七句会 各位
第四回の七句会の選句結果をご報告いたします。
投句者は、土川さん、古川さん、中島さん、小幡さん、志方さん、鳥海さん
、深瀬の7 名であり、選句者は、投句者に、内野さん、吉良さん、柳町さんが
加わりました。
下記に、選句表に、各句の右側に作者名、および、その下に選んだ人の名前
とコメント (追番付き、順不同、敬称略。) を付したものを添付します。
次回については、来月中旬~下旬ころにご連絡いたしますので、よろしくお
願いいたします。やり方については、いくつかご意見をいただいていますので
、適宜、修正していく予定です。
6 月18日にB型インフルエンザを発症し、昨日、抗生物質ジスロマックSRの
処方を受け、ようやくもとに戻ってきた感じです。ご報告が遅れ、申し訳あり
ませんでした。よろしくお願いいたします。
2013.06.27
事務局 深瀬
1.兼題 五月
(001) 鯉泳ぐ 五月の空に 何想う 鳥海02
1 古川
2 中島
(002) 暮れなずむ 五月の空の 七変化 古川08
1 深瀬 雲の形や空の色にはいつも神々しさを感じます。
(003) 5月には 梅雨の足音 忍び寄り 鳥海05
(004) 五月の陽 樹々に魔法の 杖ふるう 深瀬08
1 古川
2 吉良
(005) 過ぎし日の 五月の空に 鯉のぼり 鳥海01
1 柳町
2 志方
3 吉良
(006) 風立ちぬ 鯉舞い登る 五月空 古川07
1 柳町
(007) 寒さ過ぎ 肉湧き踊る 5月なり 鳥海04
(008) むくむくと 新緑伸びて 五月晴れ 中島03
1 小幡
(009) 5月には 白球映える グリーンかな 鳥海19
(010) 五月の陽 木立に溢れ 昼ツリー 深瀬07
1 土川
(011) 五月来て 花粉も終わり さあゴルフ 中島01
1 鳥海
(012) 5月には 花の誘いに 蝶となり 鳥海07
(013) [詞書] 群馬の生活が長かったので、赤城山、利根川に愛
着あります。利根川は自分のイメージでは最上川とはス
ケールの違う大河です。したがって梅雨程度では、流れ
は不変でとうとうと流れているイメージ。以下、1 句。
五月雨や 利根の流れは 不変なり 古川09
1 土川
(014) 新緑の 季節になりて 五月病 鳥海08
(015) 五月晴れ孫がはじけて背比べ 志方08
1 吉良
(016) 江田五月 何時の間にやら 影うすく 鳥海18
1 志方
2 中島
(017) みどり日々 深めゆくかな 五月の陽 深瀬09
1 柳町
(018) ティーショット お喋り過ぎて 五月蠅いと 鳥海17
(019) 五月晴れ四月の寒さはゆめのまたゆめ 小幡01
(020) 花々の 咲き競いたる 5月かな 鳥海03
(021) 五月空 白球雲間に 霞台 古川01
(022) 5月には 花々咲きて 蝶気分 鳥海06
2.兼題 新緑、浅緑、
(023) 新緑の 机上ひとえだ 茶室まね 深瀬04
1 土川
2 古川
3 内野 季節を楽しむ余裕ある豊かな気持ちが伝わる句です。
(024) 新緑や フェアウエー歩み 軽くなり 鳥海15
(025) 湧き出ずる 新芽の香り 新緑や 古川03
1 鳥海
1 小幡
(026) 浅緑の風に向かって孫駆ける 志方04
1 吉良
(027) 新緑と むくむくむくと むくむくと 中島04
(028) 新緑や 宇宙の息吹 我感ず 古川05
1 鳥海
2 内野 緑の美しさは宇宙の神秘に通じるものがあり作者に同感です。
(029) 新緑や 川面に映えて 風薫り 鳥海09
1 柳町
2 古川
3 内野 気持ちがなごむよい句です。
(030) 新緑にカメ虫飛び込み、夏近し 小幡02
(031) 新緑や 春を飛ばして 夏来る 中島02
1 内野 作者の慌ただしい心境が推察されます。
(032) 新緑に 染まりトンネル 押し出さる 深瀬03
1 吉良
(033) 唐松の 新緑萌える 佐久平 古川04
1 土川
2 中島
(034) 新緑の 公園歩みて 初夏を知り 鳥海12
(035) 鮮緑の武蔵野林に野鳥啼く 志方05
1 小幡
2 深瀬 武蔵野の美しさと静寂が眼の前に浮かんできました。
(036) 新緑も ガレキの山には 無関係 中島05
1 鳥海
(037) 新緑の グリーン映えし 白球よ 鳥海20
1 中島
(038) 新緑に 白球弧描き 陽に交じる 深瀬02
1 古川
(039) 目を瞑り 風を感じる 新緑や 古川06
1 志方
(040) 浅緑の川面になびく鯉幟 志方01
(041) 新緑に 古寺 (こじ) の梵鐘 たおやかに 深瀬05
1 柳町
2 志方
3 古川
(042) 新緑や 育つ力に 生を知り 鳥海10
(043) 青空に 新緑かおり 駅向かう 深瀬06
1 内野 季節を感じられる郊外に住む良さがわかる句です。
2 中島
(044) 新緑に 白き腕カバー 君眩し 鳥海13
1 古川
(045) 新緑の草取りやれば、腰痛し 小幡03
(046) 新緑や 芝生の上で 昼寝かな 鳥海11
1 小幡
(047) 新緑の緑百色山緑 土川02
1 深瀬 宮崎駿アニメの豊かな緑の表現を思い起こさせられました。
(048) 新緑に パワー貰いし 高齢者 鳥海14
(049) 新緑の 芝生横たふ 空と雲 深瀬01
1 鳥海
3.雑詠 (川柳も含む)
(050) チャリンコや 風に吹かれて きまま旅 古川02
1 鳥海
(051) 地空海 いのち棲み分く この地球 深瀬17
(052) 阿武隈の山波遠く春哀し 志方07
1 土川
(053) つけまつげ 電車のなかも 宝塚 深瀬16
1 中島
2 小幡
(054) どうしたの ある日突然 開花して 鳥海22
(055) 手品師に 拍手がごとき アベノミクス 深瀬14
1 鳥海
2 志方
(056) 陸奥の傷跡癒す山桜 志方02
1 土川
2 柳町
3 吉良
(057) 鯉のぼり 雲の流れに 競い合い 深瀬10
1 志方
(058) 満月を 綺麗と見上げ 夫婦かな 鳥海16
(059) 誰が決め 塩基コドンに アミノ酸 深瀬11
(060) ティーショット 鶯鳴きて 気を取られ 鳥海21
(061) 広き葉の重なりて夏透過光 土川01
1 志方
(062) (火葬場にて) 残りしを 掃きて集めし 母の骨 深瀬13
1 小幡
(063) 夕されば川面に続く菜の花や 志方03
1 深瀬 斎藤茂吉の「ゆふされば大根の葉にふる時雨いたく寂しく降り
にけるかも」は有名ですが、夕方の川のほとりに菜の花が一面に
咲いている情景はなにか神秘的に感じられました。
(064) このたましい 死して生きるか 別宇宙 深瀬20
(065) 廃線の鉄路の先の夕霞 志方06
1 土川
2 柳町
3 内野 情景が目に浮かぶ句です。
4 吉良
5 小幡
6 深瀬 廃線という厳しく寂しい現実が、遠近法的に活写されていると
感じました。
(066) 集めたり 分けている間に 寿命尽き 深瀬15
(067) 共白髪四十年目のボート漕ぐ 土川03
1 中島
2 深瀬 作者の運命共同体としての奥様への深い愛情を感じました。
(068) 動物は 他の生 (せい) 食し 生きるかな 深瀬18
(069) 草萌えに白き点描の風来る 土川04
(070) 太古より 生死見届く 地球かな 深瀬19
1 内野 生命の神秘を感じさせる句です。
(071) まだ開 (あ) かぬ丸み重たき白き薔薇 土川05
1 深瀬 これから大輪の花を咲かそうとしているバラの蕾のうちに秘め
た爆発力のようなものを感じました。
(072) 隣席に 舟を漕ぐのは かわゆい娘・かな 中島06
(073) ビッグバン 光の届く 内と外 深瀬12
以上
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