(031)  暗きなかひとり茶入れる冬の朝         深瀬02
1 志方
2 中島
3 小幡
4 内野  暗きなかひとり茶入れる冬の朝奥様はまだおや
すみになっているのでしょうか。
5 吉良
(032)  冬の夜 月明かり輝く 幻想図         古川04
1 柳町
(033)  冬の木に 春の訪れ 見つけたり        鳥海23
(034)  冬空に 耐えて照らす 月あかり        吉良03
1 内野
(035)  冬の暮 落ちる太陽 ひっそりと        鳥海17
(036)  冬の月 身を凍らせて ひそみけり       吉良04
(037)  捨て猫とコタツでしのぐ寒き冬         小幡03
1 土川
(038)  冬の街 ふと見上げれば 蒼き月        吉良05
(039)  冬日落つ 飛行機雲の 美しく         橋本02
1 深瀬  飛行機雲を見て、美しいと感ずるのはなぜなの
か、と思うことがよくあります。身近な人為的行為のな
かで最もスケールが大きいためでしょうか。
(040)  冬のソチ 満身こめて 真央が舞う       古川01
(041)  散歩する 指先凍る 冬の村          中島05
(042)  霜踏めば、冬の音鳴る、澄んだ朝        内野04
1 吉良
2.兼題  散歩
(043)  歩数計 カウント気にし 散歩かな       鳥海12
1 中島
(044)  何もない 田んぼ畔道 散歩道         古川07
(045)  落ち葉入り 池の氷に 会う散歩        鳥海06
(046)  お正月廃墟の都心散歩する           深瀬05
(047)  当ても無く 歩き続ける 散歩かな       鳥海09
(048)  散歩中 平地でつまづき 老いを知る      林 01
1 鳥海
(049)  冬散歩 外に出たなら 足すくみ        鳥海05
(050)  青き空ゆくあてもなく散歩する         小幡02
1 小笠原  自然の風景を見ながら、老いを迎え、残りの人
生がどうなるのか、あてにならない我が人生への思いに重
ね合わせて感じられます。
1 志方
2 鳥海
(051)  邪魔にされ 寒さに堪えて 散歩する      鳥海01
1 橋本 うーん、少しの我慢ですか
2 小幡
(052)  初散歩「貸室」貼ったビル目立ち        深瀬03
1 土川
(053)  蝋梅の 香り仄かに 散歩かな         中島03
1 柳町
(054)  しのぶ恋 犬の散歩で 逢瀬かな        鳥海07
1 深瀬  犬の散歩をさせている人同志が、互いの犬を話
題に立ち話をしている光景はよくみかけます。しのぶ恋
の逢瀬でもあったか、と詠み手の切実な思いにたいへん
だなという思いを強くしました。
(055)  散歩道枯れ木のオブジェ並ぶかな        深瀬04
(056)  散歩だと 家を出てから 何処へ行く      鳥海02
1 小幡
(057)  散歩道 山茶花咲くを 見つけたり       中島02
(058)  散歩中 寒さ忘れて 落日見          鳥海03
1 志方
2 柳町
(059)  散歩道 椿咲くのは 寂しげに         中島04
(060)  一万歩 目指して歩む 散歩なり        鳥海04
(061)  散歩道 椿の赤が 温かし           古川05
1 内野
(062)  散歩中 景色は見ずに 歩数計         鳥海11
1 深瀬  景色を見るよりも歩数計の数値の方が気になる
ことはよくあります。なにか義務歩きをしているようで
なさけないというか、年をとるとこういうものでしょう
か。
     散歩道の隣の川で見た鳥の句。以下、2 句。  橋本
(063)  餌を待つ 静止画のごとき 鷺に寄る      橋本04
1 土川
2 吉良
(064)  カワセミが 見てよとばかり 小出し飛ぶ    橋本05
(065)  厳寒に 花を求めつ 散歩する         中島01
(066)  散歩する 怪しい人か 徘徊か         鳥海10
(067)  みぞれ降る散歩もできぬ寒さかな        小幡01
(068)  散歩する 春待つ木々は 雪帽子        鳥海08
1 古川
3.自由題
(069)  一煮立て鰤皮の照り味噌の白          土川03
(070)  霜柱 歩む子らの 音聞こゆ          吉良07
1 内野
(071)  冴返る帰宅玄関やみのなか           深瀬06
(072)  海原に初日の帯の私まで            土川01
1 橋本 綺麗な句ですね、いいことありそう?
2 深瀬  「初日の帯」という表現がたいへん新鮮であり
、「私まで」というのも、なにか近代的哲学的な雰囲気
をもっていて、絵画的な美しさとともに、深い人間性の
ようなものを感じました。
(073)  吐く息の 白きに想う 寒さかな        柳町02
(074)  雪連山湯あたりのして昼座敷          土川05
1 志方
2 吉良
(075)  四年目の 庭の山茶花 紅一輪         橋本03
1 土川
(076)  猫の恋夜のしじまに尻尾立て          深瀬09
(077)  見上げねば涙落つらむ雪の降る         土川06
1 深瀬  「涙落つらむ」という文語的な表現が、なにか
雪の降るなかの詠み手の姿を際立たせている感じで、文
学的世界が表現されているように思いました。
       散歩中に出くわした印象深い情景。以下3 句。 志方
(078)  生垣に 秋の名残の 老い桜          志方04
1 小幡
(079)  白鷺が 凍てつく川面に 凛と立つ       志方05
1 古川
2 小幡
3 内野
(080)  沈丁花 心をいやす 薫り待つ         志方06
1 柳町
2 内野
(081)  冴返り別れの家路ちどりあし          深瀬07
(082)  ドラム缶に納め札焼 (く) ぶ革ジャンパー    土川02
(083)  北風にカラーコーン追う作業員         深瀬08
1 土川
(084)  常夜灯零下三度の顔洗ふ            土川04
1 志方
(086)  手紙読み窓辺に落ちる雪の音          深瀬10
1 吉良
4.川柳・無季語
(087)  ガラケーや親指シフトなぜ消える?       深瀬16
(088)  信号の変わり目急ぎ肉離れ           深瀬12
1 柳町
2 橋本 危険です、待つ余裕か鍛えるか
3 鳥海
(089)  前をゆくスイカにはやくどけてよと       深瀬13
(090)  脳と声直立歩行で相転移?           深瀬19
       有言不実行の政治家の発言の数々に腹立たしい 志方
      思いをいだく此の頃ですが、発言の結果に対する 志方
      想像力や責任がなければ、なんでも言える政界の 志方
      面々の老成した若さに敬意を表して。以下2 句。 志方
(091)  政治家に 比べて我は、青二才         志方07
(092)  再稼働 値上げを武器に 恐喝か        志方08
1 鳥海
(093)  機能性あり方多様押しつぶす          深瀬17
(094)  軍艦の前の魚追う漁師たち?          深瀬14
1 鳥海
(095)  どんな家思い出せずの売地跡          深瀬15
1 小笠原  老年性痴呆が感じられて面白かった。
2 中島
(096)  やっぱりかオリンピックとアベミクス      小幡05
(097)  個に分かれアイデンティティー問ういちガイア  深瀬20
(098)  量子論いきつくはては素数論?         深瀬11
(099)  闇のなか組織利権の奪い合い          深瀬18
  --- 以上 ---
 補足
(1) 橋本さんは、62R 長谷川さんと東工大機械科の同期であり、IHI の回転機
・生産機械事業部長を勤められ、今現在は野田にご在住です。
(2) 吉良さんのメールアドレスが、転居に伴い変更になりました。
(3) 鈴木千耿さんから「恥ずかしながら、とても私には無理」ということなの
で、送付者リストから外させていただきました。