七句会 各位
おはようございます。 (はやすぎで申し訳ありません。)
第三回の七句会の選句結果をご報告いたします。
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
点数の多い順に作成する方法は、その意味の受け止め方に疑問を持たれる場
合があること、作成の手間がかかること、等の理由に基づき、やめました。
次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方については、いくつかご意見をいただいていますので
、適宜、修正していく予定です。
今回から、旧61R の藤本さんが参加されることになりました。
よろしくお願いいたします。
2013.03.28
七句会代表 橋口
事務局 深瀬
注。昨日、橋口代表から、「 (仕事が忙しく) 余裕がとれないため、しばら
く、休ませてほしい。」との連絡がありました。次回については、いろいろご
意見をうかがいながら、事務局がメインで進める方向です。経緯は、適宜、ご
報告しますので、よろしくお願いいたします。
1.兼題 寒
[詞書] 駒東の時、国語の教科書で遭遇した高村光太郎に
衝撃を感じました。以下、1 句。
(001) 寒さなど 冬よ僕にと 光太郎 古川08
1 柳町
(002) 冬寒に冬眠中の忙しさ 中島06
1 鳥海
(003) 寒き夕 蒼くたたずむ 富士の嶺 深瀬01
1 柳町
2 内野
(004) 寒空に臭い屁が暖かい 中島03
[詞書] ゴルフ狂の歌、そんなにしてまでなぜ?以下、1
句。
(005) なぜ行くの 君はゴルフに 寒い朝 古川11
1 中島 奥さんの代弁か、私もそう思います
2 鳥海
(006) 日の本や腐った政治屋おおお寒 中島01
1 鳥海
(007) 寒き夜は 妻と二人で 鍋かこむ 深瀬03
1 中島 “寒き夜も”ですとより良かった
[詞書] 家内の先祖が、書き物を残しており、昔は裏庭の
竹が寒さで割れたと聞き。以下、1 句。
(008) 寒き夜 竹割れ音の シンフォニー 古川09
1 柳町
2 吉良
(009) 雪寒に重ねた齢 (よわい) 自覚する 中島04
1 土川
(010) 冷えきった からだ湯船に ひたすかな 深瀬06
(011) 赤城山 風吹き抜ける 寒空に 古川10
1 鳥海
(012) 引退者 寒空のした 義務歩き 深瀬04
(013) 寒い夜花のゴルフを夢想する 中島05
1 鳥海
(014) 寒空に マラソンびとの 息白く 深瀬05
1 古川
2 吉良
3 内野
(015) 各々方日本のマスコミ極貧寒 中島02
(016) 気がつけば ユニクロ漬けの 防寒着 深瀬02
1 中島 同寒 否 同感
2 内野 ユーモアがあります。 小生も同じ状況にあり、思
わず笑ってしまいました。
2.兼題 雪
(017) 降り積もる 粉雪のせた 石地蔵 古川07
1 小幡 光景が鮮明浮かびます、すこし平凡ですが
(018) 寒い朝、雪化粧したさるすべり 小幡04
(019) 足跡や 雪散歩道 初孫と 古川03
1 吉良
2 内野 ほほえましい状況が目に浮かびます。
[詞書] 北海道を思い出しつつ作句しました。以下、3 句。
(020) 大雪に はるか北国 懐かしき 内野03
1 古川
(021) 豪雪に 北の大地を 思い出し 内野04
(022) みぞれ吹く 北国の冬 あとわずか 内野05
1 柳町
2 吉良
(023) 残雪に、凱歌をあげる寒太郎。 小幡01
1 土川
(024) 静寂や 白一色の 雪景色 古川02
(025) 雪のあと 凍れる道に 足おどる 深瀬08
1 古川
2 内野 「おどる」との表現がすばらしいと思います。
(026) 冬の朝、雨戸あければ銀世界 小幡05
1 古川
2 内野
(027) しんしんと 静寂の中 雪明り 古川06
1 小幡 学生時代に山登り、出逢った時のことを思い出させ
てくれました。
2 吉良
3 内野
(028) 雪の中、真っ赤に咲ける 山茶花の花 内野01
(029) 雪の夜 明日は雪掻き 気は重く 深瀬11
(030) のこり雪、北風小僧の通り道 小幡02
1 古川
2 柳町
(031) 残雪や 置き石のごと 歩道上 深瀬07
1 土川
(032) 雪歩き 君の温もり 手のひらに 古川01
1 深瀬 冷たい雪のなかで、気持ちを寄せる人と手をとりあ
っている姿は青春そのものだと思います。こういう句
がこの歳ででてくるところがすごい。
(033) 大都会 大雪予報に 大騒ぎ 深瀬09
[詞書] 視界を全く失う豪雪の中、磁石を頼りに絶望の内
に仲間と山行を続けました。そして三日目、突然視界が
ひらけ目的の山小屋を望めたときは、実に感動し安堵し
たのです。以下、4 句。
(034) 視界なき 吹雪の中の 山スキー 内野06
1 深瀬 経験したことのない人には詠めない句だと思います。
なにか必死さが伝わってくる感じがしました。
(035) ブリザード、前が見えない、山行だ 内野07
(036) 山行は 三日三晩のブリザード 内野08
(037) 吹雪止み、はるかに彼方に、山小屋が 内野09
1 小幡 学生時代に山登り、出逢った時のことを思い出させ
てくれました。
2 古川
(038) 見上げれば 雪の花散る 露天風呂 古川05
1 中島 宿入り後の最良の一時
2 鳥海
(039) さざんかは 雪にも負けず 赤く咲き 内野02
(040) 都会では 雪ふりつむも 騒がしく 深瀬10
[詞書] 誰もいない雪原で、ダイアモンドダストが。少し
やばいが一度はやってみたい大の字。以下、1 句。
(041) 大の字で 見上げる空に 雪の花 古川04
1 小幡 大の字になりたい気持ちよくわかる。
2 中島 昔、甲斐駒ヶ岳他でやりました
3 深瀬 雄大な景色の描写と気持ちの若さに惹かれました。
(042) 寒々と、日蔭の道のなごり雪 小幡03
1 柳町
2 深瀬 歳のせいなのか、日陰の残雪にはなにか存在感を感
じます。
(043) またはずれ 天気予報 今日は雪 古川12
3.自由題
(044) 死出の旅 無事参らせと 祈るかな 深瀬22
(045) おそるべし 孤独とひまに 居場所なく 深瀬27
1 小幡 今、現在の感覚、感情。そのとおり〓
(046) やることは まだまだあると 土建屋さん 深瀬17
(047) 物質の なかに意識の 不思議かな 深瀬19
1 古川
(048) 小春日に横一列の足湯かな 土川04
1 中島 熱海梅園にて同感
(049) 間違えて 官僚無謬 罪深し 深瀬15
(050) 死ぬときは 一人旅立つ 父母のもと 深瀬24
(051) 菊を置き菊を重ねて逝く人を 土川05
1 柳町
2 深瀬 二つの菊の重なりが逝く人への哀惜を深めていると
感じた。
(052) 歩くわれ ふと気がついて いぶかしく 深瀬29
(053) 泥葱の皮むけば白凛々 (りり) しかり 土川03
1 吉良
2 深瀬 静物画を思い起こさせ、葱の凛々しさに緊張感があ
る。
(054) 白魚 (しらお) 跳ね 川面に映える スカイツリー 深瀬14
1 土川
(055) さらに生き なにかよきこと あるか問い 深瀬21
(056) 避け難き 老化といかに 付き合わん 深瀬28
(057) 突然に かたかた震え 大地震 深瀬25
(058) 月白く緩和病棟最上階 土川02
(059) つくられて おしつけがましい この社会 深瀬26
(060) 間違えて 後の対処に 人となり 深瀬16
1 鳥海
(061) 枯れ木 (ぼく) に仏刻みて春の雪 土川01
1 小幡
2 吉良
3 深瀬 色彩感覚の美しさと彫られた仏の佇まいに惹かれま
した。
(062) 健康を いつ失うか 定めなく 深瀬23
(063) 東風 (こち) の鳴る 廃墟の原に 鳥の声 深瀬13
(064) 古狸 若き官僚の 夢潰す 深瀬18
1 中島 ドラマ通りですか、最近は現実の方が怖いです
(065) 死の床で 雲の流れに 別れ言う 深瀬20
1 小幡 死ぬときには、こんな心境になりたいが、無理かな〓
2 柳町
(066) 大売出し アドバルーンも 東風 (こち) に揺れ 深瀬12
以上
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