2014年5月26日月曜日

第三回の七句会の選句結果

 七句会  各位
  おはようございます。 (はやすぎで申し訳ありません。)
 第三回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
 点数の多い順に作成する方法は、その意味の受け止め方に疑問を持たれる場
合があること、作成の手間がかかること、等の理由に基づき、やめました。
  次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方については、いくつかご意見をいただいていますので
、適宜、修正していく予定です。
  今回から、旧61R の藤本さんが参加されることになりました。
  よろしくお願いいたします。
  2013.03.28
  七句会代表  橋口
  事務局      深瀬
 注。昨日、橋口代表から、「 (仕事が忙しく) 余裕がとれないため、しばら
く、休ませてほしい。」との連絡がありました。次回については、いろいろご
意見をうかがいながら、事務局がメインで進める方向です。経緯は、適宜、ご
報告しますので、よろしくお願いいたします。

1.兼題  寒
    [詞書] 駒東の時、国語の教科書で遭遇した高村光太郎に       
       衝撃を感じました。以下、1 句。                 
(001)  寒さなど 冬よ僕にと 光太郎                   古川08
 1  柳町
(002)  冬寒に冬眠中の忙しさ                       中島06 
 1  鳥海
(003)  寒き夕 蒼くたたずむ 富士の嶺                  深瀬01
 1  柳町
 2  内野
(004)  寒空に臭い屁が暖かい                       中島03
    [詞書] ゴルフ狂の歌、そんなにしてまでなぜ?以下、1
    句。
(005)  なぜ行くの 君はゴルフに 寒い朝                 古川11
 1  中島  奥さんの代弁か、私もそう思います
 2  鳥海
(006)  日の本や腐った政治屋おおお寒                   中島01
 1  鳥海
(007)  寒き夜は 妻と二人で 鍋かこむ                  深瀬03
 1  中島  “寒き夜も”ですとより良かった
    [詞書] 家内の先祖が、書き物を残しており、昔は裏庭の
    竹が寒さで割れたと聞き。以下、1 句。
(008)  寒き夜 竹割れ音の シンフォニー                 古川09
 1  柳町
 2  吉良
(009)  雪寒に重ねた齢 (よわい) 自覚する                 中島04
 1  土川
(010)  冷えきった からだ湯船に ひたすかな               深瀬06
(011)  赤城山 風吹き抜ける 寒空に                   古川10
 1  鳥海
(012)  引退者 寒空のした 義務歩き                   深瀬04
(013)  寒い夜花のゴルフを夢想する                    中島05
 1  鳥海
(014)  寒空に マラソンびとの 息白く                  深瀬05
 1  古川
 2  吉良
 3  内野
(015)  各々方日本のマスコミ極貧寒                    中島02
(016)  気がつけば ユニクロ漬けの 防寒着                深瀬02
 1  中島  同寒 否 同感
 2  内野  ユーモアがあります。 小生も同じ状況にあり、思
     わず笑ってしまいました。
2.兼題  雪
(017)  降り積もる 粉雪のせた 石地蔵                  古川07
 1  小幡  光景が鮮明浮かびます、すこし平凡ですが
(018)   寒い朝、雪化粧したさるすべり                   小幡04
(019)   足跡や 雪散歩道 初孫と                     古川03
 1  吉良
 2  内野  ほほえましい状況が目に浮かびます。
    [詞書] 北海道を思い出しつつ作句しました。以下、3 句。
(020)  大雪に はるか北国 懐かしき                   内野03
 1  古川
(021)  豪雪に 北の大地を 思い出し                   内野04
(022)   みぞれ吹く 北国の冬 あとわずか                 内野05
 1  柳町
 2  吉良
(023)   残雪に、凱歌をあげる寒太郎。                   小幡01
 1  土川
(024)  静寂や 白一色の 雪景色                     古川02
(025)  雪のあと 凍れる道に 足おどる                  深瀬08
 1  古川
 2  内野  「おどる」との表現がすばらしいと思います。
(026)  冬の朝、雨戸あければ銀世界                    小幡05
 1  古川
 2  内野
(027)  しんしんと 静寂の中 雪明り                   古川06
 1  小幡  学生時代に山登り、出逢った時のことを思い出させ
     てくれました。
 2  吉良
 3  内野
(028)  雪の中、真っ赤に咲ける 山茶花の花                内野01
(029)  雪の夜 明日は雪掻き 気は重く                  深瀬11 
(030)  のこり雪、北風小僧の通り道                    小幡02
 1  古川
 2  柳町
(031)  残雪や 置き石のごと 歩道上                   深瀬07
 1  土川
(032)  雪歩き 君の温もり 手のひらに                  古川01
 1  深瀬  冷たい雪のなかで、気持ちを寄せる人と手をとりあ
     っている姿は青春そのものだと思います。こういう句
     がこの歳ででてくるところがすごい。
(033)  大都会 大雪予報に 大騒ぎ                    深瀬09
    [詞書] 視界を全く失う豪雪の中、磁石を頼りに絶望の内
    に仲間と山行を続けました。そして三日目、突然視界が
    ひらけ目的の山小屋を望めたときは、実に感動し安堵し
    たのです。以下、4 句。
(034)   視界なき 吹雪の中の 山スキー                  内野06
 1  深瀬  経験したことのない人には詠めない句だと思います。
     なにか必死さが伝わってくる感じがしました。
(035)   ブリザード、前が見えない、山行だ                 内野07
(036)  山行は 三日三晩のブリザード                   内野08
(037)  吹雪止み、はるかに彼方に、山小屋が                内野09
 1  小幡  学生時代に山登り、出逢った時のことを思い出させ
     てくれました。
 2  古川
(038)  見上げれば 雪の花散る 露天風呂                 古川05
 1  中島  宿入り後の最良の一時
 2  鳥海
(039)  さざんかは 雪にも負けず 赤く咲き                内野02
(040)  都会では 雪ふりつむも 騒がしく                 深瀬10
    [詞書] 誰もいない雪原で、ダイアモンドダストが。少し
       やばいが一度はやってみたい大の字。以下、1 句。
(041)  大の字で 見上げる空に 雪の花                  古川04
 1  小幡  大の字になりたい気持ちよくわかる。
 2  中島  昔、甲斐駒ヶ岳他でやりました
 3  深瀬  雄大な景色の描写と気持ちの若さに惹かれました。
(042)  寒々と、日蔭の道のなごり雪                    小幡03
 1  柳町
 2  深瀬  歳のせいなのか、日陰の残雪にはなにか存在感を感
     じます。
(043)  またはずれ 天気予報 今日は雪                  古川12
 
3.自由題
(044)   死出の旅 無事参らせと 祈るかな             深瀬22 
(045)  おそるべし 孤独とひまに 居場所なく           深瀬27 
 1  小幡  今、現在の感覚、感情。そのとおり〓
(046)  やることは まだまだあると 土建屋さん          深瀬17 
(047)  物質の なかに意識の 不思議かな             深瀬19 
 1  古川
(048)  小春日に横一列の足湯かな                 土川04
 1  中島  熱海梅園にて同感
(049)  間違えて 官僚無謬 罪深し                深瀬15 
(050)  死ぬときは 一人旅立つ 父母のもと            深瀬24 
(051)  菊を置き菊を重ねて逝く人を                土川05
 1  柳町
 2  深瀬  二つの菊の重なりが逝く人への哀惜を深めていると
     感じた。
(052)  歩くわれ ふと気がついて いぶかしく           深瀬29 
(053)  泥葱の皮むけば白凛々 (りり) しかり            土川03
 1  吉良
 2  深瀬  静物画を思い起こさせ、葱の凛々しさに緊張感があ
     る。
(054)  白魚 (しらお) 跳ね 川面に映える スカイツリー      深瀬14 
 1  土川
(055)  さらに生き なにかよきこと あるか問い          深瀬21 
(056)  避け難き 老化といかに 付き合わん            深瀬28 
(057)  突然に かたかた震え 大地震               深瀬25 
(058)  月白く緩和病棟最上階                   土川02
(059)  つくられて おしつけがましい この社会          深瀬26 
(060)  間違えて 後の対処に 人となり              深瀬16 
 1  鳥海
(061)  枯れ木 (ぼく) に仏刻みて春の雪              土川01
 1  小幡
 2  吉良
 3  深瀬  色彩感覚の美しさと彫られた仏の佇まいに惹かれま
     した。
(062)  健康を いつ失うか 定めなく               深瀬23 
(063)  東風 (こち) の鳴る 廃墟の原に 鳥の声          深瀬13 
(064)  古狸 若き官僚の 夢潰す                 深瀬18 
 1  中島  ドラマ通りですか、最近は現実の方が怖いです
(065)  死の床で 雲の流れに 別れ言う              深瀬20 
 1  小幡  死ぬときには、こんな心境になりたいが、無理かな〓
 2  柳町
(066)  大売出し アドバルーンも 東風 (こち) に揺れ       深瀬12 
                                      
以上
                                                                      

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