2014年5月26日月曜日

第四回の七句会の選句結果

 七句会  各位
 第四回の七句会の選句結果をご報告いたします。
  投句者は、土川さん、古川さん、中島さん、小幡さん、志方さん、鳥海さん
、深瀬の7 名であり、選句者は、投句者に、内野さん、吉良さん、柳町さんが
加わりました。
  下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
  次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方については、いくつかご意見をいただいていますので
、適宜、修正していく予定です。
  6 月18日にB型インフルエンザを発症し、昨日、抗生物質ジスロマックSRの
処方を受け、ようやくもとに戻ってきた感じです。ご報告が遅れ、申し訳あり
ませんでした。よろしくお願いいたします。
  2013.06.27
  事務局      深瀬

1.兼題  五月
(001)  鯉泳ぐ 五月の空に 何想う             鳥海02
 1  古川
 2  中島
(002)  暮れなずむ 五月の空の 七変化           古川08
 1  深瀬 雲の形や空の色にはいつも神々しさを感じます。
(003)  5月には 梅雨の足音 忍び寄り           鳥海05
(004)  五月の陽  樹々に魔法の  杖ふるう          深瀬08
 1  古川
 2  吉良
(005)  過ぎし日の 五月の空に 鯉のぼり          鳥海01
 1  柳町
 2  志方
 3  吉良
(006)  風立ちぬ 鯉舞い登る 五月空            古川07
 1  柳町
(007)  寒さ過ぎ 肉湧き踊る 5月なり           鳥海04
(008)  むくむくと 新緑伸びて 五月晴れ          中島03
 1  小幡
(009)  5月には 白球映える グリーンかな         鳥海19
(010)  五月の陽  木立に溢れ  昼ツリー           深瀬07
 1  土川
(011)  五月来て 花粉も終わり さあゴルフ         中島01
 1  鳥海
(012)  5月には 花の誘いに 蝶となり           鳥海07
(013)  [詞書] 群馬の生活が長かったので、赤城山、利根川に愛
    着あります。利根川は自分のイメージでは最上川とはス
    ケールの違う大河です。したがって梅雨程度では、流れ
    は不変でとうとうと流れているイメージ。以下、1 句。
    五月雨や 利根の流れは 不変なり          古川09
 1  土川
(014)  新緑の 季節になりて 五月病            鳥海08
(015)  五月晴れ孫がはじけて背比べ              志方08
 1  吉良
(016)  江田五月 何時の間にやら 影うすく         鳥海18
 1  志方
 2  中島
(017)  みどり日々 深めゆくかな  五月の陽         深瀬09
 1  柳町
(018)  ティーショット お喋り過ぎて 五月蠅いと      鳥海17
(019)  五月晴れ四月の寒さはゆめのまたゆめ         小幡01
(020)  花々の 咲き競いたる 5月かな           鳥海03
(021)  五月空 白球雲間に 霞台              古川01
(022)  5月には 花々咲きて 蝶気分            鳥海06
                                        
2.兼題  新緑、浅緑、                           
(023)  新緑の  机上ひとえだ  茶室まね           深瀬04
 1  土川
 2  古川
 3  内野 季節を楽しむ余裕ある豊かな気持ちが伝わる句です。
(024)  新緑や フェアウエー歩み 軽くなり         鳥海15
(025)  湧き出ずる 新芽の香り 新緑や           古川03
 1  鳥海
 1  小幡
(026)  浅緑の風に向かって孫駆ける             志方04
 1  吉良
(027)  新緑と むくむくむくと むくむくと         中島04
(028)  新緑や 宇宙の息吹 我感ず             古川05
 1  鳥海
 2  内野 緑の美しさは宇宙の神秘に通じるものがあり作者に同感です。
(029)  新緑や 川面に映えて 風薫り            鳥海09
 1  柳町
 2  古川
 3  内野 気持ちがなごむよい句です。
(030)  新緑にカメ虫飛び込み、夏近し            小幡02
(031)  新緑や 春を飛ばして 夏来る            中島02
 1  内野 作者の慌ただしい心境が推察されます。
(032)  新緑に  染まりトンネル  押し出さる         深瀬03
 1  吉良
(033)  唐松の 新緑萌える 佐久平             古川04
 1  土川
 2  中島
(034)  新緑の 公園歩みて 初夏を知り           鳥海12
(035)  鮮緑の武蔵野林に野鳥啼く              志方05
 1  小幡
 2  深瀬 武蔵野の美しさと静寂が眼の前に浮かんできました。
(036)  新緑も ガレキの山には 無関係           中島05
 1  鳥海
(037)  新緑の グリーン映えし 白球よ           鳥海20
 1  中島
(038)  新緑に  白球弧描き  陽に交じる           深瀬02
 1  古川
(039)  目を瞑り 風を感じる 新緑や            古川06
 1  志方
(040)  浅緑の川面になびく鯉幟               志方01
(041)  新緑に  古寺 (こじ) の梵鐘  たおやかに       深瀬05
 1  柳町
 2  志方
 3  古川
(042)  新緑や 育つ力に 生を知り             鳥海10
(043)  青空に  新緑かおり  駅向かう            深瀬06
 1  内野 季節を感じられる郊外に住む良さがわかる句です。
 2  中島
(044)  新緑に 白き腕カバー 君眩し            鳥海13
 1  古川
(045)  新緑の草取りやれば、腰痛し             小幡03
(046)  新緑や 芝生の上で 昼寝かな            鳥海11
 1  小幡
(047)  新緑の緑百色山緑                  土川02
 1  深瀬 宮崎駿アニメの豊かな緑の表現を思い起こさせられました。
(048)  新緑に パワー貰いし 高齢者            鳥海14
(049)  新緑の  芝生横たふ  空と雲             深瀬01
 1  鳥海
                                     
3.雑詠 (川柳も含む)
(050)  チャリンコや 風に吹かれて きまま旅        古川02
 1  鳥海
(051)  地空海  いのち棲み分く  この地球          深瀬17
(052)  阿武隈の山波遠く春哀し                志方07
 1  土川
(053)  つけまつげ  電車のなかも  宝塚           深瀬16
 1  中島
 2  小幡
(054)  どうしたの ある日突然 開花して          鳥海22
(055)  手品師に  拍手がごとき  アベノミクス        深瀬14
 1  鳥海
 2  志方
(056)  陸奥の傷跡癒す山桜                 志方02
 1  土川
 2  柳町
 3  吉良
(057)  鯉のぼり  雲の流れに  競い合い           深瀬10
 1  志方
(058)  満月を 綺麗と見上げ 夫婦かな           鳥海16
(059)  誰が決め  塩基コドンに アミノ酸          深瀬11
(060)  ティーショット 鶯鳴きて 気を取られ        鳥海21
(061)  広き葉の重なりて夏透過光              土川01
 1  志方
(062)   (火葬場にて) 残りしを  掃きて集めし  母の骨    深瀬13
 1  小幡
(063)  夕されば川面に続く菜の花や             志方03
 1  深瀬  斎藤茂吉の「ゆふされば大根の葉にふる時雨いたく寂しく降り
        にけるかも」は有名ですが、夕方の川のほとりに菜の花が一面に
        咲いている情景はなにか神秘的に感じられました。
(064)  このたましい  死して生きるか  別宇宙        深瀬20
(065)  廃線の鉄路の先の夕霞                 志方06
 1  土川
 2 柳町
 3  内野 情景が目に浮かぶ句です。
 4  吉良
 5  小幡
 6  深瀬 廃線という厳しく寂しい現実が、遠近法的に活写されていると
        感じました。
(066)  集めたり  分けている間に  寿命尽き         深瀬15
(067)  共白髪四十年目のボート漕ぐ             土川03
 1  中島
 2  深瀬  作者の運命共同体としての奥様への深い愛情を感じました。
(068)  動物は  他の生 (せい) 食し  生きるかな       深瀬18
(069)  草萌えに白き点描の風来る              土川04
(070)  太古より  生死見届く  地球かな           深瀬19
 1  内野 生命の神秘を感じさせる句です。
(071)  まだ開 (あ) かぬ丸み重たき白き薔薇         土川05
 1  深瀬  これから大輪の花を咲かそうとしているバラの蕾のうちに秘め
        た爆発力のようなものを感じました。
(072)  隣席に 舟を漕ぐのは かわゆい娘・かな       中島06
(073)  ビッグバン  光の届く 内と外            深瀬12
 以上

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